BMW2002A トランクの錆取り防錆5 フロントとルーフも ― 2023年03月29日 06時00分00秒
久々に 暗い納屋ガレージから出した
レストアで預かり中のマルニオートマチック。
ひと月前にエンジンオイルを交換して以来エンジンかけてなかったから
エンジン始動はクランキング一回ではかかりませんでしたが
クランキング2回目でエンジンは問題なくチョークがかかり
先日整備したオートチョークのリレーも稼働しております。
チョーク中のアイドリング高い時間が半分ほどに短くなりました。^^
(気温が高くなってきたことも影響ありますが)
昨年取り付けた電動パワステで ハンドル操作も軽々で
片手でささっと切り返し、方向転換^^
さて今日は 晴れて湿気もないので トランクのボディ側の錆取り
このヒンジ部分 からウインドウ下にかけてのラインをやります。
この塗膜の下には錆が進行しているはず
ワイヤカップブラシをディスクグラインダに取り付け 錆取り開始
こちらはトランクのゴムパッキンを傷つけたくないので
紙やすりで手けずり
やはり水がたまりやすいところから さびてきますね
さび転換剤 サビキラー塗布
左右とも 乾いては塗りで 重ねていきます
リアウインドウ下のところも
ついでに フロントガラス下の錆も
こちらも水がたまって さびやすいところ。
ウインドウオッシャを吹くたび 錆が進行していたんでしょうね。
上塗りの際は 特に厚めに塗装しましょう
水がフェンダーに流れ出るラインにも
ルーフに錆を発見
このあたりも屋根からの雨漏りで濡れていた箇所です
現状これぐらいですが 塗膜の下はもっと広がっているはず
電動ワイヤブラシで ざっと削り。
ほらね~ 黒いのが 錆の広がりです
サンドペーパーでなるべく錆取りします
残った部分は サビキラーで錆転換処理
はやく直して うららかな春の道を 走りたい
BMW2002A トランクの錆取り防錆4 ― 2023年03月28日 08時15分44秒
前回までに トランクの錆取りをし、さびキラーを塗りました。
今回、マルニのモール取付用の金具クリップが錆で
ぼろぼろになっていたので
これをDIYで作ります。
トランクフードの取り付け穴直径はおよそ4.5mm
このM4ボルトナットのセットを使います。
厚み1.2mmの亜鉛鋼板を金切りばさみで切りだして
4.5mmの穴をあけます。
片面は直径の大きいドリルでさらってテーパー処理。
M4×20mmの皿小ねじを通し ナットで固定
溶接台にセット
ねじ頭をチョンッと溶接して 削って 出来上がり
幅13ミリで モールにすっと通ります。この長いタイプは
ジョイント部に使用します
小さいタイプも4個制作
曲がりのコーナー部分や端っこの固定用です。
大サイズが2個 小サイズが4個
合計6個がトランクのモール取付に必要。
サビサビのパーツはご苦労さん。
防錆工程。
塗装前の下地処理剤「メタルレディ」に浸し
パーカライジング処理の開始。 すぐに泡が出てきます
約20分で泡は出なくなり 処理は終わり。
亜鉛リン酸塩の薄い皮膜ができした。
この後よく水洗いして ドライヤーで強制乾燥
2液性ウレタン塗料を 5gだけつくり そこにディップする
パーカライジング処理してあるだけに塗料の密着性は半端ない。
このまま 一晩 乾燥させれば完成^^
塗料のしずくがちょうど溶接した箇所にたまって
塗膜が厚くなるので ちょうどいい。
ワロスで売ってる同パーツよりも ねじ径は太くでかいので
DIYながら つくりはしっかりしたモノです。
まぁそんなに強度も必要ないパーツですが、
ここは濡れたら湿気がなかなか抜けないところだから
防錆だけはしっかりしたいパーツです。
ねじの長さが20mmで オリジナルよりも長いのは
ちょっと考えがあってのこと。^^
2002に「トランクネット」を設置して
より収納力と利便性を高めたいと思っている。
御覧のように はねぼうきもかんたん収納!(笑)
今回の長いねじは ネットのフック引っかけ用に利用する。^^
BMW2002A トランクの錆取り防錆3 ― 2023年03月27日 06時34分12秒
前回はワイヤカップブラシで物理的に錆取りをしました。
今回は化学的処理。錆転換剤としてサビキラーPROを塗ります。
まずは水性のサビキラーPROを清水で50%に薄めたものを筆で塗布する。
