2002tii リアクオーター周辺外し2024年04月01日 13時11分51秒

4月です。
暖かくなってきたので またレストア再開です。


リアクオーターの内装外し
へらで矢印方向に たたいていきます

こういうクリップでとめてあるので 上方向に力をかければ はずれる

分解図

ガラス外し。


Bピラーの部分、割ピン一つあり  図の9番

これを抜けば、ガラスは外れます。

固定金具も外し 図の6番

外れました 図の5番


角っこには 防水のためか シール材が充填してあった


クオーターまわりのゴムシールを外します。図の3番


キックの部分で激しく損傷していた。
これは再利用は難しい。


新品を買わねばなりません
左右で12000円します

ガラス基部のシール4500円 ×2個  図の4番
図の5番 14400円 これは鉄製だから再利用できそう。



リアクォーターのここは水が溜まりやすいので
良くさびてしまうところ。
まだ腐食で穴は開いていないから ましな方か。
このあたり 徹底的に防錆処理と厚めの塗装をしないといけません。


下の部分のレール(モール)(図の1番) は リベットをリューターで削れば外れます
かなりもーるが白く曇ってるから、見栄え重視なら新品に交換です。
これは磨いても ぴかぴかに戻らんように思う。

左右合計で4、2万ぐらいですか


こちらのBポストも同様の外し方。
こちらもやはり曇りが激しい。

交換するなら 左右で3万ぐらいですか


リアクォーター関係のモールとゴムシールだけで 
全部を新品交換なら ざっと10万円の出費です。
モールが曇ってててもいいから節約重視でゴムシールだけ交換なら2万円ほど。

こういうのは悩まず 新品が出るうちに さくっと交換しちゃいましょ。
こういうのにいちいちお金のことで悩んでるのでは 今後が思いやられますよ。
これからもっと お金かかるから、(笑)^^;

2002tii リアスピーカー周辺取り外し2024年04月03日 13時04分43秒





昔はリアにエアコンでもつけていたのだろうか?



いらんもの 取外し








BMW1502車検整備2024年04月04日 06時41分11秒

車検が間近に迫った知人のBMW1502.
車検通してほしいとの急な依頼を受けました。
風邪で体調悪かったんですが 
機嫌も迫っていたため なんとか修理して 車検通してきました。



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まず オーナーさん自身が ユーザー車検を受けるべくテスター屋で
ひととおおり見てもらったところ、
・排ガスCO値.5.5で基準値からオーバーしている状態
・ホーンが鳴らない
・リア左ブレーキ制動力不足
・下回りは見てもらっていない(自分でも見ていない)
ということ。
本来は自分で一通りチェックできる人が受けるべきユーザー車検ですが・・・。

車検切れまで2週間と迫ったということで  私のところに駆け込み。

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では微熱状態ですが ゴホゴホいいながら がんばります。


まずはブレーキから




ホイールシリンダーが 片側のピストン、固着状態でした。
ブレーキフルードも4年交換しておらず、この冬は 全く乗っていなかったというから 当然といえば当然か。


片方は指でいじっていたら ピストンが飛び出してきて動きはなんとかいいんですが
もう片方は 錆びていて 完全固着状態。
これではブレーキシューを片側しか押し出せないから 制動力不足になりますね。
山下オートパーツさんから急遽部品を取る。ATE製品 左右セットで23000円ほど。

このあと知り合いの石井モータースさんにもっていって制動力テストをしてもらったら
こんどは 交換していない右側が制動力が低くなって、左右で制動力の大きな差が出てしまっている。
差が大きいということで車検でおちる可能性がある。

ということで、右側ホイールシリンダーも新品に交換しました。
こういうものは左右一緒に交換が鉄則。
ブレーキ整備に 費用をケチらないようにしてくださいな

このあとブレーキフルード交換とエア抜き作業、ブレーキシューのスキマ調整も実施。




続いて ホーンが鳴らない件
まずは取り外して 単体試験。ちゃんと鳴るね。
ということは 配線の問題や。

接続し直しと端子のチェック 導通はかる

ホーンリレーのチェック

原因は リレー30番とバッテリー+端子の間にある ヒューズ切れでした。
焼き切れてるの 見えますね。
廃全図とは全く別の 独自配線だったので このヒューズの発見に手間取りました。

