BMW2002tii シーカフレックス打ち(ボディの防水処理)2025年05月03日 22時56分54秒

ボディの切り継ぎ補修や溶接を施した箇所に
防水処理のため、シーカフレックスを打ちます。
乾燥後に上から塗装できる シリコンコーキングです。
シーカフレックス227
自動車など工業用のシーリング材です。硬化後は良好な弾性体となります。
空気中の水分(湿気)との反応により硬化します。一般に低温時は空気中の水分が少なく、硬化は遅くなります。
速硬化形のシーリング材として自動車など幅広い工業分野で使用できます。鉄板、アルミ等の金属、樹脂等の継ぎ目の防水シールとして最適です。
1成分形で取扱いが容易。
臭いが少ない。
硬化が速い。
塗料の上塗りが可能。
タックフリータイムが従来の約半分。



どこに打つかというと
フレームの切り継ぎ箇所のスキマ埋め

パネルの溶接継ぎ目

シーカを盛ったあと、、手袋をした指先でなぞります

このあたりは タイヤハウス内で
タイヤが泥水を跳ね上がるので入念に。




エンジンルームの隅

ジャッキアップポイント周辺

フロアパネルの溶接跡

フロア補強材の溶接個所


サイドシルの後端部


スペアタイヤ収納部の切り継ぎ箇所

トランク内部

デフの上のパネルの溶接個所

これらでシーカ1本消費です。

固まったあと、2液型ウレタン塗料で塗装いたします。

BMW2002tii ルーフの雨どいサビ取り2025年05月02日 10時07分45秒

Aピラーからルーフ後端へのびる長いモールを外すと そこにはやはりサビが!
水気がこもり抜けないので このように鉄がサビてしまうんですね

とりあえずワイヤブラシでケレン


雨どいにも うっすらと錆が進行中です


そして右のAピラー根元には錆穴が。
ルーフから内部に水が入ったか?ボディ剛性にも影響する箇所だ。

ワイヤブラシをドリルにくわえてケレン開始

ギュンギュンやっても 茶色いサビ染みは 残ります。


ケレン後に サビキラーで化学的に錆転換するしかない
赤錆から黒錆へと転換すればこれ以上錆が進行しないという。

ルーフにもサビキラー

Aピラー根元の穴は 溶接で塞ぐ

サビ止め塗料を厚塗り。乾いたらシーカ打ち(防水処理)しなければならん。

サビキラーの上に 錆止め塗料を刷毛塗り。
Cピラーの上部、雨どいの下。ここはどのマルニもサビやすい箇所だ。

もうこれでカーベキューに吊ったボディには 錆らしいサビは見当たらないようになった。

しかし まだ錆と戦うべき箇所は まだ残っている。
フェンダーとドア、トランクフード
フロントアクスル、デフを含むリアアクスル、プロペラシャフト、ドライブシャフト・・・。
・・・気が遠くなるね。ひとつづつやるしかないが
錆の酷い車のレストアは いかに時間と手間を喰うか、ということだ。

このBMW2002tii、当初は2年のレストア期間と見積もったが、
やればやるだけ錆が見つかってくるので
今のペースだと 引き渡しまで もうあと2年はかかってしまうだろう。

BMW2002tii ボンネット錆取り2025年05月01日 19時39分10秒

このマルニが入庫してすぐに外したボンネット


2年ぶりにそれを引っ張り出して錆取りを始める


ここまで錆がひどいボンネットははじめて。
ほんとにボディの程度が悪い2002だ。

ヒンジも ここまでとは・・

モールを外していくと うわ!泥が!

うわわわわわ

ひでぇ!

こういったクリップは全部あかん

すぐに水洗い

全体的にくすみ切ったモールだが
コンパウンドで磨いて どの程度 輝きが復活するか?

