丸テール キャブ取付その他 ― 2023年09月13日 15時23分21秒
丸テールのウエーバーキャブ45DCOE用のインシュレータが届いたので
キャブを取り付けます
その前にいくつかやっておくことが。
キャブの下になってしまうスターターのメンテ。
30番端子に太い配線をバッ直で接続し、コネクタを赤色カバーで被覆。
14スケアのコードは バッテリーの+に接続。
つぎ
緑色の矢印の 冷却水ホースのとりまわし。
ヒーターコアからウォーターポンプに行く経路ですが
スターターの上でかつキャブの下を通っていたため熱がこもりそう。
さらにこのホースが邪魔でキャブを取り付けにくいし、
ホースのつぎ足し接続部分がスターターの上を通っているので万が一水漏れしたときが怖い。
このホース経路を若干変更する。
スターターの上ではなく、横を通ってもらおう。
そのために、ホースを少し延長する。
ヒーターコア出口にホースを接続
バルクヘッドから出たホースはいったん下に向かい、
スターターの横を通って、ウォーターポンプへ向かう。
ブレーキパイプとこすれないように、パイプ側に保護のゴム管を巻いた。
では キャブ装着にとりかかる。
まずはキャブの掃除。ガソリンのにじみあり
インシュレータを装着
ちなみにこれが 以前破けてたインシュレータですわ。
推測だが、キャブの調整をしているうちにバックファイアなどが起こって こうなったっぽい。
インシュレータの樹脂部分、熱で黒く焦げてるもん。
Weber 45DCOEキャブを装着
インシュレータにずれがないか 確認 OK
キャブのアクセルロッドをつなぐ
アクセルペダルのロッドとのリンクに若干のガタツキあり
ワッシャの厚み変更で ガタツキをおさえる
新品の戻りスプリングの装着
このスプリングはもともとついて居たものは軽すぎたので
純正のオリジナルスプリングをスプリング屋さん(大阪市の冨士発条製作所)に送って
今後のためにも 何個か複製してもらった。3個で1万円。
手で引っ張った感覚だが、オリジナルと比較して 複製品はほんの少し弱い9割ぐらいの張力であった。
複製なのに張力が違うのは、材質の違いだと思うが、
ほぼ同じ張力に近づける場合は、現在の線径1.6mmからもう少し太くした方がいいだろう。1.8mmぐらい?
3個作ったうちの1個を装着。
これでかなりアクセルペダルに 本来の「踏みごたえ」が出るだろう。
以前は アクセルペダルがとても軽すぎて、たいへん乗りにくかった!
いつもの農道サーキット試乗コース(笑)
燃料ライン、エアフィルターベースの取り付け
K&Nエアフィルターに若干のつぶれ・・・なんで?
ははあ、そういうことか・・・
ブレーキブースターが フィルタに当たってるんだ
なるほどね・・・ それでカバーもこの部分、けずれてるわけね
しゃあない。
あたってるけど これで装着するしかないよな~~
あるいはもう少し エアフィルタの下側をつぶすか。
つい先日 ヤフオクで 350万円近くで落札された(すげ~)
同じくDCOEツインキャブのブラック・マルニはどうしてたんだろ・・?
よく見ると、スポンジ式のエアフィルタ、装着してますね。
なるほど。これならあたってもガチガチ言わないわけだ。
将来これにした方が いいかもね~
丸テール 冷却水抜きとヒーターボックス取り外し ― 2023年09月06日 07時43分47秒
BMW2002丸テールの修理項目のひとつ、ブロワーが効かないとうのがあるので着手。
空調のヒーターボックスをオーバーホールするので冷却水を抜く必要あり。
ラジエターキャップを取り外し、まずはラジエターのここから抜く。
ラジエターからだけでは これぐらいしか 抜けません
排気側の エンジンブロック 4番シリンダ―のめくらぶたの下に
冷却水のドレンプラグがあるので ここからエンジンのウォータージャケット内部の冷却水を抜きます。
ところが ドレンプラグを外したにも関わらず 冷却水がほとんど出てきません。
ウォータージャケット内に発生した錆が堆積して固まり 出口を塞いでいるんです。
長期にわたって冷却水を交換していないマルニは 良くこのようになります。
たいがいの 良くメンテをされていないマルニは こうなっています。
穴をつつきます。
錆の堆積が ドリルでほじくるほどでなければいいが・・・
すぐに冷却水は出てきました。
たいした詰まりでは なかったようです。
このように 内側に「錆の蓋」ができちゃっていました
中に押し込んでしまった錆を押し出すために
冷却水を注ぎ
勢いよく錆カスを押し出します。
こういうのが いくつか たらいの底の溜まってましたよ
冷却水の交換は 出来れば2年車検ごとにお願いします!
