BMW2002tii リアアクスル取り外し ― 2024年04月26日 14時38分21秒
リアアクスルです。
取外しの手始めは左右のドライブシャフト外しから。
6mmHEXソケットとスピンナハンドルに延長鉄パイプがけ。
絶対に舐めないように合計24本外します
外したドライブシャフト。
取付の際には ゴムブーツと中のグリスを良いものに交換します。
続いてデフを外す。矢印のボルトナットを外します。
17&19ミリ。
重いのでジャッキで支えつつ 落とさないように降ろします。
サイドからデフオイルが漏れてきていますので サイドのオイルシールは交換ですね。
デフマウントも外しました。
トランク内の左右のリアショックのトップナットを外し、
ロワーナットを外したら リアショックは外せます。
まだ反発力あるね!再使用決定!
お、こちらも なんとかシュタインだ。^^
ブレーキ関係をリアアクスルから切り離し。
ますはブレーキパイプの接続を11mmフレアナットレンチで外し
サイドブレーキハンドルをばらしワイヤを開放
リア側からワイヤを引き抜く
リアキャリアのマウントとサポートバーを外し (22ミリ)
リアキャリアをジャッキとウマの3点で支え保持しながら
ジャッキを降ろしていく
リアキャリアが落ちてきます。ときどきトンカチで叩いてやります。
少しづつ慎重に降ろします
はい リアキャリアが降りました
ふぅ~~ 午前だけど 午後の紅茶とチョコレートで一息入れ
キャリアマウントは1974年製の刻印あり。50年間のうち 1回も交換されていない。
当然、ゴムは切れていましたよ。 先日新品をワロスに瀬セール中だったのでオーダーしました。
マウント取付部 左。 錆多しだが 痛みはない
むしろ外側のアウターシルの板金補修が手間
右側
リアアクスルが降りたボディ下部
燃料ポンプとフィルターが残ってますから取外し
なんとタイラップで止めてあったよ・・・
リターン側のパイプラインも外します。
錆びてるからこれは捨てて 銅管パイプで製作だな
エンジンルームからセンタートンネルを伝ってリアに来るブレーキパイプ。
1本から2本に分かれています。ここは取る必要なし!このままで。
リアキャリアは泥と埃で汚れてるんで水洗いします
スタビライーザーバーや左右後輪セミトレーリングアームをばらして
太陽に1日当てて 乾燥させときます。
これでボディはようやくドンガラになりました。
ただし 前後ガラスとダッシュボードは今回 費用と時間節約のため外さないつもり。段ボールなど貼って 保護しとこ。
いよいよカーベキューを組めるようになりました
4月中に組み終わりたい。
丸テール デフ搭載、唸り音出なくなった ― 2023年12月21日 14時44分40秒
デフの搭載の前に CASTROLのデフオイル TRANSMAXを注入。
規定量の0.9リットル。
これからデフ 載せます
これはデフ下ろしの時の画像 きったぁね
プロペラシャフトに接続
リアキャリアに接続
デフマウントの取り付け
デフマウントに固定。
これでデフ搭載完了
おっけーい!
以前の写真・・・きったねぇ。。。
ゴムブーツも新しいドライブシャフトの取り付け
キャップボルトとナットは ワロスから取り寄せた新品
キャップボルトにメッキはしてあるんですが
防錆のためにラストガードを一吹き。こういった初期の防錆処理が 後できいてくる
リア駆動系、搭載完了!
マフラの さびたところは耐熱スプレー
パイプの差し込み部分には 内側に固着防止のためネバーシーズを塗布。
次回外すときに 錆等で固着して 苦労することがありません。
差し込んで 角度を調整しながら クランプで固定
マフラーのゴムハンガーでとりつけ
マフラーが振れても 上に接触しないように調整する
ガレージの外に 排気ガスを導き・・
外は雪で・・・おぉさぶっ!
エンジンかけるんだけど、ガレージ 開けらんないわ
エンジン始動して、1200回転に。
シフトを1速に入れ、クラッチ繋いで後輪を回す。(リアはジャッキアップしてある)
よしっ!あの唸り音は 無くなりました!
聴診器を当てても、異音は聞こえません!
