自分のマルニ 復活に向けた整備1 ― 2024年05月30日 11時46分38秒
2016年9月に 車検を切らしてから 敷地内でおさまり
ずっと走らせていなかったわがマルニ。
この8年の間にやった他のマルニのレストアで
部品取り車みたいになっていました。
2021年の1月は ガレージから外に出され 大雪に埋もれたっけ
そんなわがマルニも
8年ぶりに公道復帰を目指して 時間を見つけては
整備開始しております。
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ミツバの電磁ポンプは以前レストアした2002Aに移植してしまったので
新しく電磁ポンプを買いました。
トランク内に取り付けます。
サイドボードにねじ止めします。
ボードの裏側 しっかりと固定するための裏の補強板
この位置に取り付けて 配線 配管。
イグニッションオンで電磁ポンプが動き出し ガソリンをエンジンルームに送ります。
キャブ用ですから燃圧は低い。インジェクション車用みたいに燃圧は高くない。
トランクの床ボードを 燃料ホースに合わせて少しカット。
続いてフロント側
2002Aから取り外したソレックスのキャブ。
2002AにはWEBERダウンドラフトを取り付けたので、不要になったものです。
これもOHしたものですが、割と程度がいいので、うちのマルニに取り付けることにしました。
キャブのスロットルアームの部分を交換。
自分のマルニのクーラー用アイドルアップ機構に合わせる必要があるため。
アクセルロッドの囲みの部分を 溶接でちょっと加工しました
本来はこのように 4ミリ直径の丸棒なんですが、これがだんだんすり減ってきて
ガタツキを起こし、アイドリングに悪さをするのです。
キャブのスロットルアームにはまりこむ接触部分を 棒状から板状に変更したわけです。
これでひどく摩耗していくことはまずなくなり、
ガタツキは起こりません
後期型マルニの純正2バレルキャブ(SOLEX DIDTA)の取付完了。
次は点火系統を現状のポイントを使ったセミトラから
フルトラ点火方式にアップグレードします。
2002tiiのレストアの合間に
自分のマルニの公道復帰をめざした整備記録を アップしていきます。
2002tii 燃料タンク現状 ― 2024年01月13日 11時21分13秒
レストアのために預かったBMW2002tiiの燃料タンク
トランク右側、下部にあります
給油口のゴムブーツを外します
この配線は トランク下部にある 電磁式燃料ポンプへの電源線です。
イグニッションオンで12Vが来る
ねじを4つ取り、取り外した燃料タンク
燃料センダー。
キャブ仕様の2002のものと大きく違うのは、「燃料を送り出すパイプが無い」ことです
長年の使用で着色はありますが 断線はしておらず
ちゃんとメーターに抵抗値を送っています。よって再使用です。
この中にはフロートが仕込まれていて ガソリンの中で浮いています。
その位置によって抵抗値が変わり、燃料ゲージに残量が表示されます。
燃料センダーの中はこうなっています
(キャブレター仕様の2002の燃料センダです)
ワロスには、燃料タンク容量や年式、キャブ車かインジェクション車かによって
いろいろなタイプの燃料センダーが新品で用意されています。
このさい、交換してもいいんですが、
燃料計がおかしくなったら その時に交換すればいいでしょう。
(そのときに新品在庫があれば、ですが・・・)
タンク内に見える、ガソリン吸出し口・・・?
ん~~??どうなってんだコリャ?
このふたのねじを外して 引っこ抜いてみます
え?ペットボトルぅ~?
太いパイプはガソリン吸出し用みたい。細いのはリターン側か。
ネットが縛り付けられていました。フィルターのつもりらしい。
以前のオーナーの仕業。なるほどね~という感じですが^^
タンク内は御覧のとおりで ワニス分?錆??みたいなものがこびりつき。
タンク内の掃除が必要と判断。
ガソリンでも溶けてない物質だから、特殊溶剤が必要か?