これでヒーターボックスへのホース接続を 外せます。
ヒーターバルブも外し ブロワーへの配線も 外します
室内の空調コントロールパネルは錆が吹いていて かなりひどい状態です。
錆取りをして 専門業者へ再メッキに出すか、あるいは メッキ調の塗装を行うかです。
今はお金のかからないメッキ調の塗装 1500円にしておきます。(メッキには及びませんが)
外したヒーターボックス。
これからばらして掃除し、各部シーリング等を付けなおし、 綺麗に組み立てます。
ヒーターボックス 外したあと
どのマルニも ここから水が入って フロア下を錆させますね。
その過程で発見した ハザードスイッチの不良。
押し込んでもボタンが止まらず、すぐに赤ボタンがスプリングの反力で戻ってきます。つまりハザードが点きっぱなし状態になります。前レストアした2002Aもこうなってました。
どのマルニも、みんなこうなって 交換することになります(ハザードは車検確認項目ですので ごまかせません)。
すぐに山下オートパーツさんに注文しました。送料込み1個15000円。
(同時に2002tiiの分も 注文しました)
これはドイツのワロスに注文しても 最近の円安のため ほとんど値段が変わらないのです。
すぐ届けてくれる 日本の山下さんに頼んだ方がいいでしょう。
使えば使うほど、ボタンのロック機構?が すり減るかなんかして 寿命に近づいていくんだろうけど。平均、何年ぐらい 持つんだろうかね??
いちど 中身をばらしてみて どうなってこうなってしまうのか 確認したいね。
BMW2002tii レストア前現状1 ― 2023年08月12日 19時34分44秒
1974 BMW2002tii の現状 その1
水漏れ。
エンジンはなんとかかかるのだが
ご覧のとおりである。
うちにやってきたその日から
たいへんお行儀の悪いコなのである。
車体下から見たところ。
オイルフィルターの上あたりか・・・
燃料噴射ポンプのあたりだ
指さしているホースから ピュ~と 派手にクーラントが漏れていた。
幸い、オーバーヒートには至らなかった。
クーラントがなくなって そのままエンジンを動かしていると
やがてオーバーヒートしてしまい 最低でもシリンダーヘッドが熱で歪んでしまう。
そうなるとまた なん十万と 余計な修理費用が掛かることになる。
あぶなかったのだ。
後日 そのホースを取り外し。かなり劣化しているホースだ。
燃料噴射ポンプのウオームアップレギュレータという箇所に
冷却水を送るホースだ。
とりあえずは 仮に 漏れないようにつなぐ。
そんな感じでエンジンをかけ 調整をしていたら。。。
知らぬ間に また水漏れしていた。
今度は 前回と違うところからみたいで。
30分でこれだけだから 雫が垂れている程度だ。
エキゾースト側、エキマニの下のメクラ蓋の一番奥。
4番シリンダーのあたりに錆っぽいものが
4番シリンダ付近のめくら蓋からクーラントが滴下している。
ご覧のように 錆の鍾乳石を形作っている。大変珍しい。
さぞかしエンジンブロックの中は錆パラダイスなのだろう。(はぁ~(ため息)
なんでこんなになるまで 放っておくんだろう・・・。
カワイソーといえば カワイソーである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんなことをボヤきながらやっていたら負のオーラが充満したのか
エンジン調整をミスって 逆に調子悪くなるし・・・。ーー;
初めてインジェクション触ったけど、調整むずかしーなーオイ!
それとも燃料噴射ポンプ自体がもうアカンのか?
