BMW2002A キャブレターOH2020年10月17日 21時35分36秒

ソレックスDIDTA32/32のキャブの組み立てに入ります。
マルニのオートマはほとんどがこのキャブだと思いますが。

キャブOHキットが届きました。
BMWだけでなく、オペル等にも設定あり、同じようなガスケットが2枚あるのは、車種の違いで使分けるためですのでこのうちの半分しか使いません。

加速ポンプ回りから。

古い加速ポンプのダイアフラムはヒビワレもあり、もう限界です。


新しいダイアフラムに交換し、組付け、調整。

アクセルペダルに連動してガソリンがピュッピュッとキャブに噴射されなければいけません。
運転でガッと加速したいときはアクセルを踏みこみますが、このときこのポンプのはたらきで
ガソリンが追加で噴射されると言わけです。
ねじでその噴射の具合を調整できます。

調整後の動画リンク(正しい調節)

動画リンク(こちらはロッド調節の悪い例)
https://youtu.be/jQR9-N5-P-g



続いてにニードルバルブ交換。ガソリンのキャブへの流れ込みを調節する大事なバルブです。

ニードルバルブが壊れると、キャブにガソリンがいっぱいになって、どんどんキャブからあふれ出します。(オーバーフロー)
実際、知人のマルニはオーバーフローしてたので、うちで修理しました。


現在ついて居いるものは壊れていませんが、今回、新品に交換。
このあと、フロートを取り付けて動きを確認します。
フロートレベルを調節します。(油面調整です)
透明なガラス容器とガソリンの入ったホース付きペットボトルを用意。

ガラス容器にキャブ上部をセットして、実際にガソリンをホースから圧をかけて流し込んでみます。
どんどんニードルバルブからガソリンが容器内に入ってくるのと連動し黒いフロートが浮きあがっていき
その浮力でニードルバルブを徐々に閉めていきます。
完全にニードルバルブが閉まったら、もう、どんなに圧力をかけようがガソリンははいってこなくなります。
その時のマックスのガソリンレベルを「フロートレベル」といい、
画像のようにキャブ取付面から19ミリに調整します。
ガソリンがキャブから出れば、フロートは沈み、その分、ガソリンが入ってきます。
このフロートの浮き沈みによって、ガソリンを常にフロートレベルを18~19ミリに調節しています。
じつによくできた仕組みです。

実際、このキャブはフロートレベルが15ミリ程度でしたので、もう少しガソリンが入ってくれるよう、多少調節が必要でした。

ニードルバルブとフロートの動きの動画

このフロートの根元にある「ツメ」の部分がニードルへ当たっているので、ツメの曲がり具合を調節し
フロートレベルを調整します。実にアナログです。


続いてオートチョークのダイアフラムのチェックです。

おっと!これはいかんぞ。ダイアフラムが傷んできており、相当にお疲れのようです。

さらに別の箇所でダイアフラムに穴開いてました!(矢印の先)
これでは気密が漏れてしまい、オートチョークが効きません。
あいにくOHキットにはこのロッドとセットになったダイアフラムは入っていないので後日、テクニカルトート神奈川さんにメールで注文することとします。
とりあえずは、ロックタイト製「黒ゴム接着剤」で補修しておきます。

穴はふさがれた!^^


キャブのガスケットを交換。古いものは硬化して割れてます。

ドクロキャブといわれるゆえん。^^

合体します。先にオートチョークのロッドのリンクをつなげておきます。(画面左のロッド)

あまり強くねじ込みすぎないように。相手は柔らかい金属です。

センカンダリバタフライを制御するダイアフラムのロッドにEリングをはめます。
モノが小さいので、指では無理です。
専用のインストーラーを使います。(タミヤ製。プラモデル用の工具です)

ダイアフラムの動きもチェック。
このケース内のダイアフラムが破けると、高速走行に支障が出てしまいます。
今回ここは調整しませんでした。

続いてオートチョーク機構の調整に入ります。
オートチョーク用のバラフライの開度調整。
6.5ミリにします。6.5ミリのドリルを挟んで調節。

先ほど黒ゴム接着剤で補修したダイアフラムの先のロッドをいっぱいに押し込んだ状態で
チョークダイアフラム開度が6.5ミリということです。
このキャブは閉まり気味で4ミリだったので、調節して6.5ミリにしました。