両サイドのベアリングも無音です。
表面の荒れたピニオンシャフトのローラーベアリングの交換で 直りましたね^^
試乗して運転具合を確かめたいですが
きょうからあさってまで 外は大雪です。
雪がやむまで まだいくつか やり残したことをガレージ内でやります。
デフのOH作業 1日6時間×10日間=合計60時間です。(素人DIY)
初めてだから時間がかかってます。
丸テール ドライブシャフトのブーツ交換2、デフなど塗装 ― 2023年12月20日 13時28分00秒
BMM2002のドライブシャフトブーツ交換 後半です。
新しいゴムブーツと金属カバーを先に入れ
万力に固定します。
テーパーワッシャーを入れ
CVジョイントにボールを入れて組み立てます。
その後、BJ添加剤を筆で押し込めて塗ります
CVジョイントをシャフトに挿入。
きつければ 適当な当てもの(ソケットなど)で叩きます。
プレスは不要。
スナップリングをやむなく再使用で入れます。
本当はこれ、新品に交換したいところですが 厚み2.0mmという厚いタイプが見つからない。
軸径26.0mmシャフトに適合するサークリップ(呼び26)は、
モノタロウで探しても みんな1.2mmで薄いものばかりなのだ・・・
山下オートパーツさんにでも探してもらえば あるのかもしれないが。
しっかりはまったことを 確認する。
抜けたら困りますからね
BJ添加剤を もう少しサービス
BJグリスを中央に盛ってから、カバーをしてシール。
裏がえして、こちらにもBJ添加剤をサービスしてから
金属カバーをかぶせる。こちらにもシール材Marstonを使用
ずれないように カバーとCVジョイントに ボルトをとおしておく。
このあとBJグリスをさらに詰めて ブーツ内にも詰めて ブーツを装着。
あとはブーツバンドを締めて
完成!
ゴムブーツと その中の専用グリスは新品に交換しましたよ。
軽く20年は 触んなくてもいいでしょう。
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デフに塗装します。
まずは脱脂から。
ロックペイント2液ウレタン塗料でブラックに塗装
二度塗りで 見違えるようにきれいになりました。
もとはコレだったからね・・・まさにゾンビからの復活
ドライブシャフトにも塗装しちゃる
明日まで乾燥させます。
塗料にハードナー(硬化剤)が入っているので 3時間ほどでもう指触乾燥に至っていますが
ボディ側のデフ取付部などにも 刷毛塗り塗装
リアマフラーの上部の塗装がはげていたので 塗装
まだ塗料が余ってたので ガソリンタンクにも塗装。
納車日に走る冬の高速道路は 凍結防止のための塩化カルシウムが大量に撒かれており
ボディにかかる水しぶきはみんな濃い塩水ですから 走れば走るほど錆びます。
すこしでもさびないように塗装で保護します。
デフとドライブシャフトは 明日 搭載の予定です。
丸テール ドライブシャフトブーツの交換1 ― 2023年12月19日 15時22分00秒
BMW2002 前期型丸テールのドライブシャフトのブーツを交換します。
外した周辺を塗装
ゴムブーツがこの劣化状態だと
乗り出して すぐに破けて中のグリスが遠心力で出てきて飛び散ります。
まさに交換時期。
ここは前期型 独特の形状。
金属製のカバーを外したいのですが カシメてあるので
ディスクグラインダで 赤いラインでカットしなければなりません・・・
カシメ部分をカットしました
ようやくカバーが外れた。
後期型は こんな手間はかかんないように 外しやすくなっています。
裏側のカバーを外す 中の古いグリスを取り除く。
CVジョイントを固定するスナップリングを外し
CVジョイントをぐりぐり回しながら 6個のボールを順番に取りだして並べ、
外側の輪っかも取り外す。(ボールは同じ場所に戻すので 位置をマーキングしておく)
残ったCVジョイントの内側の部品をシャフトから抜く。
油圧プレスとベアリングセパレータが役に立ちました^¥^
取れました
この角度のついたワッシャーも 大事なので なくさないで
CVジョイントの構成部品
ボールは元の位置に戻すため 順番を入れ違えないように
こうなれば、もう片方(右)のゴムブーツが外せます
右のCVジョイントは ばらさないで 古いグリスを灯油で洗い流し
きれいにした後、ニチモリ BJ添加剤をつめる。1本1400円。
これは濃度の濃いモリブデンペーストだろう。
CVジョイントの異音防止に有効である、とある。
筆で押し込んで 中のボールや構成部品によくなじませる
そのあとで ニチモリBJグリースを詰め込む。
普通は、コレだけでいいんだよ。でも、今回は特別に、消音効果があるというBJ添加剤まで入れれたというわけだ!
蓋をきれいにし、速乾シール材を塗る。
これは数年前に635CSiの同整備をやったときに ゴムブーツにセットでついてきたもの。
中のグリスが漏れないように コンコンと打ち込んで蓋をする。
これで端っこはおわり
裏側も、BJ添加剤のあとに BJグリースを詰め込む
新旧のゴムブーツ比較。新品はワロスでデフ関連部品と一緒に購入しといたもの。
新品ゴムブーツをシャフトに差し込んで
ブーツ側にも BJグリースを入れておく。
とにかくブーツの中は 専用グリスで充填するんだな。
カバーにはめ込み、
ブーツバンドで締める。
はい、ドライブシャフトの片側 ブーツとグリスの交換完了!
