BW2002A ステアリング、ホーン取付 ― 2023年02月03日 13時07分48秒
ステアリングです。
左のちいさいのがもともとついて居たもの。右の大きいのがにしやんが昔マルニにつかっていたナルディー
裏側
もともとついてたステアリングのボス。黄銅色のホーンコンタクトリングがボス側にある。
ナルディーのほうのボス 黄銅色の出っぱりが ホーンコンタクトの接触部。
もともとついてた こちらは35パイ
ナルディーは37パイ 握りはちょっと細めかな
ちなみにこれは 現在のにしやんのマルニにつけているBMW純正のステアリングです
パワステがないから 大径だったのかな。
この径の大きさは ベンツのW124並みだよ?
ステアリングの回転とともに、ウインカーキャンセラーの金属パーツも回る。
ウインカーレバーの白いでっぱりにあたってウインカーが自動でオフになるしくみ。これは実際みてみたらなるほど~という仕組みだ。
今回はステアリング側にキャンセラーのでっぱりがあるので不要。 外しておく
ステアリングコラムのカバー。 4つの部品で構成
上と 下と その下にあるニ―パッド。 そして丸いホーンコンタクトリング。
まず下側から、
キーの穴にはめる
ホーンコンタクリングをはめる
ホーンコンタクトリングに黄色/茶色の配線を接続。
この線のエンジンルーム側にたどり着く先は ホーンリレーだ。
ステアリングコラムカバー つけました。 下側から4本の長いねじで。
これはニーパッドですかね。
でも今はつけない。センターコンソールづくりの時にこのあたり ハンドルも取ってばらすつもりだから。
あと、鍵をひねるときに 拳がパッドに当たってしまうんだよな
ステアリングをシャフトにはめ、ホーンボタンを接続する。
シャフトに22ミリのロックナットをしめこんで、はじめてホーンが鳴る。(アース)
先のナルディ37パイをつけた。 細い握りのこれ 掌にぴたっと吸い付いて 好きなんよ。
当面これで 試運転するつもり
車検用にラッパのマーク描いて 貼ります。 受かったらこんなもん剥がす。
ついでにホーンのチェック。
外して 単体での試験。 OK。ちゃんとホワンと鳴る。1個しか ついてないのね。
ミツバのホーンにでも換装すれば 欧州車っぽい いい音出るんだが
ホーンの配線確認。一般的な4極リレーで2個のホーンを駆動することになっているがこの車は1個。
ホーンリレーの動作も何度もカチカチと動作させて確認。
そのうち日本製に交換するもよし
ちゃんとホーンボタンで鳴ることを確認。
あとはボンネットなんだけど プラサフ吹いたまでで まだ上塗りしてないんよな。
そーだ、とりあえず うちのマルニのボンネットを移植して付けよう。
BMW2002A ステアリングアーム類の再取付 ― 2023年01月30日 11時32分13秒
ATを降ろした際に じゃまだってことで リンクを外してわきによけてあったステアリングアーム類を再取付した。
ATを脱着するときに センターロッドは邪魔になるのだ
こちらはセンターロッドが取り付けられた画像。
ちょうどATベルハウジングの真下に来るんだな・・。
さてその時に外してあったクラウンナット(溝付きナット)類。そして新しく用意した、回り止めの割ピン
ここの部分に 戻して組付けます。
このクラウンナットは割ピンで回り止めをしなければならない。ステアリングアーム類の締め付けによく使われる。規定トルクで穴が貫通する位置にまでナットをしめつける。
そして穴径に合った割ピンを入れて回らないようする。
これで回り止め完了。にしやんはこの上にスーパーラストガード(防錆ワックス)を吹いておく。
こちらはドラッグリンクのクラウンナット。24ミリなので割りピンも太く。
この3か所を止めました。
さて今回 回り止めに「割ピン」が出ましたが こだわりを一つ。
割ピンはいろんなサイズで売られていますから 何種類か用意していますが、
みんなこういった感じで真っ直ぐなも状態で売られています。
それをこのように頭の部分を 曲げるなどして 加工して使っている。
