2002tii ギアボックス取外し ― 2024年02月05日 11時33分50秒
立春も過ぎすこしづつ春に近づきつつあります。
まだ寒いですが 1月ほどではないので またレストア再開です。
今日はギアボックス(トランスミッション)を降ろします。
センターロッドが近いのでギアボックスを降ろすときに邪魔です。
ステアリングのテーパー嵌合を1か所外します
マル囲み部分を外したら、ロッドはとらなくとも下にずらしておけばいい
支えを入れたら、エンジンと結合してるボルト5~6本を外していく
分離 開始~
もう エンジン側からシャフトが抜けました
そのまま引きずり出して ギアボックスは取り外せました
エンジン側に残ったクラッチディスクセット
(クラッチディスクは この中に隠れてて まだ見えません)
クラッチディスクセットは 摩耗具合を見て 新品を買うかどうか 今後判断です
ギアボックス観察
ミッションオイル漏れ程度で、
ギアかじりなどもなくオーバーホールする必要はない状態
左側に見えるクラッチスレーブシリンダーは交換する予定
ペダルボックスに装着されている、クラッチマスターシリンダーも換えたいのだが、
いま欠品中・・・残念
レリーズベアリングもこの際 交換したい。
でもいまはワロスで欠品中なんだよな~ まぁまたそのうち入るだろう
これが悪くなるとクラッチ操作でガラガラと異音がするという。
1番がレリーズベアリング
アウトプット側
当然、このゴム部品は交換します^^ 亀裂あるもんね
BMW2002A ATのシフトブラシ再び ― 2023年07月16日 13時34分15秒
ATシフトのブラシ、前回の出来が気に食わなかったので
再チャレンジし 製作しなおしました。
完成品がこれ。
ブラシの材質を竹ブラシから トタン塗装用の刷毛に変更。
毛は細く しなやかになりました
5分硬化型エポキシ樹脂でブロックごとに接着して 固めていきます。
こちらはアルミ基材に 貼り付けています。
同パーツがもう出ないので 100%自作できるか試しています
片側 自作品完成。
やや白髪交じりが 雰囲気デスネ(笑)
毛足をはさみで切りそろえて タッピングネジで固定
いい感じです。
エンジン始動用の プッシュスイッチの組み込み。
シフトノブを一番奥のP位置に入れたときに シフトノブに押されて接点ONとなり、
スターターリレーへの回路がクローズになる。あとはキーをひねればスターターが回るしくみ。
材質を変更し、毛足を長くしたことで
ブラシ毛に 曲がり癖が つきにくくなりました。
これで 自分的には 満足いたしました^^
BMW2002A ATシフトゲートの植毛中・・・ ― 2023年06月19日 08時41分34秒
ATシフトレバーの根本のブラシ。
長年の使用でかなりお疲れ。
このパーツ「BRUSH for lever」は 新品で出ないのです。
(4、5番)
priceが0ってのは、在庫なしの意味。
かつてはあったんだろう。そのうちにまた入荷するかもしれない。
いったん全部切り取って ドリルで穴開け。
そこにホームセンターで買った竹ブラシの毛を植毛中するのです。
シフトのここの根本部分。
ここからごみや異物が内部に入るのを防ぐのに役立つ。
この程度のパーツなら 金属板とブラシで 自作もできるだろう。
金属板2枚用意し、そこにブラシ毛をブチルゴムあたりでサンドイッチ、いい感じにまげて
あとはねじ止めの穴をあけるだけ、って感じかな。
BMW2002A ATポジション照明LED化とセンターコンソール製作1 ― 2023年06月15日 13時37分23秒
ATのシフトインジケータの照明です
麦球が直列に入っていののを取り外し
LEDに変更。配線も新しくしました。
さすがに明るい^^
電気の消費、 わすかなもの。ほとんど0アンペアに近い
マスキングテープを貼って 明るさと色味を調整。
カバーフチの塗装剥げは 後日裏からブラックを塗装しよう
昼間/夜間にかかわらず、エンジンが掛かったら(キー位置:イグニッションONで)
いつも光っている配線とした。(空調コントロールパネル照明も同様)
そしていよいよセンターコンソールまわりのウッドパネル化に着手
段ボール紙からのシフト回りモデリング
そしてMDFでペースを制作
これをベースに 天然の銘木ツキ板を接着する計画。
まだ6月だが 今年の夏休みの工作だ。
パネルのサイズはだいたいとれたので
あとはシフト回りの取り付け骨格の製作に入ります。