配線の太さに不安を感じたので 配線やり替えの ちゃんとヒューズホルダーを設置。

ホーンがビービー鳴るとウルサイので
テスト用電球をホーンに見立てて テスト中。これでOKですね



下回りチェック
デフオイル やっぱ漏れてる・・・・ このままでは落ちます

サイドシールを交換したほうがいいと、オーナーには数年前から進言して居るのですが。。。
とりあえず ふき取りのみで 費用を押さえ。


マフラーの腐食を発見。次の車検までには 排気もれが始まりそうな予感
もうサビサビだから まるっと 交換しちゃえば?中間マフラー。
3万ぐらいの出費よ?

はい、これはもう2年でこうなる。
マフラーハンガ^のゴム。
2個、交換します。これは消耗品だから。

交換後。


続いて排ガス調整。
近くの石井モータースさんに持ち込みます。


こういったエンスー車たちが入庫してくる石井モータース。
向こう側には32のGTRもありましたな
富山の旧車乗りには 絶大な信頼を得ております。


さて1502の排ガス調整前。
COが高すぎ。基準は4.50%だよ


ベテランメカニック Kさんに 調整していただきます。

以前レストアした2002Aもここで排ガス調整していただきました。^^


排ガス調整は
キャブレターのミクスチャースクリューとエアバイパススクリューを微妙に調整しながら数値を見ながら行う。高価な計測機器なので 個人ではもてないのだ。
こういう風に調整やるので 30㎝長のマイナスドライバーはキャブ調整には必須ですよ。


1502純正のソレックスDIDキャブ(2バレルキャブ)
オーナーが触るのはこの3つぐらいか。
これらをいじったらどうなるかっていう理屈は マルニオーナーならぜひ知っていて欲しいところだが 知りたい気が無ければ 説明しても頭に入らない。



ここまで調整していただきました。^^
CO値1.6%  HC170PPM  かなりクリーンだ。
基準値はCO4.5%以下、HC1100PPM以下ですよ。
COは基準値4.5%以下にしなければなりません。
ですが、4.0に調整したから良しとして検査を受けにいくと4.5を超えていることもあります。
安定しない値なので、COは少なくとも3.0%以下に調整してから検査を受けることが安心だよと
ベテランメカニックのKさんは教えてくださいました。
経験からくる ありがたい言葉です。

ほか、リアブレーキの制動力も計測し、
料金は2000円でした。ありがとうございます。



その後 陸運支局に持込検査へ。
排ガスもブレーキも 問題なし!
問題なく 一発合格。

また2年 走れますが マルニの整備には 費用をケチらないようにしてください。
旧車は維持に金がかかるのは「当たり前」。
とくに たまにしか乗らない車は よく壊れます。
今回のリアブレーキのホイールシリンダー交換がそのいい例。
維持のためには 良く乗ってあげましょう。
早め早めの部品交換が こういった旧車にトラブルなく乗るコツですよ。

風邪がますますひどくなったので うちで 安静に寝てよう・・・。

2002tii 左ドア外し、サイドシル周辺の腐り2024年04月06日 10時50分24秒

運転席側度を外します。
内装を外し

ドアストッパーのピン抜き

固定ボルト6つ取れば

ドアを外せました。

左ドアの課題はココ
凹みの板金

モールはこんな状態なんで 交換でしょうな

ウィンドウの水切りも劣化しとります。

ミラーなんですが、下半分鏡面にシミが入ってしまっております。
世界地図みたいな・・・
これは気になるでしょうな~~ これも交換かな
根元のイモネジが固着しており ちょっと外すのに苦労しそうです。