吸出し口付近が 囲われている構造になってるのは
タンク内に沈殿した「落ち錆」をなるべく吸わないようにする対策かな、と予想。
ちなみに 2002tii用の燃料タンクの値段。350ユーロ
インジェクション使用のタンクです。
この吸出し口も 新品で出てます。300ユーロ
まぁ、、、単なるパイプやね。
だがフィルターメッシュがない。まぁ そんなものは モノタロウで売ってる 目の細かいステンメッシュでもかぶせときゃいいんですが。
どうせタンク内の天井は真っ赤に錆びているはずですから
掃除した後、タンクシーラーでコーティングして再使用します。
早速ヤフオクで落札。
トランク下のポンプとフィルター。
フィルターも交換しなきゃです。
丸テール 燃料リターンラインづくり ― 2023年11月02日 13時20分19秒
燃料リターンラインが殺してあった、というのは 先日ブログに書いたところ。
その後、ブログ記事を見たオーナーさんから
燃料リタ―ンライン作成の注文が入りました。
材料もそろったので 作業に取り掛かります。
まずはボディ側に燃料ホースを通す穴あけをします。
画面中央、白い点が打ってあるところ。
ドリルで穴あけをし、リューターで拡大。
空洞になっている構造の向こう側の鉄板には
もう最初から穴がありました。
防錆のためプラサフ吹き、乾燥後 黒で塗装。
これで外径16ミリのトヨロンホースが通ります。^^
リターン側ホースをタンクから出ているパイプにつなぎ、
この穴から車外にホースを出します。
トヨロンホースの役目は、燃料ホースに傷がつかないようにするための保護材。
6ミリ銅管でこのようなジョイントを作ります。
銅線のハンダ付で 両端に抜け防止を作りました。
タンクから来たホースに6ミリの燃料ホースをジョイント。
ちょうどここはトランク奥側の下。
「サドル」という管を固定する金具でホースを固定します。
今後の防錆のためにすかさずスーパーラストガード吹き。
ワックスなんで防錆性能はいいんですが、これが乾いたら、
オイル漏れしてるようにみえちゃうのが たまにきず。
ここにもサドル打ち。
ホースはデフの上を通って 左側に行きます。
左リアタイヤの側にホースを出します。
赤丸のところでカットの予定。
次に用意するのが 外径6ミリ、厚み1ミリのなまし銅管。
まず 片方に抜け止めの加工
管に1ミリの銅単線を一巻きしハンダで溶かしつけたあと、
やすりでポコチンのように整形加工。
接続するゴムホースがスッポ抜けないようにするための一工夫。
手間かかってるね!!
さてなまし銅管は3メートルほどカット。
左リアタイヤ付近から、エンジンルームのバッテリトレイの下あたりまで3m。
この銅管で、車体下を通るリターンラインを作ります。
「なまし」銅管ですので、手で簡単に曲げ加工できます。
1ミリ厚の銅管は腐食に強いため、今後何十年も、持つでしょう。
一方 ゴムホースはすぐ劣化してひびわれてくるので、短いサイクルでの交換が必要です。
リターンラインを設けるにあたり、リアからフロントまで長~いゴムホースでリターンラインを作るのは、現実的ではありません。ゴムという素材の柔軟性も必要ありませんし。
水に濡れたりして過酷な環境にさらされる車体下には、銅管を使った方が、耐久性があるのです。そして両端には柔軟性のあるゴムホースを使う。
左リアアクスルのところに端っこをもってきます。
ここの部分で、先ほどの内径6ミリゴムホースにホースバンドで接続します。
銅管を手曲げしながら フロントへもっていく。
このルートは、後期型マルニでも同様です。(純正は鉄管ですが)
要所をサドルで固定していきます。
車内側に数ミリほどねじの先が出ますが、シートの真下なんで踏んだりしないし
問題ないでしょう。(配線だけは傷つけないように配慮)
にしても、車体下の防錆塗装、けっこう パリパリにはがれてくるね・・・
ここは新たに、防錆&耐チッピングのボディシュッツを吹いたほうがいいんじゃないかな?
