BMW2002A クランクシール交換2021年03月02日 19時23分27秒

BMW2002Aのクランクシャフトの前後にあるオイルシールを交換します。
これらは古いもの。


まずリアシールから。リューターで内側を少し削ります


ある程度削れば、ドライバでこじればするっと取れます。


次はフロント側。フロントカバーにはまっているのを万力に固定し


内側からポンチでたたいていくと出てくる

外れました。



新品のリアシールをはめます。アルミのブラケットは少々ストーブで温めました。熱膨張で はめやすいかと。


あてものをして慎重に叩き込み。

ツライチになるまで。

裏側です。必要ないとは思うのですが、多少の黒い液体ガスケットをブラケット側に薄く塗っておきました。



フロントカバー。適当なあてモノとして古いベアリングを。


シールの打ち込み打撃でアルミのフロントケース変形させたり割ったりしたくないのであてモノを入れる。


新品シール。

あてものとハンマーで打ちこみ

ツライチに!

完了です!クランクシャフトの組み込み準備よし!


BMW2002A ピストンリング交換2021年02月28日 16時27分31秒

BMW2002Aのレストア。
今日はピストンリングを交換します。


まずは洗浄。カーボンは年末にサンエスKで煮て取ってあります。
(今日まで灯油につけて保存していた)


軽くブラッシングし、古いピストンリングを外していきます。ピストンリングプライヤを使用。手でもできます。




あいくちの断面。上からトップリング、セカンドリング、オイルリング。

溝の掃除。オイル供給穴がカーボンで詰まってるいるのでの取り除く。

溝の中のカーボンも取る

ここも細かく取りました。


新しいピストンリングセット。スタンダードサイズ。

まずは一番下のオイルリングから。このように2つに分けて

スプリングは直径を若干ひろげて

これを先にはめるておいて

続いてオイルリングをピストンリングプライヤでかぶせるようにはめる。



続いてセカンドリング。TOPとかいてあるほうを上にする。

最後に、トップリング。


ピストンリングプライヤ。購入したものを曲げたり削ったりしてマルニ用に加工してはめやすくしています。

ピストンリング、すべてはめ込みました。


シリンダブロックに入れるときはこのようにあいくちを120度ずつずらします。


組み付けまで さびないようにオイルを塗って保管しておきます。
子メタルもこのうちの2つは交換しますよ。

BMW2002A メタルがドイツから到着2021年01月23日 07時27分16秒

メタルが6枚、山下オートパーツからようやく届きました。
年末に注文して、年末年始を挟み、ドイツBMWパーツセンターから3週間で届いた。
まだ出るんですね~~マルニのこういったパーツ!





交換する箇所




これでようやく腰下に着手できます!

BMW2002A ピストンを洗浄中2021年01月17日 22時13分17秒

ピストンのカーボンを除去中。
サンエスKでピストン煮込み。

用湯でも洗います。

もう一息!
まぁこのままでも性能的には全く変わらないんですが、気持ちの問題。

BMW2002A カムシャフト&ロッカーアーム組み込み,ヘッド完成2021年01月11日 16時43分09秒

順序だてて組み込んでいきます。

排気側ロッカーシャフトをリア側から途中まで入れていき、
3,4番のロッカーアームを組み込んでおく。
ここでカムシャフトをフロント側から入るところまで入れる。
もちろんカム山など金属同士がこすれるところにはアッセンブリ・ルブを軽く塗っている。


排気側4番ロッカーアームを起こしてさらにカムシャフトを入れる。


排気側4番ロッカーアームがこのようにカム山(本来は吸気側ロッカーアームが乗るカム山)に乗ればよい。

上からみてこういう状態になります。画像左がリア側。


ここで排気側のロッカーシャフトをさらにリアからフロント側に叩き込んでいき、
排気2番、排気1番のロッカーアームを組み込む。

次に、吸気側のロッカーシャフトとロッカーアームをフロント側からリアに向けて叩き込みながらロッカーアームを組んでいく。吸気側のロッカーアームはどれもカム山に乗らないので大丈夫。
(画像は吸気1番2番を組んだところ。)

吸気側のロッカーアームを4番まで組み込んだ。


排気4番と2番、吸気3番のロッカーアームを特殊工具で3か所リフトする。
*特殊工具;ニッコリ君、しりもと、F型クランプ2本、手

アップで。Fクランプが3つ無かったので、排気2番ロッカーは手でリフトしています。
この状態でカムシャフトにリテーナーを組み込みながら、カムシャフトを最奥まで入れる。