なぜかというと、またこの割ピンを抜かなきゃいけないときに圧倒的にラクだから。
ニッパで頭でぐっとつかんで テコの原理でぐいっと抜ける。
買ってきた割ピンを万力で挟んで曲げるだけ。
こうするとニッパでつかみやすく 抜けやすい。
一方、抜けにくい割ピンの入れ方はこれ。頭がクラウンの溝に入り込んでしまっている。
もちろんこういう風に入れることもできますよ。でもこれは左端を左右に広げて曲げるときにぐりんと回ってしまいやすく、あとで割ピンがガタガタになってしまうことが良くある。(まぁピンが貫通していればナットは回らないんですが・・・)
この頭がもぐりこんだヤツは ほんと抜けにくい!何度も苦労した。
先細りの工具でほじくりだそうとするがこれはなかなか難儀する
例えばこれだ。こういう風にさびてたら最悪。
まげた端をドライバでまっすぐに戻しても まっ直ぐにならないし 最悪、画像のように広がったままでぽきんと折れてしまう。これは最悪。
ツツイて 叩いて 押して 引いて 削って またつついて やっとこさ ニッパで頭がつかめれば 引き抜ける・・・
こんなもん一つのために かなりの時間が かかってしまうのだ。
そういった経験から、後で引き抜きやすいよう こういう形状にしている。
最も、これは別な車だが、割ピンを使わないで 回り止めのついたナイロンナットなんかでしめてしまうこともある。
あともう一つ。
こういったタイロッドエンドなどの「テーパーのついた嵌合」を外すツールでよく使われているのがこのタイプ。
安いのでにしやんもこれを使っていたが・・・これは押しつけ方向が矢印のように直線じゃないのでクラウンナットやなねじ山を微妙に変形させてしまう確率が高い。相当な力で挟みますんで・・・
少しでも変形させると、戻して組み付けるときにナットがすんなり入っていかないようになってしまうのです・・・。
そこで、KTCから出ている専用工具を買った。
これなら直線で押し付けるので ナットなどを変に痛めることもないし、
工具自体ががっちり作ってあるのですぐに嵌合が外れる。値段は先のやつの4倍はしますが買う価値はある。
以上、ステアリングリンク関係のこだわりでした。
BMW2002A ステアリングギアボックスのギアオイル交換 ― 2022年08月23日 15時23分16秒
ステアリングギアボックスの中に入っているオイルを交換します。
ここはめったに交換しないと思うから、かなり汚れているだろうと予想。
赤いキャップを外し、上抜きします。
6ミリ以下のチューブでないと ギアの間をぬって 底にまで吸い口の先が達しません。
私は経年劣化でやや硬化したウオッシャー液のチューブを使いました。
底に達すると手ごたえでわかりますが20cmほどは入ります。
手指消毒用アルコール手押しポンプで 吸いあげてます。
出てきた・・・おお!
く、黒ずんでる!これは半世紀交換していないのではないか???
これぐらい抜けました。
粘度は90必要
デフにも入れた同じ カストロールのギアオイルを入れます。
新油は 綺麗ですね~
これぐらいでOK
キャップを締めて終わりです。^^
赤いキャップの横のナットを緩めて マイナスの溝が切ってある調整シャフトねじを 締めこむかゆるめるかで ハンドルの「遊びの調整」ができます。
中央付近でどうもハンドルの左右の遊びが大きいな~と思ったら、時計回しにシャフトねじ締めこんだら少しタイトになります。
今はこのままで 乗り出してから調整です。
BMW2002A 電動ステアリング(EPS)完成 ― 2022年08月20日 23時10分22秒
お盆休みの休暇を挟んで
やっとこさ完成の電動ステアリング。 Electric Power Steering
肝心のアシストモーターはバルクヘッド付近に。
スズキワゴンRの中古EPSユニットをヤフオクで買って流用。
防音材付けたら けっこうぎりぎりだった
キーシリンダー付近 取り付け部
取り外しの時、ここいらは盗難防止のためか ねじの頭がないボルトだったのだ・・・!
