BMW2002A リアブレーキ整備2024年11月10日 11時50分38秒

車検に向けた総合テストで指摘された事項

右のリアブレーキ。

左右で差が大きい。右リアブレーキの利きが弱い。
左右の総和で308。左右差で46の数値。
コレで車検が通らない可能性ありとのアドバイス。
この左右差でブレーキ検査に合格しないことが多いらしい。
何とかせにゃならん。


ガレージで整備します。
ブレーキドラムを外し・・・


まずはシューのスキマ調整。
裏側にある17ミリ調整ボルトを回して
(これが固着しているマルニの何と多い事よ!
メガネレンチかけられないので、硬いボルトをオープンエンドレンチで回すときなめないかと緊張します)


シューの穴にぴょこんと出ているでっぱりを
穴の外側にあてるように、偏心ボルトをどちらかに回す。

左右それぞれにあるので、左右ともに調整。
この調整でドラムとシューのスキマを最小限にしたい。
シューを外側に押し出しすぎると、今度はドラムがはまらなくなったり、
ブレーキの引きずりが起こるので注意。
現代車のドラムブレーキは自動でシューのスキマを調整してくれる機構があるんだけどね~
マルニは手動です。
シューは減っていくものなので、2年の車検ごとに、というよりは、走行距離管理(何キロ走ったか)でここのスキマ調整をしなければならないですね。 


そして本丸、ホイールシリンダーを外す。


あっ、固着してる。
もう、手で触っただけで分かるわ。
左右のピストンが固まって動かないもん。(もちろんブレーキの油圧では動くが、指では動かない)


なんとかピストンをまわしてねじってこじって分解。
シールに損傷ないレベルだが。

このシリンダーの内側に錆つきなどの段付きがあってスムーズにピストンが動かない。
余り車に乗らないでいると シリンダーの中の動きが渋くなってしまう傾向にあるね。
錆が出てきてしまうんだね。
せめて1週間に一度は乗ってあげて ここがさび付かないようにしたい
あるいは 毎日ブレーキだけを踏むか?


ホイールシリンダーは、もちろん、新品に交換。
ネット(パーツのパルカ)で購入、6000円しない。ヤフオク!で売ってる。

新品はもう、指でピストンをいじってるだけでスムースにぴょこぴょこ出入りする。
いじっているうちに、片側がピュンと勝手に飛び出しちゃうぐらいに。

新品の動きは こちらの動画

ラバーグリスを塗ってまた挿入し、組み込みます。

シュー機構を組み込み。
戻りスプリングを引っ張る。このツール必須。

そしてブレーキラインのエア抜きをします。
エア抜きでペダルを踏む際は、ブレーキドラムを装着するのをわすれちゃならないよ!
忘れたら、どんな悲惨なことになるか わかるよね?

いつもの スネークカメラでエアの抜け具合を見ながらの 一人エア抜き作業。
こいつは便利だよ。
しっかりエアも抜いて踏みごたえも出たので右リアはok^^
このあとホイールを組み込み。



ついでに 問題の無かった左側も このノリでやる。
やはり、ピストンの動きがスムースでないので メンテする。

動きが渋い場合は シリンダーの内壁を耐水ペーパー1500番で磨き。

内側の薄いサビなどを取りたいだけ。

内壁をぴかぴかにして洗浄。
ピストンのシールには損傷がないか確認したうえで
専用のブレーキグリス塗って組付け。
前よりは動きがスムーズになった。^^

ブレーキ組んで、ホイール組付け。トルク締め忘れずに。

う~ん リアタイヤ、寿命ですよ~。溝の中にもヒビが。


後輪はデフにつながってるので軽くは回らないですが
シューのスキマ調整後は、スキマを詰めすぎてドラムの引きずりがないかだけ、手で回して確認します。
もし引きずりがあれば、手ごたえで重く感じ、すぐにわかります。
はい、okですね。

