BMW2002A ヒーターボックスOH その32022年05月05日 07時29分21秒

ヒーターボックスのOHのつづき。

クラックにはPOR-15塗料がしみ込んでうまく塞いでくれた。

開閉フラップのブッシュは、やや硬化したバキュームホースを使った。
5ミリほどに切ってハサミで割りを入れ、穴に押し込む。
軸は5ミリ、穴が8ミリである。

いい具合です。白いのはシリコングリス。

もしかしたらだんだんゴムブッシュが上にカムアウトしてきて外れるかもしれないと思い、
対策として、針金で押さえておいた。


フラップの気密を上げるために、エプトシーラーを貼ります。


厚み5ミリのエプトシーラーは粘着テープ付きで かんたんに貼り付けができる。
柔軟性があるスポンジで気密性が高く 熱に強いのでこういうところには最適だ。

フロントガラス デフォッガーの開閉フラップ。

フラップが空気の流れをしっかり気密してます。

こちらもフロントガラス デフォッガーの開閉フラップです
ここにも貼ります。

しっかり塞いでます。
エプトシーラーの柔軟性で、操作レバーの手ごたえも、「しっくり」来るでしょう。

こちらは足元ヒーター風のフラップ。

ここにも貼ります

しっかり塞いでます。


以上、空調コントロールのフラップ機構のOHはこれで完了。
じつに機械的で、モーターなどの電気的機構を使っていないのでかんたんに、安くOHできるのが70年代車マルニのいいところですね。当時の機構やしくみを観察するのも、面白い。
(でも、内気循環モードがないとか、エアコンでの除湿ができないなどの不満もありますが・・・。でもいいんです、趣味車なんてそんなもん。実用車と違って、その時代性を愉しめばいいんですよ。少なくともヒーターさえ効けば、クルマは乗れるもんです。
これが80年代以降の車では修理にこうかんたんにはいかない。さらに90年代~2000年代以降の車だと不具合の原因究明や部品交換にもけっこうな知識とお金がかかり、下手をすると専用診断機PCがないと修理出来ないかもしれない。



続いて 電装。
ファンモーターのレジスター配線(赤、黒)を新調する。
ファンの風量を抵抗コイルを介して3段階で変化させている。


レジスタの裏側。
抵抗値も書いてあるんで、いざとなったらこれも作り直すことができるだろう。
2.5オームで風量3分の1。
0.75オームで風量3分の2だ。


配線の色が決まっていて、このようにつなぐ。 指でつまんでいるのはマイナスアース線(BR=茶)で、ボディにつなぐ。
ドイツ語表記で GE=黄色  VI=紫   SW=黒  GN/BR=緑/茶  


続いてやっかいなヒーターバルブの固定ステーの破損修理。

1.2ミリの亜鉛鋼板で補強のステーを作る。

折れた樹脂パーツもJBウエルドなどで補修していく


ステーはこんな感じで。
ここにボルト穴などをあけていくのだが、
まずヒーターコアをヒーターボックスを仕込み、ヒーターバルブをOHした後で
双方の現物位置合わせで穴をあけていった方が間違いないだろう。