丸テール 電装チェック3(スターター系統)、エンジン始動 ― 2023年12月01日 06時00分41秒
電装系チェックその3はスターター系統。
これは配線を確認し、キーをひねってスターターをかけてみるだけ。
しかし!!
キーをひねっても沈黙・・・
キーをひねっても沈黙・・・
スターター回らなかった!
え~~ なんで~!!!???
え~~ なんで~!!!???
さぁ~ トラブルシューティングいってみよう!
イグニッションスイッチ裏の配線は正しい。
一度ぬきさしして確認。
スターター50番端子に行く配線の断線かもと思い、テスターで配線も導通を調べる。
こういうのは、順にたどっていけばいいのだ。
必ずどこかに原因があるはずだ。
エンジンルーム、スターターの50番端子に刺さる配線を抜く。
その端子に刺したテスターの棒に 端子がくっついて出てきたではないか!
なに!?
スターターの50番端子に差さる平型端子が、絶縁被覆の中で折れていた!
スターターの50番端子に差さる平型端子が、絶縁被覆の中で折れていた!
ここが断線箇所だったのだ!
あはは~何でも起こるな~~~~
確かにここは やってなかったけど~~~
まさか端子部分が 折れてるとは思わんでしょ^^;
何度も抜き差ししてると 金属疲労で折れるんやな
やっぱ、古い端子は 可能な限り新しくした方がいいってことだな。
ということで はい、これはやり直し~
新しい平型端子に交換しますが
・・・ぶっとい配線なので 端子のカシメ部分で ツカミきれんのよ・・・
ああっコレ、指がまわりきらないわッ・・・・♥ ってやつですね。^^;
そこで、別の端子素材で一巻きしてしっかりカシメる。
さらに熱いハンダを溶かし込んで しっかりとした端子を作りました。
差し込む箇所も見えにくいので 鏡でちゃんと差し込まれているか、眼でも確認!
これで50番端子、OK!!な はず。
赤いカバーしてある部分は、バッテリーのプラスに直につながっているんで、
不注意に触れて感電しないように!
バッテリに12.4V以上の電圧があるのに、スターターが全く回らない!というときは、
このようにチェックしてみてくださいね。
ではでは
排気ガスを外に出すようにして、エンジン始動します!
エンジンは すんなりかかりました!
まぁ、エンジンをばらしたわけでもないしな・・・当然といえば当然ですが
でも、、あれ。。? タコメータ動いてない。
ダッシュを叩いても 動かないね。ちゃんと配線をしたはずだが・・・・
メーター外して後日チェックしよう。
ついでに右側に写っているワイパー・ノブも ちょっと配線の手直しが必要なので。
エンジンのかかったマルニ。
すぐ、エンジンの下でオイル漏れがないかチェック。
今回取り付けたオイルフィルターのサンドイッチブロックの箇所、大丈夫。心配だったのよ、ここ。
燃料リターンラインもガソリンもれなし!
エンジンをふかして クーラントをヒーターコアに循環させるとともに エア抜き
新たに取り付けたバッテリモニタは 満充電の100%を指しています。
バッテリにもしっかり95Aハイパワーオルタネータが14.6Vで充電しています。
ちゃんとボルテージレギュレータも仕事していますね^^
電流は+15.6アンペア使用中か。
14.6V×15.6A=227.76W クリあげて228W
わかりやすいねコレ
アイドリング状態 吸気側
キャブの破けたインシュレーターを交換したので
これまで聞こえていたシュシュシュシュシュシュ・・というエア吸い音も
聞こえなくなりました。^^
3番シリンダ―の吸気で エア吸っていたんよね
アイドリング状態 排気側
アイドリングで結構、エンジン振れるんよな・・・
とくに排気側のエンジンマウントのところでかなり振れてる。
これはここに入庫したときからだった。
エンジンマウント交換してあんのかな??それとも未交換のまま?
セミトラで点火系を強化したので 始動性、良くなりました。
3回始動してみた。(エンジンが温まった後の 温間始動ですが^^;)
アクセルリンクの戻りスプリングも 最初ついて居たほっそいものを捨てて
マルニ純正に近い強力なスプリングにしたので アクセルの踏みごたえも良くなりました
わざわざ ばね屋で作ってもらったものです。
結果、アクセルの踏みごたえも良くなった
30分アイドリング後の 3連メーターの値。
電圧14V,油温75度
油圧はアイドリング時では2.0ぐらいですが、
エンジン回転とともに油圧も上がるので3,4,・・・と上がっていきます
水温計と油温計
このときまだ80度仕様のサーモスタットは開いていなかったから水温も80度以下と思われる。
気温10度以下で ちょっと水温計が上を差しすぎとも思われるが・・・
(水平ぐらいに差してほしいなぁ ・・・水温センサーの交換で も~すこし下を差すようになるかな?)