ドアヒンジ。


問題はここです。
FRPで錆穴補修してありました。

ジャッキアップポイントのあるあたり。


このあたりは水が落ちるところなんで 良く腐りますね。


2006年の写真。
にしやんのマルニも腐っており、このあたり切除手術した。、



よく見ると、この2002tii、サイドシル全般にFRP補修してありますね。
錆穴だらけだったんでしょう。


ちょっと ドライバで つついてみます。

ね~。
サイドシルは こんな感じです。

これは サイドシルの手術しなけけりゃ あかんな~

右側サイドシルも 同様なんです。


これまたにしやんのBMW2002のレストアの写真ですが
サイドシルは ざっくり切除せざるをえなかったですね~
その後1.2ミリ亜鉛鋼板を 当時のアシ車であったシトロエン エグザンテイアを
使ってプレス曲げして、エポキシ接着剤とブラインドリベットで接合しましたよ。

ブラインドリベット メッタ打ち!
強度はばっちりです

下地塗装後


このあたりの詳細は以下をご覧ください。
BMW2002レストア記録2 ボディ板金塗装編(カーベキュー~塗装剥離~錆取り~板金・塗装)
https://photos.app.goo.gl/GXakU6pxjpVMW2c47



この2002tiiも サイドシルのやり直し必要やろうな~~。
まぁそのためにも はやくカーベキュー組もう

2002tii サンバイザー取り外し2024年04月07日 13時12分57秒

マルニのサンバイザーです。


受けのパーツはプラスチック製で 大抵はこういう風に 割れてしまっています。
まぁこれは ワロスで新品が出るので 問題ありません。


問題はこの本体
その 中身です。
手で触ると、内容物のスポンジが経年劣化で崩壊していってる感じが
手に伝わります。^^;


カッターで開けてみましたら
この通りで。

スポンジが崩壊して 粉になってます。

全部綺麗に出します。

エアブローとブラッシングできれいにします。
皮と骨だけになりましたので
中身として チップクッションなどを適当に切り出して 中に詰め込み
カッターで切った部分は黒い布テープを貼って塞げばいいでしょう。


さーて いよいよフロントアクスルとリアアクスルを外す頃合いか。
ブレーキラインの切り離しと ペダルボックスも取り外しとなる。


吊り天井は どうするかなぁ・・・
このままでもいいような気がする。
下手に外すとバリッと破けてしまいそうで怖いのだ。 (一部そうなっているが)

あと、ガラスは外さないでおきたいと思っている。
ゴムシールの部分はそんなに傷んでいないのと
ガラス周辺に錆が無い事から 外すことはないだろうという判断。

こちらはリアガラス。
ストリップは茶色く変色しているので これは見栄えのために換えるとしても。
いや ストリップは交換しなくても このままでも機能は問題ないんですよ。

ちなみに 銀色のストリップは黒に比べて 倍ほどもする。

黒を買うくらいなら、今のストリップをウレタン塗料で黒く塗るわ。



ガラスを外すという事は ゴムシールをカッタで切ってしまうということだから
ガラスと外すとまた新品のゴムシールをワロスで買わねばならないのだ。
このゴムシールが 今 結構高くて
前後で7万円ほどの出費になってしまうのだ。

フロントで3.3万円

リアも3.3万円

昔はもっと安かったがな~~ 高くなったなぁ~


悩ましいのが
純正品ではなくて アフターマーケット仕様というゴムシールがあり
こちらはは半額以下。

でもこういったアフターものは 角っこの整形が甘かったりして
うまくガラスがぴっちりとはまらなかったりする危険性もあるからな・・・。
品質的には 純正が一番なのは言うまでもない。
実際にはどうなんだろう??


ということで 今回は 費用と時間節約のため 
前後ガラスを外さないで
フロア下の板金補修作業に入ろうか考えている。

E46 330i ATトラブル修理2024年04月09日 13時36分15秒

車を修理する際の代車に使っている
E46 330i Mスポ―ツの 修理ねた。
12万キロ越えだが整備は良くしてあった個体で オクで35万だった。
ミスティック・ブルーであまり見ない色。
初期整備でアッパーホースやエアマスセンサー、劣化した吸気側ゴムエルボなどを交換して来たが。
今回、エンジン始動する際に 毎回 メーターパネルにトランスミッション警告灯が出るようになってしまった。

https://youtu.be/SB0iAd5dnxY

トランスミッション警告灯とは これのこと
寒くなってきたころから エンジン始動時に出だしたのだが
エンジンの再始動で このギアマークは消え、P を表示してくれていたが
徐々に 何度再始動しても Pに復帰しなくなってきたので いよいよ修理に着手。

