サンドブラストで錆とり2007年01月04日 20時55分08秒

新年あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。

昨年末にヤフオクで落札した重力式サンドブラスター「speed blaster」が届きました。アメリカ製です。手に取ってあちこちさわってみると、さすが、DIYの国、よく考えられています。特にブラストメディアを入れる赤いプラ容器の傾斜など。さっそく試しに吹いてみようということで、乾燥させた川砂を台所のザルでふるい、コンプレッサーに接続、納屋の外で吹いてみましたら、これが、なんとも、結構な効果。さびさびのパーツでも数秒吹き付けると直径3〜5cm範囲の錆が落ちました(距離10cm)。こっりゃいい!!
しかし、手持ちのエアコンプレッサ、タンク容量が12リットルととても小さいので、吹き始めて10秒ぐらいで圧力が落ちてエアの補充を始めます。じっと待つこと約1分(長い・・・)、エア充填完了、ブラスト開始・・・、という具合で、すんごく時間がかかります。コンプレッサーが貧弱で、これではブラスターの良さを100%出し切れません。

しかし、これにめげず、カーベキューをゴロゴロと納屋の外に引っ張って移動し、シートやら汚れ毛布やら総動員で囲いを作って砂が飛び散らないようにして、人間も完全武装でボディの錆部分のブラスト開始!おお〜いいぞ!
最初は調子良かったですが、だんだんブラスターの砂の排出経路に水分がたまってきてつまり始めました。エアコンプレッサに水分除去フィルタをつけていないからでしょう。ときどき吹き出しノズルを指で押さえてエアを逆吹きさせたり、分解して湿った砂を取り除いたりしながら、3時間ほどやって終了。とりあえずボディの一部分ですが、CNSベベルでは削りきれなかった入りズミ箇所やでこぼこした錆び部分、細かい部分の錆びとりができました。最後の掃除で地面に落ちた砂の回収率は90%ぐらいでしょうか。この日は北陸の冬にしては珍しく晴天でありました。

また天気を見て部分的にブラストをしたいと思いますが、そのときまでにもっと容量のでかいコンプレッサー(もしくはサブタンク)と、圧縮空気の水分を取り除くウォーターセパレータなるフィルターを手に入れたいです(。これらがないと、今後の塗装もままならないでしょう。

重力式サンドブラスター2007年01月05日 21時39分20秒

これがspeed blaster,重力式サンドブラスター(Gravity feed Sandblaster)です。ヤフオクで6700円でした。
赤いプラボックスにブラストメディアを入れます。500ccほどの容量でしょうか。僕は河原から川砂を取ってきました。吹きましたらまぁまぁ荒めのブラスト肌になります。これなら塗装のノリもいいのでは。
砂浜の砂は細かくていいのですが、塩分を多く含んでいて錆びはしないか?と心配になりやめました。(石川県千里浜なぎさドライブウェイなんかの砂は細かくていいんでしょうなぁ・・・)
砂が落ちる穴は直径4ミリほど、意外と大きい。とはいえ、ザルで砂をふるって大きな砂つぶは除いておかないと詰まってしまうので注意。

アメリカ製のもので、英語の取り説にモデル007とありましたから、出だした頃より何らか改良されているんでしょう。先端部の白い物はセラミック製なんで割らないように慎重に扱いましょう。タンク下の赤いレバーは砂の通路のコックです。ここを閉じればエアのみが出て、エアダスターとしても使えます。
メーカーのサイト。http://www.zendextool.com
speed blasterのウリ文句、「Like something out of Star Wars!」 いいですね〜こういうのスキ。ほかに、Quick Spiffなるエアを利用した強力吸い込み掃除機?みたいなものも興味あります。さすが、こういう大工道具・ガレージツールは、アメリカ製がアイデアあふれていて、いいですね!

サンドブラストするとき、吸い上げ式は大きなエアコンプレッサーが必要。
直圧式はメディアを入れる耐圧タンクが必要。どちらもなかなか素人には手が出しにくいもの。しかし、この重力式は、わりと威力もあって、素人レストアには手軽でうってつけです。ただし、エアコンプレッサーのタンク容量が大きくないとはかどらない。意外と、エアを放出しますよ、これ。

アンダーコートはがし続く2007年01月06日 21時47分04秒

フロア下の黒いアンダーコートはがしが続きます。
黒い色の下には白色のゴム質物質がコートしてあり、これが粘着質の物質でわりと厚め。特にタイヤハウスなど、砂粒等激しくあたる場所。
さらにその下には灰緑色のプライマー塗料が塗ってある、という3層構造。

トーチであぶってはこそげ落とし、ディスクグラインダに装着したワイヤカップブラシで地金が出るまで研磨する。ブラシは強力な研磨力こそないが、こういうコートの残りカスを取るにはいいですね。それに減りも少ないし経済的。でも時間がかかる〜。こういう地味な作業にこつこつ励みます。レストアは根気ーっ!
黒かったフロアがだんだん銀ぴかになってくると気持ちいいもんです。
でも、地金がむき出しになると、錆びやすくなってしまうのですが・・・次回はこの対策。

