BMW2002A 後付クーラーから白い粉が出る2024年04月29日 14時32分46秒

2023年夏に納車したBMW2002Aだが、
オーナーさんの持参した中華製(もしかしたら台湾製)後付けクーラーキットを取り付けた。
5~6万円のキットで ものすごく安かったそうである。

具合よくクーラーは冷えていて2023年夏に納車したのだが
その後、秋ぐらいにオーナーさんから連絡があり、
クーラーから白い粉が出てくるようになって冷えなくなったという。


それは 訪問した際に 実際にしやんも確認した。
こんな具合でけっこう盛大に出るのだ。

クーラーを動かすと白い粉が吹き出す状況



吹き出したものは白く、フケのようなもので パウダー という感じではない。

何かが はがれたような形状だ


フケ という表現が最も適当と思うが これはいったい何か?

アルミ製のエバポレーターに風が当たって 冷風が吹き出すのだから
これはアルミの錆か?あるいは、エバポをコーティングしている塗膜みたいなものが はがれたのか?


ということで、今回、
再びうちに 入庫して
ガス漏れ箇所特定と、白いフケの発生源を調査して クーラー修理をする。


さっそくセンターコンソールまわりを ばらしていきます


ここのあたりは全て自部で設計してつくったもので
取外すときのことも考えてつくってあるので 取外しはらくだ^^


配管接続部。
このあたりが一番 ガス漏れの可能性が高いが。
黒いベトベトのコールテープ(断熱用)をはがすのが面倒。


おっと 低圧側の接続、妙に緩く外れたな・・・
締め付けナット周辺にオイルの付着はないが。。。


わわ・・オーリングが 変につぶれてました こんなに。
これはしめつけの際に 配管が斜めに力がかかってるな・・・
まぁとりあえずはガスをシールしてたみたいだが 
裏側はシールしてる感じでしたが 

まぁ今回 蛍光剤を使ってみようと思ってます。


室内機、はずれました~


さっそくばらします
すでに 白い粉が見えてます

白い粉が 中にもあるねぇ

エバポレーター はずしました


エバポが白くなっている。
白い粉の発生源は やはりエバポレーターでしたか!


アルミと水でできた錆(アルミの錆は白い)ではなく、
これは何かアルミのコーティングが剥離してきているのだろう

エバポは0℃近くに冷やされ、水分もつき、じめじめしている。
そんな温度変化で膨張収縮をくりかえしているうちに 
コーティングがはがれてくるのかもしれない。
そういう低級な品質のエバポということだ。


サイドの配管からは 白い粉の発生は無し。
でも、一か所、茶色いところ、ガス漏れらしき?気になる跡が・・・

う~ん どうなんだろ??
このあたりコンプオイルの付着は無かったように思うが・・・


エバポ全体的にみると、
ファンの近辺はきれいで 吹き出し口近くが コーティング剥離してきている。
ファン付近はすでに 風ではがれてしまって 綺麗になっているのか??
それとも、風の当たる部分は 剥離してこないのか?
でも これまで出てきた白い粉の量から考えると、ファン付近はすでにはがれきって
きれいになっていると考えられる。だとすれば、もう少し使っていれば 白い粉ははがれきって
出なくなるのか?

いずれにしても、この白い粉の出るエバポは使いたくない。
なんだか 配管にガス漏れらしき痕跡もあるし・・・





で、新しいものを用意した。
いつか自分のマルニ用にとヤフオクで8万ほどで買っておいた
後付けクーラーキットの室内機である。

室内機だけを2002Aに取り付ける。
こちらには ちゃんと所在を明らかにする会社名ラベルが。
QC合格印まであるが そんなものは 当然ながら信用していない。

取付前に 分解してみた。
やはり吹き出し口の前には網戸スクリーンが設置してある。
白い粉吹きだすのを 前提としてんのか??
ただし、この網戸の目はかなり細かく しかも2重になっており
フチまでしっかりと網戸で覆っている。


今回白い粉を吹いたエバポにも網があったが 
それは目のあらく、しかもふちは切りっぱなしの1枚だけで
しかもピンでエバポ本体に取り付けるという いい加減な取付だった・・・。



全体的な構成やサイズは 同じである

新しいエバポのサイド部分

この白い粉はフラックスか何かか。
かなり硬く、はがれてくるようなものでもない感じだ


全体的にきれいなエバポ。そりゃそうだ新品だもの。
でも アルミ製のエバポ本体は 同じ製造元のようだ。形状が一緒だし。
やはり大陸製のエバポは使っているうちに コーティング剥がれてくるようになるのか?

コーティングがあるようには見えないが、そういう透明な液に どぶ付けしているんだろうな・・・?


思い立ってこれに、KUREのシールコートを1層 吹いておいた。
乾燥後サラサラになるので ファンからの埃を吸いつけることもないと思うが。
はたしてこれがまた白い粉に変化するのかどうか、それは使ってみないとわからない。



シールコートを乾燥させる。


組み直しする。
しっかりした フィルターである。


サーモスイッチの銅線の先端をエバポに数センチつっこんでおく。ここで冷気を感じて熱電装で伝わり、サーモスイッチをオン/オフする。(→コンプレッサーをオン/オフする)
買ったままの状態では この銅線がサーモスイッチのうしろにくるくると巻かれているだけである。


配線もチェック。
端子差し込みや取付が甘いことがあるからね。


これはファン速度コントロールの抵抗部分かな。
セメントで固めてあって 送風部に取り付けることで 熱くなる抵抗部をファンの風で冷やしているのだ。

組み終わり。


安定化電源につないで直流12Vをかけ、ファンが動くことを確認する。

大丈夫です、ちゃんと動くし ファンの異音もない。
最小風量で3~4A、最大風量で7~8Aぐらい消費してますね。


次回これを 2002Aに取り付けてみます。




ちなみにこういった12V用クーラー室内機(エバポレータ)は
Amazonで 単体で売ってます。1万ぐらい。激安だけに品質が心配。^^;
安くても 白い粉に耐えて乗りますか??

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
にしやんの愛車はBMW「?」←数字4文字で答えてください(スパム対策)

コメント:

トラックバック