丸テール 点火系統2023年09月03日 08時25分34秒

点火系のチェック。
良い火花が飛ばないと 気持ちいい走りはできないですよ~

プラグコードはお馴染みの永井電子。

デスキャップは純正品。
このデスビ、バキュームアドバンスのないタイプですね。
マルニではお馴染みの 「008デスビ」です。

キャップを開けてみた 
ん~・・ローター下のダストカバーがない・・・。


このあたりの端子は新しくしてある。

ポイントの損傷も問題なし。
点火系統は特に何の変哲もない ポイント点火式であった。


ガバナ進角の動きもチェックしましたが ひっかかりもなく、OKでした。


ローターの痛みもない


デスビキャップの各気筒へのエアギャップ箇所。
傷みは激しくない。この白い部分を削り取ってはならない。エアギャップが広がってしまう
センターのカーボンブラシの接点も問題ないし、
キャップ内部にも損傷やリーク跡はない。


BOSCH点火コイル
1番と15番接点の端子のうち、15番端子はプラス電極が来るので
空き端子には絶縁被覆をかぶせたほうがいい


この丸テールマルニ、WEBERの45DCOEという大径ツインキャブをつけていながら、
点火系が全くの旧式ノーマルのポイント式点火なのが意外だった。
点火系統には プラグコードを永井電子のものにしただけで、
ほとんど手を付けていない。

先日ヤフオクで1972年式のBMWに使われていた
フルトランジスタ式の社外デスビを手人れたので
これをつけたらどうなるか 試してみたい。
ポイント接触式ではなく、光学デジタル式だから 間違いなく
始動性もよくなりアイドリングも安定し、圧倒的にいい火花が飛ぶだろう。
あるいは、いつもの 素晴らしいセミトラ式にするかだ。
あまり教えたくないが
出品者はとても良い方で、にしやんは ごそっと 買いだめさせてもらった



ではプラグをチェックする

左から 4,3,2,1番 新品だ。

NGKのBPR6ES。これでいい

焼け具合は13番良好だが 
4番だけ黒くてくすぶりが多い。キャブのミクチャの調整が必要か?

プラグホールから フレキシブルカメラを入れて
燃焼室を見てみる。

1番シリンダ

2番シリンダ

3番シリンダ (インシュレータからエア吸いがあったところ)

4番シリンダ

それぞれシリンダウォールには クロスハッチがしっかり見える。
実はこのエンジンブロック、昨年 0.5mmのボーリングを施したものだそうだ。
というのも、レストアベースで購入したこのマルニ、ピストンがシリンダにさび付いていて固着していたんだそうだ。
長期にエンジンかけていなかったものだから、シリンダのオイルが切れ、シリンダ内壁がさび付いたわけだ。そういえば、ボーリング後も、なんとはなく、錆の名残みたいなものも見えているが、この程度だと問題なしと内燃機屋さんは判断したのだろう。

ボーリング後はエンジオイルがすごく汚れるので(クロスハッチの微細なカスが出るのか)
OH後のエンジンオイルはインターバルを短めに こまめに交換していかねばならない。
最初の1000km走行までに 少なくとも2回は エンジオイルとオイルフィルターを交換したい。
あとは5000km走行までに1000km毎にオイル&フィルタ交換だ。
1回の交換で4Lなので、20Lペール缶を安く買ってしまえばいい。
グレードは10W-40の安いのでもいい。カストロールのウルトラクリーンなどがいいだろう。
オーナーさん、よろしくお願い致します。