さらばフランス娘2007年11月13日 21時41分58秒

アシ車の95年エグザンティアをヤフオクで売りました。
なぜかというと・・・
・通勤は原付3輪のジャイロアップで十分。
・これからの雪道シーズンは、冬は農作業に使わない4WD軽トラが使える。
・エグの車検が迫っており、ユーザ車検でも最低7万円はかかってしまう。
・あまり乗らなくなった車に7万出すならマルニのレストア代に回したい。
・エグザンティアは一通りメンテし、乗りも十分堪能した。
こういうわけでして・・・。
いざ長距離ってぇときは、妻さん用のビッツもあるしね。

初めてのフランス車、しかもシトロエン。
BMWばっかりだったにしやんが一度方向性を変えようとと思って、悩んで選んで乗った車。ヤフオクで5万で落とし、いろいろメンテしてきた。
4年間乗ってみて、地味目ながらもなかなかのえんす〜車でしたね。ハイドロの乗り心地も十分堪能しましたよ。なっかなかユ〜シュ〜なもんで、面白かった!
セダン型ながらも、ハッチバックでガバ〜〜ッとリアゲートが開き、リアシートを倒すと大容量の荷物が積めたし、高速でも非常〜に安定した走りだった。
一言で言って、とっても使い勝手のいい、一風変わった足車でした。

そしてある雨の日、エグザンティアは積載車に乗せられ関東方面に旅立ちました・・・元気で暮らせよ〜〜〜(;_;)/~ さらばフランス娘〜〜

オイルポンプ2007年11月15日 21時37分40秒

オイルポンプです。
まずはストレーナーに詰まった繊維状のゴミを掃除するべく、アミをこじって取り外し。このゴミ、なんだろうなぁ?
まぁここで止まってくれてたから良かったんだけど。

次にポンプの要、ローターの隙間をスキマゲージでチェック。
すべて範囲内、あとは洗浄して組み直し。
通路にごみが詰まんないようにして・・・

パーツ個人輸入2007年11月18日 20時52分08秒

ドイツのオールドBMWパーツ専門店Walloth&Neschに、第二次パーツの注文をしました。
今回はエンジンをばらしてみて計測結果を判断しての期間関係パーツの注文。
2週間ほどで届くでしょう。
前回の注文は半年前でしたが、その間にユーロが高くなったなぁ〜!
1ユーロ160円を超えています!!
画像の見積もり価格はユーロ単位ですので、160円前後をかけて日本円になおすと、送料込みで10万円ぐらい。
先日エグザンティアを売った金がマルニのパーツになっちゃいました。

一方、ドルは110円を下回る日もあり、こちらは注文の絶好のタイミング。
アメリカならよく使うのはBAVARIAN、こちらは消耗品のOEM関係を中心にまぁまぁの品揃え。しかしここは細かいところに手が届かないという感じであります。カタログに載っているものしか買えないので。

アメリカ、ドイツ両方に注文しても送料が倍になってしまうので今回はWallothのみにしました。日本では山下オートパーツにも大物パーツにしぼって注文をかけています。

くう〜〜、パーツ代、けっこうかかるな!
旧車を買うときは、細部までよく見て、考えて買いましょう!僕はヤフオクで画像判断ですから細かいところまで見ませんでした・・・

コンロッドジャーナル2007年11月19日 21時54分44秒

クランクシャフトのコンロッドジャーナル(クランクピン)のオイルクリアランスを測ります。
コンロッドジャーナルの径は48ミリ・・・・あ、残念、
50ミリ以下を測れるボアゲージ持ってない・・・。
これはプラスチゲージで計測するしかないですね。

コンロッドに古いメタルを組んでプラスチゲージを乗せ、
クランクにエンドキャップを規定トルク55Nmで締める。
コンロッドも前後方向があるので、間違えないように組みます。
潰れたプラスチゲージを壊さないようにコンロッドを動かさないように。

ついでにコンロッドのエンドプレーもスキマゲージで計測。0.20mmは入るが0.25mmは入らない。オーケーでしょう。

さて、オイルクリアランス。
キャップを取り外した結果、プラスチゲージの潰れ幅はだいたい0.04~0.05mmに読める。規定値0.023~0.069mmの範囲内。オッケーです!