水漏れもしているし 今日はもう エンジン切った。
押そうにも 水勾配の若干のスロープがついてて
ウンウン大汗絞って押しても押しても
一人ではこれ以上納屋ガレージに押し込めない・・・。
しゃあない ここで一晩 おもらししてなさいキミは・・・。
ブログを書いてる今も なんか腰に違和感が残ったままである・・・。
お盆の狂ったようにアッツイなか 作業するもんじゃないな。
BMW2002A 暑さ対策 点火コイル冷却ファン設置 ― 2023年07月22日 14時45分44秒
ふ~っ、暑い暑い
梅雨明けで 夏本番!
今日のメンテは エンジンルーム内で80~90℃にも熱くなる点火コイル。
熱によってアイドリングが不安定になるコイルの「熱パンク」予防として
冷却システムを作ります。
DCブロアファンで外気を送り込み、コイルを冷やす作戦。
信頼のSAN ACE テスト中。
このファンは1Aも食わないのに 結構な風量が出るスグレモン
同等の中華製は 2.4A食って つくりもチャチかったので採用しなかった。
ここに穴をあける
ブロアファンを設置。得意の針金止めで(笑)
ここから空気を吸わせれば 冷たい風が送り出せるだろう
雨が降ったときなどを考えて 水滴よけカバーを作らねばならない
水滴の混じったエアを点火コイルにあてるともう 漏電でアウトである
ダクトをつけて 水滴の混じらないところからエアを吸わせよう
ファンからの風は斜め上に吹きあげるが、2割ほどだけ狙いの穴をはずれてしまう
このように接地したのは、ボンネットを閉じたときにファンの頭が当たってしまうため。
カバーをつくり すべての風をエンジンルームに送る
ダクトを通って 点火コイルに風を当てる
途中にフィルタを取り付け
金属薄板(シンナーの空き缶)で コイルを覆う風防をつくる
ここをフレッシュエアが通り抜けていく
冷却システム全体。
夏だけの装備。秋になったらダクトや風防カバーは外していいと思う
配線と制御。
アマゾンで買ったファンのコントローラー。1800円。
温度によって 電装品のオン/オフを制御するものだ。
稼動テスト中。
不親切な説明書を読み解き トライ&エラーで 数値をひとまず設定。
例えば コイル温度が55度になったら冷却ファンが回りだして
45度にまで下がったらファンが止まる、というように。
温度センサーはコイル側面真ん中にケーブタイで押し当てた。
配線はファンのコントロール線とともに室内に通す。
コントローラーに配線をし、グローブボックスの下に両面テープで貼り付け。
運転席位置からは通常見えませんが、少しかがめば見える位置です。
キーがACC位置でONとなり、点火コイルの現在温度を常時示します。
4つあるボタンのうち 左上の電源ボタン3秒長押しで
システム全体をオフにできる(ファンが回らないようにする)
運転中に雨に見舞われたときなどは 水滴がコイルにかからないようにするため
止めたほうがよさそうだ。
オーナーさんは晴れた日にしか乗らない主義だそうだが 覚えておいてください。
エンジンをかけると コイルの温度はどんどん上がっていきます。
55度になって40秒経過したらファンがONとなる仮の設定。
気温33度 40分ほどガレージ内でアイドリングしてましたが ずっとファンは回りっぱなし。
このあたりが下限ですね。
自己発熱やエンジンルームの熱もあるので 気温33度では これより冷えません。
走っていないのでエンジンに風が当たらないから、温度がじわじわと上がっていきます。
ですが、何もしなければ90度近くになる点火コイル。
それを60度以下に抑えているから かなりの冷却効果。
これで真夏の点火コイルの熱パンクからはおさらばです。
これで真夏の点火コイルの熱パンクからはおさらばです。
テストランしながら また数値を設定し直してみます。
60度でファンがON,55度でファンがオフ という具合がいいかもしれない
BMW2002A セミトラ冷却と酷暑走行テスト ― 2023年06月29日 13時20分01秒
白い箱が 点火系を強化するセミトラユニット。
ヤフオク!で個人の方が惜しみなく性能の良いものを製作したというものを12000円で買った。
こいつの性能がとんでもなく良くて、マルニの調子も良くなった。
「旧車 ポイント車に タイミングランプ付き 自作セミトラユニット 東芝FET 2SK2967使用 ヨタハチ N360など」