ちなみにこのギアマークが出てもエンジンは始動できるが、シフトが3速固定に
なっちゃうので、RやDに入れたら「ドン!」と盛大なシフトショックが来て
加速も のろ~~くなってしまう・・・。まともにのれないのだ。

本来は このように P マークが表示されないといけない。


このトランスミッション警告灯、ネットで予習すると
この時代のBMWでは「あるあるな症状」らしい。
E85 Z4などでも 同時代のシステムなため 距離を重ねた車では これが出ることある。

いずれも インヒビター・スイッチなる、いわゆるシフトポジションセンサーの内部での接触不良が原因であることが多いらしいので、まるごとスイッチを交換したいところだが 何と4万円もするめちゃ高価な部品なので 先達にならって このスイッチを取りはずし 分解して接触不良を直してみることにした。
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スイッチはATの横についている。
13ミリ、10ミリのレンチがあれば 外せる


コネクタ、シフトケーブルのリンクと外し、最後にスイッチ本体を外す


外した シフトポジションセンサー。
配線を守るコルゲートチューブは 20年もたつと もう劣化してパリパリと崩れてくる


アルミ製のリベットで8か所止めてあるので ドリルで削ってしまう


ご開帳~

防水シール と 軸シール

問題の接点


動く接点ピースを外し 点検


接触する部分を掃除して 
接触が強くなるように 少し起こしてやる
グリスもつける


こちら側の接点も掃除


可動部ピースをはめ直し。
より接触が強くなることだろう


リベットの代わりに M4ビスで固定


コルゲートチューブを新しいものに交換して 完了

元通りに ATに組み直します。

さて結果は?

成功!
何度もエンジン始動してみたが もう ギアマークは出なくなり 
ちゃんと最初から Pポジションの表示となりました^^
ねじ代金 500円で済みました~
どれぐらい持つか わかりませんが~^^;


うららかな春の日差しに誘われて 石川県に抜ける峠のワインディングを走ってきました。
E46はサイズもちょうどいいセダンで剛性も高く 直6NAのM54エンジンは最高だし
サスはMスポーツサスで固めてあり 前後50:50の重量配分もあって 
運転が楽しいハンドリングマシンですね!
後継のE90よりも 断然 46のデザインがあったかみがあって好きだわ。


BMW2002A 点火系アップグレード/フルトラ化12024年04月10日 16時53分41秒

2023年の夏に納車したBMW2002A。

ちょっとクーラーの整備で いま入庫中なんだが
こちらに持ってくる際にちょっと点火系統がぐずっていた。


そのセミトラ化した点火系統

ノーマルのポイント式の点火方式をセミトラ化したものだが
ポイントの汚れが原因で 不調になっていた。
途中でエンジンが不調になってしまい たいへん困ってしまったのだ。

まぁ、ポイントの接点の掃除をしたら 調子がけろっと戻り
ちゃんと自宅ガレージまで数百キロ走ってこれたのだが。
(突然のエンジン不調のトラブルも 路上でなんとか解決し 
ハイウェイを調子よく疾走中!キモチイイ~~)


今後 こういうつまらない点火系トラブルが無いように
ポイント式をやめてしまい、無接点式のフルトラ化することにした。



で、今回購入したのが
アメリカ製のPertronix Iginitor (パートロニクス イグナイタ)




これがパートロニクス イグナイタの本体部品。
デスビからポイントとコンデンサを取り外してしまい
パートロニクス イグナイタを組み込むことで フル・トランジスタ化できる。

Pertronix Iginitor HP
https://pertronixbrands.com/collections/pertronix-ignition


赤いラインがパートロニクス イグナイタ(with Flame Thrower コイル)使用時のエネルギー。青いラインが従来のポイント式。
特に低回転での放電エネルギーが倍以上にも高くなるという。
エンジン始動性や、アイドリングの安定化、加速立ち上がりトルクなどで その効果が期待できそうだ。