CVジョイントは スムーズにひっかっかりなく ぐるぐる動きますよ。^^
こっち側は CVジョイントをばらさないから 楽だよね。
丸テール デフ本組み ― 2023年12月18日 14時08分21秒
昨日 日曜日はまるっと町内会のイベント出役で ブログはおやすみでした。
さぁ BMW2002のデフを本組します。
仮組でやった手順とほぼ同じなんですが
違う点だけ載せます。
ピニオンギアシャフトに、新品のクラッシュスリーブを入れます。
名のとおり、「つぶれるスリーブ」。
使用前と 使用後では 比較すると約2mmつぶれています。
けっこう大トルクかけないと これだけつぶれないよ
30mmナットを締めこむことで つぶれていくんですが、つぶれると同時に、反力も生じるので
ローラーベアリングに入ってるローラーを デフの中の方から押さえつける役目があります。
外の方から押さえるけているのは ナットとフランジですね。
このクラッシュスリーブがないと、ベアリングが焼き付いたり、ガタが出たりしてしまうそうです。
2つあるローラーベアリングの中間にあるクラッシュスリーブは
ベアリングの間隔を一定に保つ役割もあるのです。
ちゃんと 新しいつぶれてないクラッシュスリーブ、入れました!
ドライバー差し確認!
新品ローラーベアリング(スモール)の再圧入
これで2つのベアリング装着完了
ここで モノタロウで買ったオイルシールの打ち込み。ツライチに。
オイルシールのリップにオイルを塗ったら
注意しながらフランジをゆ~っくりいれていく
フランジが奥まで入ったら 30mmナットにスレコンを塗って
仮にしめつけ
でもまだ 軸方向に 微小なガタがあります。
ローラーベアリングに まだガタがあるのでしょう。
これからガタがなくなるところまで30mmナットを締めこみます。
締めこむための30mmソケットは 頭をこのようにフラット削り はずれないようにする。
JG54さんのアドバイス。
大トルクをかけますからね、外れたらまずいです^^
デフを75mmジョーの万力に固定。この仕事にはデフの固定が最も大事。
これで安心してトルクをかけることができます。
チェーンバイス+鉄パイプでいつものフランジ回り止め、
30mmソケット+ブレーカーバー60cmでトルクをかけて締めていきます。
角度にして240度締めこんで(12時から8時まで) ようやく軸方向のガタがなくなりました。
この時点でのプリロード値は1Nm未満。
手でフランジを回すと、まだ軽くまわります。
ここからはクラッシュスリーブがつぶれる領域だから、
慎重に、少しづつ締めこんでいきます。
慎重に、少しづつ締めこんでいきます。
締め込みすぎて プリロード値がMAX規定値の3Nmを超えてしまったら
ナットを緩めてもつぶれたクラッシュスリーブは戻らないので
また最初からやり直しになるからです。(クラッシュスリーブやオイルシールも もう1こ必要になります)
自分的には、まず 2Nmを少し超えたあたりまでもっていきたい。
机の上に乗って 体重をかけて 大トルクで、かつ、少しづつしめる!
150Nmぐらいは かかっていそうだ。
一回しめたら、またチェーンバイス外して フランジぐるぐる回してなじませて、トルク測定。
これを20回ほど繰り返したかな・・・
ここが肝心なところだから たっぷり1時間はかけた。
途中、チェーンバイスのコマが外れたが なんとかリカバリー。
そろそろ 新しいやつ買った方がいいな
このツールは、ほんま 役に立ってるよ~。
トルク測定の前には 20回以上、フランジを回して ベアリングを馴染ませる。
ガタがなくなった位置から角度80度ほどナットをしめたところで プリロード値が増してきた!
クラッシュスリーブがつぶれ、そしてナットにも締め付けられ、
ローラーベアリングのローラーが 内と外の両側から締め付けられているため
ローラーがまわりくくなってきているのです。
ここのナットは規定トルクってものがなく、プリロード(回りにくさ、というか、ベアリングの締め付け具合)を出すためのナットなのです。
手で回す手ごたえも 重くなってきた!
うん、分解前は こんな感じの重さだった。
手では重たく感じるが、エンジンの出力の前には こんなもん、大したことはないんだろうけど。
もうすこし角度で5~10度ほど、締めて、プリロード2.15Nmまできた!
ここでやめておく。
このあと、リングギア&デフ玉を組んだら 仮組時点で 0.8Nmほどトルクが増したから。
規定値では「オイルシールあり状態」でMAX3.2Nm(プラスマイナス0.3)だが、それはあくまでMAX値だからね。
自分的には そこまで持っていかなくても、MAX値の手前、総合プリロード2.5Nmあたりにしておこうと考えてる。
今のプリロードでも、フランジを手で回すと、けっこう重い(硬い?)んですよ。
かなりローラーが締め付けられてるね。こんなに締めて いいんかい?て感じがするんですよ。
フランジを回すときの重さがどれほどものか なかなか伝わらないと思うが、
試しに一般的な木製割りばしをペンチでつかんで 何センチで回るかテスト。
結果、2㎝まで短くしないと 回りませんでした。
参考までにこれはスカイラインのデータだけど、リアデフのプリロードは1.5~2.1Nm。
マルニ指定の3.2Nmって ちょいと きつすぎるのじゃないかなぁと思ってる。
軽トラなんかは1Nmぐらいのようです。
ここで 休憩だよ~~ カンコーヒーをストーブのやかんの湯で温め♪
プリロードだしで かなり集中して疲れた~
さてリングギア&デフ玉をデフケースに入れました。
これからサイドフランジを取り付けます。
オイルシールを用意。
サイドキャップにシムとオイルシールを取付。そして4つのボルトで25Nmで締め付け
オイルシールの打ち込み。深さは4mmで。
フランジのスプラインは脱脂して ロックタイト243を塗布ののち 挿入。
中央の長い19ミリボルトを111Nmでサイドフランジを締め付け
バックラッシュ計測は 0.10mmで範囲内。^^ オッケー!