そのほかの整備もして(後述します)
翌早朝、パトカーの先導のもと(笑)、テストランに出る。

ブレーキの踏みごたえ、かな~り改善した~!
踏み始めからじわぁ~ッと
踏んだら踏んだだけしっかり効くようになりました。^^
これはシューのスキマ調整が かなりきいていると思う。
ガレージにもどってからブレーキフルード漏れがないか、点検して 完了です。


左右差がなくなったかは、週明けにまたテスター屋で計測してもらいます。

→ 計測したところ、左右差は縮まり、(0にはなっていないが)、合格範囲になりました。^^

BMW2002A ブレーキディスク交換22024年11月09日 13時23分57秒

車検整備中で預かった2002A(オートマチック)。

ホイールベアリングの保護用のオイルシールがモノタロウから届きました。

古いものはこのように 変形しちゃっていましたのでシールプーラーで外します。

新しいものに交換です。オイルシール400円也。
下の画像の1番がオイルシールです。
黒くなっちゃった古いグリスも掃除しなきゃ

フロントのホイールルベアリングは2番と5番で 2個入っています。
2番のローラーベアリングを点検。
OKだったので 新しいグリス封入。

ではオイルシールを打ち込みます。

優しくツライチに。
純正のオイルシールは内径40,外径52,厚み7mmですが、日本に無いので
内径40,外径52,厚み8ミリで代用しましたが問題ありません。


ハブと新しいブレーキディスクをハブボルト4本で合体。
トルク66Nm。

シャフトに慎重に入れ、ハブナットを仮締め。


取り外すときは黄色→位置で合いマークをつけましたが
今回ハブナットをもう一コマすすめて赤矢印で固定しました。
コマ一つ分、締めこんだことになります。

ステン割ピンで緩み止め

ハブキャップ、キャリパーの取り付け。
ブレーキペダルも踏んで パッドが当たるかも確認。

ホイールをはめたら、ちゃんと問題なくスムースに手で回るか確認します。
異音もなし。


では公道に出て試走。
5,6回ブレーキを踏んたあとでこんな感じ。ディスク表面の防錆コーティングが剥けてきてます^^
もっと走り込んでブレーキを踏んでパッドとディスクの当たりを
馴染ませないといけない。

もうしばし走ります。

これぐらいになれば、パッドの当たりもでてきて
ブレーキングのタッチも良くなりました。^^
明らかに 交換前よりは、ブレーキ制動力が出ていると感じました!


実際、テスター屋に行って、ブレーキ制動力を測定してもらいましたが
じゅうぶんに車検合格ラインをクリアしていました。^^


しかし、リアブレーキの制動力に問題があることがテスターで判明。(ヘッドライト光量にも・・)
次はリアブレーキのメンテをしなければなりません(´;ω;`)。

BMW2002A ブレーキディスク交換12024年11月05日 10時47分49秒

にしやんとこでレストアしたBMW2002Aの車検を頼まれた。

ブレーキの利きが悪いとのこと。
このマルニはうちでレストアしたもので、キャリパーのOHやブレーキライン交換、ブレーキホース交換、マスターシリンダー交換、パッドはDIXCELに交換までしてあるが、ブレーキディスクだけは交換していなかったのだ。
今回 未着手だった左右フロント ブレーキディスクを交換する。

だいぶ劣化しているね・・・見ただけで もう・・・

キャリパーを外したら クランプでピストンをめいっぱい押し戻しておく。
あとで厚いディスクに かぶせなきゃいかんからね

このとき押し戻されたブレーキフルードがリザーバーに若干戻るので
フルードが溢れてこないか 注意しておく。


ハブキャップを外し。はまってるだけ。

中はこうなっている。


ハブナットの頭にマーカーでペイントを入れ
ハブナットの頭と ハブのトップ間の 距離をノギスで測っておく。5.6ミリだった。
締め付けの際の参考値になるので外す前に計測しておくのだ。