まぁテストランで走行中にどのあたりを指すか 様子を見よう
ヒーターバルブも開閉はできている。
右側のエンジンから左に熱いクーラントが流れ込むが、左の指で触った部分が熱い。
ヒーターバルブの開閉操作に伴って、吹き出し口から吹き出す温度が変化します^^
温められたエアが吹き出しますね~
水漏れチェック。
これはアツアツのエンジンを切って 一晩おいてみなければわからない。
明日になって漏れてないことを祈る
あとはワイパー関係の配線手直しと(黒い2本のラインを逆に付けてたみたい)
タコメーター不動の原因をさぐり、
電動コンプにガスを入れてクーラー動かしてみれば
、
ぜんぶ手間暇かけて手直ししたマルニの電装系は
ほんとにこれで 終わりとなる。
そのあとは ドア周りの修理と、
センアーベアリングの交換をして 今回レストアは終了。
12/10までに終わらせたい。
丸テール ワイパー補修 ― 2023年12月02日 13時48分38秒
先日 スッポ抜けた右側ワイパーの根元スプライン。
JBウエルドが完全硬化したので 仕上げにピンポンチでかしめる
際の部分をガツンと4発。これで抜けにくくなるだろう。
その裏側、ワイパーのリンク。
こういった可動部はグリスあるいはオイルを打たねばならないし
固定ナットにゆるみが無いかもチェックだ。
右ワイパーを仮に装着。
位置をこれから調整する
ワイパーを稼動させて、左右のワイパの交差する部分を見極めて
ワイパー位置を調整する
数回 ワイパーを抜き差しして位置調整。
結果、ウインドゥ下端から指2本分の位置で固定した。
ちなみにフロントガラスの端は湾曲しているので、ワイパーゴムの先端 数センチは
ガラスに密着しません。マルニはみんなそうなっている。
メーターの右側にある
ワイパースピード(ふつう⇔速い)を切り替えるスイッチ
手前の黒い配線2つを 逆にさしていたのを修正したかった。
このためにも メータクラスターを一度外す必要があった
このスイッチのノブを引くと 53番端子と53b端子がつながり、ワイパースピードは速くなる。
ワイパーのスピードは
ノブを押し込んだ状態で、普通の速さに動く。(53番端子と53a端子が つながっている)
ノブを引いて、動きが速くなる。(53番端子と53b端子が つながっている)
となりました。
これ、取付の際にわからなかったところなんだよね。
あてずっぽうに差していたら、逆だった
ワイパー自体をON/OFFするのは、
ステアリングコラムの右レバーを 図のとおり矢印の方向に押し込みます。
このあたりの操作が マルニ前期と後期で違いますね。レバーだけですべてが操作でき、さらに間欠ワイパー機能もある後期型の方に軍配が上がるな。
最期に、ワイパーモーターにつながる配線の防水処理を。
このあたりは 上がボンネットのグリル部分で、水が掛かれば 濡れるところなので
ごらんのように、ゴムの排水ドレンもついている。
今回、隔壁に通るワイパー配線穴のすきまを ブチルゴムで塞ぎます。
この隔壁の向こう側はエンジンルーム。
その配線穴の下には配線の束がたくさんある。
もし水がこの穴からエンジンルーム側に出てくれば、下の配線の束に流れていき
束にかかった水は毛細管現象でじわじわと伝って やがては室内に水が入ってくるだろう。
だからエンジンルーム側でもしっかりとブチルゴムで防水処理をしておくことだ。
丸テール センターベアリング交換 ― 2023年12月03日 14時49分11秒
このマルニ、走行中にフロア下から異音が聞こえてくるので
原因と思われるセンターベアリングを交換します。
もしかしたらデフかもしれないが・・・
まずはマフラー外し。
合わせマークを入れます
フレックスディスクとの接続を外す
このナットを緩めたいが、これがとっても硬い!
いつものやり方で外れるはずだが、これは緩まなかった!
方針変更。
プロペラシャフトを丸ごと外す。
デフ側の接続も外す
外せました。。。。ここまで3時間。。。
万力でつかんで バーナーで24ミリナットを炙ります。
24ミリメガネレンチを1mのパイプで延長し
大トルクをかけます
オリャ~~~!!なかなか 緩まんな!おっりゃ!!~!~!~!
バキッ!という音とともに! やっと緩みました
キター!しゃーんなろー!と叫んでました(笑)
どんだけ硬いんだこれ!
