丸テール デフ洗浄、デフマウントのブッシュ交換2023年12月13日 14時00分47秒

デフのパーツ洗浄の前に
サイドキャップのほうを見ておきます。
オイル漏れしないようにオーリングはあります。
これは本組の際に忘れずに交換します。

シムが何枚か入っています。
左右で入っている枚数や厚みが違いました。
リングギアとピニオンとのかみ合いに ちょうどいいクリアランスを出しているのでしょう。
折角ぴったり来てるクリアランスを狂わせたくないので、今回、両サイド側のベアリングは状態が悪くないので交換しないで再使用します。


軸側のオイルシールも外します。


パーツ洗浄します。洗浄液は 灯油とシンナーを混ぜたものです。
メンテで取り外した車の中古フューエルポンプや燃料フィルターを使った、
循環式の自作洗浄台です。ときどきタンクの底に沈殿したカスを捨てます。
これを12Vで安定化電源でポンプ駆動しています。
燃料フィルターを通っているから 綺麗な洗浄液が洗浄ブラシから出てきます。

こういったことに結構時間 喰いますね・・・
塗れた表面は 1日もおけば 乾いたようになります。

各ギアの洗浄後は 錆びないようデフオイルをまぶしておきます。
デフケースも内側外側、綺麗にしました。


車体側、デフを置く台の部分。
もれたデフオイルと砂ぼこりが混ざり ゴテゴテになってます・・・・

ネットリしていながらジャリジャリするという
何とも言えない不快な手触りの真っ黒いヘドロをかきだす!!


苦労のかいあって きれいになりました。
フランジ側のオイルシールから漏れたデフオイルが
飛び散って マフラーを汚しちゃっていますね。
これじゃあデフオイル、速めに減って行っちゃうんじゃないかな・・
実際、抜いたオイルは規定量0.98Lの7割しか入ってなかったですから。
この車、フロント側のオイルシールがアウトで、デフオイル漏れがあったという事です。



そして今回デフ修理のために12トン油圧ベンチプレスを
ラムストローク:175mm。
これがないとデフの修理作業ができません。
12月中はセール中で、送料込みで57000円なり。
ついに買った油圧プレス・・・^^
JG54さんの経験に基づく有難いアドバイスもあり、油圧メーターのつきのものを求めました。
メーターの中には透明な油みたいなものが充填されてますが、これ、グリセリンらしいですね。
しかしまぁ・・・例により、こういったものの説明書の貧弱なことに閉口。
書いてあることが、実際のブツの位置と違うんだもん。。。



まだデフのベアリングを抜くために買った特殊工具が届いてないので
油圧プレスの試運転として、デフマウントのブッシュを打ち換えてみましょう。


手持ちのあてがねや鉄パイプ、ソケットなど総動員して いざ打ち抜き!
ウレタンブッシュはあっという間に抜けました!
そして新しいブッシュを圧入します。
おお~~ ぐいぐい入っていく~~ こりゃ楽だわ~~
油圧計を見てると、針が動いても きついところでも 1.5トンもかかってないですね。

あっという間に ブッシュ交換完了!
素晴らしいね 油圧プレス機は!
何の苦労もなく、20分で交換終わりました。

あとは脱脂して、デフマウントを塗装

ブッシュの方向に関しては、いろいろなBMW2002のデフマウントの
画像を見て参考にしました。


今後、新しく注文したベアリングプーラーセットや
油圧プレスアタッチメントセット等の特殊工具類の到着を待って
デフケースやピニオンギアのベアリング交換作業を行っていきます。

デフの修理には 圧入物の抜き差しが多いため た~くさんの特殊工具が必要ですね~
それだけ費用も掛かります。
これまでかかったデフ修理関連の総出費は そろそろ20万円に届きそう。
これをそのまま全部をオーナーさんに請求するわけではありませんが。。。
(今後も当方で使うプレスとか、工具類代金は そのままで請求できません)

今日は油圧プレスの組み立て時間も含め 6時間の作業。
ここまでトータル15時間。