ペダルボックスのわきを通って、エンジンルームのバッテリトレイの下あたりへ。
ちょうどバッテリトレイの下あたりで銅管をカットし、端を抜け止め加工します。
使う燃料ホースは やっぱり大野ゴムで!
新品のゴムは やわらか~い^^
このあたりで、ホースバンドで接続します。
あとはエンジンルームでの作業です
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さてエンジンルームの燃料ライン。
現状はこうなっている。燃料ポンプでどんどんガソリンを送っても、行き止まりになっております。
2つのキャブに燃料が消費されるとはいえ、たとえばアイドリングが続くときなどでは消費量も少なく、それでいて ホースの先が行き止まりでは、エンジンルームの熱で、どんどんホース内やフロート室内のガソリンが熱くなっていきます。
そして真夏などの酷暑下では、最悪 ホースの中でガソリンが沸騰して泡が発生、エンストにつながるぺーパーロックを起こします。
にしやんの実測値では、だいたい摂氏60度近くになってくると、ガソリンが沸騰しだして
キャブのフロート室内でぐらぐらと煮立っています。
キャブのフロート室内でぐらぐらと煮立っています。
こうなるともう最悪だね。キャブ車の宿命、真夏の悪夢です。
エンストしちゃって、ボンネット開けて道路わきで頭カキカキ悲しい炎天下立ちんぼう~
他車ドライバーから嘲笑の的。恥ずかしいよね、あれ。
そこで今回、リターンラインを作るとともに、ぺーパーロック対策も行う。
まずは既存の燃料ホースを外しちゃいます。
でもなんか 太いんだよ、このホース・・・
ジョイントはただの銅管か・・・。フッ・・・ポコチン化してないね。
そして、青いアールズ風のジョイントも、単なるお飾りの、
ホースバンドを使った なんちゃってアールズ風。(笑) 本物はねじ接続だかんね。
俺はぜったいに こんなこざかしいことはしないね。
しかもだ!
このホース、内径9ミリが使ってあった!
このホース、内径9ミリが使ってあった!
キャブの口金は8ミリなのに!!
タンクからくる樹脂ホースも外径8ミリなんだよ?
そこになんで 内径9ミリホース使う??? 燃料漏れするでしょ!
え?ホースバンドで締めればいいって?それが実際は、うまくいかんのよ。(経験済み)
にしやんはきっちりホース径、合わせます。
少なくとも、かぶせるゴムホース側は計の小さい内径7ミリでもなんとか行けますが、だぶだぶの9ミリホースは絶対に使わん!
別に自慢することでもない・・・こんなん、整備するうえで 基本中の基本じゃん。
さて今回登場するのがこれ。
WIXフィルター!(ドラえもん風に)
リターンラインを作るために作られたような ちょっと変わった燃料フィルターだ。
これはイーベイでアメリカから以前買ってあったもの。1個2000円ほどかな。
これがスグレモンなのよ。
このように接続します。
キャブより 高い位置にあるのがミソ。
つまり こうなっている現状行き止まりのラインに。。。
キャブ配管をいじらずに
簡単には燃料ラインを分岐してリターンラインを設けることができます。
下に向かう黄色いリターンラインは、
なまし銅管で作ったリターン配管にホースバンドで接続すれば
この車のリターンラインは完成だ。^^
それよりも、このWIXフィルターの何がいいかって、
このように酷暑で発生しちゃった場合、泡を上側に集めてくれて、
リターンライン側から燃料タンクにどんどん押し戻すことできることだ。
電磁ポンプとの組み合わせで、その効果はMAXになります。^^
これ一つで、酷暑下でのぺーパーロック(エンスト)が解消できた!というユーザーは多い。
YouTubeで 「Vapor Lock」で検索すれば、ひげもじゃのアメリカ人のキャブ車のおっさんたちが こぞってこれを称賛している動画が沢山出てきますので 見てください。
BMW2002A 暑さ対策の効果 まとめ ― 2023年07月14日 03時09分13秒
気温30度越えでの夏場ののろのろ走行を1時間もしているとエンジンの調子が悪くなりエンストする症状・・・熱さ原因の べーパーロックとパーコレーション。
その対策として一連の対策を施してきまして、ようやく効果が出たといったところです。
今回は 暑さ対策のまとめ。
まずはその結果から。
キャブのフロート室側面でいつも測ってますが
気温25度での1時間走行後の測定ですが 40℃台!ひえたわ~~~
50度以下なら おんのじ!
