BMW2002A メーターのメンテ1 メーター電球のLED化 ― 2022年05月23日 06時31分09秒
預かっているマルニのメーターを外しました。
オーナー様のご要望で・・・
・夜間照明が暗くてメーター表示が見づらい
・トリップメーターが動かない
の件をメンテします。
ハンドルを外し、メーター裏に手を突っ込みスピードメーターケーブルを外し、その両側の2個のナットを外せばメーターは固定から解放されます。
黒い12ピンのコネクタを外します。手前のお白い3ピンコネクタは はずさなくてもいいです。
スピードメータケーブルです。
スピードメーターケーブルは メーター中央に刺さってますので 手で持ってるソケットリングをまわして外します。 端っこはATミッションの後端にささって回転を拾っています。このケーブルはまだ新品が出ますね。
タコメータ裏にある
黒い線がイグニッションコイルにつながっています。これもはずせばメータは取り外せます。
黒い線がスピードメータから40cmほど長く伸びてますが 時速100km速度警告のブザー音を出すための装置のもの。先はブザーにつながっています。
ちょっと珍しいかも。当時の車はよくありました。高速道路で時速100km以上で「チン、チン」と警告音が鳴るの。
さてメーター照明を明るくすることから。
12ピンコネクタをみる
3番がアース(-)
4番がメータ照明電球(T10 12V5W)の+電源(12V)
メーターの配線図を見てチェックしましょう。1974年(後期型)BMW2002の配線です
配線を追っていけば どこにつながってるか よくわかります。
一応 BMW2002全体の配線図 のせとこうね。(AT車もカバーしてます)
にしやんはこれを大きく印刷し、車検証入れに入れてます。
3と4をバッテリーにつないでメーター照明のあかるさを見ます
3はマイナスに 4はプラスに。
これが普通の12V5Wの電球色。
確かに・・・くらい。
実際、夜間走行中の外の風景の比較すると、輝度が低くて、スゴク暗く見えるんですよね。
しかも4つある照明電球のうちの1つ(スピードメータの右上の箇所)が 球切れしてるし・・・
車両状態のドライバーへのインフォメーション伝達が これではいけません!
まずきれてるところをT10サイズの高輝度LED(SMD)に交換。
アマゾンで10個セット1400円ほどでした
交換したところだけ、LEDが白く明るく光って見えます。
電球色と比較で青っぽく見えるかも。でも白です。
ここの電球1個で 水温系と 速度計の半分を照らしてます
メーター球 全部4つをLEDに交換しました。
やっぱ明るい!とくにタコメータが(笑)
でもスピードメーターの80kmから140kmまでの部分が どうも暗いように見えます。
で 、メーターを固定する上部のねじを少し緩め ドライバなど はさめてやります
こういう感じでドライバを起こして メーターをケースから少し離す感じにする。
すると周囲からLEDの光がよくメーターに侵入してきて 文字が明るく見えるようになりました。
これならよく見えますね。
メーターの取り付けねじをきっちり締めると 80-140km間が暗くなります。
すきまがせまくなり周囲から光が入ってこなくなるんですね。
アニメーションGIFで 明るさ比較。
スピードメーターのスキマ調整で明るさが変わるのがわかると思います。
取り付けの際にはワッシャなどをかませてスキマ調整しましょう。
あとでわかったのですが、この80-140km間が暗い原因は、
実は、取り付けのスキマの問題ではなくて
メーター表示板を固定する2つの小さな樹脂製ねじ(60と180の横にある)が折れてしまっていて
メーター文字盤が少し下向きにかたむいちゃっているのが原因でした。
メーター文字盤が少し下向きにかたむいちゃっているのが原因でした。
LED光があかるいので ガラスについた長年の汚れやほこりもよく見えちゃいます。
ガラスクリーナーでクリーニングしないと・・・
LED光もオドメーターの端から漏れ出しており・・・
メーター中央の右側付近に 漏れた光のスポットができてしまってます。
まぁ この位置ならあまり気になりませんが、メータ内部に光の遮蔽板でもつくってやればいいでしょう。
次回はメーターを分解して いきます。
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