でヤフオク検索してみてください。
湿気を避けるべしという事で、室内のクーラーの横に張り付けている。
このセミトラユニットの中身はトランジスタ(東芝のMOSFET 2SK2967)。
これは発熱がたいへん少ないものいうことで 実際、走行中にアツアツにはならないのだが、
少しでも冷やしたいということで 今回、対策を講じた。
アルミのヒートシンクをアマゾンで買った。パソコンのCPUなどを冷やすパーツだ。
このように付属の両面シールでセミトラユニットに貼り付け
そこにコルゲートチューブとU字型ゴムホースで
そばにあるクーラーの冷気を導き、セミトラユニットを冷やす作戦
冷気を効率的にあてたいのでPPシートで整流版追加
設置完了 なんか ものものしいですが
気温32度の酷暑の中、テスト走行に出ます
おお!セミトラユニット 熱くない!いつもは熱くなりますが。
かなりヒートシンクに熱が逃げてます。
さらにクーラーの冷気があたるもんだから なお放熱されてる
ヒートシンクを指先で触ると 冷たいもん
試乗に出る前 ガレージで測ったセミトラユニットの温度が25度だったのが
炎天下の走行をしても30度より上がりません
気温33度の炎天下でのアイドリング
室内はクーラーのおかげで涼しい!
コンプレッサーはオン/オフを繰り返し、良く冷やしてくれます
とくに 角にある丸型吹き出しがいいですね。左右に冷風を運べますので
室内に「熱い空気のよどみ」がなくなります。
やっぱりクーラーユニットをセンターに設置して正解でした。
冷風吹き出しがドライバーに近いので 快適に涼しく運転できます。
サイトグラスをみても 冷媒はいい感じに泡が混ざってぶくぶくしてます。
R134aを350g封入し、ワコーズのパワーエアコンプラスも入れました。
気持ち、もう少し冷媒入れてもいいかな?という感じですが、これで十分冷えるからこれで良し。
1時間ほど調子よく梅雨の晴れ間の炎天下(気温32℃)を走行する。
水温計はこれぐらいになった。
ちなみに2月(気温10℃ぐらい)では どんだけ走っても 水温はこのあたり。
炎天下での走行水温計レッドゾーンまで10ミリ。
これで実際 冷却水は 何度ぐらいなのでしょうか。
赤外線温度計で各部を 測ってみました。
ラジエターに行く水温センサーハウジング付近は91℃
ラジエターのアッパー部分は98℃
これからラジエターを下へ下へと通って冷やされます
71度で開くサーモスタットは75℃。(ノーマルのマルニは80度で開くサーモスタットですが、この2002Aには71度タイプをつけてます)
ちゃんと冷却水はラジエターで20℃以上は冷却できてますね。
排気側。
エキマニは最も熱いところ。1番シリンダ付近で216℃。ただしアイドリング時。
これが時速100㎞で連続走行すると 何度℃になるか 今後また測ってみよう
エキマニに今回設置した遮熱板。
その隣にあるクーラーの高圧ホースのキャップ101℃。
遮熱板1枚で 熱を半分にしてくれてますね。よかった
ここからは燃料系統。
キャブのフロート室64℃。
エンジンルームの燃料フィルタあたりは88℃。
やっぱエンジンルーム熱いな 断熱材を巻くか?
燃料フィルタを熱いエンジンルームに設置するのがいいのかどうかも 検討しなければならん
でもなるべくキャブの手前にフィルタ入れたいんだけど・・
残量75%のガソリンタンクは43℃。
ちょっと熱めの風呂のお湯並み。
けっこうガソリンは熱くなるもんですね。
真夏の運転で問題になるのがパーコレーション。
ガソリンがホース屋キャブの中で気化しだして、エンジンの調子が悪くなる症状。
酷暑での運転はこれに注意。
走行中にエンジンのふけが悪くなってエンストしちゃいます。
そうなったらエンジンかからないので、ボンネットをあけて暫くエンジンルームを冷やすしかない。
エンジンルームが90度近いから、そこにガソリンを通過させれば やっぱガソリンは熱くなるよね~
パーコレーション防止対策としては、夏はなるべくガソリンは満タンにしておく。
暑い時は 長時間アイドリングしない。
できれば キャブ車は炎天下では乗らない。
ソレでも乗る…という場合はオイルクーラーみたいな燃料クーラーをつけると安心でしょうね。
保冷剤なんかをパックしたケースのなかに燃料ホースを通すか?とも思ったり?