乾いたらもう1回塗布。
金属剥き出しのところに水を?と思いますが、錆転換には水が必要なのです。
3回目以降は 薄めない 現役の濃いやつを筆ぬりしていく
乾いては塗りの繰り返しです
トータル4回ほど塗りました。
赤さびはこのように反応して 黒い斑点(安定した黒サビ)に変化します。
この黒い斑点はちゃんと錆と化学反応した証拠という事で 安心してくださいということだそうです。
モールを止める穴に新しいM4ねじを入れて直径を確認しています。
十分に乾燥の後、プライマーサーフェーサーを塗り、その後、上塗りします。
ついでにモールを止めるクリップの製作しておきましょう。
BMW2002A LEDメーター球を交換 ― 2023年03月26日 13時30分46秒
今日はオーナーさんからのリクエストを受けての作業
メーター球を交換します。
夜間のメーターの照明です。
これまではLEDバルブを入れておりましたが 明るいのはいいが
メーターだけ青っぽく見えて 全体的に統一感がないということで、LED電球に手を加えます。
現状 これですが 夜間走行では ハロゲンヘッドライトの色合いと差が出て青っぽく見えてしまいます。
現状のLEDに マスキングテープを貼ってはどうかということで 試してみることに
合計4個に貼ります
交換後。
黄色すぎる・・・・まるでイエローバルブだ。
マスキングテープ作戦はどうもアカン
左から 従来のスタンレー白熱球バルブ 今使用中のLED そして今回使う電球色LED
今回使用する電球色LEDバルブ 国内生産の日星工業のもの。
長寿命5倍なのでほぼ球切れの心配なし、
そしてこれまでの消費電力の90%近くをカットする電球色のLEDだ。4個用意します。
このバルブ、マルニのポジション球やライセンス球には使えない形状です。
ただ、このまま基盤のソケットにはめて使うと、ソケットの極性形状の問題で メーター基盤が焼けてしまうため、4このうち2個は分解します (自己責任でやっております)
このように2本のプラス/マイナスの足を熱収縮チューブで絶縁して
マルニのソケットに 絶縁テープを折り畳んで詰め込んだところに このようにLEDを押し込む
しっかりはまっており 自己融着テープを丸めてつっこみ絶縁もばっちり
ちょっとやそっとの振動では外れません
つまりこのマルニの電球ソケットはプラス/マイナスの極性がないタイプなので
このように加工し、極性ありのソケットとする。
ご存じのように LEDにはプラス/マイナスの極性があるので そこんところをしっかり確認する必要あり。
点灯試験の上 ソケットにプラスの表示を書き込みする
点灯試験。プラスマイナスの確認。
配線図を確認のうえ 基板のプラスラインを確認
基盤のプラスラインにLEDのソケットのプラスが乗るようにはめること。
ソケットのプラスと 基板のプラスを 必ず合わせる
このように はまりました
安定化電源につないでテスト。ちゃんと点灯。うん、電球色だ。(同商品で ホワイト色もあります
タコメーターの反射板が茶色くさびていたので
アルミテープを貼っておいた 少し照度アップに貢献するでしょう
タコメーター裏の照明は2つ。こちらはソケットが極性ありのタイプなので、
既製品をばらさずそのままはめ込む。ただし、プラスマイナスを間違えないように。
合計4個のメーター照明用ランプを 電球色LEDに交換して くみ上げました。
真ん中のスピードメーターにぐるぐると巻いてある黒いコードは、もとからついていた
時速100kmオーバー警告ブザーの配線です。使用しないので今は外して巻いてあります。
ハイビーム表示灯の照明は、色付き樹脂のブルーが濃くてオルジナルの白熱灯ではなんか見えにくかったので
なるべく明るいものを使いたいと思いホワイト系の輝度の高いLEDを使用。結果正解でした。
このように3種類のバルブが使用されています。
メータ裏の12ピンソケットの3番(水色の線、アース)、4番(赤色の線、メーター照明のプラス)に
安定化電源を接続してテスト。
ちゃんと点灯。
電球色っぽく 落ち着いた発色になった。
時速60~90kmの範囲は 運転中にスピードを気にして割とよく見る範囲であるので
ちっと裏技を使い とくに見えやすくした。
旧車っぽい電球色の色合いで
数字もきちんと見えて 暗くはないと思う (以前より はるかに見えやすいです!)
