地元の2002tii整備20エンジン調整ほか ― 2025年03月19日 13時10分19秒
あいにくのひどい雨で テストランは延期した。
ということで 今日はエンジンの調整を行う。
このBMW2002tii、アイドリングで排気ガスがうす黒くて、ガレージ内でエンジンをかけていると目がすごく痛くなる。
排ガスは相当にHC値が高いのだろう。もちろん有毒物質である。
さすがスモッグの主成分である。
車検ではこの年代の車では1200ppmまでという規定があるが
軽くその数値を超えている気がする。
この車の排気ガスには 未燃焼ガスが多いということだ。
いわゆる「ガスが濃い」という表現がぴったりくるか。
インジェクションの空燃比の調整が必要だ。
スロットルボディの上にある、通称「ツナ缶」をあけて調整する。

未燃焼ガスが出るという事はエアが足りてないので
スロットルバタフライを開くねじを回し、取り込むエア量を増やす。
スロットルを開けることになるから、当然、ねじの回転とともにエンジン回転数は上がります。
ちょっと回しただけで、かなり敏感に回転が上がるから慎重に。
排気ガスの具合。
気温が低いので 今日の排気ガスは水蒸気ばかりが目立つが、H2Oが多く出るのは 完全燃焼の証ともいえる。
A/F比の調整で あの目が痛くなる刺激臭は かなり軽減されたと感じます。(あの高価な排ガステスター持っていないので・・・)
昨日までは マフラーの付近に近づくだけでも 目が痛くなったので。
からっと晴れた日では
あのうす黒く見えた排ガスが 薄くなっているのではないだろうかと期待。
スロットルを開けたせいでアイドリングがいくらか上がったので
次はアイドリング調整ねじでアイドリングを低める。
これをいじっても 空燃比は変わらない。
ではエンジンをふかしてみる。
3000rpmあたりまでは具合がいいのだが、
3000から上で かすかにバス・・・バス・・バスバス。。。と、燃焼にばらつきが出る感じだ。これでは運転していて気持ちよくないだろう。
そこで、点火時期を調整する。
10mm固定ナットをゆるめ
デスビを遅角側へ微妙に回して 点火時期を少しだけ遅くする。
この状態でエンジンをふかすと、
4000rpmまで実にすっきりとした回転で
先ほどのようにバスバスいわず 気持ちよい燃焼となった。
高速道路を時速100kmで巡行しても問題ないのでは。
・・・4000回転あたりまでは完全燃焼しているのではと思います。
また、後半で2回空ぶかししてますが、これまでとはちょっとエキゾーストの音が変わったかなぁ?という感じがします。タコ足の効果か?
今日はこれぐらいの調整にしておこう。
あまり点火時期を遅くしてもね。
実際にギア3速で4000回転回しても時速100km近くは出るはずだし。4000回転以上を常用することは 街乗りドライブでは めったにないであろう。
あとはオーナーさんのお好みで DIY調整してもらおう。
・・・・・・・・・・・・・・・
排気系をタコ足にして排気効率を良くし、スロットルボディの清掃、二次エア吸いこみ潰し、点火プラグギャップ調整、ポイントギャップ調整、コンデンサとデスビローター&キャップ等の交換、そして機械式インジェクションのA/F比調整、点火時期と調整して
ガレージ内での空ぶかしではあるが、かなり改善されたと思う。
あとは実際走ってみてどうかである。
さらにもっと!というならば、ヘッドカバーをあけて バルブクリアランスの調整をすれば完璧ではないだろうか???
最期にアイドリングを 850~900あたりに設定しておわり。
調整の間、ガレージで1時間ほど主にアイドリングでエンジンをかけていたが、
エンストになることは無かった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日のオマケ整備
コールドスタートバルブを新品に交換。
これまたオーナーさんの部品ストック。旧車乗りは部品ストックは大事だねぇ。
早春の10度以下の気温なら、スターターを始動してから3~5秒ぐらいしか霧状のガソリンを吹かないだろう。(零下20度で最大13秒ぐらい吹くものと聞いている)
ウォーターポンプの取りつけねじの一つからクーラントのかすかーな滴下あり。一晩で1滴ほどだけど。
ここは銅ワッシャを2枚かませて さらに液ガスも使い
しっかりシーリングしてボルトを締めた。
ヒューズボックスが汚いのでお掃除したくなった。
各接点も お気に入りの「接点復活王」を塗布。
きれいにしたカバーには 予備のヒューズもちゃんとセットして。^^
白8A 赤16A 青25A
もう一つ。
ペダルボックスに空いた丸穴のフタが欠損していた。
これが開いているせいで、車に乗り込むときにペダルの根元に 床が見えるのだ。(笑)
ガレージがらくたゴミの中からみつけた樹脂製の蓋をはめ込んでおいた。
ペダルボックスの保護ウレタンがボロボロだが、こんなものは
別にむしり取ってしまっても問題ない。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。