BMW1502車検整備2024年04月04日 06時41分11秒

車検が間近に迫った知人のBMW1502.
車検通してほしいとの急な依頼を受けました。
風邪で体調悪かったんですが 
機嫌も迫っていたため なんとか修理して 車検通してきました。



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まず オーナーさん自身が ユーザー車検を受けるべくテスター屋で
ひととおおり見てもらったところ、
・排ガスCO値.5.5で基準値からオーバーしている状態
・ホーンが鳴らない
・リア左ブレーキ制動力不足
・下回りは見てもらっていない(自分でも見ていない)
ということ。
本来は自分で一通りチェックできる人が受けるべきユーザー車検ですが・・・。

車検切れまで2週間と迫ったということで  私のところに駆け込み。

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では微熱状態ですが ゴホゴホいいながら がんばります。


まずはブレーキから




ホイールシリンダーが 片側のピストン、固着状態でした。
ブレーキフルードも4年交換しておらず、この冬は 全く乗っていなかったというから 当然といえば当然か。


片方は指でいじっていたら ピストンが飛び出してきて動きはなんとかいいんですが
もう片方は 錆びていて 完全固着状態。
これではブレーキシューを片側しか押し出せないから 制動力不足になりますね。
山下オートパーツさんから急遽部品を取る。ATE製品 左右セットで23000円ほど。

このあと知り合いの石井モータースさんにもっていって制動力テストをしてもらったら
こんどは 交換していない右側が制動力が低くなって、左右で制動力の大きな差が出てしまっている。
差が大きいということで車検でおちる可能性がある。

ということで、右側ホイールシリンダーも新品に交換しました。
こういうものは左右一緒に交換が鉄則。
ブレーキ整備に 費用をケチらないようにしてくださいな

このあとブレーキフルード交換とエア抜き作業、ブレーキシューのスキマ調整も実施。




続いて ホーンが鳴らない件
まずは取り外して 単体試験。ちゃんと鳴るね。
ということは 配線の問題や。

接続し直しと端子のチェック 導通はかる

ホーンリレーのチェック

原因は リレー30番とバッテリー+端子の間にある ヒューズ切れでした。
焼き切れてるの 見えますね。
廃全図とは全く別の 独自配線だったので このヒューズの発見に手間取りました。

配線の太さに不安を感じたので 配線やり替えの ちゃんとヒューズホルダーを設置。

ホーンがビービー鳴るとウルサイので
テスト用電球をホーンに見立てて テスト中。これでOKですね



下回りチェック
デフオイル やっぱ漏れてる・・・・ このままでは落ちます

サイドシールを交換したほうがいいと、オーナーには数年前から進言して居るのですが。。。
とりあえず ふき取りのみで 費用を押さえ。


マフラーの腐食を発見。次の車検までには 排気もれが始まりそうな予感
もうサビサビだから まるっと 交換しちゃえば?中間マフラー。
3万ぐらいの出費よ?

はい、これはもう2年でこうなる。
マフラーハンガ^のゴム。
2個、交換します。これは消耗品だから。

交換後。


続いて排ガス調整。
近くの石井モータースさんに持ち込みます。


こういったエンスー車たちが入庫してくる石井モータース。
向こう側には32のGTRもありましたな
富山の旧車乗りには 絶大な信頼を得ております。


さて1502の排ガス調整前。
COが高すぎ。基準は4.50%だよ


ベテランメカニック Kさんに 調整していただきます。

以前レストアした2002Aもここで排ガス調整していただきました。^^


排ガス調整は
キャブレターのミクスチャースクリューとエアバイパススクリューを微妙に調整しながら数値を見ながら行う。高価な計測機器なので 個人ではもてないのだ。
こういう風に調整やるので 30㎝長のマイナスドライバーはキャブ調整には必須ですよ。


1502純正のソレックスDIDキャブ(2バレルキャブ)
オーナーが触るのはこの3つぐらいか。
これらをいじったらどうなるかっていう理屈は マルニオーナーならぜひ知っていて欲しいところだが 知りたい気が無ければ 説明しても頭に入らない。



ここまで調整していただきました。^^
CO値1.6%  HC170PPM  かなりクリーンだ。
基準値はCO4.5%以下、HC1100PPM以下ですよ。
COは基準値4.5%以下にしなければなりません。
ですが、4.0に調整したから良しとして検査を受けにいくと4.5を超えていることもあります。
安定しない値なので、COは少なくとも3.0%以下に調整してから検査を受けることが安心だよと
ベテランメカニックのKさんは教えてくださいました。
経験からくる ありがたい言葉です。

ほか、リアブレーキの制動力も計測し、
料金は2000円でした。ありがとうございます。



その後 陸運支局に持込検査へ。
排ガスもブレーキも 問題なし!
問題なく 一発合格。

また2年 走れますが マルニの整備には 費用をケチらないようにしてください。
旧車は維持に金がかかるのは「当たり前」。
とくに たまにしか乗らない車は よく壊れます。
今回のリアブレーキのホイールシリンダー交換がそのいい例。
維持のためには 良く乗ってあげましょう。
早め早めの部品交換が こういった旧車にトラブルなく乗るコツですよ。

風邪がますますひどくなったので うちで 安静に寝てよう・・・。

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