BMW2002A リアマフラー塗装2023年05月11日 13時30分46秒

このマルニを預かったときに ついていたスポーツマフラー。
男らしく、センター出し。


外した時の写真
オリジナルのマフラーのハンガー部分をうまく使いつつ
タイコ部分を溶接で交換してある。
うまいことやってあるものだ。



3つに分かれる。
ダウンパイプ、中間マフラー、リアマフラー。


ダウンパイプは再利用
ちなみにダウンパイプはオートマとマニュアルで若干形状が違う。

ダウンパイプは再利用。ヒートシールドを作ってつけた。



中間マフラーはワロスから新品を取り寄せた


現在このように 取り付けてある

リアマフラーは純正品 穴あきしていたものを補修したものをつけてある。
もともとついて居たスポーツマフラーに戻す準備を始める

錆を取り、サビキラー処理。


マフラーハンガーゴムも交換する。
これは2年ほどで切れますね。ワロスでいくつか買いましたが
もう使い切ってしまいました。次回注文の時にまとめ買いしよう

ミッチャクロンを吹いた後、耐熱スプレー塗装。
(サビキラーの上に何かを塗装するときは、密着性を高めるためにミッチャクロンを吹いたほうがいいです。)

向こう側のパイプも黒く塗っとくかな。後ろから見えそうだ。


タイコをまいてある鉄板の隙間から数か所の排気漏れの跡があったので
スキマを塞ぐため パッチパテを押し込んだ。

乾燥中。
納車の前に これに交換する予定である。

BMW2002A ボンネットおもて上塗り2023年05月12日 15時03分45秒

ボンネットのおもて側の塗装です。

サフの表面を最終チェック。
気になるところは今のうちにサンディングする。

SEPで入念に脱脂する


ボンネットの折り返し部分、裏を塗ったときに上塗り塗料がのっているので 
ここにはミッチャクロンを吹いておく。

塗料の調合。

ぺいんとわーくすさんで 2リットル調合してもらいました。

注ぐ際はこのようにマスキングテープで
「V字」の注ぎを作る。

このように注ぐ。

マスキングをはがせば 缶のふちに塗料が回らない。

2回に分けて 主剤で合計800g調合しました。
シンナーで1.5倍にするので体積的には 1.3リットルぐらいになります


カップに入れるときは このぐらいが限度。
1回吹くごとに 補充していく


試し吹きから。
縦長パターンの具合と、吹き出し量の調節。

快晴、気温17度、湿度60%、風速3m/s
ではいこう


1回目吹き付け完了


これぐらいに減った

2回目終了

3回目終了。

4回目終了。


5回目吹ける量の塗料がちょうど残っていたが、
仕上がりもいいので、4回でやめた。

このグリルのあたりも うまく吹けました






このまま3~4時間乾燥させます。


唯一の垂れ。
後日 耐水ペーパーでシコシコ削ってからコンパウンドで磨きます。


次は車体の方。
リアの周辺を吹きます。

BMW2002A リアの塗装2023年05月13日 13時38分14秒

錆びたリア廻りを塗るために エンブレムをはずします。


バンパーもはずしました。


給油口のあたりも錆取りして塗らねば。
給油の度に 暗い気持ちになるもんね

左テールライトの方、角っこをちょっとへこましたのか、
過去に補修してあるみたい。
かすかな凹みが残っています。

防水のためか、シリコンゴムも塗ってあるので取っていきます
へこんだから 隙間ができて 水が入るようになったか。


錆が見えてますし、タッチアップした塗料がヒビワレしています。


120番ペーパーで削っていきます。
茶色い錆が見えなくなるまで追い込む

ここまで来てようやく錆が見えなくなった。

防錆のため、すかさずプラサフ吹きます。
7時の時報が鳴ったので 朝食にします。

朝食後、車を外にだして 研磨は続きます

ここもサビあった

エンブレム「2002」の穴にも錆があった

キーシリンダーの周辺にも少し錆アリ。
すべてすかさずプラサフ吹き。



マスキングして、風当たりの弱いところに移動して 塗装します。
まずはミッチャクロン吹きから。


給油口を含む トランクのサイドも吹いていきます。
つまり リアタイヤから後ろ側全部を塗る


納屋の雨漏りでサビサビだったところ。
こういうところはトランクフードで隠れるから 
垂れても気にしない。それよりも塗膜の厚みつけたい。

塗装前は こんなだったからね!