ハブナットの回り止めの割ピンを抜いて ハブナットを外す。24ミリソケット。
というか、軽く 手で出回った・・・。

ディスクとハブは一体になっているので
ホイールベアリングとともに抜き取る。圧入されてはいない。


ホイールベアリング。(ローラーベアリングです)と特殊形状のワッシャ(図の6)

ローラーの当たり面(ベアリングのアウターレース)が荒れていないか、確認。
大丈夫だね。
もしここが荒れてたら、走行中にゴ~という異音が出るだろう。
そうなったらベアリングを交換するしかなくなる。

ちはみにハブは新品ででるものの、めっちゃ高いんだぞ!

シャフトも傷一つない いい状態。


BMWのマニュアル図解ではボールベアリングになっているが、実際は
ローラーベアリングである。



裏側にはオイルシールあり。
状態は問題なしってことで再使用。
中に詰めてある古いグリスを 指でかきだす。

ディスクを万力で固定し 8ミリHEXでハブボルトを4本緩める

するとハブとディスクが分離する


分離したディスクとハブ。

新しいブレーキディスクの登場

ワロスで買ったッス。


ついでにホイールベアリングもこのさい交換してしまう手もある。
しかし今回は異音も出ていないので再利用だ。


新しいブレーキディスクの厚みは10ミリであった
MIN TH 9.0mm と側面に刻印アリ。 「最低の厚み9.0mm」の意味。
THICKNESS(厚み)が9ミリを切るまでになったら 交換しなさいということ。

外したディスクは
・・・なんと7ミリ!
とっくの昔に限界に来ていたわけやな。どうりでブレーキの利きもイマイチなはず。

この差。どうよ?!
なんでここまでやせ細る?答え:50年たってるから。

新ディスクにハブをハブボルト4本で結合する。

ハブボルトの締め付けトルクは66Nm

中に新しいグリスをつめる。

取付準備OK。そっと挿入し、ワッシャーを入れ、ハブナットを締める。


はい 今日の一番大事なとこ~
ハブナットは締めこみすぎるとベアリングに負担がかかってフリクションが増すし、
緩いとガタが出てしまう。気を遣わなければいけない箇所。
外す前はナットの合いマークは黄色矢印の位置であったが、
少々ゆるいかな?とにしやんのゴーストが告げたので 割ピンの入る穴位置も考慮しつつ
ハブナットのコマ一つ分だけしめこんで、赤い位置で止めることにした。

この締め付け位置で
ハブとディスクを手でまわしてみて スムーズに回るか確認。
異音や振動もない。周りもスムーズ。OK!

新しいステンレス製割ピンでゆるみ止めの固定。

要らんとは思うが ハブキャップ内にもグリスいれて はめ込み。


ブレーキキャリパーを取り付けたら、ブレーキペダルを何度も踏み込んで
ブレーキパッドとディスク面がしっかり当たることを確認。


ホイールを取り付けたあとも、
手でまわしたり タイヤをもって思いっきりゆすったりしてガタや異常がないか
よくよく確認することだ。
前輪は 車検時下回り検査で思いっきり機械でゆすぶられて
ガタがないかを検査官が確認するからだ。
パッドがディスクに触れるか触れないかの位置にあるので、
タイヤを回すと シャーとかすかに接触で擦れる音がする。これでOK


左側、終了。
ゆっくり丁寧にやって2時間というところ。


右側にうつる。
一回やっていると スピードアップするものだ。

ここで、ハブのオイルシールに問題発見!
オイルシールに変形アリ。幸いハブには損傷はない。グリス漏れはわずかだった。
最初からこうだったみたい・・・BMWのファクトリーで組付けの圧入時にミスったのかな?
今日の作業はここで中断となる。