これと連動して、プライマリーのバタフライは開度0.65mmに調節します。
その直径の針金を使います。

オートチョークのカムへの当たりも、このロッドの長さで調節。


アイドリングのミクスチャースクリュー(混合気のガソリンと空気の比率を調節するねじ)は、完全に締めこんだゼロ状態からとりあえずず4回転戻しにしておきました。ここはエンジンかけてから調子を見ながら調節するところですので、今は仮にこれでいいです。
これで調節は終わり。

それではキャブをエンジンに乗せます。
リンクロッドを装着。

インマニへの取り付け。

配線3か所。
アイドルソレノイドバルブ、オートチョークハウジング、スターティングバルブケース。

冷却水の通じてる右のオートチョークハウジングをキャブに取り付けます。

キャブ側の白いロッド先を、ハウジング内の「バイメタル巻き」の端にある四角いはめあい箇所に合わせます。
これを忘れると、せっかくのオートチョークが効かなくなってしまいますよ。

このしくみは、冷却水の温度で、オートチョークを調節しています。
「オート」といわれるゆえんはここにあります。
つまりエンジンが温まるとその冷却水の温度上昇に応じて、
チョークの効いた状態を少しづつ徐々に「自動で」解除していってくれる、というしくみです。
オート解除チョークなのです。
手動のチョークは、名の通り、人間の判断で「もうチョーク十分かな?」ってことでチョークレバーを手で解除しますが、このしくみは実に賢く、冷却水の温度をバイメタルのコイル巻きで感知して、自動で人間の知らぬ間にオートで解除してくれます。

燃料ホースを接続。

アクセルリンクとスプリングもセット。

オートマミッションへのリンク。

写真を撮り忘れましたが、バキュームホースも2か所接続。

各部最終点検。
キャブは載りました。
おっと待った!
燃料ホースに燃料フィルターかませとこう。明日エンジンかけるまえにやります。
補修したオートチョークダイアフラムの黒ゴムの硬化を一晩待って、あすエンジンをかけてみます。
さてどうなるかな~~

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当ブログのキャブレター関連記事

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http://bmw2002.asablo.jp/blog/2008/07/08/3616493

BMW2002Aの燃料ポンプをチェック2020年10月14日 07時01分52秒

預かっているエンジンの調子の悪いBMW2002オートマチック。
燃料系統のチェックとして、燃料ポンプがちゃんとガソリンを送り出しているか?のチェックをしました。
キャブはすでにとっぱらって(OH中)、ペットボトルでガソリンを受けます。

動画リンク
「BMW2002A 燃料ポンプの稼働チェック」
https://youtu.be/w9MsD654WSc
(このアドレスを知っている人しか見れない限定公開です)
ちゃんとガソリンは送り出しています。

右手にイグニッションキー、左手に撮影デジカメを持っているので体制がきつかった・・・次回から動画はちゃんと三脚を用意して撮ります。

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マルニはシリンダーヘッドに組み付ける機械式燃料ポンプで、カムシャフトのカム山によって駆動されるダイアフラムによってガソリンを送り出してます。
けっこうドバッドバッと出てるもんなんですね。
40年以上たってもちゃんと問題なく稼働してるのって、ある意味すごい。


さて燃料ポンプは大丈夫だったので、(キャブはさておき)
次は点火系統をさらにチェックしていきます。
・良い混合気
・良い火花
・良い圧縮
それに、情熱。
この大原則!

BMW2000A入庫 デスビチェック キャブ分解清掃2020年10月11日 20時02分19秒

他県オーナーさんのBMW2002Aが先週入庫しました。
ここのところ635CSiで忙しく 着手していなかったのですが
635の区切りがついたということで、作業にかかります。

ボンネットは入庫時にすでに取り外してあります。

オートマチック車です。 ZF社の3HP12というトランスミッションです。



入庫前にオーナーのところで下見検分をしていました。
今回の入庫にあたって 主な依頼事項(故障個所)は
・エンジンがふけ上がらない。とても不安定、やがてエンスト。
(だんだん調子がわるくなってきたそうです)
・エンジンからオイル漏れがある
・クーラーがないのでつけてほしい
・その他こまごま