マイクロゲージの針の振れ 動画はこちら
今度は手持ちの公明丹を溶いて 歯当たり確認。
ドライブ側、OKね!
リバース側 申し分なし!
歯当たりも大丈夫。、良かった。
この時点での 最終総合プリロード、2.2~2.4Nm。ほんの少し、上がったか。
総合プリロード測定の動画こちら
規定値のMAX3.2Nm(プラスマイナス0.3)に近い値。
これ以上あの大トルク締め体制で ほんの少し0.5Nmとか、トルクアップをさせる自信がない。
一発で3Nmをオーバートルクしてしまいそうな予感がするので これで良しとする。
自分のゴーストが、もうここまでにしとけ!と囁くので それに従う。
ここで30mmナットをロックするプレートを入れて、ガツンとカシめ。
リングギアに塗った公明丹を洗い流し
リアカバーのガスケットに追加したウルトラカッパーの一線
10分置いてから 貼り付けます。
リアカバーを6つの19ミリボルトで43Nmで締め、完了!
あとは 脱脂して、2液ウレタン塗料で黒に塗装。
最期にデフオイルを 既定の0.9リットル入れる。
そしてボディに搭載。^^
そして試乗となる。
もう あの唸り音は ならないでほし~~い!!!
デフ乗せる前に・・・
う~ん この ヒビワレだらけの末期的CVジョイントブーツ、左右で4つ。
どうっすかな~~ やっぱこの際 交換かな~~
納車まで1週間だから できるかな??
丸テール デフ仮組でのバックラッシュ値と歯当たり確認 ― 2023年12月16日 14時03分35秒
BMW2002のデフ、
仮組がおわりましたので
バックラッシュや 歯当たりの具合を確認します。
まずはバックラッシュ計測から。
マイクロメーターを取り出し、磁石でセット。
裏から見たところ
ここら辺に マイクロメーターの先端部を当てるようにアームを調整。
あてるとメーターの針がぴょこぴょこ動きます。
歯に対し 直角にあてること
現在示している針の位置に いちおう目安のためにゼロ点を合わせます。
リングギア、もしくはサイドフランジ(取り付けたなら)を 手でかすかに動かしてみます。(このときフロント側のフランジが動くほど動かしてはいけません)
カチ、カチ、とかすかな音。リングギアとピニオンギアの間の「遊び(すきま?)」を指先に感じつつ、その時に微妙に触れる針の値を読みます。
最初この針の位置だったのが
下方向にここまで振れました。バックラッシュは0.12mmです。
これをリングギアの何点かで 調べます。
BMW2002ファクトリーマニュアルでは Play Rotary Flank Play crown wheel/pinion(リングギアとピニオンギア間の 回転後方のあそび)
規定値は0.06~0.13mmで .ギリ範囲内!
でもこれ なんで0.08~0.13 と 0.06~0.11 という2つの範囲が書いてあるのか?
区切り線がないんだけど? モデルによって 違うんかな?
まぁ、2つ合わせて 0.06~0.13mmの範囲 と解釈した。
バックラッシュは 広め寄りではあるが 範囲内にあるので これで良しとする。
続いて
ピニオンギアとリングギアの歯当たりの具合を確認。
JG54さんから送ってもらった チューブに入った黄色い塗料をそのまま塗ります
うすーく塗るのがコツだとか。
塗料がたら~りと 垂れてくるようではいけません 歯当たり模様が消えちゃうよ
リングギアの3~4か所に ギア歯4~5枚の範囲で塗ったら
インプットフランジを手で回し ギアを1~2周させます
するとごらんのとおり ギアの刃が当たる部分の塗料が取れて
黒っぽく見えます。
おお!やや内側寄りではあるが ちょうどほぼ真ん中に来てるではないか!
歯あたりの位置的にはほぼ理想的です。
一発で きた!!