パソコンからモノタロウで適合するオイルシール(内径40 外径52 厚み8mm(本来は7mm))を1個オーダー入れ。
明日には届くであろう。
助かる~モノタローちゃん^^。
モノタロウで買うには、確か個人ではだめで 屋号が必要だよ。
にしやんは「BMHouse」という屋号だ。将来はDIYで一軒家を建てることもしたいと思っているので「ナントカ・ハウス」というのにしたかった。

BMW2002tii ブレーキマスター周辺とペダルボックス取り外し2024年04月24日 13時01分11秒

エンジンルーム左側に残った
ブレーキ関係とペダル関係のパーツを取りは外していきます。

まずはブレーキマスターシリンダーのライン外しから。


最初緩めるときは ナットを絶対舐めないように フレアナットレンチというもので外します
BMWは2002は11ミリフレアナットですね。メルセデスは10ミリだった。

慎重に無事に5本外せました


ブレーキラインのフルード止めは
古いブレーキホースから切り出したもの

ブレーキマスターシリンダー。
錆びてるな~~
いつものにしやんのレストアではブレーキマスターシリンダーは新品に交換しちゃうのだが
2002tii用のは欠品中なんだよね~いつも。キャブの2002用は新品出るんですがね~

仕方ないので 内部のシールを交換する2002tii用OHキットは出るので
これを そのうちセール対象になったら購入することにする。

フロントタイヤハウス内のブレーキライン接続も切り離し

無事にラインは取れました。
これもいつものにしやんなら新品に交換ですが
今回は費用節約のため 綺麗にして再利用しますね。


ブレーキマスターバッグも外しました。
エンジンのインマニの負圧を利用してブレーキペダルを踏む力を倍増してくれる(=ブレーキマスターシリンダーを押す力になる)、ありがたい装置。
tiiのは でかいな~   しかしこれも残念ながら新品は出ないので再利用するしかない


ブレーキスイッチ取り外し これも機能は生きてるから再利用


その他のステーなども外していきます


ステアリングシャフトと ペダルリンクが見えました

ペダルリンクの関節部


ペダルボックスにとりついている クラッチマスターシリンダー。
このマルニ、どうもクラッチが重い、という事である。
原因はクラッチマスターとは限らないがこちらはすでに昨年のうちに新品をワロスから確保済みである。
エンジンルームの左隅下のこのあたりは いちばん込み入っていて
一番手の入らないところですね。
イコール、湿気がこもって さびやすくなるところでもあります。


室内側からペダルボックスを固定するボルトを外し


ベリッと防水シールをはがせば

ペダルボックスの取り外し完了です
これはまた ボックス内 掃除のし甲斐がある・・・ここが綺麗なマルニは、見たことない。


このあたりもボディ錆びて 穴あいてましたわ~
バルクヘッドに貼ってある保護スポンジ材とボディの間に入り込んだ水が原因だね。
室内側に貼ってあるアルミテープは この穴隠しだったか~


左側のフレームレールも あらわになった。
めっちゃゴミが溜まってましたが とりあえず手ボウキで履きまして
めっちゃなんか錆びてるんで 点検します

サイドパネルとの接合部にも錆穴が!
このあたりにブレーキフルードがこぼれて腐食していったかな~~
そして錆穴からタイヤハウス内で暴れる雨水が入ってきてさらに錆びると・・
このあたりも穴埋め修理ですね~


右側のほうは 錆びてはいるが 錆穴はなかった。


これでフロントに残るは
ステアリングシャフト&ステアリングギアボックス、
そして左右に渡るサブフレームと左右ストラット(いわゆるフロントアクスル)
だけになりました。

次回はステアリング関係と フロントアクスルを 外します

丸テール こまごまと調整、交換、仕上げ2023年12月24日 07時45分53秒

納車も近いので こまごまと仕上げ。

まずは
ボンネットの閉まり具合調整。

ここの巻きスプリングが適切に取り付けられていないためか

このボンネット押さえバーの位置が悪い。
発し子は午後7時あたりを指しているが 8~9時あたりを指していて欲しい

いろいろ位置調整をしたが、しっくりこない。

ここのヒンジにも問題があるのだが
関節部分がフェンダにあたってしまう。
あたるので、アルミ板が貼ってあった

ワイヤーの張りも調整。

いろいろやったのだが 結局、ボンネットを閉めるときは、
ボンネットのここを下に押さえつけつつ
もう片方の手でレバー操作をしてください。これをしないとボンネットがうまく閉まらないときがります。