ガレージに戻って そのままアイドリングさせて(クーラーつけたまま)
どこまで水温計が上がるかみていましたが
このあたりまででしたね。 レッドゾーンまで10ミリを切ったってとこ。
このときの周囲の気温は32度でした。
このあたりで 実際の水温は赤外線温度計でラジエターアッパーを測ってみると
100度手前ぐらいでした。
このあたりを指していても まだもうすこし大丈夫という事ですね。
この上がった水温計も、走り出すとゆっくりと下がってきます。
とにかく 炎天下での長時間アイドリングはさけたほうがいい。
ちなみに
ガレージ内でこの状態で15分ほど信号待ちの状態でアイドリングさせてましたが
(Dレンジにいれてサイドブレーキをかける 回転数500RPM)、
ときどきアイドルがラフにバラけることはあったものの、エンストするようなことはありませんでした。
こういったテスト走行を何度か繰り返してダメ出しをして
7月中旬にオーナー様に納車いたします。
BMW2002A 冷却水の注入でチョイ漏れ ― 2022年09月02日 15時51分19秒
エンジンにクーラントを入れます。
いつも使うクーラントチャージャーで エア抜きの手間を省こうとセット。
コンプレサーを稼働し、ホース内を真空にします。真空度(負圧)のゲージが上がっていってます。
しか~し!
そう簡単には問屋が卸さなかった。
針が上がっていかない。
これは、どこかにエア吸いしているところがあるんだ。
ホースバンドの締めが緩いところがあるか
ラジエターかヒータコアに穴があるか・・・ ラジエターは専門業者でチェックしてもらったからまずそれは無い。‥ヒータコアかなぁ・・・やだなぁ まさかヘッドガスケット??
こういうときは どんどん悪いことを考えてしまうものだ・・・
各部のホースバンドを確認するも問題ないように見える。
それならばと意を決してクーラントを注入。
きっと問題の箇所から漏れてくることでしょう・・・
いつもの古河工業のクーラントのブルーを使用。
マルニは全量交換で7リットル用意。4年は交換しなくてもいいよ!
ラジエター内に満たした後、エンジン内通路にも入っていって、7Lのうちのい6Lほど入ったころ。
き、きた~~!!ポタポタと!
お、フロントからだ!
(ヒータコアとかじゃなくて かな~り安心)
このあたりかぁ
?まさかウォーターポンプ??いやあれば液体ガスケットも併用したしまず漏れないはず・・・
狭いところなので 鏡で見る。
あ!ここ漏れてる!
ホースから青い汁が!!
この裏だ!
ウォーターポンプとサーモスタットをつなぐホース。
上から見たらちゃんと締まってるように見えるが、裏側ははホースの端にずれてバンドがかかっていた!
