地元の2002tii整備8 ラジエターとホース取付 ― 2025年03月07日 14時55分44秒
BMW2002tii エンジンブロックにあるクーラント・ドレン穴の掃除.。
ウォータージャケット内に堆積したでドレン穴がふさがってしまっていました。
使い古しで細くなったワイヤブラシを中につっこんでこすります。
つっ込めるのはせいぜい2~3cmですが。
ウォーポンからブロック内に真水を流し込みます。
ブロックを通って ドレン穴から勢いよく真水が流れ出てきます。
この水勢で ウォータージャケット内に堆積した錆を押し出そうという試み。
出始めの頃の水には よく見ると 赤さびのカスが混じっています。
だんだん 出る水が きれいになっていきます
7~8リットルは流したでしょうか。
たらいに錆のカスが沈殿してました。
ドレン穴を見ると 大きな錆の塊が引っ掛かっていました。
ピンセットでなんとか引っぱり出しました
ドレンボルトのクラッシュワッシャを新品にします。
もう中にゴミは見えないね
19ミリドレンボルトを締めました。
2年に1回のクーラント交換の際は 必ずここを開けて
ウォータージャケット内に堆積した錆も流し出してください。
ではホースの取り付け開始。
シリンダヘッドとウォーポンを接続
水温80℃で開きだすサーモスタットも新品に。
ホースバンドは贅沢に Made in SwedenのABAホースバンド。
水色がBMWエンブレムカラーを思わせます。
堅牢さでは ABAの右に出るホースバンドは知らんなぁ
赤い樹脂製のファンブレードを装着
M6ねじ4本ですが この取付は 結構めんどい。
ラジエタを外さないと これの取り付けはできないでしょう。
新品ラジエータのドレンプラグの装着。
M14に細目ピッチ1.5mmのボルトを防錆のパーカライジング処理済みのもの。
ドレンワッシャに さらにご丁寧にウルトラカッパー塗り。
カドをぶつけたのか、けっこうへこんでしまっているのが残念です。
ここから水漏れしなければいいが・・・
ラジエターをエンジンフロント部の隙間に挿入し、
4か所でボディにボルト止め。
ラジエターにロワーホースを接続。
このロワホースの妙なひねり形状は、クーラーコンプレッサー取り付けを意識しての形状ですね。この2002tiiはオーナーさんの意向によりクーラーレスなので、問題ないです。
ラジエターにアッパーホースを接続。
クーラントの補充では このアッパーホースの断面積(円形)の少なくとも下半分がクーラントで満たされるようにします。
ラジエターとファンの間
エンジンが振れても接触しないよう、これぐらいのスキマが必要。
急ブレーキングの時などは エンジンはゴムマウントで固定されているとはいえ
結構 前側に動くはずですよ。
シリンダヘッドの後端部 このホースも交換。
結構 クーラントが熱くなるホースなので いたみは早いホースです。
このホースは シリンダヘッドで熱くなったクーラントが
ヒーターコアに向かう経路です。
ヒーターバルブはこれから加工しますので ホース取付はここまで。
おまけ。
薄汚れたウオッシャータンクは ホース取付の間、
アルカリ性のパーツクリーナーで煮てました。
汚れを取るためです。
配線類にコルゲートチューブをつけて タコ足からの放射熱を遮熱するとともに
配線を上側に寄せます。
いよいよタコ足取付の下準備です。
地元の2002tii整備3 ウォーターポンプとホースまわり ― 2025年02月22日 14時30分13秒
地元富山の知人のBMW2002tiiの水回りメンテ、やります。
ラジエタ外し。
ラジエターは丸洗いし、サーモスタットもホースも交換します。
ファンとプーリー、ベルトも外します
水漏れしているウォーターポンプのボルトを緩め、
エンジンブロック内に残った冷却水を ちょろちょろと静かに出しときます。
外したとたんにドバッ!とこぼしちまうのは素人だぜ。
外れました。
インペラーのこのサビ具合・・・・だいぶ劣化してます。
全ボルト位置。
錆びたボルトは錆取り液に漬け込みます。
ガスケットが硬化して残ってます。・。・。
カチコチで スクレーパーじゃあ とれません・・
パッキンハガシ液とオイルストーンで しつこくしつこく取っていきます。
こういうので時間かかる~~~
ようやくキレイになりました。
周辺はアルミ色に輝いてますが、最初は真っ黒でゴテゴテでしたよ~がんばって掃除した。
このさい クーラントホースも全交換するというオーダーなので 順次外していきます。
機械式インジェクションポンプを駆動するゴムベルト。
状態は・・・どうなんやろ?ヒビワレとかみえないが、交換しなくてもいいのかな?