1ミリ鋼板でエキマニのヒートシールドを追加した

プラグコードを エキマニの熱から守ります




経年劣化してたブレーキフルードのリザーバータンク。
新品に交換した。





ステアリングもオーナーさんが用意したものに交換の依頼がありましたので

この見慣れないホーンにしてほしいとのことだが こいつが曲者だった・・・

元のものとは径が違う・・・つまりすんなり ステアリングにはまらない。

しかもナルディのリング径に 合わんのだわコレ・・・
コレにはコレ専用のステアリングをつけなさい、という事なんだな~。
しかも2端子とは・・・配線も追加・・・


まぁいろいろ苦労して 工夫して なんとかつけました




内装屋で作り直してもらったというシートをとりつけて

はい、ほぼ終わり。

8月上旬入庫で 約5か月かかりました。(実質4か月のレストア作業)
雪もとけてきて 道路も黒く戻ってきたようなので 最終テストランして納車です。

丸テール フロントブレーキパッド交換、ブレーキラインのゴム蓋装着2023年11月17日 07時59分01秒

フロントブレーキのメンテをします。

このマルニには フロント、リア、ともに車高調サスが入っており車高が下げてありました。
そのため、フロントのブレーキラインを固定するステーがストラットについて無いので
ホースバンドでステーが固定されています。しかしこれでも問題はありません。

マルニのフロントブレーキのサス周辺のブレーキホースの
とりまわしは ちょっと変わってますね。
マスターシリンダー → ブレーキライン → ブレーキホース → またブレーキライン → キャリパー となっており、設計の古さを感じます。


今回メンテするのがここ。
タイヤハウス内のゴム蓋がないので、ここにゴム蓋をしてほしいとのオーナーさんの要望。
たしかにここに なんらかの蓋が無いと 走行中に水がエンジンルームに入って来そうですね。


最初は何かゴム板で蓋を作ろうと思ってましたが
結局 馬鹿正直者のにしやんは純正の新品ゴム蓋のストックをパーツ箱の底から探し出しきちんと装着することにした。

これを装着するには、ブレーキラインをいったん外して 穴に通さねばならないわけで。
つまり「汚れ仕事」なわけです。
ちゃんとニトリルグローブをはめて、ブレーキフルードがしたたり落ちるなか
ゴム蓋をラインに通しました。

ややきつかったですが、きちんとはめ込みました。


左側タイヤハウス、装着完了。パーツクリーナーで掃除済み。

右側タイヤハウス。パイプの取り回しの関係で楕円形の穴の中央にラインが通らず
ゴム蓋とラインにスキマ穴ができちゃったので、防水のためにブチルゴムを巻いてスキマ穴を塞いであります。
これにてゴム蓋の装着は完了。



続いて、ブレーキパッドの交換をする。
というのも、レストア前のテストランでブレーキの効きがいまいちだなぁという印象を受けたので
もっと制動力のあるパッドに交換したかったのです。