何よりもいいのは
今後一切、ポイントのメンテをしなくてもよくなる事だ
ポイントのギャップ調整(0.4mmのスキマ調整)や、ポイント接点の汚れの掃除から
開放される。
さらにコンデンサも必要なくなるので、コンデンサのパンクも心配しなくていい。



これは別のデスビだが パートロニクスを組み込むと このようになる。
ローターの下というか、シャフトの根元に 黒い輪っかが圧入してある。
この輪っかの一か所に、マグネットが埋め込まれており
従来のポイントの位置に取り付けた四角いイグナイター部が
そのマグネットの磁力を感知したタイミングで、超速でズバッと4万ボルトの電圧をスパークプラグに送るという原理である。

調整が難しいアナログチックな ポイントやコンデンサは、もう無いのだ。



このパートロニクス イグナイタと組わせるのが
Flame Thrower(フレームスローワ) とは 火炎放射器 の意味である(笑)


このFlame Thrower コイル のほかに
パートロニクス イグナイタ専用のプラグコードが必要だ。
ミューワンオートラボで購入した、BMW2002用プラグコード。
これまで使ってきた永井電子のウルトラシリコンプラグコートとは 芯線の材質/構造が違う。
ミューワンオートラボのプラグコードはノイズ対策のしっかりしたスパイラル・コアなるものが使われている。
永井電子のシリコンプラグコードは金属芯線を使用しているため、パートロニクスイグナイタと ともに使用してはならないという。(ノイズ発生がひどくなり、イグナイタを壊してしまうという)

パートロニクス イグナイタ を使うときは、


これで部品がそろったので こんど実際に2002A組み込んでみて
その違いを見てみたいと思う。

BMW2002A 点火系アップグレード/フルトラ化22024年04月11日 17時38分20秒

ではPertronix Ignterを 取り付けていく。

本体のベースプレートの取り付け他のためのねじ類を確認。
ちょっと加工が必要であった。

では取り付け。


この永井電子のウルトラシリコンプラグコードとも お別れである


デスビキャップごと外し


点火コイルを Flame Thrower に交換


ポイントを外したら!
あれま!
何という事でしょう!
ポイントの下に けっこうなオイル汚れが!
先日のエンジン不調の原因はここか!
ここのオイルが温まったら じわじわと ポイント接点に オイルが上がってきて
接点を汚していたのかもしれない!
デスビのシャフトに注油したオイルが ポイントを汚していたと思われる。
そりゃ 調子悪くなるわ~~



オイル注油時の画像 
これ、エンジンオイル、 タップリ入れすぎてたのだな・・・!
オイルはシャフトの中にあるフェルトをかすかに湿らす程度で良かったのに~~こんなドバドバと!良かれと思ってやったことが 裏目に出た。

フェルトにしみこませたエンジンオイルは じわじわとシャフトの中をベースプレートの下に流れていって 遠心力で左右に広がり ガバナー進角のおもりの可動部を潤滑するためのものなのです。



シャフトへの注油量があまりに多すぎたために シャフトのキリカキ部分から外側に漏れ出し
ベースプレートに一時的にオイルだまりができてポイントのヒール部分のでっぱりから毛細管現象でポイントの底にじわじわと上がってきたのかもしれない。
思えば いつもエンジンが温まってからエンジンのアイドル不安定になり調子悪くなっていたのは、ポイントの下にたまっていた暖まったオイルの動きが悪さをしていた、という推測である。
何となく原因がわかって スッキリしました。



コンデンサも外します。

ポイントとコンデンサ、ばいばい~

室内のセミトラユニットの配線も外します。


1番シリンダTDCを出して
Pertronix Igntorのベースプレート取付。
品番1843は この2002Aの BOSCH 0 231 180 008 デスビに適合する。


取り付けました。


続いてシャフトに取り付けるマグネットピース
裏側は 4気筒車のシャフトのカム山に合うように整形されている

指で押し込んだだけで 奥まで しっくりとはまりました。

そしてIgnitor本体部の取り付けは
ベースプレートに2か所で締め付け

マグネットピースとのスキマ調整は
付属のシクネスゲージで行う


これぐらいのスキマ。
これで無接点式の点火タイミング完成だ。
(マグネットピースの「M」とある部分あたりに マグネットが1個埋め込まれている)