取り付けてから削ってある感じだな~。
・・・何とか取りましたが
電動パワステ化をざっと言えば、ハンドルとギアボックスをつなぐシャフトの間に、モーター駆動する電動パワステユニットを溶接しちまえばいいだけのことだ。
いろいろ採寸して どこでシャフトを切れば収まるかを考える。
考えても あとで取り付けたとき 微調整が必要になる・・・異径のシャフトを一直線に溶接する難しさ・・・溶接って冷えるときの熱ひずみがあるからね・・・
安全のため 絶対に折れないように・・・シッカリと溶け込ませて溶接する
溶接した後も、折れないよう 補強のため さらにもうひと手間かけた。
納屋ガレージには幸い 三相200V電源があるので溶接は茶飯事だが
中古の被覆アーク溶接機じゃなくて もっと楽できれいに溶接できる半自動溶接機の購入を考えている今日この頃である・・・
何度も車に乗り込んで ステアリングつけては外しの 調整の繰り返し・・・
取り付けるたびに 問題点が明らかになっていく・・・
何度この運転席の床に寝そべったろう・・・。
なんといっても最初のトライアルだから暗中模索。
パワステコンピュータ、疑似パルス回転信号発生装置、スピードパルス発生装置+DENSOスピードセンサー。すべてヤフオクで入手可能です。
配線も あとは常時12Vとアース、イグニッションオンで12Vが来る線につなぐのみ。
ステアリングギアボックスとの接合部のゴムディスクも新品に交換
ワロス品。
ブレーキのロッドなどとも干渉がないように
実際にブレーキペダルを踏んでステアリングを回して確認。
今回追加のユニバーサルジョイント部も 多少削って他のパーツとの干渉をクリア
スピードメーターケーブルもATにブッ刺して
液体ガスケット「ウルトラカッパー」でオイル漏れしないように。
中間にかませたスピードセンサー。変化する車速に応じ、適切なステアリングの重さになるはず。
メーター裏にケーブルが刺さるところ
2022年 夏の思い出は このEPSづくりに終始しました
合間にスイカを食べるのが楽しみだった^^
今のところいい具合に電動でアシストしてくれてます。
あとは走らせてどうなるかだな~~これは後日報告です。
いい具合だったら 自分のにも取り付けよ。^^
トータルの予算は材料費のみで6万円でした。
工賃は・・プライスレス。
追伸
ノウハウ多すぎて書き切れないので 作り方詳細を知りたい方は私信ください。
飲み代程度の有料でお教えします(笑)
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2023..2月 追記:実際にこの電動パワステの運転してみての感想は、「とてもいい^^」です。明らかにステアリング操作は軽くなっています。片手で回せちゃいます。中立付近でもどこのポイントでも「モーターがアシストしている感覚の違和感」は全くなく、自然なフィーリングに満足しています。
スピードに合わせて重さが変化するデバイスも組み込んであるので、まだ高速道路走行はしていませんが、一般道の時速70㎞ぐらいまでは問題を感じておらず、むしろ、「運転が楽しく、ワインディングもひらりひらり」という感覚です。
同時にシートもE92のものに替えましたが、よく曲がるようになったマルニでしっかり体を左右にホールドしてくれるので運転が楽しいです。
2023.3月追記:時速100kmの高速道路の走行においてもGOODでした。スピードが上がるにつれ、ステアリングは軽くならないようになっていると感じます。
BMW2002A スピードセンサー取付 ― 2022年08月13日 19時43分36秒
マルニのスピードメーターはミッションとスピードメーターがケーブルでつながれており、
ミッションからの物理的回転運動をワイヤでメーターに伝えている。
そのワイヤケーブルに スピードセンサーを取り付け 車速信号を取り出したい。
電動パワステの重さ(モーターのアシスト量)を、車速によって変化させるために必要なセンサーなのだ。
電動パワステの重さ(モーターのアシスト量)を、車速によって変化させるために必要なセンサーなのだ。
駐車場などでのすえ切りでモーターのアシストでステアリングが軽くなるのはありがたいが、
高速で運転しているときにハンドリングが軽いと これはとても怖いものだ。
自動で 車速に応じたパワステの重さになるような仕組みを目指す。
ではスピードセンサーをワイヤケーブルに組み込む工作。
完成。
左側はスピードメーターへねじ込み接続。
右側はワイヤはいったん車体外に出て AT後端のここにブッ刺します。
ここは液体ガスケットでシールしなければならん・・・
場所的にはメーターの裏側がベスト。ちょうどこの下に電動パワステユニットが来るからね。
余談だが 知人のマルニには 最初からVDO製の スピードセンサーが組み込まれていた!