たしかに、エンジンをかけるとアイドリングは不安定、
アクセルを踏むと「バババ・・・バ!・・・ババ!」という感じでエンジンが振れまくるほど。
キャブのベンチュリ―を覗くと、ガソリンはアクセルに反応して霧化して出ている様子。
取りあえずキャブのミクスチャースクリューを回してみますが改善せず。
タイミングライトで点火時期をチェック。正常のよう。
イリジウムプラグ、点火コイル、プラグコードは新品だそうです。
プラグコードは永井電子のがついています。

デスビキャップ内部の2つの黒焦げ跡が気になり、リークしたかも?と思い
デスビキャップを新品に交換。ローターは新品がなかったのでとりあえず手持ちの中古を装着。

治ることを期待しながらエンジン始動。
それでもエンジンふけ上がらない症状は変わらなかった・・・う~ん・・
これだとおもったんだがなぁ

・・・・・・・・・・・・・・・・しばし休憩

そこで デスビにあるポイントのギャップを調整する。
やや狭かったので、規定の0.4ミリにシックネスゲージを使って調整する。

クランクを回しポイントのヒールがデスビシャフトのカム山頂点にもて行かなければならないのですが
クランクプーリーナットにソケットが届かず、やむなくファンベルトにテンションをかけてクランクを回す。
ヘッドカバーにあるとおり、[「ZUNDFOLGE 1-3-4-2」の順に点火しますので。

ZUNDFOLGE「ずんどふぉるげ」って、点火の順番って意味かな???
(運転席から前を見たときの反時計回りにクランク回す。= マルニを正面から見たとき、時計回りにエンジンが回転する)デスビシャフトは、時計回りに回ります。


再びエンジン始動。
少しは改善したような気もしますが、それでもアクセルを踏んでふけ上がらないのは同じ。
う~む・・・だめか・・・
良い圧縮
良い燃調
良い火花

基本にかえりながらいろいろ考えます。
次回はプラグの状態も見てみなければ。そしてスパークテストもしてみなければ。

・・・・・・・・・・・・・・

目先を変えてキャブを外してます。

キャブ、外れました。
にしやんの2002と同じソレックスのDIDTA32/32です。
うちのと換装してみるというのもテです。

まずは洗浄。外側は真っ黒で埃と油でまみれてます。

分解に入ります。上の部分。オートチョーク機構、フロートにニードルバルブ。

燃料チャンバーとジェット類、ベンチュリ―部分。
右下の茶色い四角いのは加速ポンプのダイアフラムですが、経年劣化でヒビがはいってましたので
交換します。オーバーホールキットを注文しなければ。(テクニカルトート神奈川さん)

穴という穴はCUREクリーナーキャブを吹いて付着した汚れ成分を溶かし、通りを良くします。
キャブを外したら、お風呂に入るつもりが、ついつい分解清掃まで一気にやってしまった。(笑)
ずっとブラシでごしごししていたらクリーナーキャブのにおいにやられたので、ここまでにします。
また次回。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

キャブを外したあとのエンジン。
ここまでになってると、相当、やりがいあるな~~^^;
全部バラバラにして洗浄したうえで再組付けしたい衝動に駆られます。(笑)
635CSiのエンジンにかかりっきりだったので2002のエンジンを見ると
とてもシンプルだな~と思えます。
隙間が多いので、奥のボルトにも簡単にアクセスできそうで・・・^^


今日はここまで。
毛布をかぶせ お休みなさい。
また次回。




BMW2002 キャブレター修理と調整2020年09月21日 22時25分39秒

納屋ガレージのマルニさんの整備をすこし。


このパーツはキャブの一部です。
強力2液性接着剤JBウエルドを塗って・・・

マルニのキャブれたー、SOLEX DIDTA32/32 に差し込みます。

ここ!
これはガソリンの入り口のパイプです。
ここからよくガソリンがじわじわと漏れ出してくるのです。
これまで液体ガスケットをパイプ回りに塗って漏れを防いでましたが
これが燃料ホース取り外しの際によく抜け落ちるので、
この際、JBウエルドで終止符をうってやることに^^。