比較として こちらは交換前の くっきり見えるが 青白っぽいLED
どちらが好きかは 個人の好みですからね
ではメーターを装着。・・・と簡単に言うが
まずハンドルを22ミリソケットで取り、
メーター裏に左腕を深~く突っ込んで 心の目で見ながらメーターを以下のように はめるのだ、
①タコメータのラインを接続し、②12ピンのコネクターを接続、(ここまでは目で見える)
③スピードメーターケーブルの先をメーター中心に差し込んでリングソケットで固定。
④2つのローレットナットとゴムワッシャで固定。
バッテリに接続し、スモールライトを点灯してみた。
統一感は ばっちりになりました。^^
BMW2002A トランクの錆取り防錆2 ― 2023年03月25日 16時13分21秒
3月の映画鑑賞 ― 2023年03月24日 17時00分29秒
大好きな作曲家 2020年他界されたエンニオ・モリコーネ氏のドキュメンタリー映画
モリコーネ ~映画が恋した音楽家~
金沢で今上映してるので 行ってみてきました。
金沢香林坊 東急スクエア
4階の シネモンドにて 2023年 3月末まで上映中。
2月に富山で上映していたが 見逃したので。
2時間37分の上映時間。 ですが あっという間でした。^^
良かった~~~~~~~
「ニュー・シネマ・パラダイス」 、クリント・イーストウッドの「ガンマン」シリーズ
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ウエスト」 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」
「ミッション」 「フランティック」 「アンタッチャブル」 「ヘイトフル・エイト」・・・・
なんと「遊星からの物体X」のサントラまで、その他たくさんの映画音楽を手掛けた偉大なる作曲家です。
「絶対音楽」と映画音楽の間で揺れる心の葛藤・・・マエストロの心の中を少しだけわかったような気がします。
アンタッチャブルのテーマでは、依頼したデ・パルマ監督にモリコーネは何曲かの曲を作り デモデープを手紙付きで送ったそうです。その直筆の手紙に「この中から君の好きなものを選ぶといい。でも、6番目の曲は私の一番嫌いなものだから これは選ばないように。」とあったそうですが、結局それが採用されたとか。^^;
どの曲も素晴らしいですが 今いちばん心に響くのは 「デボラのテーマ」ですね。美しい曲です。
あの 最期のデ・ニーロの笑顔な~~^^
「ヘイトフル・エイト」の交響曲もいいですね。オスカーを受賞。
Amazon Musicですと ベスト50曲がリストアップされた
REDISCOVER Ennio Morricone
がおすすめです。
帰り 金沢の桜も 咲き始めでした。
BMW2002A トランクの錆取り防錆1 ― 2023年03月24日 13時00分38秒
トランク周辺、錆が目立つところがありまして・・・
ここだ
ここにも
トランクの裏、ふちのところも
実は一昨年 納屋ガレージに雨漏りがあって マルニのリア側に滴り落ちてきた雫で このようになってしまった・・・
すぐに手を打てばよかったが 雨よけのビニールをかけただけの簡易処置しておいたのがいけなかった。
その間 錆が進んでしまったようだ。
(いまは屋根のずれた瓦を直したので 雨漏りはとまりました。)
ここいらをしっかり錆取りをして 塗装し直します。
トランクフードを外すときはここを外していく
取りました
ヒンジの取り付け部分に錆が発生
外したフード