バンドを緩めてずらして しっかりホースにバンドがかかるようにします。
ホースをずらし しっかりとバンドを締めた。
当然 クーラントの漏れも止まった。このあとパーツクリーナーで洗浄。
ふう~いちばん簡単なところで ヨカッタ
これと関連して、ラジエターのロワーホースがコンプレッサーのプーリーにも接触していないことを確認。
ここはちとぎりぎりで こわいなぁ・・・エンジンは振れるしね。
なんか金属のリングでもホースに巻いて対策しとこ。
乗っていくうちに プーリーがホースこすっていったら 水漏れして やばいもんね
ということで、今回漏れたところはここの裏ですね。
もう一枚 別な角度で。 ブルーの線の位置までパイプはあるので バンドもしっかりかかり 大丈夫でしょう
このホースはコンプレッサーのサービスバルブにあたるのを避けるために、純正品以外の曲がりホースにしたところだ。(純正はストレートホース) ・・・気をつけねばならんところだった。
次はエンジンオイルを入れます。
BMW2002A インテークマニホールド取付 ― 2022年08月26日 06時15分53秒
インマニを取り付けます。
インテークポートの詰め物を外しました。半年ぶり。
インマニ、ドッキング
こちらの画像は約20か月前、2020年11月の様子です
8つのM8ナットを締め・・・
下部の1か所 ボルトナットをステーに緊結
画面の上の部分、オイルディップスティックのバーを固定するためステーでインマニに緊結
インマニとクーラントホースを接続
ここの接続部分ですが 漏れやすいんです。クーラントが。
口金がさびて痩せてきているため、ちょっとホースのサイズにぴったり来ない。
液体ガスケットを塗っておき
押し込むようにホースを接続しました。漏れてくれるな。
こちら側もホースをつけます。
いったんキャブレターを載せて スロットルリンクと干渉しないように取り付け
このホースはバルクヘッドを通って ヒーターコアの出口と接続
キャブのオートチョークのバイメタルを温めるクーラントホース2本も長さを考えて接続
エンジンルームも完成に近づきました。
あとは燃料jホース系統やバキューム系統、 電装品の配線作業を丁寧に進めます。
BMW2002A 冷却ファン交換 ― 2022年07月28日 20時40分07秒
レストア中のBMW2002Aの冷却ファンを新品に交換した。
図の1番
左:わけあって削りを入れた旧品(やせ細って見えるな~)
右:ワロスで買った新品 直径400mmタイプ
400mmタイプを買いました。もう一方の小さいほうはどの車種用なのかな
ボルトの回り止めシート2個必要。再利用もできますが。
現在1ユーロ140円ぐらいなので 8000円ぐらいです。
これまで使っていたものは劣化してヒビワレもあり、ここまで削っちゃったら冷却効率も悪そ
うですね
このようにウォーターポンプのプーリーに固定。
このあと、ボルトの下に入れた2枚の回り止めシートの端 4か所を ドライバの先でぐいっと曲げておきます。
手で回してみたらかすかにクランクシャフトプーリーの→部分にかすかに触れるので
いったん外して少しディスクグラインダで削りました。(画像は削ったあとのもの)
ラジエターを取り付けて、ファンとの間隔を確認。
16ミリぐらいいあってこれでOk.自分のマルニでも16ミリぐらいだった。
ラジエターのフネの部分上の部分)とのスキマも大丈夫。
こちらもスキマ確認。
ホースやコンプレッサー、チャコールキャニスターとあたらないこと。
このあたりのスキマは、オーナーさんにはエンジンルームを開けたたびに チェックしていただきたい。
こちらはレストア前に撮影した これまでついて居た50年前の冷却ファン。ご苦労さま。
ラジエターの下部にATF冷却のホースも接続した。
うっ、フロントバンパーの裏に錆が見えるね・・・これは何とかしたいですね。
オルタネーターベルトも新調して張り直し。
バンドー化学のAF2350(Vベルト、幅9.5mm×全周890cm)がちょうどいいですね。
1本500円程度と安いので、これはベルト切れに備えてトランクに予備として13ミリレンチと一緒に入れておきたいですね。
ワロスではこれよりも短い全周875mmのベルトを用意していますが、それだと、やや短く、ベルトをプーリーかけるときにかなりきつくて 苦労しますよ(経験済み)。
ABAのホースバンドも締めて エンジン前部は 完成!
お次は エンジン左側(インマニ側)の仕上げに移ります
BMW1502メンテ 下回り点検とアイドリング高めな原因 ― 2022年05月31日 19時53分44秒
では点検をしていきます。
まず、バッテリー。
平成27年からの使用で5年目。そろそろ早めに替えたいところだがオーナーさんはまだ使うとのこと。
燃料ホースの繋ぎめも漏れがないかチェック。OK
ジャッキアップして下まわり点検。
フロントシールからのオイル漏れなどなし。ベルトの張りOK
おっと!
ウォーターポンプとサーモスタットをつなぐホースのバンドがずれてる・・・
この後ちゃんとした位置で締め直し。
ラジエターのフィンにクーラント跡あり・・・
かすかに漏れだしてきているのか?