エイヤッと奥まで差し込んでこのまま24時間で硬化を待ちます。

明日はしばらくぶりにキャブの調整をいたします。
その予習中・・・。仕組みを理解してないとキャブはわけわかりませんからね~



森田さんからの質問2018年12月26日 17時36分29秒

「はじめまして、九州の1502オーナーです。
アイドリング時のエンジンの振動が気になり、にしやんさんのブログを拝見させて頂きましたところ、このページ最上段掲載写真の中央左側の12mmくらいの錆びた鉄製のスクリューボルトがないのを発見しました。 大変恐れ入りますが、このボルトの役割とサイズを教えていただきませんでしょうか? 」

との質問を12月22日に いただいたので、しらべてみました。

結果からいうと、このスクリューボルトがなくて、アイドリングにはまったく影響がないと思われます。
このネジは何かの通路をふさいでいるように見えますがm穴はドコにもつうじていないようです。
実際、キャブクリーナーを穴に吹きかけてみましたが、キャブの内部からはどこからも噴出してきませんでした。また、エンジンをかけてみて、実際にこのスクリューボルトを外してみましたが、アイドリングには変化がないことを確認しました。


ソレックスDIDキャブ。(2バレル)


奥に穴が見えるが、どこにも通じていないと思います。



エンジン回転中に撮影。


スクリューボルトのサイズです。ソケットは11ミリでした。
これに1ミリのワッシャーをかませてありました。


以上 お役に立ちますことを。

BMW1502エンジン腰下OH36燃料ホース取回し2018年03月21日 19時58分25秒

21日、春分の日は朝から寒かった!
町内会で 用水の江ざらいをして直会が終わったのが午後2時。

残ったこまごました作業をすすめます。
燃料ホースやバキュームホースの取り回しを行いました。
整理してスッキリさせたつもり。

下の画像は以前の取り回し。
白い燃料フィルタは取り外した。(すでに燃料ラインに1個あるので)


ガソリンの流れ。
この1502にはダイアフラム式の燃料ポンプがついている。


ついでにキャブの配線や、バキュームホースの取り回し。


こちらはセルへのぶっといプラス配線。
赤で目立つように。

バキュームホースにつながる、チャコールキャニスター取付。

バキュームホースでBMWマークを隠さないように。コレ大事。(笑)

ウオッシャータンク取付。


LLCのサブタンクと、エアクリーナーケースを取り付けて、完成!!
プラグコードはまだ接続してませんが。


手前のブレーキフルードのタンク、だいぶ黄ばみがかってきてるから、新品にしたいなぁ・・・


う~ん・・・こう見ると、エアクリーナーケースもマットブラックで塗装したくなってきたなぁ・・・

火入れは3月中に行いたいです。
そのあとは、フロントストラットのスプリング交換です。


追記・・・・
小型の燃料フィルタを2個追加です。
シースルーでゴミが見えやすいかも。

燃料ポンプ手前に1個。


燃料ポンプ後にL型を1個。


BMW1502エンジン腰下OH35キャブレター搭載2018年03月18日 19時05分52秒

1502のソレックス・2バレル・キャブレター。


キャブをばらしていき、細かな穴などをキャブクリーナーで洗浄、エアを通しておきます。

オートチョークのダイアフラム。

加速ポンプ。

そのほか、点検し、組んでいきます。


キャブをインマニにのせました。
燃料ホースなどはまだ接続していない。

完成までもう少し!


BMW1502キャブ修理 その32017年07月08日 20時32分53秒

BMW仲間のHさんのBMW1502.
前回はキャブのニードルバルブをとりあえずにしやんの車から移植しておいた。
その後無事に走っておられた。
今回、ソレックスDIDキャブのオーバーホールキットを購入されたとのことで、
ニードルバルブを新品のものに交換する作業にお越しになられた。

猛暑日の午後遅くに入庫。
インカ・オレンジの綺麗な車である。


エンジンルーム。
さっそくエアクリーナーボックスをはずしていこう。
バッテリのマイナスターミナルも忘れずに取り外しておく。

現れたソレックスDID 2バレルキャブレター。

はずす箇所は矢印の部分。
・バッテリマイナスターミナル
・燃料ホース
・バキュームホース3本
・キャブへの配線コネクタ3本
・オートチョークハウジングのバイメタル部。
・アクセルのリンク
・キャブのマウントナット4つ

これで外れたところ。
抜いたりはずした箇所には、しるしに黄色いマスキングテープをつけておくと忘れないのでいい。

これからキャブをばらします。

オーバーホールキット。(黒いフロートは付属していませんよ)
今回はこの中の、ニードルバルブがほしい。
樹脂ケースに入っていた。

これが新品の二-ドルバルブ。銅のオーリングも当然新品に。

フロートの基部のはまり込みが甘かったので、きつくはまるように修正。

ドクロのパッキンも新品に交換。


加速ポンプのダイヤフラムもオーバーホールキットに入っていたのでこの際、交換。

ここで、ガソリンがたまるフロートチャンバーを見ると、・・おや?
何かパイプ状の部品が転がっていますが・・・?