ちなみに このあたりどころが悪いと いろいろトラブルのもとになるので
中心からずれてるときは 調整が必要になる。
そのあたりどころの調整は、デフのサイドキャップとともにはめてある「シム」という金属製のガスケットみたいなものの厚みを替えて行うことになる。
シムの厚みをかえるということは、つまり、
結果的にリングギアの位置を 進行方向に対し左右に微妙にずらすということになるので
組み込むシムの厚みでピニオンギアと接触する距離を調整できるというわけだ。
(=歯当たり位置を替えることができる)
もともと、サイド側のシムは左に3枚、右に2枚入っていた。
試しに、左サイドの薄いシム1枚(0.1mm)を右サイドに移植してみた。
(左から1枚抜いて、それを、右に足すということ)
これで、左は2枚、右は3枚(厚みは合計0.5mmから合計0..6mm)になった。
つまりリングギアを0.1mm分だけ、ピニオンギア側へ近づけたことになる。
これでまた歯当たりを見る。
すると、今度は歯当たりが内側によってしまった。
リングギアがピニオンギアに0.1mm分だけ近づいたため、歯当たりが内側に少し寄ったのだ。
なるほどね~。理屈だな。
しかも バックラッシュがほとんど0に近く、遊びがなくなってしまった。
リングギアを寄せたのだから 当然の結果である。
これではいけない。
このバックラッシュの具合は 運転していても センシティヴな人はけっこう感じるらしい。
例えば走行中のアクセルオン/オフの時に 異音を感じるとか。
ギアのかみ合いの状態というものは、ドライバビリティに影響するのである。
とういうことで、右に移植したシムは元の左に戻した。
サイドキャップの脱着だけで 調整できるので 楽である。
すると今度は、歯当たりが適正な位置に戻った^^
うん、やっぱりこれでいいんだ。
バックラッシュもちゃんと0.10 ~0.11mmぐらいに出ました
ここで インプットフランジを逆回し(進行方向に対し 時計回り)にしてみて(つまりバックする動き)
リングギアの裏側(コースト側)をみてみる。バックするときの歯当たりのほう。
デフを上から下に見下げたときに見える面のあたりを見ると。
うん、いい感じ。
むしろこっちの方が 綺麗な広範囲の 理想的な歯当たり模様になっている。
前進側(ドライブ側)は なんか、歯当たり面積が細いような気がする。
バック側は前進側に比べて圧倒的に使用頻度が少ないため
ギア表面が摩耗していないのだろうか。
ピニオンギアの前進側のギア表面、すこし おつかれなんかな??
見た目では わからないな~~
これだけで新品交換できない。
ピニオンギアとリングギアはセットとして生産されてかみ合いの微調整がなされている。
それぞれに同じ番号が刻印されているほどだ。
だから、ギア摩耗から守るためにも、デフイルはちゃんといいものを交換すること。
また、冷間始動時は いきなりアクセルを開けるなどして強い負荷をかけないこと。
走り出しはゆっくり~としばらく走って、エンジンやギア類が温まってから
アクセルあけていくようにしたい。
ドライバーは そういう心遣いでお願いします。
このときの 総合プリロード値2.0Nm。
ファクトリーマニュアルに従えば、3.0Nm付近だから、もう少し30mmナットを強く締めてもいいかなというところ。
本組の時は マニュアルどおりとするならば もう少し強くしめてもいいかも
これで仮組はOK。
一発で歯当たりも決まって 追加のシム自作もなく ヨカッタ^^
まぁ、サイドのベアリングも換えずに ピニオンシャフトのベアリングを買えただけ、ですから
当然といえば当然なのかも しれないが・・・
ともあれ、デフの調整地獄に陥らなくて 助かったわ。^^;
納車まであと8日ほどですから。
次回はいよいよ BMW2002のデフを本組みいたします。
丸テール デフのベアリング抜き&圧入、デフ仮組み ― 2023年12月15日 21時27分22秒
ベアリングインサーターセットが届きましたので
デフケースに残っている ベアリングのアウターレースを抜いていきます。
1ミリ刻みの円盤でから 程よいものを選び、抜きたいアウターレースにあてがいます
そしてプレスの出番
あっという間に 抜けました^^
フロント側のアウタ―レースを抜いたんですな
抜いたところで すぐまた 新しいアウタ―レースを圧入する
圧入するのにに JG54さんが貸してくださった圧入治具(デフから抜いたベアリングレースの外側を一皮削ったもの)が 役に立ちました^^
もうひとつのでかいアウタ―レースを抜くために
これまたJG54さんが貸してくれた当て金を ご承諾を得て ちょっと削り加工。
早朝5時に ゴリゴリと 削っております・・・。
奥側に見える デカイアウターレースの端っこに乗せます。
ほんの2mmほどしか かかっていないのですが
これの状態でプレスで下へ押し出します。
慎重にあてものをセットし、プレスします
はい、抜けました!
この当て金は 楕円形に作ってあるのがミソです。
アウターレースと、厚み調整用の「シム」が抜けます。
シムはやや直径が小さく デフケースに圧入されてはいません。
そのシムの厚みは、3.9mmでした。
これでピニオンギアの突き出し量を決めて
ピニオンギアとリングギアの微妙なかみ合わせができています。
ところでJG54さんの送ってくれたアウターレース(ラージ)は
直径サイズが5mmほど大きかった。
にしやんが修理しているのは72年式丸テール前期型だから 違うのでしょうか?