今特段ぶれたところは無い。もう止まったのかも。
今後はちょっと気を付けてほしいところ。
もう一つ、クーラント漏れ跡がオイルパンに。
どこかエンジンの上の方から落ちてきている感じ。
漏れ箇所はココ。インマニへ入るホースの繋ぎめ。
このホースは確か、4年前のオーバーホールしたときに再使用したホースだ。
ホースつなぎ目真下に穴があり、そこから下に落ちていった跡が。
インマニ裏の45度Cセンサー(オートチョーク制御用センサー)にじわじわ伝わり・・・
コードのコネクから直下のブロックのアースポイントに落下。そのままオイルパンとのつなぎ目を後方に移動していき。。。
そしてオイルパンの肩に落ちるというわけだ。
じわじわと漏れ続けているのだろうか。
とりあえずホースバンドを増し締めし、漏れ跡をふき取ったうえで
今度エンジンかけたときに漏れ箇所を観察だ。それでも漏れるならばホースと接続部のコネクターを交換だ。
クーラントで言えば、汚いサブタンクを除去。このサブタンクがあると クーラーのメンテにとても邪魔になるのだ。
通常の仕様にした。溢れたらここから落ちるだけ。
バッテリトレイ下の燃料ホースのリターン側 具合をチェック。
ステアリングシャフトのラバー。油にじみをブレーキクリーナーで洗浄。
ゴムディスクに亀裂なしOK
ブレーキホースのライン問題なし。
エキマニのナットに油にじみ。
全部のナットを増し締め。
上の方も。それなりに緩んでるもんです。
エキゾーストパイプ付近の遮熱アルミの痛み。
このあたり油にじみ
リバーススイッチの周辺も洗浄。
ゴムのフレックスディスク OK
センターベアリングサポート問題なし。
ペダルボックスのぶあついカバー、限界に近い。
パーツが出るうちに交換したいところですね。ワロスからの送料込みで15000円ぐらいです。
交換したら、こんな感じになりますよ^^
この後 クーラーの効き具合とクーラントのにじみを確認したく 試乗に出た。
帰ってきてガレージに入れた。あれれ・・アイドリングが2000回転から落ちないぞ。。。。
1800~2000回転でハンチング状態 (昨日は1200~1000回転だったのに)。
エキゾースト音も 時々咳き込みが混じる感じの音。なんだぁ???
燃料系、点火系のリーク、バキュームホースなどを見ていくも変化なし。
アイドリングが2000回転と高めでハンチング気味ではあるがエンジンが止まることは無い。
スロットルリンクをチェックし、アイドル調整のためアイドルストップスクリューをさわって調整してみるも、アイドリングこそ下がれど、ハンチング傾向は取れない。キャブのミクスチャースクリュー調整でもない。
デスビのバキューム関係でもない。
・・・なんだろ・・・経験から言って 余計なエアをどこかから吸ってるような感じがする。
そこでパーツクリーナーをあちこち疑わしいいところにブシュ~と吹いてみる作戦。
クリーナー液がかかったときにアイドリングに変化があれば(下がるなどすれば)そこがあやしい箇所という事になる。
・・・で、見つけた!
キャブのここのスキマの奥(キャブの合わせ目ではなくて、スターティングバルブデバイスの取り付け部)にクリーナー液をぶっこんたとき、アイドリングが下がる。
クリーナー液が数秒で蒸発してなくなれば またアイドリングが高くなってしまう。
何度やっても同じ。
このあたりがあやしい!スターティングバルブデバイスの取り付け部分!
ともかく怪しき箇所が特定できたので、キャブの取り外し。
スターディングバルブとはこういうもの。
この装置の説明は 2018年7月8日の記事で書いている。
スターディングバルブ 2個のねじを外し 外してみた。
あ!左の矢印のところにゴムのオーリングがはまっているはずなのに、ない!