外したナットに損傷もなく 一安心
これでプロペラシャフトがに分割できる
センターベアリングを叩き出す
新しいものを 叩き込み
ふたたび2本のプロペラシャフトを合体しますが
合いマークのとおりに。これは悪い例。スプラインがひと山ずれている
これでOK
あの24ミリナットで 締めこみます。
プロペラシャフトを取付。
フレックスディスクはヒビも入っていないし まだ使えますね。
途中に発見した リバースライトスイッチの 配線の被覆をやり直し
デフ側もしっかりと締めこみ
センターベアリングは フロント側に2~3ミリ移動して締め付ける
これをプリロードといい プロペラシャフトの振動を抑えるためにこうします。
取付完了です
あとはマフラーを戻します。
おまけ編
作業途中に発見した フロア下の錆穴・・・・
ちょうどここは 助手席の左足元の角です
ボンデ板であてモノをつくりまして
後日 POR15パッチパテで穴埋めと接着します。
車体下にもぐったついでに クーラー室内機の排水ドレンホースを取付
ちゃんと水勾配をつけてホースを取付る
ちょうどこのあたりに既存の穴を利用して 排水ドレンを設けた。
防水シールを巻いて完了
夏場にクーラーを効かせると 停車中にここから
エバポレーターに凝集した水がどんどん落ちてきて 地面に水たまりを作ります。冷却水(青色)漏れではないので 勘違いしないでください。
丸テール ドア周りメンテ ― 2023年12月04日 17時00分44秒
このマルニのドアの問題。
ドアが完全に閉まり切らないのだ。
この新品のドア防水シールが太すぎて、閉まり切らないのだ。
こまったパーツだな~~
中身が充填してある高密度のウレタンゴムなので、あまり潰れないのだ。
これをいったん外したのが2か月前。
対策として 日本製の防水ドアトリムを買った。
中が空洞なので しっかり変形し 水の侵入を防ぐ
こういうものは、日本製が圧倒的によいのである。
窓ガラス部分より下のみを、日本製のトリムに替える。
ワロスでかったシールは 途中でカットだ。
これなら閉まりやすいが
ガパガパでも困るので そこのところは いろいろ工夫と経験で。
下の部分まで日本製にした
上の部分をはめ込む
ヘラ先で はまり込むよう 押し込んでいく
時間かかりますね~
フロント側のガラスから下は、ドアが閉まらない原因になっていないので
切らないで G17ボンドでそのまま貼り付け
最期に おさえブチを 押し込んで完成
左右あるから 時間かかる~~
次。
窓ガラスのふち、外側のモールをはめ込む作業。
このあたりのシール類は 多くの種類もあって 複雑なんです
現状
水切のふちはぼろぼろ
窓ガラスに接する 起毛の部分も ぼろぼろ
消耗品なので 取り外します
新品に交換。
起毛のついた窓水切。 2種類と複雑な形状の固定クリップで構成されている。
なかなか複雑な構成。
できあがったモールを ガラスの外側、ココにはめ込むわけ
三角窓の柱を避けて セットする
まぁこういうきわの穴隙間から 雨水はドアの中にじわじわ入ってくるんだけどね・・・
組みあがったモールセットを 位置決めして、プラハンで叩き入れていく。慎重に。
入りました。^^ 次これを外すときは なかなか苦労するはず。
次
ドアを閉めたときのチリは ドア・ストライカーの位置を微妙に調整する
これぐらいのレベルでOK
ドアとボディの面が 揃っているように。
ところでこのマルニ
左右ドアの内張パネルを外すと
何と!
全面に貼ってあるべき 防水スクリーンが無かった!