今度 猛暑日にまた テストしてみます。
かつてはこんなに上がってた (ガソリン沸騰) この時は気温32度
キャブに結露してました
ベンチュリ付近はエアの流速で冷えて 湿度高いからね~
この時 水温計根元85度ぐらい
デスビは68度!あつい。
シリンダヘッドの熱が伝わるし エキマニの上にあるからね
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今回施した暑さ対策をふりかえる
エンジンルーム内では90度近くあり、ガソリンが気化しているのが見えた。^^;
トランク内は40度程度。
夏場はなるべく 燃料満タンを心がけましょう。
燃料残が半分になる前に 給油!
なまし銅管を使用して燃料ラインを延長し クーラーの冷気を利用。
冷え冷えのエバポレーター前に燃料ラインを経由させたことで
ガソリンを5~6度は冷やしてくれます。
エバポの前を通過することで 多少ガソリンが冷える
2002A純正のSOLEX DIDTA → WEBER32/32DGEV
パーコレーションを起こしがちで ガソリンをポチョポチョとスロットルに滴下させていたSOLEXを外し、WEBER32/32DGEVの中古に交換。
もうガソリンは滴下していない。^^
キャブに合わせ燃料経路も変更し、ホースに断熱材も巻いた
キャブとインマニの間には ささやかなアルミの遮熱板を設置
結果、エンジンサウンドも若干ワイルドなものに変わり(エアクリの形状のせいかとも思う)、
パワーアップし、明らかに速くなった^^(その分ガソリンは消費していると思われ)
踏み込むと あっという間とは言わないが スピードメーターの針がぐいぐいと上がっていく。
これはSOLEXキャブには 無かったフィールだ。
にしやん号のマルニから おさがりのミツバ電磁ポンプ
どんどん 冷たいガソリンを循環させてやります
こののち、ブラシレスDCファンで 電磁ポンプの冷却も施した
ここでガソリンを温めても 悲しいしね (冬場はファンは切ります)
もとの機械式ポンプは取り外して蓋
インマニからキャブに伝わってくる熱を なるべく断熱したくて。
最初、5mmにしようかと思っていましたが、贅沢に10mmにしました。
ビフテキと一緒です。^^
混合気の流路に段差がないように 微妙なポート形状加工済み。
この加工、結構よかったんじゃないかと思う。
断熱ですが キャブ直下のインマニが80度なのに対し
キャブ根元が50度ぐらいでしたので
効果はあったと思います
アイドリング中、熱がこもりがちなエンジンルームでどんどん熱くなるキャブ・・・
これを強力に冷やすダクトファンの風!クーラーと連動させてます
ダクトでキャブにダイレクトに外気の風をあててる
これまでアツアツだったキャブが 手で触れるぐらいに冷えてます
ファンの音も 室内に居れば かすかにしか聞こえません
また、こっちからも 走行中は風が当たるようにしました
ホームセンターで売ってる エアコンのダクト、1本300円です。(冬場は外してください)
これも冬場は外してしまった方がいいと思います。
本来のE92革シートの座り心地をスポイルしているので。
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冬場外すもの/稼動させないもの
・エンジンルーム内のキャブ冷却ダクト
・トランクルーム内の電磁ポンプの冷却ファン(配線を抜く)
・室内のクールシート(外して時には革シートの手入れを)
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見返してみると ちょとやりすぎ感もありますね・・・
でも真夏の路上でエンジン止まるよりはいいか!
でも一番いいのは・・・・
猛暑日はマルニに乗らないこと!
猛暑日はマルニに乗らないこと!
乗っても、長いことアイドリングしないこと!