3回目塗りの途中。
左テールライト横のへこみが印影でめだって見えますね
(今回 錆取りだけで パテで埋めませんでした)


4回塗って 吹き終わり。

給油口周辺、垂れあり。あとで削る手間が増えちまった^^:


アチャー ここも垂れたか・・・ナンバーで隠れないところだな


余った塗料は ミッチャクロンをスプレーした後で 刷毛でこういった細かい部分に塗っていく。
こういったところを塗っていくだけでも ずいぶんと見映えがちがってきますね


ワイパー根元の雨どいも 水が溜まりやすく さびやすいところですからね!
何重にも塗ります (画僧は防錆処理前のもの)


指触乾燥後 マスキングをはがし、納屋ガレージに入庫。
日光の下では白いですが
陰に入ると アイボリーが濃くなって見えます。

ポッテリ塗って きれいになりました。

細かく見れば 突っ込みどころ満載の自己流野吹き塗装ですが(笑)

エンブレムは接着剤で貼り付けてあったので 触らなかった。
きちんとマスキングしたので フチまで塗れています^^

まぁいいでしょう。
はぁ~ 今日は疲れました
リアの裏も、トランク内部も、ガソリンタンクの中も、トランクの車体下も、タイヤハウス内も、
結局全部 錆処理して塗装したことになるね。

BMW2002A バンパー錆取り&塗装2023年05月14日 13時30分25秒

外したリアバンパーの裏を防錆塗装します




分解しました

裏はかなり錆びています
こうなってくると ボルトやナットを外すのに ひと苦労なんですよね


バンパーに沿っているゴムクッションの端のクリップがさびてなくなっていました。

こういったやつです。

ナンバープレートの下の蓋。
本国ではここに下から照らすライセンスプレートがありますが
日本仕様ではここに蓋がされています。
これもメッキがかなりとれていてひどいから、研磨して防錆し
シルバーで塗装してしまいましょう。

細かいパーツも 再使用するものは さび落とし。

ねじ類の防錆処理

バンパーのパーツは M8サイズの角根丸頭ボルト が良く使われています。
フロントで10個、リアで6個


後日バンパーは磨きますが、どれぐらいになるのか、
ちょっとバフにコンパウンドをつけて磨いてみました。

ほんの少し磨いただけで 曇りがとれ、これだけ艶を取り戻します。
これならヤル気が出ますね^^


でも裏側は錆サビなので ワイヤブラシで浮き錆除去のケレンします

ところでこのバンパー・ホーンだけど、ワロスのページを見ると
USタイプとなっている。アメリカ仕様なんですね。

17ユーロほどで新品購入可能



にしやんのマルニはこっちの本国タイプで デザインが違う。




浮き錆取りのあと 錆キラーを塗布


乾かしている間に フロントバンパーも外します。

ここのところ塗装ばっかりだったから レンチ類を握るの久しぶりです。

錆びたボルトナットでちょっと苦労しましたが なんとか外れました。

バンパーステーの外し方はコツがいる

こういう風になっていて ステーをスライドさせて入れるようになっている。


ボルトがなんでか共回りして 外すのに苦労した。
フレキシブルカメラでのぞいてみたら その訳が分かった。
ここのボルト、本当は 先に述べた 角根丸頭ボルト
使われていなければならないところだ。それなら共回りしない。

この中も防錆しとこう




さて~
フロントもやはり バンパー裏は 半世紀の錆が。^^:

サビキラーを2~3回塗り。
このままでもいいが、にしやんはサービス過剰なので
このあとミッチャクロンを塗って、ウレタン塗料を刷毛塗りし
錆をパーフェクトにシャットアウトします。
でもこんな裏なんて 誰が見てくれるんだ~~~!(笑)
たぶん将来、整備工場で リフトアップしたメカニックさんが見ることになるだろう。
「むむ!こいつ
は・・・!」と思うんだろうか。