ドアはまだ 未完成だっだわけね・・・。
スクリーンに使う厚手のビニルシートはあるが、接着のためのブチルゴムを切らしてるので すぐ注文した
また、右ドアの 窓ガラス後端が 若干下がっている。
窓ガラスを上げ切っても、ご覧のように 後端にスキマがあいてしまう。
これでは雨の時 どんどん水が入って来ちゃう。
ドアパネルを外して、窓ガラスの取付調整をして 1㎝ほど上にあげなければならない。
ドアはドアで、なかなか 大変なのである
丸テール デフの異音 ― 2023年12月05日 14時15分57秒
このマルニ、当初から運転中にフロア下から異音がしていた。
どんな音かというと、ウィーンという唸り音だ。
スピードに伴って高い音に変化する唸り音なので 回転系だなと思っていた。
後ろから聞こえるので デフかな~と思っておりました。
先日異音が消えることを期待をしつつ
センターベアリングを交換しましたが、残念ながら、異音は消えず。
やっぱりデフなのかな~
デフオイルをチェック。
当方に入庫する前のレストアで交換してある ということでした。
実際、700cc入っており、デフオイルはきれいでした。
いちおう いつも使ってるデフオイルを入れてみた
車体を水平にし ここまで注げば 溢れ出てくる。
これでフィラーボルトをしめる
後ろをジャッキアップし、エンジンをかけキャブ調整で2000回転にし、
ギアを2速に入れて リアタイヤを回転させます
やっぱり 唸り音が 聞こえてきます。
デフオイル交換作戦は 意味なかった
この状態で気を付けてデフの下にもぐり
長~いドライバの先を当てて、柄の端を耳に当てます。
簡易的な聴診器です
これで内部の音が聞けるのです 特に異音の発生源を探すのには
コレに限ります
ほら デフとプロペラシャフトがつながるところのベアリング、
ここから大きな音が聞こえます
ゴ~~~~~~って。
ゴ~~~~~~って。
聴診器あてての唸り音チェックの動画はこちら
エンジン音に紛れて 回転に伴う唸り音がかすかに聞こえると思います。
これが車内では 車速に応じて わりと聞こえるんです。
運転中は これがけっこう、耳につくんです。
車内では どこが異音の原因かわかりませんが、
こうやって聴診器を当てると もうばっちり特定されてココだ!とわかります。
ゴ~~~って聞こえますから。
なんで異音がするかというと、デフの中のベアリングが悪いんだと思います。
具体的には、ボールベアリングのボールの表面が荒れているとかです。
昔乗ってたE28のハブベアリングから異音がして、外してみてみたら、ベアリングレース(輪っか)の内側が かすかな虫食いみたいになっていました。
たたそれだけで、異音がしていました。
ベアリングは傷一つないぴかぴか状態であってこそ、正常なんですね。
今回、この丸テールさん、デフ内部のベアリングの交換が必要です。
デフのサイドのベアリングあたりからは音はしない。(シャフトは回転しています)
ん~右が かすかに 聞こえるかな?
先の異音が伝わって聞こえているかな??
ホイール側のハブベアリングもチェック。
左と右 静かなもんだ。
こちらは交換の必要はなし。
オーナーさんにデフの異音について報告したところ、この機会に修理して欲しいとのこと。
この追加修理により 12月11日の納車予定は延期となりました。
このデフ修理が終わってから 納車します。
年末になるかな~ 雪が降ってるかもですね。
とはいえ、今年は暖冬の予報、雪の振らない晴れの日もあるでしょうし
高速道路は常に除雪されております。
そのタイミングでの納車になりますね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マルニ68年式以降のデフの図です。
いわゆるショートタイプのデフ。(首の長~いロングタイプは初期型のデフです)
異音の原因はオレンジ色の6と8のどちらかのテーパーローラーベアリングだと思いますが
両方交換です。ワロスではサイド(ドライブシャフト側)の2個も含め、4個のベアリングがセット品で売られている。
水色で色付けしたパーツも、デフを分解したついでに交換します。
・ダストカバー
・フランジ
・デフのマウントブッシュ
・ガスケットなど
全部セットでワロスに注文。セール中で2500円割引。
プラス送料15000円(ユーロ高い!)で パーツ代だけで合計8.5万ぐらいの注文になりました。
ユーロ高いのが 痛いねぇ
ピンク色の5番のパーツ(シャフトシール)、これはワロスに取扱いが無かったので、
モノタロウで信頼の武蔵オイルシール製を買います。
パーツリストによれば、45×65×10とあります。
内径45ミリ、外径65ミリ、厚み10ミリ。
このデータから、AD型オイルシールの45 65 10 で
AD456510という品番を検索。(型式 内径 外径 厚み)
ありました。これを 予備も含めて3個注文。9日以内に到着。
レストアではこういったパーツ手配のテクニックも駆使しなくてはなりません。
先日プロペラシャフトを外した時に撮っておいたデフの正面からの写真。
中心部から赤いデフオイルが漏れているのと(オイルシール不良か)
周辺が漏れたデフオイルと土ホコリでもう、堆積しててゴテゴテ!