もしそれでも止まったら ボンネットをあけて エンジンしばらく冷やすこと。
BMW2002A 電磁ポンプを冷却する ― 2023年07月11日 13時40分35秒
テストランを繰り返しているが
30分も走れば電磁ポンプの頭の部分がアツアツになることが分かった。
クーラーを常用する熱い時期だけは
この電磁ポンプを冷やしたい・・・
そこでブラシレスDCファンで冷やしてはどうだろうという事で
電子パーツ屋で買ってきた。
鉄板からステーづくり
ファンの試験。
安定化電源で13Vを印加したところ、
0.1Aほどしか電流を食わない。
そして電磁ポンプにはアルミのヒートシンクを
熱伝導グリスを塗って巻き付け。
グリス硬化まで 25時間待つのだぞ、だいごろう。
このヒートシンクを ラウンドに 曲げるのが手間だった・・・
冷却ファン付き電磁ポンプユニット完成。
ちゃんと静かに送風し、冷やしてくれてます
ファンは ほとんど音がしません
ボードに取り付けて
車に取り付け終わったところ
この「ものものしさ」が、スキ💛
あえて剥き出し、男の美学 ^^;
てか、カバーしないほうが冷えるかなと思って。
もともとマルニのトランクルームは「剥き出し感」のオンパレードやしね
11月ごろになったら 冷却ファンの端子を抜いて稼動しないようにしてくださいね。
冬は冷やす必要は ありません。
BMW2002A 暑さ対策 その4 電磁ポンプ取付 ― 2023年07月08日 08時50分46秒
次なるVAPOR LOCK/パーコレーション対策として
機械式燃料ポンプから、電磁ポンプへ変更します。
旧車の定番、日本製のミツバ電磁ポンプ。
にしやんのマルニからのおさがりです。
ニスモ製よりも、旧車はやはりミツバがいいですね
15年選手の中古ですが 動くでしょうか。
テストしてみました。
電磁ポンプの動作テストの動画は こちら
稼動テストの結果、
13V印加、長~いホースラインの負荷なしで 1分で2リットルをポンピングする能力あり。
カタログデータでは毎分1.1リットルの最大排出量となってますが。
ガソリンがどんどんタンクからエンジンルームへ循環することになります。
満タンの52リットルガソリンも26分で入れ替わる計算ですが
キャブのフロート室内のガソリンが随時入れ替わるわけではないからね。消費された分だけ、フロート室に入るわけで。この電磁ポンプは「液体を押し出す」のが得意で 「吸い込む」ことは苦手。
よってタンクに近く、熱くならないトランク内に設置するのが定番。
にしやんもここに設置していた。
灰色の内装ボードにボルトオンしてあるだけで ボディに穴などあけてません
ここからエンジンルームへ トコトコと 送り出します。
ポンプ前にフィルターをいれました。
実はポンプの中にも、フィルタがあります。
配線作業。
走行するのに大事な装置だから
キー位置がイグニッション・オンで 電磁ポンプがバッテリー直で動作するようにリレーをかませた。こうすることで 電圧降下してポンプの本来の働きが阻害されることもない。
運転の実際ですが。
エンジン始動のさい
キーをイグニッション・オン位置にしたら、後ろからトココココ・・・・・と電磁ポンプの動く音がかすかにきこえますので、(これが独特なんです)
数秒待って トコココが ・・トコ・・トコ・・・トコ・・・のように打音が遅くなったら、
ガソリンが十分にまわったということなので、ここでスターターを回してください
旧車乗りの儀式みたいなものと思ってください。(笑)
これまでの機械式のポんプは、エンジン自体をスターターでクランキングしてはじめて、燃料をポンピングするので、ここが大きく違うところです。
電磁ポンプは、エンジンがかかっていなくても、電気の力でガソリンを送り出してくれるのです。
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エンジンルーム
燃料ラインは、インマニの上など 熱くなるところを避けて
燃料ライン、バキュームラインの位置変更しました
オイルディップスティックが ちょっと 取り出しにくくなりましたが^^:
さらに追加作業
燃料ホースに耐熱カバーとしてキノクニの「ヒートリフレクトスリーブ」を巻きました。
マジックテープ式なので ホース交換の際などは メンテが楽です
少しでも熱害をさけるためのささやかな努力です
電磁ポンプにかえたので
ヘッドから出っ張っていた 機械式(ダイアフラム式)燃料ポンプは取り外します。
このあとここにからオイルが漏れないように、液体ガスケット「ウルトラカッパー」+ガスケット紙と3.2mm鉄板で蓋をしておいた。
外した燃料ポンプはホースやクランプととともに保管。
10㎝ぐらいの棒は、シリンダーヘッドに差し込むもの。
カムシャフトのカムで動き、燃料ポンプを押す大事なパーツですので、なくさないでください。
BMW2002A 暑さ対策 その2 燃料クーラー ― 2023年07月06日 19時36分40秒
暑い夏!