磨く前。

目消し用コンパウンド(最も荒い)で 5分ほど磨いた後。
ざっとだけど まぁ・・・ぜいぜい この程度にしかならんね。
これら、くすんだモールを手間暇かけて再利用するか または思い切って新品を買うか。
(モールは2002をぐるりと新品ひとセット、33万ですが)
そこはオーナーさんと相談しなければならない。

磨いて再利用するにしても、モールを磨く作業は、オーナーさん自身にやってもらおう。
こっちはこっちで忙しくて そんな単純作業にまで手が回りそうにない。

全て新品にするなら
モールひとまわりセット11万

その取付クリップセット1万


Aピラーからルーフレールへの長いモール左右セット7万

サイドのモール取付セット0.5万

サイドのラバートリム4.3万

サイド下部のステンレスモール 左右で5万

ドイツから空輸で2万。
消費税3万。
しめて33万近くになります。





ここのコーナーの部分、もう錆で穴が開きそう・・・

クリップの穴はさびやすいので しっかり錆取り
各部を徹底的にケレン。




浮き錆が取れたら サビキラー登場

薄めたものを塗布してよくしみこませ 錆転換させていく

乾いたら塗りで 3度塗り



グリルのほうも

錆びた個所はやっつけました
この上にはプラサフをスプレーガンで塗るつもり

ヒンジも錆取りの後 サビキラーで錆転換処理

汚い仕事は 疲れるね~~~ーー;
汗もかくからビール飲みたくなるよ

BMW2002tii 電動コンプレッサー取付準備2025年04月30日 18時37分44秒

エンジンルームにエンジンが乗っかっていないうちに
クーラー関係のホースの通し穴あけを行っておく。

室内側からみたところ。
ちょうど グローブボックスの裏だ。


電動式のコンプレッサーをつけるので
配線の確認。

電動コンプ用に100Aリレー
その取付穴をあけておく


電動コンプの台座を取付

カットしてスリムに。

電動コンプはこのように台座に取り付ける。


ウオッシャータンクのステーを
接触しないよう 少し削りました。

低圧ホースを仮付けして ガスチャージ用のカプラを
取り付けるスペースが確保されていることを確認


電動コンプへの配線はこのように取りまわすことになるだろう

やがてここに ホースやその他のものを取り付けていくことになる。

この電動コンプ、650Wということで、約55アンペアを喰う。
コンプだけで55Aであり、これにクーラーに必要な電動ファン、室内機のファンも加えれば70Aぐらいは必要になってしまう。
通常のマルニのオルタネータは45Aを発生するが、夜間走行などでは走行しながらヘッドライトやワイパー、ファンやカーステなどをつければ45Aに近くなってしまう。
そのため、電動コンプを動かすには 純正のオルタネータ発電量では全く足りない。
このために、オルタネータ(発電機)は90~100Aを発生するものを取り付ける必要あり。

例えば夏の雨の夜、夜間走行でヘッドライト(ハロゲン)をつけ(スモールやテールライトも点灯)、電動クーラーをつけて、ワイパーを動かせば、発電容量ぎりぎりになってしまうだろう。

このため、バッテリーも110D23Lぐらいの容量の大きいものを取り付ける。
バッテリーモニターも装備すれば、出来の消費量ステータスが可視化できるようになるだろう。



BMW2002tii バルクヘッドのインシュレータ止め金取付2025年04月28日 13時59分49秒

室内とエンジンルームの間の壁、バルクヘッドには
画像のような防音材を取り付けます。

色付した部分に 止め金具で取り付ける。
接着はしないてもいい。

だが その止め金具が 錆びてしまい 半分ほど無くなっていたので
新たに取り付ける必要あり。


1ミリ鋼板から止め金具になるものを切り出し、
今回は溶接ではなく ブラインドリベットでボディに取り付ける。

金具とボディに3.2ミリの穴をドリルで開けて
ブラインドリベットを差し込む。

そして リベッターで かしめる。





前部で15か所ほど インシュレーター(防音材)止め金具を取り付けた。
金具にもささっと 錆止め塗装

ついでにバッテリトレイ下のステーに燃料ホースを通す穴をあけ。


今後の電動クーラー取付のための
メイン電源配線(太いね~~)取付の様子見。
ここからバッ直でプラス/マイナス取って ヒューズをここにつけて・・・

フロントのコンデンサーの下に コードを這わせて右サイドへ向かう。

そして電動コンプレッサーに接続するわけだが
コンプを載せる「台」が必要。


この場所、もとはウオッシャータンクがあった場所だが、
ここに電動コンプレッサーを取り付けるつもり。
ウオッシャータンクはこの台の下に取り付ける。



一昨年にレストアした72年式の2002丸テールにも
この場所に電動コンプレッサーを取り付けた実績があるので
それと同じにする。
ちょっとエンジンルームで目立ちますが、今後のメンテ性を優先した位置です。