リテーナーというカムシャフトを前後に動かないように位置決めをする板を10ミリボルト2個で固定。
このリテーナーは、2本のロッカーシャフトをやはり前後に動かないように固定する役目も果たしている。

これでカムシャフトとロッカーアームの組付けは完了。

オイルデリバリーパイプのワッシャを交換。

ヘッドに組み込む。このパイプはオイルラインにつながっており、カム山などにオイルを流す(潤滑する)ようになっている。

最後に、各バルブのバルブクリアランスを調節する。
冷間で0.15-0.20ミリの設定。
シックネスゲージと六角レンチ、10ミリメガネレンチを使い、
今回、0.15ミリでキメました。
バルブクリアランスはタペット調整ともいわれます。
エンジンが乗ってからでも調節できるし、数万キロに1回のメンテナンス項目です。

あとはデスビのハウジングを取り付けなければなりませんが、
これでいちおうシリンダーヘッド、OH完了です!^^

次はピストンの作業に移り、腰下を完成させます。

BMW2002A ヘッドにバルブ組みつけ2021年01月02日 17時41分13秒

ヘッドの面をいちおうオイルストーンで軽くすっておきます。ガスケットのカスやさびなどをとります。


やりすぎないように・・・


バルブを組み付けます。パーツ一式。

スプリングとコッターリテーナーをセット。

バルブの軸にオイルを塗ったらそっとバルブガイドに入れる。

ここで解説。
今回はバルブの端っこにコッターをはめる作業です。

コッターはバルブとスプリングを固定するパーツ。


コッターリテーナーにはまります。


スプリングコンプレッサーを慎重にセットし、スプリングをねじの力で縮め、ピンセットでつまんだコッターをバルブの溝に2個はめる。


そっとスプリングコンプレッサーを外せば、OK!


セット完了!


これを8か所!


バルブは収まるところに収まりました!

ビフォーアフターです^^。



BMW2002A バルブすり合わせ2021年01月01日 17時21分31秒

新年あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。

ヘッドもきれいになり、エンジンOHも折り返し地点に近付いた気がします。
ここからは組付け方向です。^^

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ではバルブをキレイにします。
ドリルのチャックにくわえて回転させ、サンドクロスを押しあててカーボンなどを落とします。

インテーク側、キレイになりました。^^


排気側バルブ。燃焼による生成物の付着。とても硬い。

排気側バルブのこちら側にはそういったこびりつきはない。ほとんどが黒いカーボン。



続いてバルブ当たり面の摺り合わせ。バルブコンパウンド中目を出して・・・


バルブの当たり面につけます。

バルブの軸にエンジンオイルをつけて、組み込み、両の手でバルブラッパー(タコ棒)で回して摺り合わせます。

動画リンク(バルブすり合わせの動画)
 ※バックにピントが合っています・・・--;
https://youtu.be/5Q3oP4U5wCo


両手でタコ棒を回転させる作業。
摺り合わせ始めは、コンパウンドの粒子をかんでいるので「ジャリジャリ」という音がします。
擦っていくと、徐々に「シャリシャリ」になり、そのうち「シャラシャラ・・・・シャラシャラ・・・・シャー・・・・」
と、徐々に音が消えていきます。
粒子が細かくなっていくんですね。
と、同時に、「抵抗」も増していきます。粒子が細かくなって、それだけバルブとシートが密着するので、手に伝わる抵抗が徐々に増していきます。
で、時々「パンパン」とバルブを打ち付けるのは、たぶん、すり合わせ面への「コンパウンドの追加」を行っている。バルブを上下した衝撃で、フチについていたコンパウンドが少量、合わせ面に入り、またジャリジャリ・・という音になる。それをまた無音になるまですっていく。
これを何度か繰り返していくと、バルブのふちとバルブシートの合わせ面が削れあって、ぴったりの面を作る。
やりすぎるといけません。当たり面が削れて当たり面の幅がどんどん広くなる、つまり、バルブとバルブシートがどんどん削れて行ってしまいますので確認しながらほどほどに・・・
荒れた合わせ面が、実験器具のすりガラスのようになって密着度が上がればいいのです。

このヘッドでは、1か所につきトータル3分程度かな。



摺り合わせのビフォーアフター。最初は当たり面が荒れていますが、終了後には当たり面円周が綺麗に梨地になっています。バルブの密着度が上がっています。



インテーク側バルブ


エキゾースト側バルブ (バルブ直径がインテーク側よりも小さい)

バルブは密になったほうがいい。

公明丹でのアタリの確認は省略。だって見りゃわかるもん。
ということで
摺り合わせ完了!