サイドパネルも両側左右に取り付け、カーステも取り付けるので なかなか複雑だ。
よなよな デジカメ画像をもとに アイデアスケッチ・・・
BMW2002A ATシフトコンソール仮付け ― 2023年02月02日 12時50分35秒
車検取得のため
ATシフト回りの組付けです。今回は仮の組付けです。
夜間照明の麦球2個。アースを取ります。
矢印の部分にキリカキがあるので少しねじって開いてシフトレバーをくぐらせます
取付は黄色い→2か所のねじ それと 青色の矢印の押さえ金具。
センターコンソールはクーラーユニットを組み込んで今回新たに作りなおすため
いまのところこんな感じで仮組し 車検通します。
シフトゲートに ごみ落下防止のための「ブラシ」は まだ植毛入れ替え 完成していません。^^;
コレね…なんて言ったっけ?そうそう、別名、「熟女のブラシ」(©オーナー様)
ドアのスキマ風防止のやつでも 代用できそうだが・・・
誠意 植毛中!(*´ε`*)
麦球のソケットを差し込む
ちゃんと光りました
ここにシフト位置の表示カバーをはめるだけ
フチの部分の塗装剥げで光が漏れてます。あとで黒塗料を塗ります。
運転席から見ると、麦球2個の位置のせいで R と 2 がやたらと光って見えちゃってますね・・・
にしやんはこういうとこ、妙に気になっちゃうんですよ・・・
マスキングテープを貼ってみる
こうすれば 全体が光って見えます。
暖かみのある色で いいじゃ~ん♪
ニュートラルは0の表示。ドライブはAの表示となっています。時代だね~
PRO...プロ?カップヌードルプロ?
このフォントも エンブレム2002に合わせているんでしょうね~
下の部分がら空きにて とりあえず適当な箱をはさみ・・
ハンカチでも巻いとけばカワイクおしゃれに(笑)
サイドブレーキの根元のゴムカバーもとりつけました。
シフトレバーとサイドブレーキのグリップ部分のビニルや新聞は 汚れないための保護です。
この春、オーナーさんに車をお返しするときに 剥がします。
BMW2002A ATシフト調整 ― 2023年01月22日 17時43分11秒
寒いですね~~大寒ですからね~
と ばかりも言っていられない、がんばっていきましょ~
ATのシフト関係の調整から。
まず、ATシフトレバーの軸の錆。
なるべくサンドペーパーで除去。
このまま銀でスプレーしようとも考えたが・・・
光沢が欲しくて アルミテープをぐるっと貼りました。
ここに錆があったなんて 気づくまい。^^
可動部の点検とグリスアップ
車体下。
ATのロッドとのリンク関節部分。
こちらはワッシャーや樹脂で自作のリンケージを作っていた
その記事は こちら
これを本来の樹脂成型品パーツに交換した。
グリスアップして これで本来の姿に。
まぁここは動かせば動かすほどすり減る箇所ですから 消耗品ですね。
でも最悪 ホームセンタにあるもので自作できるってこと。
もう一か所。
シフトゲートの段差のちょっと加工。
矢印の部分にさらにもう一段 段差を作った。
パーキングの位置の一番「奥まったところ」に、パーキング位置でがっちり固定できるようにしたかった。
パーキングの位置がゆるゆるなんで。^^;
シフトレバーをしっかり奥まで入れれば、「カチッ」とはまるところを作ったので
底の位置でのみ エンジンが始動できるようにした。
リバース「R」にシフトを入れるときは、手元のレバーボタンを押し込むことでRの高い段差に乗ることができる。ひざや手が不意にシフトレバーに触れて、走行中に勝手にリバースに入らないようにするための仕組みですね。こんな数ミリの段差による安全装置。
シフトの軸と、この段差の位置がぴったりくるように 調整しなければならない。
当然、以前記事にした、ATにねじ込んであるシフトポジションスイッチの調整も必要です。
ここはテスターですいっちがちゃんと通電していることを確認します。
なんか細かい話になりましたが
これをしっかりしておかないと エンジンのかからない車になっちゃいますよ^^
BMW2002A オートマミッション3HP12のオーバーホール5 アウトプットシャフト編 ― 2022年11月05日 11時05分25秒
ZF 3HP12 のクラッチ群よりも後ろ側をばらしてみる
特段 OHするところもなく 整備としてはアウトプットシャフトのオイルシールを交換するぐらいではないだろうか。
高級オイルシールは モノタロウで買えます。
交換前の古びたオイルシール
ここの深さをはかっておきます
嵌めるときも同じ深さで 3mm
