サイドシル後端の中身2007年01月14日 20時22分25秒

中身はこんなんになっています。
後輪のホイールアーチを形作る構造鋼板の下端あたり、錆びています。
でも、上の方はそんなにはひどくありませんでした。
下の方に、水が溜まるからでしょう。
サイドシルの中身はもっともっと、さびでひどい状態なのかと思いましたが・・・まぁよかったです。(十分にひどいけど)

サイドシル中身2007年01月14日 20時35分40秒

普段見れない所なんで、しっかり撮影。
ほとんど錆びていないところにはしっかりワックスがきいておりました。
ノックスドールとか、やっぱ効くんやね!
水のたまる下側は、やはりひどく錆びております。まぁ30年も経てばね・・・
このあとしっかり切り取りました。

サイドシル前部の中身2007年01月14日 20時43分36秒

サイドシルのまんなかぐらいから、前を覗き見た画像です。
うっすら〜と錆が浮いてるようにみえますが、これはサンダーで削り取った砥石のカスがワックスに張り付いてしまったのですよ。錆じゃありません。

こうやって中身をみて見ると、マルニのボディがどのように組み立てられているか、よくわかります。なんであそこにジャッキアップポイントがあるのかも、理由がわかりました。

板金用の鋼板を購入2007年01月15日 20時40分06秒

 ボディの切り取った部分は新しい鋼板で作り直しです。
 よくボンデ板と呼ばれる0.8~1.0mmほどの薄い鉄板ですが、ボンデ板というのは商品名らしい。正しくは「亜鉛めっき鋼板」。電気メッキしたもの、溶融メッキしたもの・・・いろいろありますが自動車用には溶融メッキが使われてます。
 自動車には0,8mmぐらいということですが、古いBMW2002の場合、あちこちノギスで測ってみますとボディの厚みは1.0mmが主でした、今回切り取ったサイドシルも1ミリ。

 さてこの亜鉛めっき鋼板、どこで入手できるか?
 自動車板金工場に飛び込みでおじさんに聞いたところ、知ってる鋼板センターを教えてくれました。車で15分、大島の塩崎商店というのですが、鉄材料を扱う卸業で、でっかい倉庫をいくつも持つ鉄材料屋さんでした。事務所におそるおそる入り、忙しそうにしている事務のおばさんに個人でも鉄板分けてもらえるか聞いた。倉庫に行って在庫聞いてみな!ということで、倉庫のお兄さんに聞くと、あるでよ〜ということで、銀色ピカピカの1ミリ厚の亜鉛めっき鋼板を1枚(910*1820mm、約16kg)車にのせてもらいました。1枚1,900円を事務所で支払い。
 昔メカニックしていて車好きという倉庫のお兄さんに、「もしかして車のレストアですか?」って、一発で見破られた!お兄さん曰く。普通、車の板金用には灰色したコーティングのあるペンタイト鋼板というのを使うのだが、まだ荷解きをしていないので、今回は素のままの亜鉛めっき鋼板を出した。板金専門職は安いためかこっちを使うとのこと。

*ペンタイト鋼板:溶融亜鉛めっき後に特殊な熱処理を行い、めっき表層まで鉄-亜鉛合金を発達させた合金化溶融亜鉛めっき鋼板。特長1/塗装に適した表面粗度をもち塗膜密着性に優れる。2/めっきが均一でスパングルがないため塗装仕上がりが綺麗。3用途によっては塗装前処理の簡略化が可能・・・。

荷解きしといてくれよ〜 まぁ表面を足付けしておきますか・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
有限会社塩崎商店大島鉄鋼センター (射水市|鋼材 鉄鋼材料商)
代表電話: 0766-52-1500
所在地: 〒939-0274 富山県射水市小島165

金切りばさみ2007年01月15日 21時34分01秒

厚み1ミリもあると、なかなか、手持ちの金切りばさみでは細かい切断ができません。
んで、買いました、テスキーU。
近場のホムセンで6500円。鉄板で1.2mmまで、ステンで0.8mmまで対応ということ。ネットで見つけた板金屋さんのブログでおすすめとの商品。
刃先は三菱マテリアルの特殊鋼。刃がなまってきたら分解して、砥石で研ぎ直すことで長持ち。

実際1ミリの鋼板を切ってみると、最大約1cmごとの切り進みながら、手応えよく切れていきます。すご。 
切った鋼板の逃げ溝が作ってあって、まっすぐに切れるのがいい。
ただし、最初の切り込みをマッスグに慎重に進めないと、予定したラインをどんどんずれていきます。(厚みある鋼板だと途中で曲げられない)
こんな単純そうな作業でも、まっすぐ切るって簡単ではないですね。

・・・・・・・・・・・
追記。
2022年夏の現在、このテスキーはいまだ良い切れ味で現役で使えています!お勧めです!