エンジンルームが熱くなってくると、パーコレーションしてしまいます。
走行中はいいのですが、
信号待ちでエンジンのアイドリングが不安定になり、エンストの可能性も。
先日キャブを覗いてみると ガソリンが沸いて スロットルに滴下していた・・・。
対策その2として
何とかガソリンを冷やしたいので 燃料クーラーを作ってみた。
先日のロックアイスでの冷却法ではないが、
燃料ラインをクーラーの冷気で冷やせばよいのではないかとの発想。
普通のゴムホースではなく、熱伝導の良い銅管を使う。
モノタロウで買った なまし銅管6.35mm径。
やわらかく この直径なら手曲げも可能だが 下手に曲げて管の「つぶれ」には注意。
1.8m分をこのように曲げ
クーラー室内機の横に穴をあけ、銅管を入れる。
一番冷えるところの エバポのまん前に 銅管を持ってくる。
燃料ラインは トランクからきて 室内のここを通っているので
途中でカットし・・・。
この銅管に接続する。
エンジンルームに入る前に なるべく冷やしておこうという作戦。
こうすれば、クーラーを使用するような暑い日は ガソリンも冷やしてくれる。
とりあえずはエバポの前の銅管60cm分だけ冷やしていいるが、
コルゲートチューブをもう少し太いものにして
エバポの中に入るまえから 管の中を通り冷気で少しづつ冷やしていけば
1.5mほどの冷却ラインができるだろう。実施に温度を測ってみた。
エンジン始動前、ガソリンタンク底の温度は 25度。
30分アイドリング。
上の写真のレッドの接続部分で35℃。
ブルーの接続部分で30度となり、この対策でガソリンが5度冷えた。
なにもしないと、どんどん上がる一方だから、結構冷却しているのではないだろうか。
キャブのフロート室の温度も40℃題で、50度以上には上がりにくい感じ。
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※後日再計測した
@気温33度、湿度90%
ガソリンタンク:36度
燃料ポンプ:36度
赤色矢印部分銅管(冷却後)30度
やはり 5~6度ほど 冷やしてくれてました
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※また別の日にも計測
@気温35度 湿度85%
ガソリンタンク:40度
冷却後の部分 銅管36度
・・・とはいえ、完全とは言えず、
アイドリングを長く続けていると、やはりエンジンルーム内部の温度が上がり、
インマニもキャブも熱くなるわで、やはり時間がたてばパーコレーション気味(アイドリング不調)になる。
今回の対策は ちょっとパーコレーションになるのを遅らせたという程度であった。
そのそも クーラー効かせればきかせるほど
電動ファンでコンデンサーを通過したあったかい空気が
エンジンルーム内に送り込まれているからね~~・・・
次なる一手は、ソレックスのキャブから
熱で ガソリンが滴下してしまうのを
何とかしたい、ということで キャブ自体を対処する。
BMW2002A 暑さ対策その1 ― 2023年07月04日 17時04分33秒
真夏の走行を想定し
クソ暑い中の 田んぼ道を ノロノロ走っては止まり、10m進んでは止まり、
の繰り返しで低速テストラン中。
渋滞にはまったことを想定してのテストランだ。
信号待ちが延々と続く想定で シフトはAに入れっぱなし。
アイドリングの様子や水温計をの動きなどを観察
あがってきたね、水温
水温が上がってくると アイドリングがラフになってきた・・・!