(新品はワロスで買えます)
矢印の部分、ディバイダにねじ込んである鉄製のコネクタピースのホースを外した。
ディバイダからWUR間の内径12mm×250mmホース (※WUR;ウォームアップレギュレータ)
ホースを外すと ものすごいサビ!
サビは増殖しますからねぇ~~~
サビは増殖しますからねぇ~~~
この部分は新品が出るのですが、外すときに固着してるのが怖い。
とりあえず 狭い場所を 苦労してシコシコと錆を削っていきます。・。・。
20分やって ようやくまともな形が見えてきた。これなら使えるか。
サンドペーパーでラッピングも実施。
中の部分も まるめたサンドペーパーでカス取り。
ついでに この部分もラッピング。
はいつぎ、よりディープな箇所へ行きます。
ここの水パイプもさびやすいんだ~~
ヒーターコアからウォーターポンプに戻ってくるパイプ。
パイプの肉厚が薄いもんだから、腐食して穴あきになる場合も。
現在レストアしている2002tiiのこのパイプは、完全に腐食してて使い物にならんかった。
疲れた~ 休憩・。・。・
外は雪で 寒いよ~~~
4番インテークの下あたりに作業スペースを確保。
ヒーターコアにつながるホースを外したい。
固着したホースを外し、接続箇所の錆取り・・・
下に見えるは、でっかいスターター。
これだもの。
綺麗に錆取りしとかないといかん。
最終的に、錆止め塗装しました。
すこしでも延命させるために・。・。・
これからは2年ごとのクーラント定期交換、よろしくお願い致します!
フロント側のこちらも塗装
続いてヒーターバルブを外し
コントロールワイヤを外そうとしたところ
ワイヤを固定する特殊なボルトが錆で固着&腐食してて 折れちまった!!
む~~~ この部分、なんかして リカバリーしなきゃ~
バルブを回転させるための四角の切り込みは
けっこう傷んでいるが・・・なんとか・・大丈夫かぁな????
シリンダーヘッド後端のホースも外した。
鉄製のコネクタはみんな錆びて痩せてくねぇ・・・
(まだこれは ましな方です)
ワイヤブラシ、サンドペーパーラッピングの後、錆止め塗装。
外したホースクランプ類。
バンド部分はステンレスで錆びてないが、マイナスねじで回すねじ部分が鉄のため、
そこが全てかなり錆びている・・・
ここまでになっちまったら・・・新品に全交換したほうがいいだろう。
2002tii ラジエター検査結果 ― 2024年02月20日 13時56分44秒
預かっているBMW2002tiiから外したラジエターとヒーターコアを
持ち込んだラジエター屋さんの工場長から、電話がありました。
耐圧試験をした結果、あちこちから漏れが発生した。
内部には相当な錆が回っており、かなり腐食している模様。でないとこんな風には漏れてこない。
錆が詰まって漏れが防げていたのかもしれない^^;というひどい状態である
まとめると、ラジエター、ヒーターコアともに修理して再使用できる状態にないと判断。
新品を求めたほうが、長い目で見て賢明である。
内部には相当な錆が回っており、かなり腐食している模様。でないとこんな風には漏れてこない。
錆が詰まって漏れが防げていたのかもしれない^^;というひどい状態である
まとめると、ラジエター、ヒーターコアともに修理して再使用できる状態にないと判断。
新品を求めたほうが、長い目で見て賢明である。
という事でした。・・・残念。
まぁ、こんな感じやったからね・・・当然といえば当然か。
何台かレストアして来たが、いままでにないぐらい冷却系の状態悪かったからね~
今回は点検試験費用として1万円だけ頂くがよいか?という事でOKした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ということで、再使用はあきらめ、新品を探すしかない。
ワロスに新品ある!