ゴムクッションも再利用です。硬化してますが問題ないでしょう。
これはまだ新品で出ます。2万円ほど。
バンパーにはめ込むクリップが15個あります。
サビキラー塗ってますが 錆がひどかったので 
クリップはワロスから買って交換するかもしれません。
(でもこれスライドさせて外すの、スンゴク大変なんですわ)

サビキラー乾燥中


続いて 2液ウレタン塗料を刷毛塗りしていく 


色はマーブルホワイト(日産 KJ7)。余ってたの・・・

2度塗りで 塗膜を付ければ もうさびない

乾燥後、表側のメッキ部分をコンパウンドで磨き仕上げの予定。

BMW2002A バンパー磨き2023年05月15日 13時36分14秒

裏側の塗装が完全硬化したので
バンパーの表側のメッキをコンパウンドで磨きます。


電動ドリルにポリッシュバフを取り付けて磨く

曇りが取れて 本来のメッキに。


でかい段ボール箱の上が作業しやすいですね

リアのバンパーの端っこのゴムパーツはもう限界。
今回取り外してしまいます。

これですね

にしやんのマルニでは ここはもとからゴムパーツはありません。
ボディと干渉しないように別のゴムパーツを使用するので、問題ありません。



そのほか 今回で引退いただくゴムパーツ達。
こういうパーツらがワロスでいまだ新品で出るからマルニは維持しやすいです。

フロントバンパーのセンター部分

細かいところは 手磨きしておきます。



が、こういったブツブツは さすがに取れません。

リアのセンター磨き

バンパーホーン 磨きのビフォーアフター比較

やっと全部磨けました  ピッカピカです。
オーナーさんには 今後 
クロームメッキの曇りが定着しちゃう前に
極細コンパウドでちょくちょく磨いてもらうように お願いいたします。


Before After



あと、ホーンの取り付け用ねじは さびてることが多いので

ダイスで ねじ山を切りなおしておきます。
けっこうサビカスが取れてきます。

きれいになったあとは、スレッドコンパウンド摺り込みで防錆。
これでナットがするすると入っていくようになりました。


取付までしばし保管です。

BMW2002A フェンダーパテ研ぎ2023年05月16日 13時28分25秒

サビ穴補修した 右フェンダ―

強度は必要ないところなので
鉄板をJBウエルドで貼り付け 研ぎ
パテ盛りまでしてあった


j今回 パテ盛りしたところを研ぎます。


埃っぽくなるので 外に出して作業



空研ぎ 120番から240番へ


赤チョークの粉を当てながら 研いだところがわかるように


手で触って かすかな 凹みやふくらみを感じながら


研ぎすぎた場所には 仕上げ用パテ付け


パテ硬化までの間、ボディの細かい穴を処理
フェンダーとの継ぎ目のところ。

薄い鉄板をJBウエルドで貼り付け

右側にも錆個所

まずは錆転換処理をした あすにでもパテうめ

ボンネットを外します。
このボンネットは車検のために自分のマルニから移植したもの。
もう3か月近く載ってました

外して

自分のマルニに 戻しました
手前と向こう、同じアイボリーでも微妙に色合いが違う。
手前のにしやんのは 日産KJ7 というカラーコードのマーブルホワイト。ややグレーの混ざった寒色系アイボリー。(前回、バンパーの裏に塗った色がこれ)
向こうの2002Aは シャモニーの50年物(笑)で、やや暖かみのある暖色系アイボリー。


こっちの画像の方がわかりやすいと思う。ボンネットだけ 色が違う。(ボンネットだけ KJ7)

にしやんのマルニ(KJ7で全塗装)  ややグレーっぽく見えると思う
お気づきだと思うが、側面の黒プラスチックのドアガードのモールはない。(とってある) これだけでよりクラシックに見えるのである。