シールプーラーを使い てこの原理で外します
破壊前提ですね シールはもろくなっていて、いじってると砕け散りました
ベアリングが見えます 異音がなければこのままで再使用
シールの打ち込みは 塩ビ管で。
均等に入りました。
ファクトリーマニュアルではAは3ミリにせよとある。4mmでも問題なかろう。
フランジがリップに当たらないようにするためだろう
余計なことしてますが 液体ガスケット塗布しといた
カバーを外してみました
これ以上分解もしない。
ガバナは遠心力を使うATの油圧制御のパーツです。
スピードメータードライブギアは このように上下にフリーに動きます
ピンでとめてあるわけでもなし。
このあとアウトプットフランジにて押さえつけられて固定されるので これでいいのです
ガスケットを作りました 0.5mm厚
カバーをはめて スピードメータードライブギアがケースに取り付けてるドリブンギアにちゃんとかんだことを核にしてから
13ミリボルトやナットを23Nmで締める
アウトプットフランジとオイルシールのあたり面は目の細かい耐水ペーパーできれいにしたあと
軽くATFをぬっておいてから オイルシールのリップを痛めないようにしてそっと入れる
フランジしめつけナットを手で軽く締めた
30ミリソケットでアウトプットフランジをナットで締めこみます。100Nm
またもや回り止めにチェーンバイスが活躍。この道具、ほんとにいいわ。
このブラケットはマフラーハンガーを支えるもの。ATのケースに2か所 共締めになります
↓こんな感じに取り付けます
30ミリ カラーナットをしめたら
緩みどめのリングをはめます。
リングのフチの方を ペンチで6か所ほど均等に外側に向けてちょいっと曲げておいて(こうすることでフランジ側に食い込む)から、かるく30ミリソケットで叩き込む。これでリングはフランジにかみこむので取れなくなります。
叩き込んだ後は、フランジの切りかきにポンチします。これでナットはゆるまないでしょう。
何回か再利用できると思いますよ。
組上り
スピードメータードリブンギア
こういう断面図 ここのオイルシールが欠品中
ケーブル差し込むときに 外側に筒状のケースがある
ケーブルの先はこうなっている
横のねじ穴からM8ボルトをねじ込んで ケーブル先端の丸くえぐってあるところにはまり
ケーブルの抜け防止となっている
差し込んだあと、液体ガスケットぬりをし、13ミリのロックボルトを通して締める(これで抜けなくなる)。
ここにもオイル漏れ止めの銅ワッシャ。
このようになります。マルニのスピードメーターケーブルはMT,ATともにまだ新品が出ます。
BMW2002A オートマミッション3HP12のオーバーホール4 クラッチ編3(組立) ― 2022年11月03日 19時42分34秒
ではZF 3HP12 くみたてていきます。
真ん中のローラ^ベアリングの上にはワッシャが乗りますが、プラネタリーギア側の方にくっつけてあります。
左右に長い回り止めを入れます
20番のでかいリングを取り出し
20番のでかいリングを入れます
プラネタリーギアとりだして入れます。
赤い矢印がローラーベアリングに乗るワッシャです。
プラネタリーギアをのせたら 6本のピンとスプリングを立てます
Dクラッチのディスク群
順番にフリクションディスクとアウターディスクをはめていきます。
クラッチDの7番 アウターディスクを入れます。これは穴の刑が小さいので、ピンしか通らず、スプリングの上にディスクが乗ります。
これにてクラッチDはおわり
続いてシリンダーを入れますが 上下があります。
矢印の穴2つ 下(バルブボディ側)に向くようにして入れます。
ファクトリーマニュアルと上下の記述 違うんだよね~
3Hp12には前期と後期の2タイプあるみたいだから その違いかな。
次はクラッチC’群です。
これらのパーツ
アウターディスクにも違いがあるので注意です
→の穴が狭いほうが7番 広いほうが13番
中央の歯車(14番)を入れたら、7番プレートをいれ、その上に 6つのスプリングをピンに通し載せます。
つまり、7番プレートの上に スプリングが乗っかることになります。(7番プレートの穴が狭いので ピンしか通りません)
続いて8番フリクションディスク、
その上に13番アウタープレート、
その上に8番フリクションディスクの順に入れます
(8番は写真矢印のとおり歯車にかみ合い、13番はスプリングピンにかみ合います。)
これでクラッチC’はおわり
次にクラッチC群