これにてクランクシャフトの計測関係は終わり。
どれも問題なし!で、ほっとひと安心。クランクは生きててほしかったんで
うれしいです。

1年経ったな〜2007年11月20日 16時24分29秒

うう〜〜、さむい!
11月のこの頃、北陸ではそろそろ山間部、平野部で初雪が降ります。
にしやんの住んでいるとこでは富山でも海に近い平野部なんで、まだ降雪は無いですが、今週にはちょっと夜には降るかもしれないという予報。
どんよりと鉛色の空、冷たい雨、そして低気圧が来ると激しい雷・・・北陸独特ですね〜、ああ〜太平洋側の人たちがうらやましい!

ということで、1974年角テールBMW2002レストア中の納屋ガレージでは、今年も廃油ストーブ試運転中。1年貯めた廃エンジンオイルや作動油などを燃やして暖をとります。ああ〜やっぱあったけぇ〜〜。でも廃エンジンオイルを燃やしたらストーブ内に白いカスが残るんで掃除が大変です、これたぶんオイルの添加物やね。
フォークリフトとかの廃作動油(この時期知り合いに貰う)のほうがいいですよ〜、台所の片隅に忘れられて使用期限の切れたサラダ油もいいですね、粘度が低くて、よく燃えます。
このストーブを出すと思いますね、昨年の今頃からマルニのレストア始めたんだな〜って。ちょうどこの時期からばらし出しましたよ。1年って早いな・・・
今後は組み立てが中心ですが、あんまり無理しないでやってこう。

穴窯窯出し2007年11月20日 17時04分40秒

11月8〜11日にかけて四日間ぶっ通しで焼いた穴窯陶芸作品の窯出しが先日ありました。
五日間自然冷却して窯の温度は50度まで下がった。
蓋を閉じたレンガを取り外して中を覗く。ドキドキワクワクの瞬間・・・
うおお〜〜!
いい焼け上がりやん〜〜♪
最高温度1350度まで上げた甲斐があったぁ〜〜!
正面の作品は自然釉と呼ばれ、マキの灰が降り掛かって窯の中でガラス化したものでマキで焼く窯独特の仕上がり。赤茶色の「緋色(ひいろ)」の発色も今回は濃く出ています。
約200点を窯出しして満足満足。今回焼いた生徒さんたちのがんばりの成果です、ご苦労様でした。

シリンダーヘッド洗浄2007年11月21日 19時18分32秒

さぁ〜 腰下も一通りチェック終えたので
エンジンオーバーホールの華、シリンダーヘッドにかかります。
まずは洗浄から。
燃焼室が長年付着したカーボンでマックロです。これをキレイにするで〜〜!

洗浄に使う洗剤はCastrol Super Cleanというもの。数年間に買ったものを引っ張りだしてきた。何年か前に、アルピナC1のヘッドをOHしたときに買ったものだよなぁ・・・なつかしい。たしかアメリカからの通販で買った気がする。
中身は薄紫のとろりとした液体で、強アルカリ性の液体。これを堅毛の筆ブラシで擦り付けてごしごしとカーボンを除去。これがよくとれるんだな〜。そのまま原液に1日浸けておくとアルミが浸食されるかも。

ヤワいカーボンはブラシでこすってるとすぐにキレイになりますが、排気ポートなどはがっちりとこびりついたカーボンなので頑固です、歯ブラシ、竹ベラなんかでこすりながらの攻撃!ついには真鍮ワイヤブラシも登場。
1日かけてなんとかカーボンはとれた。

シリンダーヘッド面にはヘッドガスケットの頑固なカスがこびりついています。
ぼくはよく古いカッター刃でちまちま削り取るのですが、刃を寝かせる角度を誤るとアルミに食い込むので注意ですね。