これは、加速ポンプ用のガソリン吸出し口か。
キャブ内部のガソリンを抜くためにいったん逆さにしたので、そのときに抜けたようだ。
本来は、そんなことで抜けてもらっては困るパーツ。
そこで、にしやんのキャブを抜いてみると、こんな感じで薄い金属がはさめて抜け防止されていた。
そこで、同様に、アルミダクトから切り出した、アルミの薄片をかませて押し込むことにした。
アルミ箔でもいいかも。

まず、チェックボールを入れて、そのあとポンチでj軽くたたき圧入。
これで抜けないだろう。

キャブを組み立て、エンジンに取り付け。
ちゃんとアイドリングしている!!よし!

キャブのセッティングを確かめるため、二人で試乗に出る。
キャブに関しては、アイドルも加速も低速から高速まで問題なかった。
とりあえずは、問題解決である。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
試乗から帰ってから、点火系統のチェック。

アイドリングでどうも安定しない感じの排気音。
不整脈というか・・・
そこで、点火系のキモ、ディストリビュータ・キャップ(通称デスビキャップ)をあけてみた。

するとどうだろう。
長年の使用で、この接点カスである!!!
これは相当、プラグに伝わる電圧がロスしていることだろう。
通常ココまでいけば、デスビキャップは交換したいところ。(消耗品です)
とりあえず、マイナスドライバの先でコジコジしてカスを除去しておいた。


次に、デスビの中にあるポイントの交換。
で、用意された新しいポイントをつけてみたが、これがエンジンがかからない!
新品なのに、どこか壊れている不良品のようです。まぁ、こんなこともある。
結局、もともとのポイントの先っちょ接点をペーパーで磨き(けっこう荒れていた)、ポイントのヒールをグリスアップして元に戻したところ、一発でエンジンはかかった。

ポイントの脱着をしたので、ポイントの位置が「ずれた」はず。
ということは、点火時期も狂ったはず。
案の定、エンジンをかけたら、若干アイドルが低くなっていた。
ここで、点火時期の調整をする。デスビの根元の10ミリナットをゆるめデスビ本体を左右どちらかに少しゆっくりまわしてみて、アイドリングがもっとも安定するところを探し、固定した。
(本来は、タイミングライトを使って調整すべき所だが・・・)
これの調整と、先ほどのデスビキャップ接点のカス取りのおかげで、アイドリングは劇的に安定化した。
排気ガスの不整脈な感じがほとんどなくなった!

これは効果あった!
これで作業は終了。トータル3時間。

また新しいポイントを購入しなきゃねと二人で言って、Hさんは満足して帰られた。


さて、あとになって ふと思いついた。
・・・・過去の記事「ポイント交換のはずが・・」を、参考にしてもらえばわかるが、
かつて私が交ドイツから取り寄せたポイントが、「左右が逆タイプ」で、使えなかった経緯がある。
で、この使えずにしまってあったポイントが、このHさんの1502にピッタリであることが、あとでわかった。
つまり、にしやんのものとHさんのポイントは、左右が逆なのであった。
(下の画像はにしやんのマルニのポイント)

ということで、Hさん、このつかってなかった新品ポイント、さしあげます。
1502にも使えるはず。

さらに、ポイントを使わずに、点火系統の強化策として、より強い火花を飛ばす、
DIYで点火系統のセミトランジスタ化もできますよ。^^ 
(にしやん号はこれで強化しています)


BMW1502キャブ修理 その22017年06月19日 07時23分03秒

さてBMW1502のキャブの修理。
BMW1502のキャブ、ソレックスDIDを、にしやんのBMW2002に装着。
さっそく燃料電磁ポンプを稼動し(スターターはまだ始動していない)、ガソリンを送り出し。
10秒ほどすると(たぶんフロートチャンバーがガソリンで満たされる時間)、
なんと、ガソリンがキャブから ドバドバ~!!とあふれ出した!
動画はこちら
びっくりした!ああ、ガソリンがたまってる!!

