丸テール デフの異音 ― 2023年12月05日 14時15分57秒
このマルニ、当初から運転中にフロア下から異音がしていた。
どんな音かというと、ウィーンという唸り音だ。
スピードに伴って高い音に変化する唸り音なので 回転系だなと思っていた。
後ろから聞こえるので デフかな~と思っておりました。
先日異音が消えることを期待をしつつ
センターベアリングを交換しましたが、残念ながら、異音は消えず。
やっぱりデフなのかな~
デフオイルをチェック。
当方に入庫する前のレストアで交換してある ということでした。
実際、700cc入っており、デフオイルはきれいでした。
いちおう いつも使ってるデフオイルを入れてみた
車体を水平にし ここまで注げば 溢れ出てくる。
これでフィラーボルトをしめる
後ろをジャッキアップし、エンジンをかけキャブ調整で2000回転にし、
ギアを2速に入れて リアタイヤを回転させます
やっぱり 唸り音が 聞こえてきます。
デフオイル交換作戦は 意味なかった
この状態で気を付けてデフの下にもぐり
長~いドライバの先を当てて、柄の端を耳に当てます。
簡易的な聴診器です
これで内部の音が聞けるのです 特に異音の発生源を探すのには
コレに限ります
ほら デフとプロペラシャフトがつながるところのベアリング、
ここから大きな音が聞こえます
ゴ~~~~~~って。
ゴ~~~~~~って。
聴診器あてての唸り音チェックの動画はこちら
エンジン音に紛れて 回転に伴う唸り音がかすかに聞こえると思います。
これが車内では 車速に応じて わりと聞こえるんです。
運転中は これがけっこう、耳につくんです。
車内では どこが異音の原因かわかりませんが、
こうやって聴診器を当てると もうばっちり特定されてココだ!とわかります。
ゴ~~~って聞こえますから。
なんで異音がするかというと、デフの中のベアリングが悪いんだと思います。
具体的には、ボールベアリングのボールの表面が荒れているとかです。
昔乗ってたE28のハブベアリングから異音がして、外してみてみたら、ベアリングレース(輪っか)の内側が かすかな虫食いみたいになっていました。
たたそれだけで、異音がしていました。
ベアリングは傷一つないぴかぴか状態であってこそ、正常なんですね。
今回、この丸テールさん、デフ内部のベアリングの交換が必要です。
デフのサイドのベアリングあたりからは音はしない。(シャフトは回転しています)
ん~右が かすかに 聞こえるかな?
先の異音が伝わって聞こえているかな??
ホイール側のハブベアリングもチェック。
左と右 静かなもんだ。
こちらは交換の必要はなし。
オーナーさんにデフの異音について報告したところ、この機会に修理して欲しいとのこと。
この追加修理により 12月11日の納車予定は延期となりました。
このデフ修理が終わってから 納車します。
年末になるかな~ 雪が降ってるかもですね。
とはいえ、今年は暖冬の予報、雪の振らない晴れの日もあるでしょうし
高速道路は常に除雪されております。
そのタイミングでの納車になりますね。
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マルニ68年式以降のデフの図です。
いわゆるショートタイプのデフ。(首の長~いロングタイプは初期型のデフです)
異音の原因はオレンジ色の6と8のどちらかのテーパーローラーベアリングだと思いますが
両方交換です。ワロスではサイド(ドライブシャフト側)の2個も含め、4個のベアリングがセット品で売られている。
水色で色付けしたパーツも、デフを分解したついでに交換します。
・ダストカバー
・フランジ
・デフのマウントブッシュ
・ガスケットなど
全部セットでワロスに注文。セール中で2500円割引。
プラス送料15000円(ユーロ高い!)で パーツ代だけで合計8.5万ぐらいの注文になりました。
ユーロ高いのが 痛いねぇ
ピンク色の5番のパーツ(シャフトシール)、これはワロスに取扱いが無かったので、
モノタロウで信頼の武蔵オイルシール製を買います。
パーツリストによれば、45×65×10とあります。
内径45ミリ、外径65ミリ、厚み10ミリ。
このデータから、AD型オイルシールの45 65 10 で
AD456510という品番を検索。(型式 内径 外径 厚み)
ありました。これを 予備も含めて3個注文。9日以内に到着。
レストアではこういったパーツ手配のテクニックも駆使しなくてはなりません。
先日プロペラシャフトを外した時に撮っておいたデフの正面からの写真。
中心部から赤いデフオイルが漏れているのと(オイルシール不良か)
周辺が漏れたデフオイルと土ホコリでもう、堆積しててゴテゴテ!
油汚れまみれのデフを降ろしての重整備ですが (汚くて 大変そうだ~)
年末までに交換します。
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