こんな感じで 今後のいろんな補器類等の取り付けを予測して
いまのうちに いろいろとエンジンルームで下準備しています。

BMW2002tii エンジンルーム加工52025年04月23日 12時00分22秒

クーラーのコンデンサ下部の受けステーを製作。

ラジエターの前面に取り付けられるよう
ステーをボディに溶接。

サビ転換剤
水で50%に希釈し

赤錆のひどいところにサビキラーを塗りこめ
赤錆を化学的に黒錆に転換します

細かい部分にはけ塗り


乾燥後に 錆の転換具合を確認し
下地塗料を塗るつもり。


BMW2002tii エンジンルーム加工42025年04月22日 12時44分35秒

バッテリトレイのカド
補強入れ





下部フレーム 錆取り。
ここは錆がひどいので 防錆塗料POR-15あたりで
しっかり防錆しないといかないかな~


フロントガラス下の雨どい部分
まずは防音材を取り外し

浮き錆取りで ワイヤブラシを突っ込んでシコシコ。

ケレンすれば 錆の下に
細かい錆穴も見つかりますねぇ・・・

こういったこまかい錆穴は
JBウエルドと アルミテープで穴ふさぎ。

防錆下地塗装


BMW2002tii エンジンルーム加工32025年04月21日 13時52分29秒

陽光がまぶしい季節になりました。


切り取ったバッテリトレイは

3か所のねじ止めにて固定するように
ステーを溶接するなどして加工。

ケレン作業ののち

錆止め下地塗装して乾燥。

ラジエタードレンのための 切り欠き箇所の補強溶接

クーラーの配管のための穴あけ

高圧、低圧のクーラー用ホースに、配線などを通すための穴など。

BMW2002tii エンジンルーム加工22025年04月20日 12時36分57秒

やがてこのマルニに取り付けるクーラーセットの
電動ファンとコンデンサー。
走行中にいちばん風を受ける ラジエターの前面に取り付けることになります。
コンパクトになったコンデンサーはマルニにちょうどいい。
ヤフオク!でキットを買いました。
台湾で製作されたものらしい。

電動ファンと組み合わせると
タテ31cm   横34cm   厚み12cm となる。

ただし、高圧ホースの接続のため、この部分を切り欠く必要あり。


これはボンネットの支えですが
黄色い部分を切り欠きます。


これぐらいでしたら ボンネットを開けたときに支える強度に問題ありません。

次にこの部分をカット

コンデンサの脱着の際、ラジエターを外さなくて良くなります。
今後のメンテ性向上のために こういった加工をしています。

電動ファンの厚み分も カットします


結局 この部分は大きくカットになりました。
コンデンサ取付後には 上に鋼板で蓋をするので問題ありません。


もう少しこういったエンジンルームのモディファイ加工をし、
錆取り→塗装と進むつもり

BMW2002tii エンジンルーム加工12025年04月13日 16時00分06秒

エンジンルームの加工に参ります。

ラジエタのサイズや 取付穴を 段ボールに写し取り

ボディにあててみます。

ラジエタの下にあった、クーラントのドレンの位置でボディをキリカキ。


手でドレンをひねりやすいように やや広めに切り欠いてやりました。
このあと鉄板溶接で補強するつもり


エンジンルームの加工、次。
バッテリトレイの上の、このカドの造形。
バッテリを乗せたり外したりするときに ここが邪魔なのです。


で、四角にカット。
これでバッテリーの積み下ろしが楽になった。
切った個所は 後日溶接で補強入れることにします。


そして、バッテリトレイ。
インジェクション仕様のマルニの場合、この真下あたりにオルタネーターを位置がくるので
オルタの脱着に このトレイが邪魔になるんです。

で、溶接してあった個所を削り、バッテリトレイをボディから切り離した。
後日、トレイはボルトで脱着できるように 加工いたします。
これでオルタネーターの装着や ちょっとした周辺のメンテは大変やりやすくなります。^^


このあたり、表面的な錆ですが
防錆もしっかりしたいところですね。
こういった加工は 2002整備をしていて
ここがこうだったらいいのになぁ・・・と思っていた箇所です。