しばし廃油ストーブで暖まりながらコーヒータイム・・・^^
廃エンジンオイル(10W-40)に30%程度、パーツ洗浄に使ったあとの汚れ灯油を混ぜて粘度をサラサラにした廃油で焚いています。あったけぇ~~~~^^


次に、ヘッド面のゆがみがないか、計測中。
ストレートエッジをあてて、0.01ミリのシックネスゲージが入らなければよい。
うん、入らないね。ストレートエッジをたてよこ、ななめにあてて確認。
ヘッドは歪んでないので 面研磨する必要なし!


続いてバルブステムシールをはめます。
まずは、バルブシートを置く。これを忘れないこと!(昔これをうっかり忘れてステムシールを1れてしまい、シールをまたひっこ抜くことになり、パーツで追加注文した思い出が・・・)

ワロスで買ったバルブステムシール。こんなもんで燃焼室へのオイル侵入を防いでいる。


12か13ミリあたりの12角ソケットを、シールの肩にあてて、コンコンとハンマーで打ち込んでいく。
シールを温めたオイルにつけておいて若干膨張させておいたほうがスムーズに入る。


打ち込む深さは9ミリ。
打ち込んでシートからゴムリップまでの高さが20から19ミリになってれば、完全に入ったことになる。これ以上は打ち込まないこと。(シールが傷むと思う)

こんな感じです。もうオイル下がりの心配なし!

全部のバルブステムシールを打ち込んだところ。
午後4時半。今日はここまでにしてフロはいって酒飲もう。

次はバルブとバルブスプリングを組み込みます。

BMW2002A シリンダーヘッド洗浄2020年12月30日 20時09分43秒

まずはウォータージャケットの洗浄から。

ブラシで奥までこすると赤茶色の水が出てきます。
出てくる水が透明になるまで・・・・!


これ以上は無理!ってとこまで。

やっぱり高温になる排気側って赤さびが取れないのだろうか・・・限界です。

次に油汚れを灯油で溶かします。

地道に・・・・時間と労力のかかる作業を我慢して・・・


最後はサンエスKで茶色いスラッジを洗浄。

燃焼室のカーボン取り。

綺麗になりました。

ぴかぴか!

サンエスKのスラッジ洗浄力は半端ない。

ヘッドの洗浄完了。

バルブ類もサンエスKにつけて

最後は灯油で洗浄。CRCを吹いておき錆を防ぐ。


真っ黒だったフロントカバーの洗浄。

あとはシールを入れ替えるだけ。

アッパーカバー。硬化していたガスケットは剥がせないので、オイルストーンで研磨。

オイルパンの内部のスラッジもサンエスKにつけおき。

オイルポンプやデリバリパイプ、ピストンもつけおき。

今日はもう疲れたんでヤメにします・・・

BMW2002A シリンダーヘッド分解2020年12月29日 18時36分23秒

年末年始に入ったので、まとまった箇所をやりたいなということで
シリンダーヘッドのオーバーホールにかかることにしました。

(以下も参考にしてください。)
以前、友達のBMW1502のヘッドをOHした時の記事




まずはカムシャフトと2本左右のロッカーアームシャフトを固定しているリテーナーを固定するボルト2個を外し、下にずらす。(完全には取り外せない)次にオイルデリバリーパイプを外す。


カム山に乗っているロッカーアームの3か所(INの3番、EXの2,4番)
特殊工具「ニッコリ君」と「しりもと」、そして大きめのシャコ万(F型クランプ)を使ってテコの原理で起こし、フリーになったら(ロッカーがカム山に触れていない状態にする)、カムを少し行けるところまでフロント方向にずらす。
そうすると、IN側のロッカーアーム4つがすべてフリーになる。(ロッカーアーム4つがカム山に乗ってない状態)。フリーになたかどうかは、ロッカーアームを触れば動くのでわかる。



ロッカーアームのスプリングワッシャーをIN,EXとも全部8か所外す。(画像の C 形のもの)
この過程でEX2番のワッシャーをピンッ!とガレージ内に飛ばしてしまったようで、行方不明に。--;
山下オートパーツで1個追加購入だ。