これはニードルバルブが、しっかり閉まってなくて。バルブの役目を果たしていないのでは?

ということで、キャブをエンジンから外し、さっそくばらしてみる。
比較のため、にしやんのキャブもばらす。
「ドクロキャブ」がふたつ・・・(^^;)

問題の1502キャブ。


↓ここ。
黒いフロートの根元に、ニードルバルブがある。
ピョコンと飛び出ているシルバーの部分が、ニードルバルブの稼動部。


その稼動部は、フロートの根元のココの板で押されることで、燃料の供給(チャンバーへのガソリン供給)をコントロールしている。
フロートレベル(ガソリンがフロートチャンバーに溜まっているときの油面レベル)の調整は、この部分を微妙に曲げることで、ニードルバルブを押す具合を調節できる。

フロートの位置をホースにつないでチェック。
まぁまぁ、レベルは正しかった。
ちなみにガソリンが出なくなるフローと位置で、およそ18ミリが正常値だ。
だいたいこのとき、フロートは水平な状態となっているはず。

疑わしきニードルバルブを14ミリスパナで外す。
ん?
なぜか銅ワッシャが2個入ってるよ?

ふつうはワッシャは1個で十分ですが・・・。

疑わしい1502ニードルバルブ。外見ではとくに悪いようには見えないが・・・
でも、稼動する軸部分が横方向にガタがありましたねぇ。コレが原因かも。

裏側のニードルも見た目、おかしくはないが・・問題は中身ですが。


とりあえず、にしやんのキャブについていたものと交換してみよう。
ちなみに、にしやんのニードルバルブは2008年のレストアのときに交換済みの正常品です。

正常品のニードルバルブを組み込んでキャブを組み立て、燃料ポンプ稼動してみると
問題なし!ガソリンがあふれ出てくることははい。
やっぱりニードルバルブ不良が原因だった!
このあときちんとエンジンに取り付け、エンジンをかけてみる。
すると、(当然だけど)ちゃんと正常に動くではないか!
キャブのジェットの番手が違っていても、しっかりエンジンは動いてしまった。


多少、調整スクリュを調整して、安定したところを探ってみた。
下の画像で、それぞれ、最も締めこんだ位置からのスクリューもどし回転数を記す。
これは2000ccエンジンでの設定だから、1600ccエンジンでは、ちょっと調整が必要かもしれないので注意を。
とくにストップスクリューをいじるとアイドル回転数はすぐに変わるので、ここはあまりいじらす、ミクスチャースクリューとバイパスエアースクリュで調整したほうがいい。
これらの調整は、点火時期、排ガステスターを併用して、HCやCO値を見ながら、行いたいところ。これでアイドルは1000回転以下で安定、中~高回転域までも安定していた。
プライマリ側バタフライの開き具合、ミクスチャスクリュの先端はコレぐらいのでっぱりであった。これで500回転ほどのアイドリングでした。

お預かりしたキャブには、にしやんの二ードルバルブを組んだまま、お返しすることにする。
とりあえずは 車を預けた工場にキャブを届けてちゃんと動くかみなければならないので。

これはアウト。長い間、お疲れさん、です。後日、新しいものに交換しましょうね。
ソレックスDIDのオーバーホールキットは、
テクニカルトート神奈川さんから買うか、
ドイツのWalloth&Nesch から個人輸入ですね。

その他。
燃料ホースの導入部がすぐぬけちゃう(とれちゃうので)とりあえずモレ防止のため液体ガスケット塗布。
コレでぐっと押し込み、コン!とかなづちでひと叩き。
これでかたまれば、ガソリンはここからもれないだろう。

しかし、このチューブ、ひっぱれば、すぐに引っこぬけてしまうかもれないので、
今後ヌケ防止の対策は必要かも。(ソレックスDIDの弱点みたい)

これが抜けるとこわいよ~~!エンジンルームにポンプから圧送されてきたガソリン吹き散らすから・・・・

だから、この部分は、ホースで押さえつけるように取り付ける。
こうすると、絶対に抜けないのだ。

この↓画像はにしやんのBMW2002のキャブだが、
この部分からじわじわガソリンがもれてくると、やがてこうなる。
ガソリンの漏れた跡が赤く残る。(燃料用ガソリンは法律で色素で薄く着色されている。灯油などと見た目で容易に区別しやすくするため)