キャリパーを外し、その他もろもろ外し、まだ厚みのあるパッドを取り外しました

対向ピストンのキャリパーです。やはり60年代設計の車、設計が古いですね。
現在主流のスライドピン式ではありませんので、対向式はメンテにも手間がかかります。

ダストブーツはキャリパーOHしてあるらしいので、新品ですね。
たしかブレーキピストンも新品にしたんじゃないかな。

新品パッドをはめるので ピストンを押し戻し。


左、旧パッド。  右、今回取り付けるDIXCELのプレミアムタイプのパッド。

左右セットで1万円ぐらい。

BMW1600/2000の記載があるが、2002でも問題なし。
フェラーリテスタロッサのリアキャリパーにも使われている形状らしい

付属の鳴き止めグリースを必ず塗布せよとの指示の紙が入っていたので。

サイズもぴったりですね

固定板バネと固定ピンを打ち込み。
こんなショートパーツも全部ワイヤブラシで錆取りをしてレノバスプレーで錆転換処理済みという丁寧さ。意外にこの板バネが、錆の腐食でばらけちゃうんでね。
これがにしやんクオリティなのだ。(ほんとはばねは新品に交換したほうがいいけど)

パッド取付完了!

ストラットに19ミリボルト2本で固定。100Nmで締め。ホイール並みのトルク。
ブレーキディスクを手で回しても 引っ掛かり等無くちゃんと回り、違和感ありません。

ブレーキラインを開けたので、最後にブレーキライン内のエア抜き作業します。
めんどいけど、必ずやらなければならない作業。


マルニのキャリパーには 片側だけで3つのブリーダープラグがあるからけっこう大変。
こういうところが対向キャリパーだね。


いつものように、フレキシブルカメラでエア抜け状況を見ながらの
ブレーキペダルのポンピング。
なるべくエアが入らないようにブレーキラインを戻したつもりでしたが、
それなりにエアが出てきました。特に左側が多かった。

動画はこちら

これでブレーキペダルの踏みごたえがしっかり出ました。
ブレーキフルード(DOT4)も500mlほど古いものが押し出され、新しいものに入れ替えとなりました。

いろいろなブレーキエア抜き方法をこれまで実践してみたけど、「ペダルを踏んでピストンを動かしてフルードを押し出す方法」がフルードの総入れ替えには一番いいね。

ベストは、2人組でやる最も基本の方法だね。一人がペダルを踏んで、一人がブリーダープラグを操作するあのやり方。


さてこれで 少しでも効くブレーキになってほしい。



最期にブレーキフルードDOT4を リザーバーのMAXラインまでつぎ足して完了です。

これでクラッチライン、ブレーキラインは完璧です。


さてもうすこしがんばって あと3週間ほどで納車したいところ。
遅くとも 12月9か10日の週末までには、と思っております。

丸テール フロントブレーキパッド2023年10月08日 09時08分08秒

丸テール、ばらす前の試乗の際に ブレーキがあまり効かなかった。
キャブを大径化したが それよりも大事なブレーキがプアーな
アンバランス状態です。

フロントブレーキパッドを交換します。
これで少しはまともな制動力が得られることを期待して。


DIXCELでBMW2002に適合するものをチョイス。
価格と性能を両立させたプレミアムタイプ。
DIXCELでは 2002キャブはこれしかチョイスできません。


Premium 121 0126
フェラーリ テスタロッサのリアブレーキパッドにも使えるようです。
実売左右セットで1万円。



BMW2002A ブレーキパイプ/リテーナー修理2023年06月14日 13時50分51秒

スプリング交換の際に発見した
リアのブレーキホース接続箇所の割れたリテーナーを交換します。

マフラー交換の時で書きましたが
このブレーキパイプは マフラーに近すぎるので 
リテーナー交換ついでにパイプを別形状に曲げてマフラーから遠ざけます。


太い針金で理想のパイプ経路を作ったあとブレーキ、パイプを外します。
当然、ブレーキフルードが漏れてくるので 栓をします。


外した不良リテーナー。
新品で なんでこうなるかなー


パイプをだいたい同じ形状に曲げました。
あとは取り付けてから微調整です。


パイプ接続。
熱くなるマフラーから遠ざかり、一安心。


真鍮色に見えるディバイダから 左リアへ分岐するブレーキパイプの曲げは要注意です


肝心のリテーナーも かつて取り外したものに交換
こういう下回りの錆てほしくないところはスーパーラストガードを吹いておく

乾くとこういう感じで ワックス分(黄色っぽい部分)でコーティングされるからさびにくくなる。

外したリテーナー類は 捨てないでとっておこう


ブレーキ経路を外したので、リアのブレーキフルードのエア抜きをします。
最近はいつもこのようにフレキシブルカメラでエアの出具合を運転席で目視確認しがら
ブレーキペダル踏んでいます。

