丸テール デフのピニオンシャフトのベアリング抜きと圧入 ― 2023年12月14日 16時19分47秒
ベアリングプーラーセットがモノタロウから届きましたので
ピニオンシャフトに圧入されてる悪いベアリングを抜きます。
セパレータをベアリングの下に食い込ませるんだよ。
ここに!
プーラーのボルトはなんと18ミリ! ふつう19だろうに~
持ってるからいいけどね、TONEの18ミリメガネレンチ。
締めこみ始めて、「ああ、こりゃだめだゎ」と すぐわかった。
ベアリングを引き抜くパワーが このやり方ではまったく足りないのだ。
回っていこうとしないレンチの手ごたえでわかる。
すぐプランBに移行。^^
プレスでシャフト側を打ちぬく作戦に。
このためにセパレータを買ったようなもの。
このベアリング、なかなか手ごわく、
3トンまでかけた。換算で30KN。 42Mpaぐらいか。
一般的なタイヤの推奨空気圧0.21Mpaの210倍だな・・・
メーター読みで3トンまでかけたら コンッ!と音がして、
シャフトが下に動き出した!ヨーシ!
そのままキツイのが続くのかと思っていたら、3cmもプレスしたら
シャフトが下にすっと落下していった!
大事なピニオンギアシャフトをコンクリの床に落とさないように
とっさに左手でキャッチ!ふぅ~~ おれもまだイケるな
(シャフトは落ちると予想して待っていたんだけどね)(笑)
ペアリングセパレータにできた傷・・・。壊れなくてよかった。
3トン、かかったもんね ご苦労さん
シャフト径を測ってみると、35ミリぴったりだが、
ピニオンギアに近づくほど、かすか~~に 太くなってるんだね。
ギア付近は、35.1mmぐらいだった。それでキツイわけね。
ベアリングの跡が はまり込みの強さを表してる。
外した悪いベアリングをシャフトにそっと通してみたら
ここの位置で止まった。ここから下が かすかだがシャフト径が太くなってるのだ。
70年代のBMW社の その加工精度よ。さすがドイツ製!と唸るところか。
さて新旧ベアリング比較。
もちろん上が旧で 下になってる方が新品。
新品はもちろん 回してみてゴロゴロ感なんて な~し!
きれ~~いに 無音で回ってくれます。
これからよろしく頼むで~~^^
さて今度は その新品ベアリングをピニオンギアシャフトに圧入すべく
まずは あてモノになる鉄パイプを加工中。これに40分かけた。
元は この ホムセンで売ってる単管の固定ベース。
これをカットして使う。ベアリング(ラージ)のインナーレースの直径にピッタリですわ!
ベアリングのインナ―レースのみをバーナーで過熱する。
インナーレースを熱膨張させ 圧入しやすくするため。
吹き付けたCRCが熱で煙を出すようになれば OK
あぶり方も これまでのDIY経験で得たやり方で^^
やけどしないように 熱したベアリングをきれいにしたシャフトに
そっと置き(上下の向きを間違えないでね!)、
あてモノを すばやく かつ 慎重にセット。段取りが大切です。
上に載ってる15㎝ほどのパイプもまた、W124ベンツの修理のために作った自作SST。
あてモノパイプは慎重にインナーレースのみにあてるんだよ!
外側のローラーベアリングはフリーで動くようになってる。
外側を決してプレスで押しては なりません。壊れちゃうからね
さぁ~プレス開始~ッ!
ほ~、熱膨張の効果か、1トンまで行きませんね
ベアリングが奥まで行きついたら、圧力計の針が とたんに上がってくるので
ここでプレスは終了という事になります。問題なく ベアリング(ラージ)の圧入完了!
やっぱ圧力計あるといいわ~~^^
JG54さん アドバイスありがとう~~~
JG54さん アドバイスありがとう~~~
この あてモノパイプもちゃんと仕事してくれました。
ガレージの隅に転がってた ガラクタだったんですけどね~^^
がらくたも いつか日の目を見るときがくる。
ともあれ
悪さをしてたベアリング交換が出来て よかったです。
今日は これで仕舞いにしよう。
次回は
デフケースに圧入されてる旧アウタ―レースを2個抜いてから(その道具も今日届きました)
仮組として、ピニオンギアシャフトをデフケースに入れて
もう一つのベアリング(スモール)の圧入をします。
そのまま一気に仮組を終えて 歯当たりとかプリロードとか、計測したいな!
納車まであと10日ほど。
ここまで 圧入用あてモノ加工も含めて 3時間。
トータル18時間。
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