こりゃ珍しい!ナビの車速信号を取っているのかな???
BMW2002A 電動パワステ製作中 ― 2022年08月09日 22時02分14秒
BMW2002A 下準備中の事項 ― 2022年05月29日 00時00分01秒
次々と作業にかかっていくが 取付までに下準備を並行して行っている。
細かいパーツを用意したり パーツ流用の試行錯誤をしたり ・・・
今行っているのは
①電動シート化の下準備
シート配線の必要なものと不要なものの確認と 配線づくり計画
シートのシートレール 車体への取り付け準備
②電動パワステ化の下準備
位置の確認
ステアリングシャフト加工 寸法どり
スピードセンサーの追加→速度によってパワステの重さ変化
スピードメーターケーブルへスピードセンサーをかます加工
ATとスピードセンサーのはめこみのパッキンさがし
③ATシフト根元のゴムパッキン(欠品)の国産品流用の試行錯誤
このゴム部品だが でてこないのだ
④クーラー取付の際の空調吹き出し口の設計 アイデア練り
ただ単にクーラー室内機を助手席側に吊り下げて設置するだけじゃ 面白くないし 涼しくないよね。
⑤ エンジンの点火系をセミトラ化 セミトラユニット再び製作の準備
などなど・・・
いろいろとアイデアを盛り込んだマルニに仕上げたいです。
自分のBMW2002 アッパーマウントの劣化でハンドリングのトラブル ― 2022年05月17日 07時00分00秒
預かってレストア中の2002オートマと並行して
自分の4MTマルニも車検取得に向けて整備している。
前回述べた 完全アウトなショックアブソーバーのことと
ハンドリングのトラブルについて。
まず フロントのショックアブソーバー。
この車をヤフオクで20万で落札した時(2006年)当初からKONIのショックが入っていた。
ショック減衰力を変化させることができるという アジャスタブル機能がついているらしい。
BMW 1502, 1600-2, 1602, 1802, 2002
incl. Ti, Tii and Turbo 66-77
KONI
Sport Front 86-1519
Sport Rear 80-1868
しかし、今回取り外してみて、フロント右側のショック、
やじるしの部分から中のオイルが漏れだしてきていた!もう、完全にアウトだ。
立てておいても、どんどん油でてきます。
そういえば、レストア後のしばらくしてから、
ストラットから油が染み出でいたのはこれが原因だったのか。
ということで、フロントショックを交換したいが、
ここはしばらく、預かっているBMW2002Aのほうから外した オリジナルの赤ショックを
検証がてら装着してみようかと思っている。
赤ショックはそれなりに手ごたえはあるものの、
かなり前のものだから あまり期待もできないのだが 油漏れしているショックよりはまともだろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
で、本題はここからだ。
アッパーマウントの劣化とハンドリングの悪化の関係について。
自分のマルニはある時点から ハンドルをきると「何かに引っかかる感じ」があった。
そのうち、かなりハンドリングが重たくなってしまい、まともにハンドルが切れなくなった。
しかしジャッキアップすると、何の問題もなくハンドルがかるく操作できる。
車重がかかると ハンドルは重たくなり、引っ掛かりを感じるのた。
その原因は 劣化したアッパーマウントだった。
これその問題の自分のマルニから外したアッパーマウント。
2006-2008年のレストアで交換したから14年は使っているものだ。
矢印のところを見てほしい。