タコメーターの針が微妙に振れ 斜体に振動も加わる・・やだね~~
エンジンルームどうなっているか。
30分も走れば エンジンルームはアツアツである
なんとキャブのフロート室は60℃度以上!
これはガソリン煮えたぎってるわ!
燃料フィルタ付近 エンジンルームは80℃以上・・・
そんなあっついエンジンルームのど真ん中、
燃料ポンプの直前に取り付けていた燃料フィルター。
いつもこんな風で空気が抜けきらないのであるが、
問題なのは 気泡が燃料ポンプの方に吸い込まれていくことだ。
これは周囲温度が熱くてガソリンが沸騰、気化しているのだ。
矢印のところに気泡があるのがみえる、こいうのが連続してポンプに吸い込まれていくのが見える
エンジンを止めてみても。燃料フィルターの中で ポコ、ポコ・・・と気泡が発生しているし
ガソリンの表面は 沸騰した水みたいに かすかに踊り沸いている感じだ
海外ではVapor Lock (べーパー ロック)といって、キャブ車乗りの夏の悪夢である
こうなるとエンジンはたちどころに調子が悪くなり、(ふけなくなる)
エンストしてしまう。エンジン始動もままならない。
こういうときはあきらめて ボンネットをあけ 最低でも30分~1時間は エンジンを冷やすしかない。
とにかくガソリンを冷やすことだ。
早く何とかしたい場合は、右ドアの下、サイドシルに沿って
ガソリンがエンジンルームに向かう樹脂チューブがあるので、
カーペットを剥いて、チューブを少し引き出し(手で触るとお湯のようにあったかいはず)、それをコンビニで買い求めたロックスアイスをあてて強制的に冷やすことだ。(エンジンをかける)
氷が溶けだしてロックアイスの袋の中に水が出てくれば、狭いところにも袋が追随するので
なお冷えてよい。1時間以上は冷たい状態を持つだろう。
40~50度近いガソリンがある程度は冷えるので、エンストもなくなんとか家にたどり着くことができる。
(先日、実験済み)
ただしこの症状も、エンジンが冷えてしまえば
何事もなかったかのようにエンジンはかかり、普通に車は走るのが
パーコレーションの現象だ。
また、気温の高い時だけにおこる。
ということで真夏の走行、べーパーロックとパーコレーション対策その1。
あつあつになるエンジンルーム内の燃料フィルタは外す。
燃料ホースだけにして
断熱材を巻き、コルゲートチューブで保持
バルクヘッドから燃料ラインが出てくるところから キャブまでがっちり巻いた。
これで少しは熱対策になるだろう
そして外した燃料フィルタは トランクルームへ
燃料タンクから出たばかりのところ、ここに設置
周囲温度は上がっても この周辺は40度程度であった。
周囲温度が90度のエンジンルームと比べたら ここは断然涼しい。
もうフィルタの中でガソリンが湧くこともないだろう・・・
アイドルがラフな原因はキャブにもある。
キャブのプライマリー側をじっくり上から見ていると、
メインジェットからガソリンのしずくがぽた・・・ぽたと スロットルバタフライに滴下している。
これがラフなアイドル不調の原因だ。
いわゆるパーコレーションだろう。
余計なガソリンが滴下するために アイドリングの燃調が狂い、時間がたつにつれ、アイドリングは調子が悪くなっていって やがてエンストする。
すでにOH済みのキャブだが・・・
原因が熱にあるなら、その根本原因の熱対策もしなければならない。
原因が熱にあるなら、その根本原因の熱対策もしなければならない。
パーコレーションが起こっているなら、ガソリンを冷やすようにしなければならないし、キャブ自体も熱くならないよう対策を講じる必要がある
ガソリン滴下のようすは こちら
外国では キャブがとても熱くなってしまう事を HEAT SOAK といって、
キャブレターがアツアツになっていろいろなトラブルを引き起こす。
YOUTUBEで
CARB HEAT SOAK VAPOR LOCK