ということで、1件落着でしたが、にしやんも1502のキャブとの比較ができ、勉強になった。

BMW1502キャブ修理 その12017年06月17日 23時36分25秒

BMW1502というのがある。
ほとんど外観は2002とほぼいっしょ。外観的に2002との違いは、サイドモールが省かれていることぐらいか。
BMW2002は排気量2000ccのエンジンを搭載する。
一方、BMW1502というのは「02シリーズ」の最終末期に製造されたモデル(1975-1977年)で、
ボア×ストローク:84.0×71.0mm、1,573ccでボア、ストロークともに2000ccよりも小さく短いエンジンを搭載するモデル。排ガス規制に対応した省燃費型モデルなのだ。
BMW1502。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回、その希少な1502を所有する知人から、
「キャブの調子が悪いので見て欲しい」との依頼があった。
その症状を聞くと、
・エンジンをかけるとキャブからガソリンがスロットルにボチョボチョと吸い出されており、エンストする。
・エンジンを止めても、スロットル内にガソリンがそのまま漏れ出し続ける。しばらくしたらガソリンは出なくなる。
・キャブOHをして約1年ほど。つい先日までは元気に走っていた。
・・・とのこと。
まず思ったのは、どうも燃料のオーバーフローのようだ・・・ということ。

車は整備工場に持ち込んだそうだが、メカニックさんには総合的に見て、やはりキャブがおかしいといわれたのこと。キャブをばらすひまがないのか、詳細がわからないからなのか、どうにもストップしているらしい。
ではキャブだけ外して工場からにしやんちに持ってきてくれれば いちど見て見ましょうということになった。
にしやんのマルニのキャブも同じソレックスDIDなので、何度もばらした経験がある。
少なくとも、うちのマルニに取り付けて、正しく稼動するかどうか、エンジン排気量はちがえども、
いろいろ比較検証してみてみることはできる。


・・・で、さっそくお持込に。
やはりうちの1974年BMW2002と同じ、ソレックスの2バレルキャブ「ソレックスDIDだ。
1600ccエンジンとはいえ、キャブは共通らしい。(ジェットなどのセッティングはちがうと思うが)
キャブを全体的に見ると、ウチのキャブよりも、ヤレは少なく、これは程度のいいキャブだと思った。

休みの土曜日中は仕事場の労働組合の用事があったので触れなかったが
フリー時間となった夜、お酒も飲まず、(笑)さっそくとりかかる。

まずは、観察、計測、チェックから。


プライマリ側の赤色文字やじるしのところから、燃料がボチョボチョと吸いだされちゃうという・・・。
本来、そんな状態にはならず、ガソリンはきれいな霧状になって吸い込まれるはずで、エンジンをふかすと、白い霧のように見えなければならない。
ボチョボチョと吸いだされちゃうというのは異常だ。燃料過多。

以前にしやんのマルニでも同様ッぽい症状があった、が、ミクスチャースクリューやスロットルストップスクリューなどの調整や点火時期調整で直ったことがあるが・・・。






外観だけをみて唯一、んん~?と思ったのがここ。
スロットルのストップスクリュの締め込みがされていなかった。(先端があたっていない)
が、ここが今回のトラブルの原因とは とうてい思えない。
ここは締めこんで、スロットルバタフライとボディーに0,65mmのスキマ(バタフライがわずか~に開いた状態)があれば、それでよし、なのだ。マニュアルでは、そうある。


調整スクリューのぐあいは特に問題ないように思うが、
こればかりはエンジンに搭載して稼動させてみないことにはわからない。
が、これも今回のトラブルとは直接関係ないように思うが。
ちなみに、にしやんのマルニのキャブでは、バイパスエアフクリューはほとんど「全閉」であるが・・・これも1502と2002のセッティングの違いか?





ちなみにオートチョーク機構も見てみる。

ココはうちのとほぼ同じだ、




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さてこれから、バラしていこうと思うが、
その前に、このままこの不調キャブをウチのマルニに取り付けて、いったいどんな症状になるのか
その不調具合をエンジンをかけて見てみようと思う。