モール伝いに フチに水が回りこんで さびちゃっています
まずモールを丁寧にはずしていきます
このように金属ナットで止めてある箇所が6か所あります
さびたナットが回ってくれる場合は むしろ珍しく・・・
たいがいは リュ-ターで削り取る場合の方が多いです
ナットを削って外れました このジョイント部分に使われる金属製の固定クリップも交換ですな
この金属製の固定クリップ(大)はモールのジョイント部分に使われており、トランクフードで大サイズが2個、
小サイズが4個ある。M4~M5あたりのネジをと鋼板を使ってDIYで作れそうなしろものではある。
モールが3分割で外れました こののち綺麗に掃除します。
モールを固定する樹脂製のクリップも8個ほどあり これも外します これは再利用が効くだろう
あとはトーションバーやボンネットロックなどの細かい部品類をはずしていく
全て外したらフチの錆取りにかかります
BMW2002A 室内クーラーユニットのチェック ― 2023年03月23日 15時39分35秒
そろそろシフト回りの室内センターコンソールを作らねばという事で
メインとなる室内クーラユニットをチェックします。
メインドインTAIWANのクーラーキットはオーナーさんが購入したもの。
安定化電源(家庭用100Vコンセントから直流電源に変換する装置)につなぐ。
電球ランプはコンプレッサーの電磁クラッチのかわりである。
このランプが点灯したら、コンプレッサーの電磁クラッチがON(クーラーから冷風が出る)という意味。
左側にある風量スイッチ(風量0-Ⅰ-Ⅱ-Ⅲ)を Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの位置にするとエバポファンが回って風が出る。
ちゃんと風量も段階的に強くなる。
そして、電磁クラッチもONとなる。よし。
エバポファンが稼働中は緑色のインジケータLEDが点灯する。
エバポファンの音はうるさくない。
コンプレッサーの電磁クラッチへ行く電圧は12ボルト以下だった。
入力電圧は13.5Vなのだが。途中で 電圧ドロップしているのだろう。このままでは電圧が少なく ちょっと不安だ。
コンプレッサーの電磁クラッチの電源はバッテリーから直でとったほうがいいだろう。
そのために、緑線の先に コンプ用リレーをかます。
ということで、総合的にこのマルニのクーラーシステムの配線図は以下のようになるだろう。
※コンデンサーはシステム内を循環する134aなどの冷媒を冷やして液化させるものであって、エンジン水冷用のラジエターではない。見た目は似ているが 別物である。
※また、ク-ラー用の電動ファンはコンデンサーを冷やすためのもの。エンジン前方に見える赤いベルト駆動の冷却ファンはラジエターを冷やすものであり、それぞれ別物である。
こうすればクーラーをONしなくても、冷却電動ファンだけを任意にON/OFFできる。
これはオーナーさんの希望でそうしたが、エンジンの水温が上がったときに冷却に効果を発揮するシーンもあるかもしれない。
また、のちほどクーラーアイドルアップ電磁ソレノイド&ダイアフラムも追加して
クーラーONとなったときは
スロットルを少しダイアフラムに押してもらって アイドル回転数の落ち込みがないようにする。
このようにクーラーシステムは結構 電気を食うのだ。
電磁クラッチとコンデンサを冷却する電動ファン、室内ユニットの電動ファン、アイドルアップの電磁ソレノイド。
各電装品のアンペアはまだ計測してないが、クーラーシステム風量MAX稼働で15~20アンペアちかく食らうのではないか?
