BMW2002A オートマミッション3HP12のオーバーホール5 アウトプットシャフト編2022年11月05日 11時05分25秒

ZF 3HP12 のクラッチ群よりも後ろ側をばらしてみる



特段 OHするところもなく 整備としてはアウトプットシャフトのオイルシールを交換するぐらいではないだろうか。

高級オイルシールは モノタロウで買えます。


交換前の古びたオイルシール

ここの深さをはかっておきます

嵌めるときも同じ深さで 3mm

シールプーラーを使い てこの原理で外します

破壊前提ですね シールはもろくなっていて、いじってると砕け散りました

ベアリングが見えます 異音がなければこのままで再使用

シールの打ち込みは 塩ビ管で。

均等に入りました。

ファクトリーマニュアルではAは3ミリにせよとある。4mmでも問題なかろう。
フランジがリップに当たらないようにするためだろう

余計なことしてますが 液体ガスケット塗布しといた


カバーを外してみました

これ以上分解もしない。
ガバナは遠心力を使うATの油圧制御のパーツです。


スピードメータードライブギアは このように上下にフリーに動きます 
ピンでとめてあるわけでもなし。
このあとアウトプットフランジにて押さえつけられて固定されるので これでいいのです

ガスケットを作りました 0.5mm厚



カバーをはめて スピードメータードライブギアがケースに取り付けてるドリブンギアにちゃんとかんだことを核にしてから
13ミリボルトやナットを23Nmで締める


アウトプットフランジとオイルシールのあたり面は目の細かい耐水ペーパーできれいにしたあと
軽くATFをぬっておいてから オイルシールのリップを痛めないようにしてそっと入れる

フランジしめつけナットを手で軽く締めた

30ミリソケットでアウトプットフランジをナットで締めこみます。100Nm
またもや回り止めにチェーンバイスが活躍。この道具、ほんとにいいわ。


このブラケットはマフラーハンガーを支えるもの。ATのケースに2か所 共締めになります

           ↓こんな感じに取り付けます


30ミリ カラーナットをしめたら


緩みどめのリングをはめます。
リングのフチの方を ペンチで6か所ほど均等に外側に向けてちょいっと曲げておいて(こうすることでフランジ側に食い込む)から、かるく30ミリソケットで叩き込む。これでリングはフランジにかみこむので取れなくなります。

叩き込んだ後は、フランジの切りかきにポンチします。これでナットはゆるまないでしょう。
何回か再利用できると思いますよ。


組上り

スピードメータードリブンギア

こういう断面図 ここのオイルシールが欠品中


ケーブル差し込むときに 外側に筒状のケースがある

ケーブルの先はこうなっている
横のねじ穴からM8ボルトをねじ込んで ケーブル先端の丸くえぐってあるところにはまり
ケーブルの抜け防止となっている

差し込んだあと、液体ガスケットぬりをし、13ミリのロックボルトを通して締める(これで抜けなくなる)。
ここにもオイル漏れ止めの銅ワッシャ。


このようになります。マルニのスピードメーターケーブルはMT,ATともにまだ新品が出ます。

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