9万4千円プラス総送料1.5万で合計約11万。
クーラーのコンプレッサーを避けるため、ロワーホースはこういった形状だが
今回は電動コンプをつけるので この形状でなくても良いわけ。
そこで、冷却効果を高めたというラジエターワロスで売っていた。
2002オリジナルとと比較して50%アップ、
tiiに関しては20%冷却効果アップとのこと。当然こっちのほうがいいよね
ロワーホースとの接続はこういった形状なので
以下のホースと共に使用せよ、とのこと。
ファンブレードは360mmタイプを使用せよとのこと。
ぜんぶ合計で8万円、プラス送料で総合計9.5万となる。
メイドインジャーマニィ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヒーターコア、ワロスに新品があった!(昔は無かった)
7万かぁ~~
昔は4万だったよ・・・
ラジエターとヒーターコアで9.5+7 =16万ぐらいになりますな~^^:
ヒーターコアですが
自分のマルニのヒーターコアは 当時新品が入手できなかったので
ヤフオク!で買った数千円のユーノスロードスターの中古ヒーターコアを流用して
パイプ配管を苦労して製作した。たしか2008年にやった。
上記のようなものをヤフオクで買って、中古ですが ヒーターコアを取り出す。
原価は安いが、ヒーターボックスをワンオフ加工しなければならず、配管も加工する必要がある。実際、オープンカーのヒーターコアだけに、めっちゃ暖房効くようになりましたが。^^
以下、当方ブログのリンク
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ラジエターをイーベイで探してみた。
あるね~ オールアルミ製ラジエター。
https://www.ebay.com/itm/155196701299
価格もワロスで買うよりも半分以下の4.3万。送料無料とな!
ラジエターキャップ付き。
問題はメイドインチャイナであるという事だが・・・
買った人のフィードバックを読んでみると、悪いことは書いてない。
むしろいい評価ばかり。
まぁ、サイズが一緒で、クーラントがもれなくて、冷やしてくれればいいのであるが。
ヤフオク!にもアルミラジエターがあるが、これはAT車用か。
MTnいつ変えないこともないが。
ラジエター+ヒーターコアで MAX18万 ~ MIN6万。
価格差3倍だが、このあたり、ラジエターとヒーターコアはどれをどうするかは
また オーナーさんと相談である。
先日在庫あったブロアファンモーターですが
今日にはもう 在庫なくなっていました・・・
注文しとけばよかった・・ ><
まぁ、これはイーベイでモーターだけを買って
ファンブレードをつけ換えて制作することも可能なので、モーター+送料+雑材で1.5万。
知人のBMW1502のブロアファンモーターは
このやり方で安く製作したっけなぁ~。
2002tii ラジエター屋さん ― 2024年02月19日 08時42分11秒
丸テール ラジエター、冷却ファン取付 ― 2023年11月24日 13時51分36秒
ラジエター周りの取り付けです。
ウォーターポンプにプーリーをはめ、オルタ、クランクにベルトをかけます。
冷却ファンをウォーポンのプーリーに共締めします。
錆びてたボルトを新調。
ラジエターを取り付けます
M8ボルトを新調し、4か所で止める
固定完了。
オルタを手で上に動かしてベルトを張りつつ、この13ミリボルトを締める
これでベルトの張りが出ました。
アッパーホースの取り付け
サーモスタットに伸びるホース
サーモスタット。80度で開くタイプ。
車の下から見たところ。
ロアーホースの接続
ラジエターのドレンボルトもしっかりしまっているか確認
水温センダーを取付。
クーラントを入れます。右の新しいものに交換します。
左の緑色のものは新品かもしれないが 履歴が判らないので。
7リットル用意。
通常使用で5年もしくは10万キロ無交換で行けるという、
色は透明感のあるブルー。
室内レバーでヒーターバルブは全開にしておくのを忘れずに。
冷間で 口が狭まったところから下1インチ(2.5㎝ほど)に水面があれば良し。
BMW2002はクーラントが7リットルはいるとヘインズのマニュアルにかいてあるが
6.5Lでいっぱいになった。
まだエンジン内部のエアがぬけきっていないのかもしれない。ヒーターコアあたりかな。
残った500mlはエンジンをかけたときに補充用としてつぎ足しで使う。
次回はエンジン左側の、配線を納めて戻す作業です
丸テール キャブ取付その他 ― 2023年09月13日 15時23分21秒