中央ギア(9番)を入れます これも表と裏があるので注意。
こっちが上になる。
次にでかいリング10番を入れる。 これも上下あり
でかいリング入りました
ここはこうなっているので・・・
四角いパーツを左右に1こづつ入れます。
左右に入れました
フリクションディスク8番を入れます
次にアウターディスク7番を入れ
その上に6の「穴あきリング」をピンにはめる。(6番リングはスプリングの上に乗ります)
これでクラッチCおわり
こうなっております。
次にシリンダを入れます
側面の穴が バルブボディ側に来るように
まっすぐ入れないと きついので ひっかかっちゃいますよ。
すこしづつ 上を押し 下を押しで 少しづつ 入れていきましょう
左右のキリカキが 先ほど入れた四角いパーツにぴったり合うように
穴の位置に注意
自作した特殊工具で シリンダを数ミリ押し込む(スプリングに乗っかっているのでシリンダは上下に動きます)
ゴムスリーブを4個入れます
しっかり奥まで おしつけ このあとスプリングを入れて 輪止めでとめる
輪止めでスプリングを止めた
穴の向こう側に シリンダの穴があることになる。 スプリングの長さ決まってるので注意
最期にABクラッチパックを入れる これは載せるだけ かんたん
ガスケットを新調 (自作切り出し)
ガスケットシートは0.5mm厚
ポンプ組付け済みのベルハウジングを 13ミリボルトを23Nmで締めておわり
BMW2002A オートマミッション3HP12のオーバーホール3 クラッチ編2(クラッチ各部点検) ― 2022年10月29日 13時11分18秒
3HP12の各部点検編です。
まずはA/Bクラッチケース。カシメタイプ。
洗浄しても特にごみなどは出なかったしこれで良し。
後端側には2本のオイルシールがはまっている。
ファクトリーマニュアルにはこの金属ケースのカシメを外すBMW専用工具の記載があった
分解したらこうなるんだっって感じで見ておく
3HP12には(たぶん初期のものには)金属ケースでカシメてないA/Bクラッチケースもあるみたいだ。
それはサークリップを外すだけで 分解できる。たぶんケースカシメタイプに変更なったのだろう。コストの関係?
C,C’クラッチのフリクションディスクは問題なしと思う。
Dクラッチの方も 2か所の摩擦材のはがれが認められたが このまま使う。
次はシリンダと呼ばれるパーツだが
クラッチDno7(プレート)との間にスラッジだまりあり。
もちろん洗浄
こういったバリも取っておく。摩擦が激しいのだろうか?
さてシリンダとよばれるゆえんは、上下に2枚の皿状のピストンが入っていて、油圧によって動くからだ。
手を押し当ててみて、軽くエアを吹きいれると、手ごたえで、皿ピストンが動くのがわかる。
油圧がかかるとクラッチディスク群を押し付けてギアをつなぐ役目のようだ。
エアを入れて開けてみた。手にしているのがピストン。内側と外側にシールリングが入っている。
このあとシール傷めないようにシリンダに戻しました。
プラネタリーギアセットは分解もできるのだが、動きはスムーズなのでこのまま洗浄だけとする。
次は組立編です。
BMW2002A オートマミッション3HP12のオーバーホール2 クラッチ編1(取り外し) ― 2022年10月26日 10時02分19秒
ZF 3HP12のベルハウジングを 13ミリボルトを外して 分離します
本体側ケースはプラケースにでも入れて立てたほうがいい。
ファクトリーマニュアルでは専用工具で本体を固定するとあるが、そんなものは無い!ので
いきなりA/Bクラッチセットが見えているので これを上に抜きます。すんなり抜けます
外したA/Bクラッチセットです
これがなんと、金属ケースにがっちりカシメてあるんですよ~・・・
これじゃあ分解できないじゃないか。
中には湿式多板クラッチ(フリクションディスク)が何枚も入っています。
上下でこのようにケースのふちを曲げてカシメてあるので 分解はあきらめ。
工夫してカシメを曲げても、「ケースは一度曲げたら再利用はするな」とファクトリーニュアルに書いてあるので・・・ また、もと通りにカシメ直す自信がない
さて A/Bクラッチセットを抜いたらこうなっています。「シリンダ」というパーツが見えています
ここで、先に 下側の4つの矢印個所を作業します。
輪止めとスプリングがあるので スナップリングプライヤでこれを取り外します。
スプリングの自然長が決まってます
飛ばしてなくさないように。