油汚れまみれのデフを降ろしての重整備ですが (汚くて 大変そうだ~)
年末までに交換します。
丸テール チョークケーブル設置 ― 2023年12月06日 21時10分42秒
冷間時のエンジン始動のために チョークケーブルを設置した
エンジンルームに入ったワイヤケーブルは、ぐるっとまわってキャブへ
この部分が チョーク機構。ワイヤがレバーを引けばアイドリング時の燃料が増量される。
キャブへの燃料を増量させることで、冷間時の初期暖気運転をする
暖気運転の時に これぐらい引けば
これぐらいにチョークレバーが動き、混合気を濃くしてくれる
レバーを引きすぎても濃くなりすぎてエンストするし
いいバランスのところをさぐってください
アクセルを踏んでいなくても 1500~2000回転で暖気運転してくれる
これでしばらく暖気
2,3分もすれば水温計がブルーゾーンに入ってくるので
これぐらいまではチョークを引いている。
あとはチョークレバーを押し込んで
出発進行。となる。
丸テール 電動エアコンにガス補充1 ― 2023年12月07日 14時23分54秒
さぁ ヤフオクで買った86000円の電動エアコン(電動クーラー)に、
いよいよガス入れしていきます。
うまくいくでしょうか???
電動コンプに電源を供給する120Aリレー。
イグニッションオンで 電動コンプまで12Vがいきます。
ただし 室内機のクーラーブロアのスイッチを入れないと、コンプは回りません。
120Aリレーの端子(バッテリにつながる30番、電動コンプに行く87番)も、しっかり絶縁しました。
緑色はイグニッションオンで12Vが来るトリガー線 86番端子
緑色に隠れて見えてないですが、アースする85番端子。
右上の赤い太い87番端子には、室内機に行く赤線(ブロワの電源線)、がつないである。
マニホールドゲージを用意。
夏に使った以来で、高圧低圧ホースの中についた蛍光剤をパーツクリーナーで洗い流したり乾かしたりで下準備をしておりました。今回、蛍光剤は入れません。
電装コンプのそばに設けた 低圧と高圧のポートにクイックカプラを接続。
コンプを上に設置したから、凄くラクだな~~^^ 前かがみにならなくていいから。
手順書に従って行います。
まずシステム内の真空引きから。
真空ポンプでシステム配管内の水蒸気を全部取ります。
クーラーシステム内に水分は厳禁なのです
30分間の真空引きでこの値。システム内はマイナス圧です。
これで丸1日放置して、翌日、ゲージに変化が無ければ、
システム内に漏れ箇所は無いという事です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・☆ 🌙 オヤスミナサイ
5時起きで 味わい深い車で早朝ドライブを楽しみ、朝食。
ゲージに変化はありませんでした。^^
漏れ箇所はありません。配管の接続、上手くいったようです。
気温は10度。
では真空ポンプにつながる黄色ホースを外し HFC134aガス缶200g入りを接続し、缶切り後、
数秒間エアパージ(黄色配管内の空気追い出し)する。
高圧側バルブをあけて、まずはここから ガスを自然注入させる。
ジュワ~~~と液体ガスがシステム内に入ってき、システム中でどんどん気体に変わっていきます。
ちゃんと低圧側も圧力が上がってきました。^^システム内の「つまり」はないという事です。
これで100gほど入りました。(ひと缶200gの半分)
これ以上 ガスが入っていかないので、あとはエンジンをかけ(電源を確保するために)、
コンプを稼働させて低圧側から残りのガスを吸わせたいと思います。
高圧側をしっかり閉め 低圧側を開けます。
エンジン始動!
そして、クーラーオン!
さぁ電動コンプ回れ!
相変わらず赤色のLEDが点滅してる・・・
はぁ~~ こういうこともあるかなと 気持ちの半分ぐらい 思ってたんよね・・・
気を取り直して、トラブルシューティング、いってみよ!
これはきっと配線の問題だと思い、
コンプを起動させる信号を出す、サーモスイッチをチェック。
室内機のサーモスイッチから出ている緑ラインは、
夏に販売元の人に質問して回答あったとおり、黄色線に接続している。
実際、クーラーONで ミドリ線に電圧が来ています。
それなのに なんでコンプが回らない!!!
もういちどサーモスイッチの本体をチェックすべく フラップをこじ開け
このプラップ機構も ちょっと問題ありだね~~
後日ちょっと 改良だな・・
何と!
サーモスイッチのセンサーともいうべき銅線が
サーモスイッチのセンサーともいうべき銅線が
エバポレーターに刺さっていないではないか!
こ・・・これでいいのか?? いな!!良くない!
ふつ~は やっぱり エパポに差しこむものでしょう!
3cmほど突っこんでおきました。
まぁこれは 今回のコンプ不動の原因ではないと思われ。
サーモスイッチ本体にも異常なし つーか新品
実際のスイッチング動作も問題なし。
銅線をドライヤーであぶったり、パーツクリーナーを吹きかけたりして 温度変化によってちゃんとスイッチングすることを確認した。
端子間の導通も ちゃんとあり、緑の信号線に12Vを流してる。
となるとやはり、コンプへの配線間違いとしか思えない!