右の矢印の部分には紙ガスケットがあるのでOK(でも うすい・・・)
ここからエアを吸ってる?このキャブは過去に分解したけど、このデバイスは外してなかったわ~~
中はこうなっている
極寒冷地で使用するときのために、冷間始動時に余計に燃料をキャブに吹き出すための仕組み。
バルブコーンというのが空気の通り道を開けたり締めたりする弁の役目をしており、その弁の開閉でキャブにガソリンを追加して吹くか吹かないかを調整している。
エアの通り道のやじるし2か所に、厚めのガスケット紙2枚とオーリング(内径6mmのP-6規格あたり)をはめること。
この小さなゴムのオーリングは、キャブのOHキットに入っている。
取付。
この二つの通路を気密する。
画像の左側のほうにオーリングがなかったので たぶん ここから余計なエアを吸っていてアイドリングが高めになった可能性あり。
閉じました。オーリングのつぶれしろも かすか見えます。OK
時間となったので エンジン始動は明日に持ち越し。
自分のBMW2002 ラジエター装着、冷却水ホース交換、冷却水入れ ― 2022年05月02日 07時37分46秒
今日は自分のマルニの エンジン冷却系のメンテである。
ラジエターにクラックが発生し、かすかに冷却水が漏れていたのを
金沢市の草島ラジエターに持ち込んで1万で修理してもらった。
5か所ほど、クラックやらピンホールやらを修理してもらった。中身の洗浄と耐圧試験もやってもらった。
塗装も終わったので、ようやく自分のマルニにに載せることができた。
この際 ロワーホースも新調。
アッパーホースも新調。ヤフオクで両方セットで出ていたのを手早く買った。
ファンとの隙間もある。OKだ。
もう一か所。
シリンダーヘッドとヒーターバルブをつなぐホースも 交換しなければならなかった。
ヒーターバルブ手前でかすかに漏れがあったのだ。
シリンダーヘッド側のホースは 熱でひどくつぶれて もうあかん。
まぁここのホースが一番、熱にさらされてしまうところだし。
ヒーターバルブ手前にはピンホールができており かすかにもれてきていた。
シリンダーヘッドの後端にそのホースをつなぐところがある。
エンジンブロック→ヘッドで熱くなった冷却水が次に向かうところはヒーターコアなのだ。
錆取りをし、錆転換剤サビキラー塗り。
サビキラーが乾いた翌日にホースを接続。
狭いところだが、いままで整備してきたハイパワーな車たちに比べれば
こんなのはだいぶ広いほうだ。
また数年持ってくれよ。
個々のホースは傷みが早いから、予備を用意しておこう。
バルクヘッドを通るのでそこのグロメットも交換する。10年で もうぼろぼろだ。
熱で劣化するんだろうな。
モノタロウで買った膜付きグロメットを使う
ぴったりです。
膜を切って 取付。
ヒーターバルブに接続。Ok!
ヒーターバルブ前後はホースの繋ぐ目が多いので、
万が一どれかから冷却水が漏れても室内に冷却水が入らないように「トイ」を作ってつけてある。
冷却水が漏れ出てきたら、雨水と一緒に外に流れていくようになっている。
また、ホースバンドはステン製で、8ミリのラチェットで回せるものをチョイスしている。
ドライバーでは回しにくいのだ。
では冷却水を入れよう。
エンジンブロックの水抜き穴ボルトのオーリングを交換。
エンジンブロックのエキマニの下にある冷却水ドレンボルト 19ミリレンチで締めこみます。
冷却水を入れるときは いつもこのクーラントチャージャーを使う。
エアコンプレッサーにつないで、ラジエターに器具を接続して セット完了!
5年、10万キロもつという長寿命な冷却水を使用。 色はブルー。
エアコンプレッサーを稼働、徐々にホース内が負圧になっていく。
徐々にホースがつぶれていきます。中は空気が吸い出され、真空状態になっていく。
このあたりまでになったら、バルブを閉めてしまう。
アタッチメントを交換して、冷却水を吸わせていく。
バルブオープンで、冷却水は勝手に吸い込まれていく。
冷却水が吸いこまれるのに伴って、負圧も0に近づいていく。
ここまでになったら、吸い込み完了!
適量まで 冷却水 入りました! らくだね~~。
しかも、このあとのエンジンをかけてエア抜きしなくていいのです!
クーラントチャージャーのマニュアル。ガレージにコンプレッサーがあれば、これはおすすめですよ。
アマゾンで買えます。
後はエンジンをかけて、一度温めてから、翌日に漏れがなければOK!
実は足回りの修理も 同時に進めてます。
ショック交換だな~~こりゃ 詳細は後日。
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