BMW2002A ヒーターボックスOH その4 ヒーターバルブのOH2022年05月06日 07時41分40秒

BMW2002のヒーターバルブのオーバーホールです。




まずどのように動くか観察し記録。
レバーを動かすことでバルブを開閉し、温まった冷却水をヒーターコアに送るバルブの役目。
レバーは室内の空調コントロールの【KALT(COLD)⇔WARM】ツマミとピアノ線でつながっています。

ではばらします。

蓋を開けた。

このようなパーツ構成。
洗浄した後、2つのオーリングを交換する。

レバーやねじなど鉄製の部品はメタルレディ液に2時間漬け置きでパーカライジング処理。


さっそく反応しております。2時間もたてば被膜ができて泡もたたなくなる。

オーリング2種。モリセイ化工で10年前に何個か買って保存してあったが3台目のマルニのレストアでこれで最後だ。

ネットで購入したい方は、 桜シール Oリングドットコム で買うことをお勧めする。
ペイパルが使えるので重宝している。

品番で S-31.5 などと検索を入れれば、出てきます。
できれば熱に強い赤いゴムのやつがいいだろう。

いまは簡単にネットでショートパーツが手に入るのでほんと便利ですよね~。



オーリング、気持ちいいくらいに ぴったりです。
熱に強い固定用オーリングを選択すべし。熱とはいっても、通常冷却水は100度以下ですが・・・

こちらもぴったり。
こちらは回転する部分なので、できれば熱に強く、しかも「運動用」オーリングを選択すべし。


風呂に入りながらキレイに磨いた真鍮パーツ。(笑)
今晩はパソコンの前でくみ上げます。


オーリングにはラバーグリス塗布。
ケースにはめ込みますが、オーリングのつぶれしろがあり、まだこの時点ではぴっちり嵌りません。

このように組む。

蓋のオーリングにも軽くラバーグリス。


蓋を締めこんではじめて 最初の小さなオーリングがぴっちりとはまります。
ちゃんとオーリングの「つぶれしろ」も出ています。

防錆処理済みのレバーを装着。

動きを確認。

全開の状態。MAX HOT. ツマミ位置はWARM ヒーターこあにどんどん熱い冷却水が流れ込む。

閉じた状態。ツマミ位置はKALT(COLD) ヒーターコアに熱い冷却水が全く流れ込まない。

KALTとWARMの中間位置。 レバーの動きでこのように弁が回転してます。

最後に、ホースと接続する継ぎ手部分に 若干の「鋳造バリ」が目立っていたので、
軽くヤスっておきました。

これでヒーターバルブのOHは完了!

ヒーターバルブやファンモータ、空調関係のパーツはまだワロスで新品が出ますが、
どんどん値上がりしています。
ヤフオクなどで安い中古があったら予備にゲットしておいても損はないと思います。
OHは簡単にできますからね!


ヒーターボックスのOH完了も間近なので、そろそろワイパーリンクの防錆塗装にかからねばならない。