一応書いておくと、線径1.0mm 外径7.5mm 自然長25mm29mm 巻き数はご覧の通り
スプリングの向こう、ゴムのチューブがあります。
スプリングはこれを押さえていたのですね
このチューブを4つ外します 油圧保持のパーツだね
それぞれの位置を確認してちゃんと保管。
ゴムスリーブはこのようにひっかけて抜きます
ファクトリーマニュアルでは木ねじのような特殊工具をねじ込んで抜くとありますが、こちらの方が確実と思う
サイズをかいておくと 外径10mm 全長7mm 内径4~5mm
NBR素材のゴムチューブから切り出して 代用が効くのではないだろうかひっかける工具は 古びたドライバーの一つから ディスクグラインダとヤスリで削りだして自作しました
直径5㎜に削ったあとで、先端をここのような形状に削る
ゴムスリーブを抜いたあとこうなっています
これはバルブボディからクラッチシリンダへのATFの通り道です
さて ここからは分解図を見ながら行きます。
さて中を覗くと シリンダの左右にこんなのがあるので2こ外します
こういった特殊工具を作ります。6mm厚の平鋼22cm、M8*90mmボルトを2本、M8をねじ切りする下穴ドリル6.8mm径とM8タップが必要です
セットして、見えている「シリンダ」をできるだけ押し下げます。数ミリ下がります。
ここに大きなサークリップが有るのではずしたいのです
外れました
サークリップを外したら「シリンダ」を抜き取ります。
簡単にいってますが、なれがなかなか直径ぴったりで上に抜けにくいですよ。
幅がぴったりで真上に抜かないと 側面にななめになり ひっかっかかりやすいです。
こういうきついのを抜くときは、ATFをケースのフチにかけながら滑りを良くして 少しづつ振動させるようにしてやると抜けやすいです。なお、内側の輪っかはオイルシールなので傷をつけてはいけません。先ほど抜いたゴムスリーブの穴のうち 2つはこれなんですね
シリンダの中にATFを送り込んでいる。
組むときはこの方向でいれなきゃいかんということ
裏を見ると ディスクが2枚 ATFの粘りでくっついてきました。分解図の6と7です(クラッチC)。
シリンダを取るとこうなっています。 茶色いフリクションディスク(クラッチC 分解図8)が見えます
はいここまで、いいですか~?
フチのピンとスプリングを取ります
分解図9のギアを抜きます リングもありますね 分解図には書いていないようだが・・
茶色いフリクションディスク(クラッチC 分解図8) 摩擦材が表面に張り付けてあります。
これ、先日 ヤフオクに1枚3800円で出ていたなぁ・・・
とりました ディスクにひどい摩耗などは無し。
つぎに外側の輪っか。
外側の重たい輪っか(クラッチCとクラッチC’の間、分解図10)を取ります。
上下あります
こうなっているんですね フリクションディスクがギアにかみ合う
さて次に、これより下(クラッチC’、シリンダ、プラネタリーギアセット)はシャフトをつかんで、
ごっそり上に引き上げます。
これが誉れ高き プラネタリーギアか~~! またシリンダがくっついてますけれど
プラネタリーギアの華麗な動きの動画は こちら
シリンダの下にまたもやディスクが1枚くっついてきました。クラッチDの分解図7のディスクプレートです
クラッチDが見えました。 バックするときに働くやつね。
クラッチDのディスク群を取ってチェック。一番上のフリクションディスクだけに2か所のはがれあり。
交換したいが パーツ欠品^^; う~ん まぁこの程度なら いいだろ
またスプリングがあるので6個とります スプリングは合計12個ってことですね
さいご、分解図の20を取ります
とれました これまた真上にぬくやつね
ロックのパーツがあるので2個とります
もうこれ以上は分解できません。このギアは後端のアウトプッッとシャフトとつながっている。
ここまでです。中心にローラーベアリングが見えます
因みに、シフトレバーをPに入れたときに、
ここがかみあって、車輪が回らないようにロックしています・・・じつに「か弱い」でしょ。
何が言いたいかっていうと、駐車するときは、シフトをPに入れるだけじゃなくて、必ずサイドブレーキも引いてね、ってこと。でないと ATのギアに無理がかかっちゃいますよ。
各部洗浄に回します。
以上クラッチ分解編でした。
次はクラッチ各部の点検、などです。
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