丸テールのウエーバーキャブ45DCOE用のインシュレータが届いたので
キャブを取り付けます
その前にいくつかやっておくことが。
キャブの下になってしまうスターターのメンテ。
30番端子に太い配線をバッ直で接続し、コネクタを赤色カバーで被覆。
14スケアのコードは バッテリーの+に接続。
つぎ
緑色の矢印の 冷却水ホースのとりまわし。
ヒーターコアからウォーターポンプに行く経路ですが
スターターの上でかつキャブの下を通っていたため熱がこもりそう。
さらにこのホースが邪魔でキャブを取り付けにくいし、
ホースのつぎ足し接続部分がスターターの上を通っているので万が一水漏れしたときが怖い。
このホース経路を若干変更する。
スターターの上ではなく、横を通ってもらおう。
そのために、ホースを少し延長する。
ヒーターコア出口にホースを接続
バルクヘッドから出たホースはいったん下に向かい、
スターターの横を通って、ウォーターポンプへ向かう。
ブレーキパイプとこすれないように、パイプ側に保護のゴム管を巻いた。
では キャブ装着にとりかかる。
まずはキャブの掃除。ガソリンのにじみあり
インシュレータを装着
ちなみにこれが 以前破けてたインシュレータですわ。
推測だが、キャブの調整をしているうちにバックファイアなどが起こって こうなったっぽい。
インシュレータの樹脂部分、熱で黒く焦げてるもん。
Weber 45DCOEキャブを装着
インシュレータにずれがないか 確認 OK
キャブのアクセルロッドをつなぐ
アクセルペダルのロッドとのリンクに若干のガタツキあり
ワッシャの厚み変更で ガタツキをおさえる
新品の戻りスプリングの装着
このスプリングはもともとついて居たものは軽すぎたので
純正のオリジナルスプリングをスプリング屋さん(大阪市の冨士発条製作所)に送って
今後のためにも 何個か複製してもらった。3個で1万円。
手で引っ張った感覚だが、オリジナルと比較して 複製品はほんの少し弱い9割ぐらいの張力であった。
複製なのに張力が違うのは、材質の違いだと思うが、
ほぼ同じ張力に近づける場合は、現在の線径1.6mmからもう少し太くした方がいいだろう。1.8mmぐらい?
3個作ったうちの1個を装着。
これでかなりアクセルペダルに 本来の「踏みごたえ」が出るだろう。
以前は アクセルペダルがとても軽すぎて、たいへん乗りにくかった!
いつもの農道サーキット試乗コース(笑)
燃料ライン、エアフィルターベースの取り付け
K&Nエアフィルターに若干のつぶれ・・・なんで?
ははあ、そういうことか・・・
ブレーキブースターが フィルタに当たってるんだ
なるほどね・・・ それでカバーもこの部分、けずれてるわけね
しゃあない。
あたってるけど これで装着するしかないよな~~
あるいはもう少し エアフィルタの下側をつぶすか。
つい先日 ヤフオクで 350万円近くで落札された(すげ~)
同じくDCOEツインキャブのブラック・マルニはどうしてたんだろ・・?
よく見ると、スポンジ式のエアフィルタ、装着してますね。
なるほど。これならあたってもガチガチ言わないわけだ。
将来これにした方が いいかもね~
丸テール 冷却水抜きとヒーターボックス取り外し ― 2023年09月06日 07時43分47秒
BMW2002丸テールの修理項目のひとつ、ブロワーが効かないとうのがあるので着手。
空調のヒーターボックスをオーバーホールするので冷却水を抜く必要あり。
ラジエターキャップを取り外し、まずはラジエターのここから抜く。
ラジエターからだけでは これぐらいしか 抜けません
排気側の エンジンブロック 4番シリンダ―のめくらぶたの下に
冷却水のドレンプラグがあるので ここからエンジンのウォータージャケット内部の冷却水を抜きます。
ところが ドレンプラグを外したにも関わらず 冷却水がほとんど出てきません。
ウォータージャケット内に発生した錆が堆積して固まり 出口を塞いでいるんです。
長期にわたって冷却水を交換していないマルニは 良くこのようになります。
たいがいの 良くメンテをされていないマルニは こうなっています。
穴をつつきます。
錆の堆積が ドリルでほじくるほどでなければいいが・・・
すぐに冷却水は出てきました。
たいした詰まりでは なかったようです。
このように 内側に「錆の蓋」ができちゃっていました
中に押し込んでしまった錆を押し出すために
冷却水を注ぎ
勢いよく錆カスを押し出します。
こういうのが いくつか たらいの底の溜まってましたよ
冷却水の交換は 出来れば2年車検ごとにお願いします!