それで 当て金のサイズも 大きかったんですね
新しいアウターレースです。もちろん 傷一つありません^^
今しがた抜いた旧品のアウターレースを当て金とし、
20ミリほど沈ませて 圧入完了!
続いて ピニオンギアシャフトをデフケースに入れて
小さいほうのローラーベアリングを圧入します。
このときに、クラッシュスリーブやオイルシールはまだ入れません。
今はまだ「仮組」段階なのです。
デフケースの位置を色々変えながら やるので 大変です
このベアリング圧入は 22ミリ沈むはずのところを
あと2ミリ残した20ミリで圧入をやめます。
あと2ミリ残した20ミリで圧入をやめます。
プレスの強い圧力でローラーベアリングをプレスすると 壊れちゃうからです。
このローラーベアリングは、シャフトのトップにあるフランジを30mmナットでによって、絶妙な力で最終的に締めこんでやります
本来ならこの上に オイルシールを打ち込むのですが
それはまだ。
これですべてのベアリングは交換しました!
ではフランジをコンコンと入れて シャフトのスプラインにかみ合わせ、
スレッドコンパウンドを塗った30mmナットを締めこんでいきます。
フランジを回り止めして
30ミリナットを少しづつ締めこんでいきます。
シャフトの軸方向にガタがなくなったら、ベアリングのローラ部分が
アウターレースに接触したことがわかります。
ここからは、本当に少しづつ締めこんでいき。。
そのたびに いちいち小さいトルクレンチでしめ込みトルク(プリロード)を計測し確認します。
つまり、この30mmナットを締めこめば締めこむほど、ローラーベアリングを押さえつけることになるので、やがてローラーベアリングはきつくなって、回りにくくなってしまうのです。
きつく締めて回りにくくなったローラーベアリングで走っていると、やばいですよ!
この締め込みトルク値がファクトリーマニュアルに書いてあります。
BMW2002のショートネックタイプのデフで、300Ncm(+-30)ですから
仮組の段階で 2.7~3.3Nmの範囲が適正。国産車等に比べてキツめかな。
Friction Rating of Pinion Bearing の値がいわゆるプリロードです。
訳すると ピニオンベアリングの抵抗ぐあい。
まだオイルシールを入れていないから without oil sealのところを見ます
(オイルシールもひとつの抵抗になるからね)
ベアリングを良く回して なじませて 計測
いまのところ 1.2Nmぐらいに。もうちょっと締めこんでもいいかな
手でフランジを回してみると 締め込みが強いとか弱いとか わかると思います。
いずれにせよ、分解前に手で回してみたときの「ゴロゴロ感」はなくなりました^^
リングギアセットを中に入れて サイド側を組みます
シムの計測中。シムの厚みでギアの歯当たりが変わるので大事なところです。
(今回 サイド側のベアリグもなにも 換えていないが)
キャップをしめる
フランジを規定トルク110Nmでしめる
この時点で フランジの総合プリロード 2.0Nmに増えました。
リングギアの重みが加わったのでしょう。
さきほど一気に規定値の3Nm手前までもっていかなかったのは
これを予測してです。
ここにオイルシール分の抵抗が加わるから 最終的には3Nm手前ぐらいにはなるかな?
規定値には心持ち不足という感じですが 手でまわしてみて いい感じです。
まぁ本組ではなるべく規定値に近づけます
次回はバックラッシュ計測と 歯当たりの具合を見てみます。
丸テール デフのピニオンシャフトのベアリング抜きと圧入 ― 2023年12月14日 16時19分47秒
ベアリングプーラーセットがモノタロウから届きましたので
ピニオンシャフトに圧入されてる悪いベアリングを抜きます。
セパレータをベアリングの下に食い込ませるんだよ。
ここに!
プーラーのボルトはなんと18ミリ! ふつう19だろうに~
持ってるからいいけどね、TONEの18ミリメガネレンチ。
締めこみ始めて、「ああ、こりゃだめだゎ」と すぐわかった。
ベアリングを引き抜くパワーが このやり方ではまったく足りないのだ。
回っていこうとしないレンチの手ごたえでわかる。
すぐプランBに移行。^^
プレスでシャフト側を打ちぬく作戦に。
このためにセパレータを買ったようなもの。
このベアリング、なかなか手ごわく、
3トンまでかけた。換算で30KN。 42Mpaぐらいか。
一般的なタイヤの推奨空気圧0.21Mpaの210倍だな・・・
メーター読みで3トンまでかけたら コンッ!と音がして、
シャフトが下に動き出した!ヨーシ!
そのままキツイのが続くのかと思っていたら、3cmもプレスしたら
シャフトが下にすっと落下していった!