赤くさびがついているように見え。これは何かとこすれてしまい、鉄粉がさびている跡だ。
3つあるうちの取り付けボルトの頭が 削れてしまっている。
スプリング受けのカサの部分と接触して こすれ合って 削れてしまっている
本来ならお互い 接触してはいけないところだ。
写真では接触していないが、車に取り付けて車重がかかると、マウントのゴムが変形して
接触してしまうんだろう。
ハンドリングが異常に重い原因は、アッパーマウントと、スプリング受けが接触していて摩擦抵抗となっていたためだった。
で、なんでこうなったかというと、アッパーマウントの劣化により 接触が起きたということだった。
この画像を見てほしい。
左が新品のアッパーマウント、右が問題の接触するほどに劣化したマウント。
劣化というのは 具体的に、マウントのゴムが上方向に変形移動してしまったということだ、
その移動量は新品と比較して 6~7ミリもあった。
マウントのゴムがどんどん劣化で変形していって
やがてスプリングうけと接触するまでになり、摩擦抵抗となった。
つまり、アッパーマウントの劣化がすすむと、突き上げがひどくなるなどの乗り心地の悪化だけではなく、最終的に、ステアリング操作にも悪影響を及ぼすということがわかった。
こちらの画像は、アッパーマウントの劣化の具合がよくわかる画像だ。
左が新品、中がレストア中の2002Aから取り外したもの、右がハンドリングトラブルの起こったもの。
右に行くほどに、マウントのゴムが変形していっているのがわかると思う。
アッパーマウントはゴム部分にひびわれがあるかないかでよく劣化具合を判断することが多いが、
実は、ゴム部分の変形量を見ないといけないということだ。
もちろんこちら側の面は見えないので、
この反対側でどのぐらいゴム部分が持ち上がってきているかが判断の目安になると思う。
新品の状態から比較して、6~7ミリ上がったらマウントは終わりだと思う。
また、今回は、完全にアウトとなったショックアブソーバーの影響もあるかと思う。
抜けたショックが本来の仕事をしないので、負担がマウントのゴムにかかってしまい、
ゴムの移動が速くすすんだとも考えられる。
アッパーマウントはゴム部分のリフト量をみておいて バンプラバーと一緒にセットで交換してしまったほうがいい。そのときにショックアブソーバーも点検するようにしたらいいと思う。
※価格は2022.5.17時点
BMW2002A ステアリングのリンク整備2 ― 2022年04月11日 04時53分19秒
BMW2002のタイロッドエンドブーツが届きました。
ミヤコ TBC-086
はめてみましたが、ピッタリです!
アウター(車輪側)のボールジョイントにバッチリ、インナー(センターロッド側)にも使えます。
ヤフオクでランクル用のものというものをサイズ調べで買い、4個で送料込み2500円ほどでした。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j1046402075
ボールジョイントを掃除してから、新しいグリスを盛ります。
ホムセンで売ってる普通の安いグリスでいいです。
ブーツの裏側にはグリスを塗らずかぶせます。
入れすぎるとブーツがパンパンになって、はみ出してきてしまうのです。
アームをかぶせながらブーツのつぶれ具合を確認しつつ、ステン針金で縛ります。
上の細いとことは1周、下は2周巻き。捩ってブーツを痛めないように曲げときます。
あまりきつく縛るとブーツが切れますよ。
動かしてみて、ブーツに無理がかかってないか、グリスがはみだしてないか
ハリガネがブーツを痛めないか確認。
ボールジョイントに がたもなし!OK!