エア抜きの様子の動画は こちら
最初の踏み始めで 空気が出てきます。
1分間で100ccを排出しました。

さてフロント。
右フロントの ブレーキリテーナーも割れてましたね。

交換。
向こう側の新品リテーナーは割れていなかった。
このあたりの接続箇所にも スーパーラストガードをしっかり吹いておきましょう。
この接続が外れないと、ブレーキホース交換などで難儀することになります。
(まぁブレーキホースはめったに交換しないけども)
 
・・・・2年前に 難儀したときの画像・・・手前側が外れなくて
 ついにはパイプのナットをなめて、最後はカットしていったっけ・・・


フロント側のエア抜きの動画
ほとんどエアの混入はなく エアは出ませんでした。


さて排出したブレーキフルードの この色の違いは・・?
リアの方がパイプの経路が長いから茶色っぽくなるのだううか?
まぁ新フルード入れてから1年は経ってるけども・・
・・・リアはこまめにフルード抜きをした方がいいんだな。

ブレーキフルードを規定量MAXまで補充して 完了です。

BMW2002A サイドブレーキ調整2022年09月09日 20時02分40秒

マルニ、大地に降り立つ。  ・・・ただし モク台座の上に。

リジットラックから外しました


車体の荷重をかけた接地状態で サイドブレーキのひきししろ調整をしたかったのです。

10ミリナットをしめこんでいき
7ノッチでキメました。


ここまでねじ山の目いっぱい引っ張って ようやく張りが出た感じです。


いい引き具合になりました。




サイドブレーキ警告灯のスイッチの位置調整。右すみにあるタッピングビスで固定位置を調整します。


余ったねじ山が少し長すぎて この上にかぶせるゴムカバーを突き破ってしまいそうだったので
少しカットして保護材巻き。この上にゴムのカバーをかぶせます



カバーはブラシで埃落としをしたあと、KUREのラバープロテクタントを吹き付けて保護。
しっとりと仕上げます。



グリップの部分も外して洗剤とブラシで洗浄、長年の手垢と脱脂をしました。



シャフトには傷や錆も見られるので ささっと塗装しました。


これからは 電装系と内装系が主なレストア内容になります。

この車のレストアも9割に達した感じです。10月には車検取りたいですね。

BMW2002A ブレーキホースのクリップ、壊れやすいぞ2022年06月30日 09時37分23秒

 ブレーキホースを固定するクリップが、割れてしまった。
取り付けて間もないのにだ。

ワロスで買ったこのパーツだが



リアのブレーキライン。
こうつけておいたのが すぐ割れてしまっていた。


このクリップがないとホースが動いてしまい 金属同士のこすれあい(軸方向の動き)で削れて行き やがてブレーフルードもれ・・・に発展するかも。
これをまたはめるとなると このフレアを外さねばならず、そうするとまたブレーキラインにエアが入るので エア抜きの手間が増えるのだ。


ブレーキラインを外さないで ブレーキホースを固定する別な方法は何かないか?
ホースバンドを使うとかして できないか。


リアの ここの部分も折れていた。2か所。
確か取付の時も 1回折れていた。
これで3回目だ。



フロントのここは割れてなかった。

ワロスに写真付きでクレームのメールを入れておいた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
後記:クレームに対しワロスから詫びのメールが届き、今回買ったクリップセットの代金を払い戻してくれました。^^ ありがとう。

また、クリップは、もともとついて居た古いものを錆取りして再塗装したものをはめ直しました。古いけどこちらは割れないね。