必殺錆封じ2007年01月07日 21時01分36秒

テロソン 必殺錆封じ。
なんとも怪しげなネーミングですが、これは錆転換剤の一種です。
しかし、よく知られている錆チェンジャーのような白色のどろっとした液体ではなく、これは薄い麦茶のような色で有機溶剤のにおいのさらさらとした液体。
錆に作用して安定した状態に変化させる成分を有機溶剤で包んだようなものでしょうか?
ウリは、強力浸透性。錆部分にハケ塗りで細かいところまでしみ込んでいきます。まずここが従来の錆チェンジャとは違うところ。とても塗りやすいです。薄く塗れ、とも取り説にかいてあります。赤茶色の錆に塗ったところは色が黒くなっています。
次に、速乾性。有機溶剤ですので、気温が高ければ薄塗りですぐかわきます。いまは冬なので、一晩たってもちょっとべとつきますが・・・。逆にこの状態で塗装をすれば密着性が良くなるらしいけどまだためしていない。
最後に、錆転換後に厚い皮膜を作らないので、塗装の上塗りが安心。とはいえ、錆封じというだけあって、皮膜は作るようです。実際、薄めのクリア塗装のような感じです。
これまたヤフオクで購入。1リットル5000円ぐらい。結構長く使えます。

錆封じを塗った所2007年01月07日 21時17分48秒

 これが必殺錆封じをハケで塗布し一晩おいたところのクローズアップです。
虫食い状態の赤い錆び部分が黒くなっています。表面は薄いクリア塗膜のようなものでコーティングされた感じです。でも、CNSベベルで削った細かい削り跡はのこっています。それほど、薄い膜であるのが、従来の錆転換剤と大きく違う所と感じます。爪で引っ掻いてみても、膜が薄くはがれてくるといったようなことはありません。
 しかしいくら薄いとは言っても、この錆封じの形成する膜は上塗りする塗料に対してどのような作用を及ぼすかは未測定ですので、ぼくはこの上に塗料(POR15)を上塗りする前にアシ付けの意味でもういちどワイヤブラシかサンドペーパー等で表面を研磨するつもりです。本来、POR15はざらざらの錆の上に直接塗るのが投錨効果もあっていいということなのです。

 この錆封じは、あくまで塗装作業までの間、錆発生を抑えるための手段として割り切って使うことにします。これを塗ったあと、色の変化を見て錆び転換の作用が始まってきたら、錆びてない部分(平滑部分)の液はウエスでさっとぬぐいとっています。
 しかしこの錆封じ、細かい隙間、虫食い状の部分に入り込んだ錆や研磨できない入り込んだ部分の錆をしっかり封じてくれる効果ある薬液であると思います。   
 塗るだけの手軽さがいいのと、ハケを使ったあと特にシンナー等で洗わなくてもウエスで拭くだけで、ハケが固まらず長く使えてます。

サイドシルの錆2007年01月10日 20時59分31秒

右側サイドシルの後ろの部分、アンダーコートをはぐっていくと・・・
ぶつぶつと、錆が。どうも、中から進行してきてるような感じですよ。
切り取って、ついでにサイドシルの中を防錆処理するかな。

ちょうど下にジャッキポイント?のようなものがあります。ここにジャッキを当てろ、っていうのでしょうか。このくぼみには手持ちのリジッドラックは合わないので無用なのですが。(あとでサンダーで切り取ってしまおうかと考えてます)

サイドシルの補修跡2007年01月11日 19時02分52秒

右はみないことにして、左サイドシルの状態をチェックしようっと。
カーベキューをぐるり。
お!?サイドシルの端っこに、三角形の鉄板を貼った跡が。(やな予感)
スポット溶接のようですが、チゼルで叩いてはぐって見たら!

ウア〜〜!ぐさぐさじゃん!!
ここの部分、二重構造になっています。
これは、やばいよ〜〜?!何か大変なことになりそうな予感が。
サイドシル後端にも、錆び穴発見!むむ〜〜!!

サイドシル左の後端2007年01月12日 22時21分44秒

サイドシルの後ろ側、ここも、つついたら、こんな穴が隠れていた!
多分、リアクオーターガラスのパッキンが甘くて、そこから水が入ってきたんだと思います。ぼろぼろです〜
こんなんじゃ、サイドシルの中身、いったいどうなってるんだー!
穴から奥を覗くも暗くて全体が見えない・・・
ここが今回のレストアの板金作業最大のヤマ場とみた!
もう、徹底的にやっつけてやる!
まずはこの部分、切除、切除!ディスクグラインダーにレヂボン切断トイシを装着する・・・!
(エアソーなんて高級な物は持っておりません)

錆部分を切除2007年01月13日 23時00分18秒

サイドシルの後端、先端、と言わず、よく見てみたら真ん中の方も錆びているようです。ここはいっぱつ、錆部分の切除です。
レヂボン切断トイシで削っています。最初は傷んだ部分だけを切り取っていましたが、また別の錆が見え、ということで、ついには、がばーっと切り取り。
ここの部分のボディ鋼板の厚みはノギスではかってみたら、1.2mmでした。

ばっさり切り取りサイドシル2007年01月14日 19時36分59秒

結局、錆びたサイドシル下部を、前後になが〜く切り取りました。
スポット溶接箇所を30カ所ほどディスクグラインダに装着したオフセットトイシで慎重に削り外していきます。ドリルで削っていくよりよっぽど早かった。
あれこれ考えて少しづつ切りながら、結局全部切り取ったと言った方が正確でしょうか・・・。

さて、切り取った部分は、また鉄板で作ってくっつけなくちゃならんのですが、実は前後に切断したラインは、ちょうど幅40ミリほどの幅広い化粧モールが被さるところなんです。だから、新しい鉄板を継いだ部分をすっぽり隠してくれ、へたな素人板金もぱっと見わからなくなるはず。また、サイドシルの下部って、ぼこぼことしたアンダーコートを吹き付けて黒く塗るので、素人板金でも目立たない?板金と言っても、リベット&接着剤で行う予定ですけど。

左手前のポッコリと残っているボックス状の部分はウマを当てる場所があった箇所です。サイドシル外部からはわからないが、内部ではしっかり補強されているのですね。ここも表側のみですが、激しくさびていますね、あとで部分的に切り取る予定です。