IN側ロッカーシャフトをビニルテープををまいた鉄の棒でたたいてリア側からフロント側にたたき出して抜いていく。


抜いていく途中で、4,3,2,1の順番にロッカーアーム関連のパーツが抜ける。



ロッカーアームの先端を鉄棒の打撃ショックでつぶさないように、ボルトを1本、あてものとしてかませている。


IN側抜けました。意外にすんなり抜けたね。


抜いたロッカーアームとロッカーシャフトなど。


EX側のロッカーアームもSSTを少し起こしてカムシャフトのカム山に乗っていない状態にする。

同様に、Ex側も鉄棒でたたき出して抜きます。


ようやく、カムシャフトが抜けました。
3台目のレストアとなる今回で 少ない労力でカムを抜くコツがようやくつかめました。^^


ばらした部品たち。


ヘッドの燃焼室側を見る。
左から、1番、2番、3番、4番シリンダ。カーボンでびっしりなのは当たり前。


4番だけがカーボンが湿っている状態。オイルが燃焼室に侵入していると思われる。
オイル上がりか、または、オイル下がりか・・・?
いずれにしても、今回はピストンリングとバルブステムシールを交換するのでオイルの侵入はなくなるはず。



ヘッドのウォータージャケット。やっぱりサビヘドロがここにも居やがる・・・。水で洗う必要あり。


バルブを抜くため、スプリングコンプレッサーを引っ張り出す。


スプリングをねじの力で圧縮していく


バルブ側で受け。



コッターが外れればスプリングコンプレッサーを外す


抜いたバルブ。吸気側の4番。
オイルのしみこんだカーボンがびっしり。こりゃ掃除のし甲斐があるな~~。


バルブとスプリングを抜いたら 残るは、バルブステムシールの取り外し。



専用のバイスで抜き取る。



こんな小さな部品でオイルが燃焼室に入るのを防いでいます。
これがゆるくなると、オイルが燃焼室に吸い込まれるようになり、いわゆるオイル下がりが起こります。


外したすべてのパーツ。シール以外はすべて再使用。


ヘッドの汚れは、水、灯油、サンエスKで段階を踏んで洗浄します。ガスケットのカスも取ってキレイになったら、ヘッドの平滑度を計測し、バルブシートの状態などを点検する予定。

サンエスKの空き袋。


ここまで集中して4時間でした。

BMW2002A メタルの注文2020年12月27日 07時35分20秒

先日紹介したメタル(クランクシャフトのベアリングシェル)ですが、摩耗しているものを選んで注文しました。
子メタル4個、親メタル2個です。

親メタルは赤色、子メタルは黄色

子メタルはコンロッドのビッグエンドにはまっており、下図でいうなら2番です。


せっかくここまでばらしたんだから、やっぱり摩耗が始まっているものは交換しとかないと。
子メタル1個2000円、親メタル1個4000円程度です。
今回、合計で子メタル4個+親メタル2個+送料でおよそ17000円ぐらいです。



矢印の部分にガイドベアリングがあります。親メタルのなかでもここだけ形状が違います。



ガイドベアリングはブロック側とキャップ側をセットで交換します。




続いてコンロッドについている子メタル。
No.1がヤバイ。第4層までいイってます。ここ、油膜が切れているのでしょうか。
1番シリンダはオイル通路などをしっかりチェックしなければ。

幸いに国内在庫ありでした。

3番も少し摩耗有りなので交換。

山下オートパーツさんに在庫確認したらありました!
子メタルは国内に16個あり、親メタルは国内にはなくドイツにあるそうです。
さっそくスタンダードサイズで注文しました。
ドイツから届くまでおよそ3週間です。
腰下の組上げはメタルが届いてからになります。

クランクシャフトのベアリング


コンロッドのベアリング

コンロッドのベアリングは図の2番です


ってのが設定にあるのですが、これがよくわかりません。サイズ一緒なのに・・・。
と思ってネットで調べると、表がありました!
微妙に、本当に!微妙にサイズが違うようです。(下の表)
子メタルは0.001~0.007ミリ単位での違いのようです・・・
今回は、子メタルは52.000-52.008ミリの、よりタイトなで。^^ (青より安いし・・・)


親メタルも赤で。0.01ミリの差...
青はBMW純正品、赤は一般に流通しているアフターマーケット品という認識という意見のようですが・・・

こういうディープなことは海外にある 2002FAQ のサイトが役に立ちます。
世界中のディープな諸兄のアドバイスが参考になります。
画像を眺めてるだけでも面白いです。
そこにはた~~くさんのFAQが!
同じことで悩んでいる人が世界じゅうにいます。
「赤と青の違いはナンだ??」って。