大事なピニオンギアシャフトをコンクリの床に落とさないように
とっさに左手でキャッチ!ふぅ~~ おれもまだイケるな
(シャフトは落ちると予想して待っていたんだけどね)(笑)
ペアリングセパレータにできた傷・・・。壊れなくてよかった。
3トン、かかったもんね ご苦労さん
シャフト径を測ってみると、35ミリぴったりだが、
ピニオンギアに近づくほど、かすか~~に 太くなってるんだね。
ギア付近は、35.1mmぐらいだった。それでキツイわけね。
ベアリングの跡が はまり込みの強さを表してる。
外した悪いベアリングをシャフトにそっと通してみたら
ここの位置で止まった。ここから下が かすかだがシャフト径が太くなってるのだ。
70年代のBMW社の その加工精度よ。さすがドイツ製!と唸るところか。
さて新旧ベアリング比較。
もちろん上が旧で 下になってる方が新品。
新品はもちろん 回してみてゴロゴロ感なんて な~し!
きれ~~いに 無音で回ってくれます。
これからよろしく頼むで~~^^
さて今度は その新品ベアリングをピニオンギアシャフトに圧入すべく
まずは あてモノになる鉄パイプを加工中。これに40分かけた。
元は この ホムセンで売ってる単管の固定ベース。
これをカットして使う。ベアリング(ラージ)のインナーレースの直径にピッタリですわ!
ベアリングのインナ―レースのみをバーナーで過熱する。
インナーレースを熱膨張させ 圧入しやすくするため。
吹き付けたCRCが熱で煙を出すようになれば OK
あぶり方も これまでのDIY経験で得たやり方で^^
やけどしないように 熱したベアリングをきれいにしたシャフトに
そっと置き(上下の向きを間違えないでね!)、
あてモノを すばやく かつ 慎重にセット。段取りが大切です。
上に載ってる15㎝ほどのパイプもまた、W124ベンツの修理のために作った自作SST。
あてモノパイプは慎重にインナーレースのみにあてるんだよ!
外側のローラーベアリングはフリーで動くようになってる。
外側を決してプレスで押しては なりません。壊れちゃうからね
さぁ~プレス開始~ッ!
ほ~、熱膨張の効果か、1トンまで行きませんね
ベアリングが奥まで行きついたら、圧力計の針が とたんに上がってくるので
ここでプレスは終了という事になります。問題なく ベアリング(ラージ)の圧入完了!
やっぱ圧力計あるといいわ~~^^
JG54さん アドバイスありがとう~~~
JG54さん アドバイスありがとう~~~
この あてモノパイプもちゃんと仕事してくれました。
ガレージの隅に転がってた ガラクタだったんですけどね~^^
がらくたも いつか日の目を見るときがくる。
ともあれ
悪さをしてたベアリング交換が出来て よかったです。
今日は これで仕舞いにしよう。
次回は
デフケースに圧入されてる旧アウタ―レースを2個抜いてから(その道具も今日届きました)
仮組として、ピニオンギアシャフトをデフケースに入れて
もう一つのベアリング(スモール)の圧入をします。
そのまま一気に仮組を終えて 歯当たりとかプリロードとか、計測したいな!
納車まであと10日ほど。
ここまで 圧入用あてモノ加工も含めて 3時間。
トータル18時間。
丸テール デフ洗浄、デフマウントのブッシュ交換 ― 2023年12月13日 14時00分47秒
デフのパーツ洗浄の前に
サイドキャップのほうを見ておきます。
オイル漏れしないようにオーリングはあります。
これは本組の際に忘れずに交換します。
シムが何枚か入っています。
左右で入っている枚数や厚みが違いました。
リングギアとピニオンとのかみ合いに ちょうどいいクリアランスを出しているのでしょう。
折角ぴったり来てるクリアランスを狂わせたくないので、今回、両サイド側のベアリングは状態が悪くないので交換しないで再使用します。軸側のオイルシールも外します。
パーツ洗浄します。洗浄液は 灯油とシンナーを混ぜたものです。
メンテで取り外した車の中古フューエルポンプや燃料フィルターを使った、
循環式の自作洗浄台です。ときどきタンクの底に沈殿したカスを捨てます。
これを12Vで安定化電源でポンプ駆動しています。
燃料フィルターを通っているから 綺麗な洗浄液が洗浄ブラシから出てきます。
こういったことに結構時間 喰いますね・・・
塗れた表面は 1日もおけば 乾いたようになります。
各ギアの洗浄後は 錆びないようデフオイルをまぶしておきます。
デフケースも内側外側、綺麗にしました。
車体側、デフを置く台の部分。
もれたデフオイルと砂ぼこりが混ざり ゴテゴテになってます・・・・
ネットリしていながらジャリジャリするという
何とも言えない不快な手触りの真っ黒いヘドロをかきだす!!