ところでポートの研磨はしません。めんどいから。(^^ゞ

ヘッド面が汚いですね、次はこれを軽く研磨したいと思います。

シリンダーヘッド面歪み計測2007年11月22日 16時21分15秒

シリンダーヘッド面を研磨する前にいちおう歪みは計測しておきましょう。
ストレートエッジをタテ、ヨコ、斜めに8カ所ほど当ててスキマゲージを入れると・・・
なにっ!
2番と3番燃焼室の間に0.2mmが入っちゃった!?
こりゃあ歪みが大きすぎるよ!
焦ってヘッド面のヘッドガスケットのカスをしこしこ丁寧に取って
再度チャレンジ。
おお、0.2mmは入らなくなったが(ホッ...)
0.05mmが2番と3番シリンダーの間に入るなぁ・・・真ん中がブリッジしてるみたいになってるんですね、これは。
ちょびっと歪んでたか・・・とことん楽しませてくれるねぇ、このマルニは〜。

通常、ヘッドの歪みは無くまっ平らなのが理想、0.05mm歪んでれば修正の必要ありと判断します。(車種によって許容値が違うようですが、ぼくは真っ平らにします)
面研の準備としてヘッド面近くのスタッドボルトをダブルナットで抜き取り。ここのボルトが面研のときに当たってしまうんですよね。
さぁて、定盤、用意しなきゃ。

ヘッド面研開始2007年11月23日 19時26分30秒

ヘッドの歪みを研磨して真っ平らにするのに必要なのが「定盤」。
真っ平らな鉄や石の平面なのですが、持ってないのでこれを今回は手持ちのガラス板でやっちゃいます。
粘土練り用に作った机の上に、まずはガラステーブル用の大きいガラスを乗せ、さらにその上に800*500ミリほどのガラス板を二重に乗せます。二重にする事で机の起伏を吸収して平面度を上げようという魂胆。
ストレートエッジでチェックすると画像手前の部分が平面度バッチリ。一番薄い隙間ゲージが入りません。よ〜し、ここで面研しよ。ちょっと狭いけども、時間かければいいでしょう。(いちおう重いヘッドを乗せたうえでの平面度もチェックしました)

通常金剛砂とか使うみたいですが、今回はバルブコンパウンド中目にエンジンオイルを混ぜ、粘度調整にCRCを使いました。
ヨーグルトカップ1杯分ほどもつくれば十分ですね。
さぁ〜〜〜研磨開始!8の字を描くように!
じゃりじゃりじゃり・・・・・
もっとコシ入れて〜〜〜!

ヘッド面研終了2007年11月24日 19時36分28秒

マルニのシリンダーヘッドの面研修正、3〜4時間はガラス板の上で擦ったでしょうか。広い面積の定盤で擦ればもっと早く済むんでしょうが・・・この狭いガラス定盤では時間がかかります。しかも休み休みやってますので。
バルブコンパウンドの粗さが徐々に細かくなっていくのが音でもわかりますよ。
じょ〜りじょ〜り から しゃ〜りしゃ〜り
腕だけで擦るんじゃなくて、腰の振りも加えてっ♡

左側画像のように徐々に黒い部分が無くなっていくので、灰色のアルミ色になっていくのがわかります。これは目で見ても、面研の具合がわかります。
最後はストレートエッジをあてて平面度をチェック。面研前はスカスカに入っていた0.05mmのゲージが入らなくなったところでOK!
こんなガラス板でも面研できちゃうもんですね。ただし1回きりの使い捨て定盤です!でも面研なんて一生に何回もしないしね?
ちなみにガラス板は最後、曇りガラスになっていました。
明日は筋肉痛まちがいなし!ですね?

後記:エンジンを始動して解ったことですが、此の方法でのヘッド面研では完全平面には出来ていませんでした。エンジンをかけると、1番シリンダー脇の高圧オイル通路付近からおいるがじわじわと漏れてきました。ヘッドを下ろして測定してみると、スラスト方向の左右フチが、0.05-0.10mm、隙間がありました。真ん中が盛り上がったヘッドになってしまいました。
後で考えたら、素直に内燃機屋に持ち込んで面研してもらえば余計な出費も無くてよかったです。素人の始めてのガラス面研なんて、成功しません。まぁ勉強になったと思えば・・・