などのワードで検索すると
海外の方々はいろいろDIYで対策しているのがわかる
米国はキャブ車も多く走っており、それの対策パーツもどんなものを使っているのか、非常に参考になる。
BMW2002A 燃料センダー交換 ― 2022年11月25日 14時09分14秒
2022年9月の記事「燃料計がおかしい」で述べた通り、
もうこのマルニの燃料センダーはかなり古いので 今回新品に交換します。
古いものはご覧のように もう半世紀も使っていて かなり錆が発生しています。
今後に不安が残るので 今回思い切って交換です。
このフロートがガソリンに浮いて動くことで、抵抗値が変わり、それを燃料計に送っているというしくみ。
フロートの中心を貫通するシャフトにも錆が来ていて 動きもやや渋くなってきている・・・
新品です。いまだに出ます。ワロスで買いました。
しかし傾けても 中でフロートが動く感触がしないんだなこれが・・・。
よく見ると蛍光色のシールがあり
「アハトゥング! アィンバウ ジッヘルシフト ヘラウスネーメン!」とプリントしてあります。
出ましたね、アハトゥングです!これが出たら要注意です。日本語の「注意せよ!」です。
なるほど、
「注意!装着する前に安全ピンを抜くこと」と書いてある。
そのピンってどこにあるのよ??
シールの下にあったわ!これがピンかな。
これ抜いたら 爆発しねーだろうな・・・
ははあ、これは中のフロートが動くのを防ぐための固定ピンだな。
繊細なパーツだから 輸送中などにフロートが動かないように 固定しているのだな。
死ぬ思いでピンを抜いたら 中のフロートがすす~と動くかすかな音がして 手ごたえでもフロートが動くのが分かった。^^ やっぱフロートの固定ピンだった。
その後 爆発は しませんでした ホツ
旧品にもピン穴があるね
フロートが動くようになったので ガソリンタンクに取り付けます。
ゴムのオーリングを忘れず入れ、白いチューブをパイプにはめて、
マイナスドライバ2本で縁のキリカキにひっかけて回してロックします。
燃料ホースの接続。白い樹脂チューブをはめるとホースの直径にぴったりになるんだね。
3本の配線を戻して
燃料計がちゃんと動けばOKです。
あと、この燃料計はもともと5リットルほど少なく表示するとのオーナーさんの談です。
これを直すには このメーター部を交換するしかありません。ヤフオク!には23000円ほどで売っているをチェックしているのですが まぁそこまではいいかということで。(燃料を多めに表示するよりはいい)
BMW2002A パーツ届く ― 2022年09月27日 15時10分22秒
ドイツのワロスからパーツ届く。
ATに刺さっているATシフトポジションスイッチ兼リバースライトスイッチ。
先っちょのところをATシフトにリンクした部品で押されて スイッチイングします。
銅ワッシャは内径18ミリ。
外径ねじサイズは27ミリ。
接点部分が ガタつかないように エポキシ樹脂みたいなもんで固めてありますね。
燃料センダーも届きました。オーリングはわかるが、白いみたいなパーツはなんだろ?
でも 傾けても 中でフロートがスライドしている感覚がないんですよね・・・
そんなような音はかすかにするんですが、大きく中でスライドしてる感触がない。
中を確認したいが 新品だから ばらしたくない。
・・・大丈夫かいな?まぁ装着してみてからですね。
もう一つ買ったのが コレ。
サイドブレーキのグリップです。もともとついていたものが半世紀の経年劣化で油と傷だらけだったので交換しましたよ。
10ユーロ程度の安い部品ですが こういう手に触れるところが新しくなると
いいもんなんですよ。
オーナーさんには 老婆から処女に生まれ変わったマルニを 手の感触で感じてもらいたい。^^
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