マルニのオルタネーターは45アンペア発電だから その3~5割はクーラーにもっていかれることになる。
室内を冷やすには 電気を大食い。暑い夏の時期はバッテリーが疲れるのだ。
これを覚えておいてほしい。
さて 右側のダイヤルは、「TEMP」と書いてある通り、室内温度をどれだけ冷やすかを調節するダイヤルだ。
ダイヤルの先は「サーモスイッチ」となっており、エパポから吹きだす冷風の冷たさは一定なのだが、エバポレータに刺さっている温度センサーにより断続的にコンプレッサをオン/オフ制御することで 室内温度を調節しようとするスイッチだ。
つまりこのTEMPダイヤルをまわして、室内をガンガン冷やしたいか、ほどほどに冷やすようにしたいか、無段階に任意調節できるのだ。
ところが、である。
ON側にめいっぱいに回すと、コンプが切れてしまった?!
おかしいな・・・普通、「ON側に回す」と、「ガンガンに冷やす」という方向じゃぁないのか?
(そもそも、TEMPのON/OFFという表記も意味不明ですが・・・COLD⇔OFFならよくわかるのだが)
時計回りに このあたりまで戻すと、またコンプがONとなった。
現在の気温ではこのあたりが接点ポイントなのだろう
そのまま時計回りにOFF側にめいっぱいまで回すと、コンプは切れない。
連続稼働である。つまり、室内をガンガンに最大限冷やす位置だ。(しかし連続してこのCOLD MAX
位置にしていると、エバポがピキピキ言い出して氷で凍り付くかもしれない ・・・・経験済み)
位置にしていると、エバポがピキピキ言い出して氷で凍り付くかもしれない ・・・・経験済み)
この ON OFF 表記は 逆になっていると思われる。
まぎらわしいので、ここの表記は後程 シールなどを貼って 書き換えることにする。
現在のOFFをCOLDに書き換え、
現在のONをOFF書き替える。
現在のONをOFF書き替える。
それとも、このまま、残しておくか。話のネタになるかもしれない(笑)。
このサーモスイッチについて。
こちらは 以前レストアしたマルニのカークーラーで説明する
室内クーラーユニットは こういうパーツ構成だが (ケース、ファンモーター、エバポレータ、エキスパンションバルブ、サーモスイッチ、風量スイッチ)
サーモスイッチの針金みたいな温度センサーが エバポレータに深く刺さっている
センサーはサーモスイッチに冷え具合を伝導し、スイッチの中にあるバイメタル接点を動かし、カチッとサーモスイッチを入れたり切ったりする。 その調節ねじがあり、スイッチを入りやすくするか、入りにくくするかをばねの力で調整できるようになっている。
氷水につけて なんどもこの調整ねじをテストして調整した思い出
ヤフオク!などでは 現在も旧車用クーラー部品として売られている。
さて はなしを 現在のクーラーユニットに戻す。
あと 気になった点は 吹き出し口のフラップの出来がいまいち。もうちょっと 上に向いてほしい。
この画像で 上下動の最大だ
あと、左右フラップがゆるゆる。 あかん。これじゃあ運転中に 勝手にあちこちを向きそうだ
ちょっと調整加工が必要かもしれない。。。まぁ何かをフラップに挟んでおけば済むことでしょうが
上下幅がすくないのは 許せん。
ばらしてこのあたり調整加工が必要だ。
BW2002A オートチョークリレー作成 ― 2023年03月22日 16時57分03秒
オートチョーク関係のリレーを設置。
エーモンの4極リレーを使用
気温が低い時に、オートチョークが稼働(チョークバタフライが閉じる)するわけだが、その稼働時間は真冬で10分ぐらいになる。
さすがに10分は長いので、それを半分ぐらいの5分に短縮してやろうとするのがこのリレーを組み込んだ仕組みだ。配線図はこのようになっている。
このリレーは バイメタルのぐるぐる巻きを ヒーターコイルの熱で速く戻してやってオートチョークの時間を短くしてやるものだ。つまりヒーターコイルへ行く電気をオン/オフ制御している。
水温が45℃以下で、かつ、気温が17℃以下でこのシステムが稼働(オン)する(黄色線87に12Vが導通する)。つまりエンジンが冷え切ったときだけ稼働する。