これ、緑を黄色につなぐのは間違ってるよ!担当者さん確かそう返事したよね!
キットに入っていた1枚もんのマニュアル(ともいえないようなものだが・・・・)には、
室内機の緑線は コンプから出ている緑線につなげとあるが
コンプからミドリ線なんて出て無いし!
「青色と黄色は使わない」とも記載がある。
あるのは、赤/黒(これは電動ファンに行く) 黄色 青色の4色だけ・・・。
ピン端子は8個あるが・・・
アキの2このうちどっちかが ミドリ用の配線があるべきなのではないか??
もう~~~!いい加減なハーネスつくりやがって~~~!!
青色は使わないと聞いたのでアキにしてあるのだが・・・
試しにこの青に緑をつないでみてもいいが、
変なことしてコンプの中の回路壊したくないしな~~。
どっちのリード線が正しいのだ??
まるで映画「ジャガーノート」のクライマックスシーンじゃないか!
あるいは映画「エグゼクティヴ・ディシジョン」か。
これが爆弾じゃないだけ ましだけど
もう一回、ヤフオクでの販売元の担当者に状況を伝え、
正しい配線を電話で聞いてみる!
(ちょっとしたことで、販売担当者から電話連絡があり 話をしあったことが あったのだ)
写真をメールで送ったところ、「詳しい者に聞いてみるから 時間をください」とのこと。
いいよ~~ (じゃああの返答はいい加減なものだったのか?)
思うに
カプラ用にある8端子のうちの2個空きになってる端子のどれかがミドリ線用なのじゃないか?
すくなくとも 黄色はコンプの起動線ではない。(黄色はどうも、赤色LEDの信号を同時出力しているみたいだ。)
ガス入れ初日は まぁこんな感じで終わりました。。。。。
配線の回答待ちで まだ電動クーラーは 動いてません・・・
丸テール 電動エアコンにガス補充2 ― 2023年12月08日 13時55分17秒
ヤフオク!の電動クーラー出品者に
正しい配線を問い合わせたところ、翌朝に電話で回答があった。
それによると、
室内機から出ている緑線は、電動コンプの青線に接続するのが正しい、
とのことであった。黄色は使わないという事であった。
さっそくついないでみる。
エンジンをかけ、クーラー、ON!
最初、何も起こらず、またか~~と思った矢先、
コンプが回った!かすかな手ごたえでわかった。
電動コンプの中に遅延リレーが入っているようで、
クーラーのスイッチONから3~4秒遅れて電動コンプが動き出す。
音はほとんどしない。静かなものだ。(エンジン音でかき消されてる)ウィイイイン と書いているが、こんな音はほとんどしない。
また、回転初めの反動も 微かなもので、
いつコンプが動き出したのか、直接手で触れていない限り、まったくわからないほど。
電動ファンは??
画像ではフラッシュの関係でファンが止まっているようにみえるが、
ちゃんと回ってる
よ~~し!
これで配線はOK
低圧側バルブのみを開けて ガスを吸い込ませていく。
ガス缶は40℃以下のぬるま湯にすこしつけて 気化を促す
気温10度のガス圧にもっていきたい
HFC134aのガス缶200gを ひと缶入れ終わったところで、
ちょうどいいガス圧になった。表のとおりだ。 ガス量、200gとは意外に少ないね。
サイトグラスにも、液化した冷媒に泡がすこし混ざって見える。
ちょうどいいような具合だ
サイトグラスの具合の動画はこちら
室内機からも冷風が出ている!!
ヒーターの暖かい空気を ほぼ直接クーラーのエア取り入れ口に吸わせているが、
これだけ冷たい空気に冷やしてくれれば ばっちりだ。
エキスパンションバルブも冷たい^^
後日、つめたくなるここには、結露防止のため、コールテープを巻く。
よし!