苦労のかいあって きれいになりました。
フランジ側のオイルシールから漏れたデフオイルが
飛び散って マフラーを汚しちゃっていますね。
これじゃあデフオイル、速めに減って行っちゃうんじゃないかな・・
実際、抜いたオイルは規定量0.98Lの7割しか入ってなかったですから。この車、フロント側のオイルシールがアウトで、デフオイル漏れがあったという事です。
そして今回デフ修理のために12トン油圧ベンチプレスを
ツールカンパニー・ストレートで購入しました。
ラムストローク:175mm。
これがないとデフの修理作業ができません。
12月中はセール中で、送料込みで57000円なり。
ついに買った油圧プレス・・・^^
JG54さんの経験に基づく有難いアドバイスもあり、油圧メーターのつきのものを求めました。
メーターの中には透明な油みたいなものが充填されてますが、これ、グリセリンらしいですね。
しかしまぁ・・・例により、こういったものの説明書の貧弱なことに閉口。
書いてあることが、実際のブツの位置と違うんだもん。。。
まだデフのベアリングを抜くために買った特殊工具が届いてないので
油圧プレスの試運転として、デフマウントのブッシュを打ち換えてみましょう。
手持ちのあてがねや鉄パイプ、ソケットなど総動員して いざ打ち抜き!
ウレタンブッシュはあっという間に抜けました!
そして新しいブッシュを圧入します。
おお~~ ぐいぐい入っていく~~ こりゃ楽だわ~~
油圧計を見てると、針が動いても きついところでも 1.5トンもかかってないですね。
あっという間に ブッシュ交換完了!
素晴らしいね 油圧プレス機は!
何の苦労もなく、20分で交換終わりました。
あとは脱脂して、デフマウントを塗装
ブッシュの方向に関しては、いろいろなBMW2002のデフマウントの
画像を見て参考にしました。
今後、新しく注文したベアリングプーラーセットや
油圧プレスアタッチメントセット等の特殊工具類の到着を待って
デフケースやピニオンギアのベアリング交換作業を行っていきます。
デフの修理には 圧入物の抜き差しが多いため た~くさんの特殊工具が必要ですね~
それだけ費用も掛かります。
これまでかかったデフ修理関連の総出費は そろそろ20万円に届きそう。
これをそのまま全部をオーナーさんに請求するわけではありませんが。。。
(今後も当方で使うプレスとか、工具類代金は そのままで請求できません)
今日は油圧プレスの組み立て時間も含め 6時間の作業。
ここまでトータル15時間。
丸テール デフ分解と唸り音の原因判明 ― 2023年12月12日 15時10分20秒
デフを分解していきます
リアカバー外し
リングギアーとデフ玉
向こう側に リングギアとかみ合っている ピニオンギヤが見えます。
ドライブシャフト側のベアリング
ドラシャ側のフランジ外し。
回り止めはいつものチェーンバイスで。
長いボルトを外したら フランジはすっと抜けました。
デフ側にはオイルシールとスプラインのかみ合いがみえる
オイルシールのはまっているサイドリングを外す。
コンコンと叩くと抜けてきました。
サイドリング側に ローラーベアリングのアウターレースが圧入されている。
リングギアー&デフ玉の取り出し
これでピニオンギアが丸見えに。
それなりに鉄粉が沈殿している
前側に行って、ロックプレートと30ミリナットを外し
フランジを抜きます 軽くコンコンすると 抜けてきました
すると ピニオンギアシャフトもデフの中に外れました
ここで図で解説。用語いっぱいあるからね
あった!
今回の唸り音の原因、これだろうな!
今回の唸り音の原因、これだろうな!
ローラーベアリング(ラージ)のローラーが!
ローラーの表面がかなり荒れています。
これが回転すると、あの音を発生するのか。
このローラーを受けるアウターレース側も、荒れているね~~
唸り音の原因はこれでしょう!!
フランジ側のオイルシールを「カット外し」。
シールプーラーで簡単に外れなかった場合の、プランBです。
オイルシールの中心部の金属の輪っかを削るんですわ。
オイルシールを外せば、ローラーベアリング(スモール)は取り出せます
綺麗なローラーもあるけど。
こちらもすこ~し 荒れているな
ローラーを受けるアウターレースには わずかな荒れがあった
小さいほうのベアリングは そんなに異音を出していないかもしれないが。
もちろん両方交換だ。
アウタ―レースに押さえつけて 回しても 大きいほうのベアリングほど
にゴロゴロしていないが
完全にスムーズな状態ではない。
ピニオンギアシャフトに このように
ローラーベアリングが2こはまっている
アウターレースをつけてみたところ
(JG54さんが圧入用治具として貸してくださったものです。)
図で見ると このようになる
いろいろなパーツ構成ですが 今日はローラーベアリングのことだけ。
クラッシュスリーブやシムのことは また後日。
ローラーベアリングのアウターレースはデフケースに圧入されているから
これからプレスで打ち抜かねばならない。
駆動回転系の大きな力がかかるところのベアリングは みんなこのローラーベアリングだね。(もっと過酷なクランクシャフトは板ベアリングですが)
ここに鉄粉クズでもかむと ああいう風に荒れるのだろうか・・・?
それとも経年劣化による自己崩壊か。50数年に及ぶ酷使で・・・?
それとも過激な運転をされたのか・・・?
いずれにしても デフの唸り音の原因が分かったので今日はここまで。
今日は4時間。
デフ修理ここまでトータル9時間。
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