エンジンの暖気が進めば、温度センサーがそれを感知して ヒータコイルへの電気をオフにするという仕組み。
ここの部分の中に 冷却水が通っているとともに、なかにヒーターコイルが入っている。
接続された1本の配線が、ヒータコーイルとつながっている。
これがその中身、オートチョークバタフライを動かすバイメタルのぐるぐる巻きだ。
熱を感知してこのぐるぐる巻きが動くという実に素晴らしい仕組みだ。
その動く範囲は以下の画像で示した通り。けっこう動くんですよ。
このぐるぐるの奥に隠れるように今回のヒータコイルがある。ここに12Vがかかれば ヒーターコイルは熱くなり、結果、その熱でバイメタルをより早く動かすことになり、早くオートチョークバタフライを閉じ状態から開き状態に持っていってくれる。(オートチョークの早期解除)
そのシステムのセンサー、
インマニの下に1ピンの45℃水温センサが刺さっている。
水温が45度以下だと、アースとつながっている。
そしてここには2ピンの気温17度センサーがある。
気温といっても、エンジンルーム内の温度だから、エンジンがかかればだんだん温度が上がっていくわけで、エンジンルーム温度が17度以下で2ピンはつながっており
エンジンが温まって17℃より上になれば2つのピン接点は離れて導通しなくなる。
この2つのセンサ情報をもとに ヒータコイルに電気を流すかどうかを決めるのがこのリレーだ。
①水温45度以下で、かつ ②エンジンルーム温度17度以下ならば、ヒータコイルに電気を流す(リレーの30と87がつながる)。
①か②の一つでも導通が断ち切られれば、30と87のリレー接点は離れ、ヒーターコイルへの電気を遮断する。その流す電気の30番及び86番の電源は ヒューズボックスからとる
ヒューズには上流(バッテリ側)と下流(電装品側)があるから
必ず下流側に電装品を接続する。
今回は3番ヒューズから電源を取った。ちなみに3番ヒューズはリアガラスのデフォッガー熱線につながっている。
ヒューズボックスを戻す
配線を組んで キャブのオートチョークハウジングに配線を接続して完了だ。
このシステム、 冬などの冷間始動では暖気の時間を半分ぐらいに短くしてくれる効果がある。
ドライバーはほとんど気にかけることはない装置だが、ひっそりとそんな仕事をしている。
このリレーの配線にLEDパイロットトランプなどを組み込んで(ランプの赤線を87につなぎ、黒線をアースする)運転席から見えるように設置すれば ちゃんとこのシステムが稼働しているかどうかを確認できる。
寒い日のエンジン始動時では点灯し、5分もしてエンジンの暖気が進めば 自動でランプは消えるはずだ。
このランプが消えたら、オートチョークもほぼ終わりに近づいたという事なので、さぁ発進するぞ、という目安にもなる。春分の日2023 ― 2023年03月21日 16時48分13秒
晴れた春分の日。
午前中は町内会行事で 農業用水の江ざらい
その後 母親のハイブリッドカーのタイヤ交換
自身のアシ車のメンテも少し
最近バッテリが上がり気味なので
補充電用に ソーラーチャージャーを取り付け
配線をバルクヘッドに通し
バッテリキルスイッチとともに バッテリに接続
このアシ車はしばらくは青空駐車になるので 太陽光で自己放電を少しでも防止しようと。
まぁ ないよりはましかということで。
テープで貼りつけて設置
一方 635の方も やはりソーラー充電器を使用中
窓際設置で延長コードをカプラー接続
延長配線をフロントパンパ―下から 車内に引き込み
バッテリに接続している。
動かすときは充電器へ行く配線をカプラーで外して くるくると巻いて車に収納。
おお 今年初めてのツバメ!! 南風にのって 渡ってきましたね。
やがて納屋ガレージにも入ってくるだろうから ボンネットあけっぱなしはもうできないな
エンジンルームの上にとまって 上からウンPを落とされたくない^^;
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