ガス補充完了!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ひとつ気づいたことは、
アイドリング時に限ってのことだが、
アイドリング1200回転だったエンジンが 電動クーラーを使用したら、アイドリングがゆっくりと100~200回転ほど落ち込んで1000回転ほどになること。
電動クーラーの使用で 電圧が0.4~0.5Vほど 少し落ちるため アイドリング中の点火系のスパークプラグの火花がやや弱くなるためかもしれない?と思っている。
まぁ、アイドリング中にエンジンが不安定になって止まってしまう事は 無いのですが。
もちろん、アクセルを踏んでの運転中に クーラーONで 途中でガクン!とエンジン回転数が落ちて負荷を体感する、なんてことは ベルト駆動ではない電動クーラーではありえないのですが。
このあたり、次回テストランして 実際の体感としてどうなのか、確認してみようと思う
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、電動クーラーのエネルギーである電気。
設置したバッテリーモニターで 電流の流れを見てみる。
1000回転ほどのアイドリング時の電動クーラー使用時(風量MAX)では
クーラーの風量MAXで 7~10アンペア程度、放電状態になることが分かった。
モニタは、「いま、7.16Aの電流がバッテリーから流れ出していますよ」と告げている。
つまりこのままアイドリングで長時間(12:27)放置していると、電気がどんどん使われて、バッテリーが上がるという事だ。
いかな95Aのハイパワーオルタネーターでも、アイドリング時の回転は低いので
95Aも発生できていないのであろう。(予想だがアイドリング時はMAXの6割程度の50~60A程度だろうか?もちろん2000回転以上に回転を上げれば95Aは発生すると思う)
95Aも発生できていないのであろう。(予想だがアイドリング時はMAXの6割程度の50~60A程度だろうか?もちろん2000回転以上に回転を上げれば95Aは発生すると思う)
モニタは、「このままの状態が12時間27分続いたらバッテリが11Vまで落ちますよ」と
知らせている。(バッテリ下限を11Vと設定しておいたから)
はは、そんなに長時間、アイドリングしないし。(でもこれが容量の小さいバッテリであれば、バッテリアガリまでの時間が2時間とか、1時間とか、もっと少なく表示されるのであろう)ただしこれも、少しアクセルをふかして1500回転までにエンジンを回していくと
オルタネーターの発電量もそれに比例してガッと増えるので、
こんどは あっという間に 充電状態(使用量<発電量)に切り替わることが分かった。
ざっとだが この電動クーラーの使用についてまとめると、
オルタネーターの大容量化により、走っている間は電気が余ってるくらいで、全く問題なし。^^
アイドリングではバッテリの電気を少し消費するが、バッテリ自体が大容量なので、すぐにバッテリが上がる心配は全くない。
トータルで判断すると、この電動クーラー、電気の供給に関しては、問題なし!
アイドリングではバッテリの電気を少し消費するが、バッテリ自体が大容量なので、すぐにバッテリが上がる心配は全くない。
トータルで判断すると、この電動クーラー、電気の供給に関しては、問題なし!
と言えるシステムだ。
心配なく、昼間ヘッドライト、カーステ、ヒーターブロワ、ワイパー、スマホ充電と、どんどん電装品を使っていただいて結構。
バッテリーモニターの状態については、
また後日、試乗も重ねてから
詳しくレポートしたい。
詳しくレポートしたい。
最期に
今回、ヤフオクで買った86800円の電動クーラーキットの
にしやん自作の配線図を乗せておく。
にしやん自作の配線図を乗せておく。
残り わずかとのこと。
費用については。
ヤフオク!電動クーラーキット 86800円
120Aリレー 1500円
22スケアケーブル 3000円
端子類 1000円
雑材 コルゲートチューブなど 2000円
バッテリーモニターセット 10000円
---------------------------------
トータルでパーツ代 ほぼ10万円ちょいぐらいですね。
(技術料、工賃含まず)
しかし電動クーラーを成り立たせるためには、電源の確保が重要で
・95Aハイパワーオルタネーターの導入 6万円
・大容量バッテリーの導入 1.3万
があることを忘れてはならない。
本当のトータルで言うと、10+6+1.3で17.3万だ
従来のベルト駆動式後付けクーラーの、2倍の費用がかかっているといえよう。
ただ、従来のベルト駆動のクーラーシステムみたいに
コンプをエンジンに固定するブラケットづくりや
ベルトライン出しなどをする必要がないので とても楽だった。^^
ともあれ、これでこのマルニにも クーラーがついて
またひとつ、快適な走りができるようになった。
これを前例に 新年からレストア開始する2002tiiにも
この電動クーラーを入れようと思う。
あとはガス漏れなどが起こらないように 祈るのみである。
テストラン試乗でいろいろチェック ― 2023年12月09日 16時31分47秒
テストランに出でました。
農道サーキットを 何周したかな
ヘッドライトもつけて 街に出て 電流の具合を見ます
コンビニで30分停車し、
クーラーON+ヘッドライトONという電気を最大に食う状態で
600RPMぐらいでのアイドリングテスト。
やっぱり電気は減っていくね。
この後 クーラーON+ヘッドライトONで走り出す。
2500RPMまでは 放電状態でした。
2500RPM以上エンジンを回していくと 充電状態に切り替わりました。
これからわかることは、
クーラーをきかせての夜の一般道のドライブ(2500回転以下常用)を長時間すると
ちょっとバッテリ残量に気を遣うってことかな。
(クーラーは四六時中ONになっているわけではないから問題ないと思いますが)
ヘッドライトを使わないクーラーONでの一般道ドライブは、3~5Aほどの充電状態になることが分かったので心配なし。
電動クーラーで だいたい50~60Aを喰ってるってところかな。
暖房や雨の時はどうか?