サイドシル板金合わせ2007年01月16日 20時30分34秒

 さっそくサイドシルのカーブに合わせて製作した板金パーツ。
 錆びたサイドシルを切り取る前に型紙で断面の曲がりカーブ形状を写しておきましたので、それをもとに、製作。1日がかり・・・。
1100ミリの長い板金です。下の部分(バイスでつかんでる部分)は、重なる部分なので、リベットと接着剤で密閉して接合しようと思います。上の部分は・・・突き合わせ溶接かなぁ?難しそう・・・

 それでも、BMW2002のサイドシル製作は簡単なほうです。だってフロントからリアまでずっと、直線!だから。最近、人の車のサイドシルばかり観察しています。みんな微妙なカーブがあって、あんなのを叩いて作るのは無理。もちろんパネルごと交換するのでしょうが。あと気づいたのですが、今の車は半分がエアロパーツなのか、樹脂パーツがついてますね。

 さて、この、サイドシルを製作するにはちょっと考えました。何しろ初めての板金作業ですから。でも板金ハンマーも何も無い。手持ちのハンマー、玄能、合わせて3〜4本という情けなさ・・・。
 もともと、180*1100ミリに切り出した1mmボンデ板ですが、サイドシルの側面からフロア下面にかけてのカーブに合わせて奇麗に曲げるのはどうするか?が問題。手曲げなんて、堅くて絶対無理です!1ミリも厚みがあると、僕の力では絶対曲がりません!板金なんだから、ハンマーで叩く?いや、でこぼこになって見るも無惨になるのは明らかです、却下。
 こういう形状は、プレスして曲げるのがいい。原理としては円柱に押し当てて曲げるのです。押し当てるって言っても、人力では無理ですよ。
で、ちょっと考えました。木工で作る自作プレス機!次回に紹介します。

自作鋼板プレス台2007年01月17日 19時37分26秒

 ツーバイフォー材の204と206、の1.2mもの、鉄アングルを組み合わせコーススレッドで組んで作りました。納屋の裏に転がっていた鉄パイプを利用、真下にプレスして作る計画。
 このV字型の角度、実際のサイドシルのカーブよりもきつい角度にしてあります。プレスしても、「戻り」があるだろうと予想してのことです。角度はとりあえずこんなもんかな〜ということで決めてますが、よくなかったらあとでネジを抜いて角度を調節できます。
 問題のプレスは、アシ車であるエグザンティアの車高調節機能を使います!

シトロエンで板金プレス2007年01月17日 19時52分49秒

シトロエンはその独特の油圧式サスペンション「ハイドロニューマチック」「ハイドラクティブ2」等で車高を調節できる車です。その機能を使ってプレスしようという案です。
ツーバイフォー材で作ったプレス台をエグザンティアのフロア下にセット、エンジンをかけて調節レバーで車高を「最低」にすれば、車重で鋼板が奇麗にプレスできるのではないか?!って・・・

さっそく試しぃ!セットする場所は、フロントに決定。シトロエンはフロントがヘビー、しかもちょうどサブフレームが突き出ており、鉄パイプをしっかり押してくれそうなので。高さをかいもので調節して、位置を決め、準備OK。車高調節レバーを最低に...!

プレス!2007年01月17日 20時11分20秒

車高レバー「最低」にして、待つこと30秒、ぐぐ・・と車高が落ちてきて、みしみし・・・(キシミ音)・・おお!曲がっていく〜〜!!
ものの20秒でプレス完了。うまくいったんじゃ ないの〜〜!?

曲がりました〜2007年01月17日 20時17分12秒

う〜ん、まぁまぁうまくいったんじゃないでしょうか。
やっぱり鋼板の戻りがありました。けっこうな戻りです。もっと曲げなきゃなんないです。
このあと、プレス台のV字角度をもっときつめに作り直してやり直しました。
この程度のかんたんな曲げなら、なんとか、自宅でも可能。こんなところで5万円のヤフオク購入車が役に立ちました。
シトロエンでなくても、ジャッキアップした車の上げ下げで可能では?(誰もやんないって)