今回まるごと交換するインナー側のタイロッドエンドのねじ部分には
スレッドコンパウンド(スレコン)を塗っておきました。
ここは水がかかる部分、タイロッドを回してトーイン/トーアウトを調整するので、固着してほしくない箇所。
完成したタイロッドと、ストラットをつなぐアーム。
さてタイロッドだが、フロント車輪のトーイン/トーアウトを調整するパーツ。
左右のロックナットをゆるめ(片方でもよいが)、ロッドを回すことで、全体の長さを変えることができる。これによって、車輪を内向きにするか外向きにするか調整できる。
左側のタイロッドで説明する。
両端のボールジョイントは固定されているものとしてみてほしい。
黄色の矢印の方向にロッドまわすと、赤い矢印のように、タイロッド全体が長くなり、結果、左車輪は内側を向く。(トーイン方向に動く)
こうなっているのは、インナーとアウターのタイロッドエンドのねじ山の切り方が左右で逆になっているからだ。
左側のタイロッドをセンターロッドに組付けた。
バイスでつかんでロッドが回るか確認し、どうも動きが渋い場合はバーナーでロッドを炙ると膨張して回しやすくなる。いったん外してねじ山の錆やごみを取り除いて掃除しておく。
ちゃんとロッドが軽く回るようになりました
ここはあとで足フロントアクスルを全部組付け、車輪を組付けた後で トーを調整します。
マスキングテープで回してのびる方向をメモッとく。
まぁ、進行方向にロッドを回せば、伸びてトーインになるという事だ。
クラウンナット(溝付ナット、キャッスルナットともいう)には、ちゃんと割ピン(直径2ミリ)で回り止めを。
クラウンナットはM10のピッチ1.0だ。(M10だとP1.0の細メねじはなかなか日本ではみつからない たいていは1.25以上・・・。)
組付け後は、ロッドをつかんでゆすってみて、ガタがないかを確認
これで車体下回りのステアリングのリンクはひとまず終了。
ここまできたらいよいよフロント足回りの組付けです。
BMW2002A ステアリングのリンク整備1 ― 2022年04月08日 11時26分53秒
ステアリングのリンクをチェックします。
おもにハンドルを切る際の「関節」となるボールジョイントにガタがないか、
また、そのダストカバー(ゴムブーツ)に劣化がないかを調べる。
がたがあったり、ブーツが破れていたら、車検に通りません。
これらはちゃんとワロスで新品も出ます。わりとリーズナブルだと思う。
まずは、センタ―ロッドの両端にあるボールジョイントにガタがないか、手でゆすってみる。
しっかりしていればOK。もし、ガタガタと少しでも振動を感じれば交換。
うん、大丈夫ですね。
マルニはけっこう ここのセンターロッド交換が多いんですよ。
自分のマルニではがたがあり、よく交換しましたね。
だからマルニ乗りの方は、車検前にセンターロッドは予備で1本買っておいて損はないと思いますよ。
ステアリングギアボックスのアームと
センターロッドはクラウンナットで締めこむのですが、割ピンの回り止めを絶対忘れちゃいけません。
だんだん 緩んでくるからね。(なんとこの車には この割ピンがついておらず、クラウンナットがユルユルだったよ!お~こわ!)
このあと、このナットに長期防錆スプレーを吹いておくとよいと思います。

左側の方も。矢印2つに割ピンを!
次に、タイロッドのがたをチェック。
こちらも両端(インナーとアウター)にボールジョイントがあります。
むむ!!インナー側にガタありですね!
外したタイロッドのインナーボールジョイントを外しました。
上下方向にわずかに動きます。ハイ、交換です。
インナーボールジョイントはオーナーさんが用意しといてくれたパーツボックス内に1本ありました。
新旧比較。
新しいタイロッドエンドは まず脱脂して、メタルレディに2時間つけてパーカライジングして防錆処理しときます。ここ、なにもしないでこのままつけて乗ってると、すぐに赤くさびちゃうんですよ。(経験済み)
メタルレディと鉄部が化学反応して 錆に強いリン酸塩被膜を作ります。
これが塗装前の下地処理に最適。
アウターのボールジョイントにはガタこそなかったが、ダストブーツを交換しておくことにした。
ここのボールジョイントに合うダストブーツ(ゴムブーツ)のサイズ。
ランドクルーザー 150系のものを流用。
マルニのタイロッドエンドのボールジョイントをノギスで計測すると上の方が直径14-15ミリぐらい、下のはまるくびれが直径28ミリなので、ゴムブーツはちょと小さめでチョイス。
組付けの際は、ボールジョイントにリチウムグリス(なんでもいい)を1周ほど塗り、ダストブーツ上下は針金で縛る。(車検でもOK)
ミヤコのTBC-086。
これまたマルニ乗りは タイロッドのボールジョイント用に 何個か用意しておけばいいと思う。
現在 注文して 到着を持っているところ。
その間、パーカライジングしといたタイロッドエンドにPOR-15を塗っておきました。
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