ヒーターブロア+ワイパー+ヘッドライトONでは、放電状態になることはなかった。
寒い時期のドライブは、問題なし。
ミラーに取り付けたスマホホルダー。
実際、運転の視界の妨げにはほとんどならないね。
邪魔だなぁ~という気持ちに 全くならない。
うん これはいいもんだ。
電動クーラーもちゃんときいているが
HFC134aガスを もう少し入れたほうがよさそうだ。(200gしか入っていないので少なめだ)
でもこれは、春になって気温が25度を上回ってから、オーナーさんの住まいの地域でやってほしい。今はガス補充はガソリンスタンドもやってくれますからね。
キャブのミクスチャースクリューを調整しながら
パンパンいわないところと 加速のいいところを調整しつつ。
リアからの唸り音 やっぱきになる~
デフからの唸り音の聞こえる動画はこちら
これは来週から 最後の修理として
デフ下ろしにかかる。
ベアリングは、ピニオンギアのベアリグだけを交換する。
サイド側は触らないことにした。
WEBER 45DCOE のアイドリングミクスチャー調整
アイドリングは 電動クーラーONでアイドリングが少し下がるのを考慮し
1000~800回転あたりで調整
アイドリング調整の動画はこちら
https://youtu.be/4n5r1K_VZkI
ノンアルビールをたらふく飲んだあと
夜間走行テストに出る
LEDヘッドライト、オ~~~~ン!!
夜間のインパネ周り照明 3連メーターは夜間は暖色系に変わる。
いっや このLEDヘッドライト、明るいわ~~~!
先行車や対向車にとっては、さぞかし まぶしいだろうな~
LEDライトは 田舎で虫が集まってこないのがいいね。
光軸の調整もしなくちゃ
ハイオクガソリンの給油。
さすが45ミリ口径のツインキャブ!
燃料計の目盛りがみるみる減っていきますな^^;財布もどんどん軽くなっていきます。
そうそう、メーターですが
燃費を測ろうとトリップメーターを「0000」に戻そうするところ、「0010」になっちまいますね。
これは入庫時からで、今回特に 触っていませんでそのまま。
大食いレディーですが 打てば響くの例えの通り、
相当に艶っぽく イイ反応をいたしますな~~~
セミトラで始動性は良くなったし、アイドリングは安定し、ふけ上りも問題なし。
直進性、ステアリング、ブッシュの具合、曲がる、止まるには、問題ありません。
もうちょっと走ったら、スパークプラグの焼け具合を 見てみましょうかね。
エンジンマウントが来たら、それも交換する。
ツインキャブなので キャブの同調やアイドル調整はもう少し詰めてみたい。
「止まる」に関しては、ブレーキパッドを DIXCEL に交換して正解!
制動力が 以前とは雲泥の差で、明らかに良くなりましたよ^^
交換前は 踏んでもなかなか止まらないから 怖かったもんな~
やっぱ、残るは デフの唸り音だな~~
丸テール エンジンマウント(右側)交換 ― 2023年12月10日 19時39分03秒
このマルニ、アイドリングでけっこうエンジンが振れるので
信号待ちではちょっと不快なのだ。
なので、エンジンマウントを交換する。
とりあえず よく振れている右側のみ交換だ。
山下オートパーツから届いたエンジンマウント 右側のみ
BMWジャパンに残り在庫2個だったそうだ。 送料込み8000円。
エンジンを支え、マウントのねじを外していきます
取り外し
新品と旧品を比較 旧品は約4ミリつぶれてました
取付部分の錆をチェック
新品のマウント取付の際は もう一つの油圧ジャッキでエンジンを微妙にリフトアップして
ボルトを取付。
前のマウントのつぶれていた分だけ リフトアップしなければボルトが入らないということだ。
交換完了
交換前エンジンの振れ 動画
エンジンマウント右側のみ交換後のエンジン 動画
比較してみると だいぶ良くなったかなと思います。^^
もう片方も交換すれば もっと振れなくなるのだろうか?
最近のコメント