2本の赤黒配線をデスビの穴から外に出して

穴はゴムグロメットで閉じる。


赤黒配線が高速回転するマグネットピースに接触しないように
配線の仕舞いをする。
下のベースプレートもバキュームで数ミリ動くので そこいらも注意して。
このあたりは うまくエンジンがかかって試乗後に 
配線が接触していないか また点検するつもり。



配線図を見て接続。
赤はコイルのプラスへ、黒はコイルのマイナスへ・・・


コイルのマイナス端子には、Pertronix Ignitorの黒線&タコメータへ行く黒配線を接続。
コイルのプラス端子には、Pertronix Ignitorの赤線&イグニッションオンで12Vが来る緑配線を接続。


ダストカバーとローターを取付け


デスビキャップをかぶせ、
ミューワンオートラボで買ったプラグコードを取付で完了!

ちゃんとエンジン かっかるかな~~
(続く)



BMW2002A 点火系アップグレード/フルトラ化32024年04月12日 08時54分09秒

Pertronix Ignitorで点火系統をフルトラ化したBMW2002A。
キーをひねると、あっけなく一発でエンジンがかかった。

始動初めからなんか元気な感じがする


暖気が終わってから 点火時期とアイドル調整をします。
アイドル回転数 少し低めたぐらいです


P位置でのアイドリングは1000回転あたりに。
これでDレンジに入れると回転が下がり、500rpmぐらいになる。

アイドリングは すごく安定している!
点火時期を調整したら
さっそく 試乗に出ます。





劇的に良くなったとはいいませんが
あきらかに 以前よりは「いい感じ」であることは間違いありません^^
ふけ上りがスムーズで すぐに4000回転オーバーに。
気づいたら80キロぐらいになっている。やべ~



桜満開でパチリ
この間もアイドリングは超安定。



いつもの試乗コース(農道ニュルブルクリンク(笑))を何周もします
あ~~ いい感じだね~~
シッカリと燃焼してる感じがする!スパークが強くなったからかな~~
すべての回転域で安定しています。

ガソリン満タンにして また燃費 測ってみよう
燃費も良くなっているといいな。


そしてエンジンが温まっても もう、エンジン不調になりません!
(あれはポイントの接点の汚れが原因でした)
フルトラ化してポイントはもう無いから、点火系メンテすることはもうあまりありません。^^
今後点火系で メンテすることは
デスビシャフトのフェルトへの適度な注油点火プラグの交換ぐらいでしょうか?

あとは後日 デスビキャップを開けて中を点検し、
配線がシャフトとこすれてないかを点検ですね。

今回のフルトラ化費用
・Pertronix Ignitor 1843(008デスビ用) 17445円。イーベイの個人出品物で新品購入。
・Flame Thrower 点火コイル 10984円 アマゾンから購入。
・BMW2002用点火プラグコードPertronix用 14000円 ミューワンオートラボから購入
合計で42,429円也


BMW2002tii 内装色の変更2024年04月13日 08時28分52秒

レストアで昨年から預かっている2002tii。

ドアパネルやシートの内装色はベージュである。

ボディ元色がサハラベージュであるから 外装も内装も統一されていたのであろう。


シートも フロント/リアともにベージュ。
リアシート、よく見ると、裏側のウェーブ上スプリングがうっすらと見えますね(笑)



運転席座面は破れていた。
まぁこんなのは、シートクッションを敷くか、
しっかりやるならシートの表皮をDIYで交換すればいい。


今回2002tiiをレストアするに当たり
すでにネイビー色のシートを用意されていた。


このネイビーのシート色に合わせて
ドアパネルやリアシートの色も 全部、内装色をネイビー系にしたいというご希望。
(ダッシュボードは黒のまま)