これでヒーターボックスへのホース接続を 外せます。
ヒーターバルブも外し ブロワーへの配線も 外します
室内の空調コントロールパネルは錆が吹いていて かなりひどい状態です。
錆取りをして 専門業者へ再メッキに出すか、あるいは メッキ調の塗装を行うかです。
今はお金のかからないメッキ調の塗装 1500円にしておきます。(メッキには及びませんが)
外したヒーターボックス。
これからばらして掃除し、各部シーリング等を付けなおし、 綺麗に組み立てます。
ヒーターボックス 外したあと
どのマルニも ここから水が入って フロア下を錆させますね。
その過程で発見した ハザードスイッチの不良。
押し込んでもボタンが止まらず、すぐに赤ボタンがスプリングの反力で戻ってきます。つまりハザードが点きっぱなし状態になります。前レストアした2002Aもこうなってました。
どのマルニも、みんなこうなって 交換することになります(ハザードは車検確認項目ですので ごまかせません)。
すぐに山下オートパーツさんに注文しました。送料込み1個15000円。
(同時に2002tiiの分も 注文しました)
これはドイツのワロスに注文しても 最近の円安のため ほとんど値段が変わらないのです。
すぐ届けてくれる 日本の山下さんに頼んだ方がいいでしょう。
使えば使うほど、ボタンのロック機構?が すり減るかなんかして 寿命に近づいていくんだろうけど。平均、何年ぐらい 持つんだろうかね??
いちど 中身をばらしてみて どうなってこうなってしまうのか 確認したいね。
BMW2002tii レストア前現状1 ― 2023年08月12日 19時34分44秒
1974 BMW2002tii の現状 その1
水漏れ。
エンジンはなんとかかかるのだが
ご覧のとおりである。
うちにやってきたその日から
たいへんお行儀の悪いコなのである。
車体下から見たところ。
オイルフィルターの上あたりか・・・
燃料噴射ポンプのあたりだ
指さしているホースから ピュ~と 派手にクーラントが漏れていた。
幸い、オーバーヒートには至らなかった。
クーラントがなくなって そのままエンジンを動かしていると
やがてオーバーヒートしてしまい 最低でもシリンダーヘッドが熱で歪んでしまう。
そうなるとまた なん十万と 余計な修理費用が掛かることになる。
あぶなかったのだ。
後日 そのホースを取り外し。かなり劣化しているホースだ。
燃料噴射ポンプのウオームアップレギュレータという箇所に
冷却水を送るホースだ。
とりあえずは 仮に 漏れないようにつなぐ。
そんな感じでエンジンをかけ 調整をしていたら。。。
知らぬ間に また水漏れしていた。
今度は 前回と違うところからみたいで。
30分でこれだけだから 雫が垂れている程度だ。
エキゾースト側、エキマニの下のメクラ蓋の一番奥。
4番シリンダーのあたりに錆っぽいものが
4番シリンダ付近のめくら蓋からクーラントが滴下している。
ご覧のように 錆の鍾乳石を形作っている。大変珍しい。
さぞかしエンジンブロックの中は錆パラダイスなのだろう。(はぁ~(ため息)
なんでこんなになるまで 放っておくんだろう・・・。
カワイソーといえば カワイソーである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんなことをボヤきながらやっていたら負のオーラが充満したのか
エンジン調整をミスって 逆に調子悪くなるし・・・。ーー;
初めてインジェクション触ったけど、調整むずかしーなーオイ!
それとも燃料噴射ポンプ自体がもうアカンのか?
水漏れもしているし 今日はもう エンジン切った。
押そうにも 水勾配の若干のスロープがついてて
ウンウン大汗絞って押しても押しても
一人ではこれ以上納屋ガレージに押し込めない・・・。
しゃあない ここで一晩 おもらししてなさいキミは・・・。
ブログを書いてる今も なんか腰に違和感が残ったままである・・・。
お盆の狂ったようにアッツイなか 作業するもんじゃないな。
BMW2002A 暑さ対策 点火コイル冷却ファン設置 ― 2023年07月22日 14時45分44秒
ふ~っ、暑い暑い
梅雨明けで 夏本番!
今日のメンテは エンジンルーム内で80~90℃にも熱くなる点火コイル。
熱によってアイドリングが不安定になるコイルの「熱パンク」予防として
冷却システムを作ります。
DCブロアファンで外気を送り込み、コイルを冷やす作戦。
信頼のSAN ACE テスト中。
このファンは1Aも食わないのに 結構な風量が出るスグレモン
同等の中華製は 2.4A食って つくりもチャチかったので採用しなかった。
ここに穴をあける
ブロアファンを設置。得意の針金止めで(笑)
ここから空気を吸わせれば 冷たい風が送り出せるだろう
雨が降ったときなどを考えて 水滴よけカバーを作らねばならない
水滴の混じったエアを点火コイルにあてるともう 漏電でアウトである
ダクトをつけて 水滴の混じらないところからエアを吸わせよう
ファンからの風は斜め上に吹きあげるが、2割ほどだけ狙いの穴をはずれてしまう
このように接地したのは、ボンネットを閉じたときにファンの頭が当たってしまうため。
カバーをつくり すべての風をエンジンルームに送る
ダクトを通って 点火コイルに風を当てる
途中にフィルタを取り付け
金属薄板(シンナーの空き缶)で コイルを覆う風防をつくる
ここをフレッシュエアが通り抜けていく
冷却システム全体。
夏だけの装備。秋になったらダクトや風防カバーは外していいと思う
配線と制御。
アマゾンで買ったファンのコントローラー。1800円。
温度によって 電装品のオン/オフを制御するものだ。
稼動テスト中。
不親切な説明書を読み解き トライ&エラーで 数値をひとまず設定。
例えば コイル温度が55度になったら冷却ファンが回りだして
45度にまで下がったらファンが止まる、というように。
温度センサーはコイル側面真ん中にケーブタイで押し当てた。
配線はファンのコントロール線とともに室内に通す。
コントローラーに配線をし、グローブボックスの下に両面テープで貼り付け。
運転席位置からは通常見えませんが、少しかがめば見える位置です。
キーがACC位置でONとなり、点火コイルの現在温度を常時示します。
4つあるボタンのうち 左上の電源ボタン3秒長押しで
システム全体をオフにできる(ファンが回らないようにする)
運転中に雨に見舞われたときなどは 水滴がコイルにかからないようにするため
止めたほうがよさそうだ。
オーナーさんは晴れた日にしか乗らない主義だそうだが 覚えておいてください。
エンジンをかけると コイルの温度はどんどん上がっていきます。
55度になって40秒経過したらファンがONとなる仮の設定。
気温33度 40分ほどガレージ内でアイドリングしてましたが ずっとファンは回りっぱなし。
このあたりが下限ですね。
自己発熱やエンジンルームの熱もあるので 気温33度では これより冷えません。
走っていないのでエンジンに風が当たらないから、温度がじわじわと上がっていきます。
ですが、何もしなければ90度近くになる点火コイル。
それを60度以下に抑えているから かなりの冷却効果。
これで真夏の点火コイルの熱パンクからはおさらばです。
これで真夏の点火コイルの熱パンクからはおさらばです。
テストランしながら また数値を設定し直してみます。
60度でファンがON,55度でファンがオフ という具合がいいかもしれない
BMW2002A セミトラ冷却と酷暑走行テスト ― 2023年06月29日 13時20分01秒
白い箱が 点火系を強化するセミトラユニット。
ヤフオク!で個人の方が惜しみなく性能の良いものを製作したというものを12000円で買った。
こいつの性能がとんでもなく良くて、マルニの調子も良くなった。
「旧車 ポイント車に タイミングランプ付き 自作セミトラユニット 東芝FET 2SK2967使用 ヨタハチ N360など」
でヤフオク検索してみてください。
湿気を避けるべしという事で、室内のクーラーの横に張り付けている。
このセミトラユニットの中身はトランジスタ(東芝のMOSFET 2SK2967)。
これは発熱がたいへん少ないものいうことで 実際、走行中にアツアツにはならないのだが、
少しでも冷やしたいということで 今回、対策を講じた。
アルミのヒートシンクをアマゾンで買った。パソコンのCPUなどを冷やすパーツだ。
このように付属の両面シールでセミトラユニットに貼り付け
そこにコルゲートチューブとU字型ゴムホースで
そばにあるクーラーの冷気を導き、セミトラユニットを冷やす作戦
冷気を効率的にあてたいのでPPシートで整流版追加
設置完了 なんか ものものしいですが
気温32度の酷暑の中、テスト走行に出ます
おお!セミトラユニット 熱くない!いつもは熱くなりますが。
かなりヒートシンクに熱が逃げてます。
さらにクーラーの冷気があたるもんだから なお放熱されてる
ヒートシンクを指先で触ると 冷たいもん
試乗に出る前 ガレージで測ったセミトラユニットの温度が25度だったのが
炎天下の走行をしても30度より上がりません
気温33度の炎天下でのアイドリング
室内はクーラーのおかげで涼しい!