実はイーベイに新品があるんですよ。
前期型のツートーン・パネル内装ですが。12万か~!
リアシートはないですが。

リアパネル ブラックとネイビーのツートンになっています

黒やブラウン、ネイビーもあります。
前期型マルニのデザインです。もちろん後期にもいけます。

この会社はトルコにあり、いろいろと自動車内装を手掛けているショップみたいです。

でも12万円は高いな~




なんとか 安くできないものかと考える一手が
染めQスプレーでの塗装なんですが・・・
スプレー10本も買えば左右ドアパネルとリアシートも全部ネイビーブルー化でると思います。
でも安易すぎて なんかイヤなんですよ・・・。
塗装後の耐久性にも自信がない。数年後に、色あせてきて なんか変なことになってきました~~ってことにもなりかねない。


その他の手としては 
本格的に内装ビニールレザーの張り替えでの色変更。
合皮.JPでいろいろ見ています。


このLEXという商品が いいと思っている。

ほかに気になる商品もあり、
取りあえずこれらを研究用サンプルとして1m×1mで取り寄せてみた。



張り替えとなると問題は
内装の装飾として入っているストライプのプレス模様だが
こういうのは、たぶん、合皮をアイロンでいい具合に加熱して柔らかくした直後に、
金属の金型(なんでもいい)を油圧プレスやバイスなどで強く押し付けれ、加熱整形できちゃうと思う。
加熱プレスのDIYだ。
実際に 合皮への加熱プレスの実験をされている方がいた。
  (「アクリル刻印で合皮(フェイクレザー)に刻印」で検索)
これをマスターすれば 自分なりに内装のデザインを加えることができるだろう。

また、下部の銀モールはこういう銀モールストラップが売ってるので それを接着すればいいだけだ。
頑張れば、ドパアネルはDIYで作り替えも可能だ。

・・・と、DIYアイデアは尽きないのだが 
これらをやっていたら とんでもなく時間と手間がかかるだろう。



内装色の変更、どうすっかなぁ・・・とずっと考えていたある日
車検を切らして眠っているわがマルニさんの内装色に 想いあたった。


うちのマルニさん、内装色がネイビーなのだった!(笑)
ただし、前オーナーさんの仕業で 左右の下にスピーカー用としてが開けてあったので
100円ショップのポーチを取り付けて穴を隠してある・・・。
この穴をなくしたいときは、ドアパネルの下部40%を それこそ先ほどのLEX合皮で
穴の上から明るめのネイビー合皮を貼ってしまえばいい。その境目に、銀モールを接着すれば、
ドアパネルは上下で濃淡ネイビーのツートンになり ちょいおしゃれになるんではないだろうか。


ダッシュボードはブラックであるのは一緒。
シートもネイビー色なのだった。

明るいところで見れば やはり青系です。
自分のマルニは今でこそアイボリーホワイトに塗りましたが
もともとのボディカラーはブルーメタリックだったので
内装色もブルー系にしてあったんだと思う。

・・・実をいうと、にしやんはこのネイビーの内装色が
当初から いまいち好きではなかったのである・・・。
ほんとはブラックがいいなと思ってはいた。

後部座席側のサイドパネルも そろってネイビー

リアシートもネイビー。


ちなみにこの もらいものの2002純正大径ハンドルは
今回レストアしている2002tiiに装着するつもり。
自分のマルニには魔法のように手にぴったり吸い付くクラシックナルディをつけたいので。



ということで、前置きが長くなったが
レストア中の2002tiiのベージュ系内装を外して、
にしやん2002のネイビー系内装をインストールして色変更をしてしまおうという計画である。

こいつが一番手っ取り早く確実な方法である。

↓レストア完了後の2002tiiの内装の予想画像



にしやんも ブラックの内装でなければ
ベージュ/タン系内装もいいなという思いもあったので 
オールド・ビーマーのお好み内装交換 ということなのである。

↓今後のにしやんの2002内装の予想画像

内装色の変更は 2002tiiレストアのけっこうな大問題であったので これで解決だ^^
かかる費用は、ドアパネルの下の大穴穴隠しの合皮代金ぐらい、数千円である^^

ということで オーナーさん、ベージュのオリジナルシート、くださーい