コンプレッサーはオン/オフを繰り返し、良く冷やしてくれます
とくに 角にある丸型吹き出しがいいですね。左右に冷風を運べますので
室内に「熱い空気のよどみ」がなくなります。
やっぱりクーラーユニットをセンターに設置して正解でした。
冷風吹き出しがドライバーに近いので 快適に涼しく運転できます。
サイトグラスをみても 冷媒はいい感じに泡が混ざってぶくぶくしてます。
R134aを350g封入し、ワコーズのパワーエアコンプラスも入れました。
気持ち、もう少し冷媒入れてもいいかな?という感じですが、これで十分冷えるからこれで良し。
1時間ほど調子よく梅雨の晴れ間の炎天下(気温32℃)を走行する。
水温計はこれぐらいになった。
ちなみに2月(気温10℃ぐらい)では どんだけ走っても 水温はこのあたり。
炎天下での走行水温計レッドゾーンまで10ミリ。
これで実際 冷却水は 何度ぐらいなのでしょうか。
赤外線温度計で各部を 測ってみました。
ラジエターに行く水温センサーハウジング付近は91℃
ラジエターのアッパー部分は98℃
これからラジエターを下へ下へと通って冷やされます
71度で開くサーモスタットは75℃。(ノーマルのマルニは80度で開くサーモスタットですが、この2002Aには71度タイプをつけてます)
ちゃんと冷却水はラジエターで20℃以上は冷却できてますね。
排気側。
エキマニは最も熱いところ。1番シリンダ付近で216℃。ただしアイドリング時。
これが時速100㎞で連続走行すると 何度℃になるか 今後また測ってみよう
エキマニに今回設置した遮熱板。
その隣にあるクーラーの高圧ホースのキャップ101℃。
遮熱板1枚で 熱を半分にしてくれてますね。よかった
ここからは燃料系統。
キャブのフロート室64℃。
エンジンルームの燃料フィルタあたりは88℃。
やっぱエンジンルーム熱いな 断熱材を巻くか?
燃料フィルタを熱いエンジンルームに設置するのがいいのかどうかも 検討しなければならん
でもなるべくキャブの手前にフィルタ入れたいんだけど・・
残量75%のガソリンタンクは43℃。
ちょっと熱めの風呂のお湯並み。
けっこうガソリンは熱くなるもんですね。
真夏の運転で問題になるのがパーコレーション。
ガソリンがホース屋キャブの中で気化しだして、エンジンの調子が悪くなる症状。
酷暑での運転はこれに注意。
走行中にエンジンのふけが悪くなってエンストしちゃいます。
そうなったらエンジンかからないので、ボンネットをあけて暫くエンジンルームを冷やすしかない。
エンジンルームが90度近いから、そこにガソリンを通過させれば やっぱガソリンは熱くなるよね~
パーコレーション防止対策としては、夏はなるべくガソリンは満タンにしておく。
暑い時は 長時間アイドリングしない。
できれば キャブ車は炎天下では乗らない。
ソレでも乗る…という場合はオイルクーラーみたいな燃料クーラーをつけると安心でしょうね。
保冷剤なんかをパックしたケースのなかに燃料ホースを通すか?とも思ったり?
ガレージに戻って そのままアイドリングさせて(クーラーつけたまま)
どこまで水温計が上がるかみていましたが
このあたりまででしたね。 レッドゾーンまで10ミリを切ったってとこ。
このときの周囲の気温は32度でした。
このあたりで 実際の水温は赤外線温度計でラジエターアッパーを測ってみると
100度手前ぐらいでした。
このあたりを指していても まだもうすこし大丈夫という事ですね。
この上がった水温計も、走り出すとゆっくりと下がってきます。
とにかく 炎天下での長時間アイドリングはさけたほうがいい。
ちなみに
ガレージ内でこの状態で15分ほど信号待ちの状態でアイドリングさせてましたが
(Dレンジにいれてサイドブレーキをかける 回転数500RPM)、
ときどきアイドルがラフにバラけることはあったものの、エンストするようなことはありませんでした。
こういったテスト走行を何度か繰り返してダメ出しをして
7月中旬にオーナー様に納車いたします。
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