フェンダーのパテ研ぎ 320番で終了。
明日プラサフ吹きして 最終研ぎ、面の確認。その後上塗り。




フェンダーとの継ぎ目 
柔らかい隙間充填剤がはみ出し、そこに埃が詰まって黒くなっていたので削って剥がした。
ここも錆補修後に パテを乗せる


やや段差が見えるようにして盛る。 

右も


フロントを全体的にサンディング(足付け)。
あすマスキングして フェンダーとともに塗ります。

BMW2002A ボディ細かい錆補修 12023年05月17日 13時39分03秒


ここの部分 塗膜に ひび割れみたいなのを発見
(写真撮り忘れ)

こいつはいやな感じがすると思い
カッターの刃の先でえぐったら ぼこっと 塗膜が取れた。
取れるだけ削りとった結果がこれ

塗膜が密着していないか、
あとで内側から押されて塗膜が割れたか。
なんか地金に ぽこっと膨らんだような箇所も見える・・・
現状、塗膜内に水が入って 錆も発生し始めています。


すぐに電動サンダーで研磨。
パテを打った跡が出てきました。



すぐさまパテ付け


硬化後に研磨 120-240-320-400番手

プラサフ吹き1回目


もう数回 サフを吹き 後日フェンダーごとまとめて塗装


・・・というように 
ボディのあちこちに見受けられる 細かい錆の補修を
何か所か していきます。

BMW2002A ボディ細かい錆補修 22023年05月18日 07時27分27秒

細かいサビ補修その2です

リアのクゥォーター窓のキックのところ。錆が発生しています。
モールがはまっており 濡れるとなかなか乾かないところであり
ここは良くサビますね。


モールの多いBMW2002の宿命です。
これは自分のマルニをヤフオクで購入したときの上体ですが
モール周辺は ことごとくさびていました。


本当は、このモールやゴムパッキン、窓ガラスなども全部取ってしまい
隠れて見えてないところも錆取りすべきですが
今回省略、とりあえずの「見えるとこだけ補修」です。


カッターの刃でガリガリ削っていきます。
そのあと、#120ペーパーでなるべくこすって錆取り。



そのままモールづいたいにフロント側へ 錆を削っていく



ドアのフチ
こんなところも錆があるので 見ちゃうと放っておけないので 
ここもペーパーで削っていく その後プラサフ吹き
ドア下の部分は錆がひどいので ペーパーで浮き錆を取り。



ドアの方 やっぱり同様にモールフチにはさびがあり。

ぐおお!小さいけど 穴が開いていた。
これは埋めたいな~ 

まずは錆はこれ以上進行しないように 錆転換。
レノバスプレーを使います。これはいいですね。

別の車のトルクコンバーターが 錆だらけだったんだけど

レノバスプレーだけでこんなに黒サビ変換されて しかもエポキシでコーティングされた。



レノバスプレー吹いて20分後。
赤さびがクロサビに変わり、コーティングもされている。


ドアの方にも レノバ 一拭き。
ドアハンドルのゴムシールも切れちゃってるな~ 
手持ちのゴムシールに交換するかな どれにはドアの内張を外し
いったんハンドルを外す必要あり。


右側のクゥォーター部分も 同様にさびてるので 処理

なるべく錆はとる

錆転換処理済み すぐ指触乾燥しますが 上塗りするときは16時間置けとある。
ここは目に付くところなのできれいに仕上げる。
このあとはミッチャクロン塗って → プラサフ、
→ 2液ウレタンでボディ同色塗り、
 →水研ぎして コンパウンドがけの工程です。

手間暇かかります・・・

普段目にしないところは、
(ドアの裏やドアの下など)
ミッチャクロン → 2液ウレタン筆塗り
で簡易的にやっちゃいます。

BMW2002A ボディ細かい錆補修 32023年05月19日 14時15分47秒

ボディ細かい補修その3は ルーフまわり

ルーフのモールの下、さびています。
ここも良くさびるところです
なかなか目につかないところであり
ここを 「マルニの死角」 という

窓のゴムパッキンがあるので 
割りばしなどを突っ込んで 広げています。


マスキングをして、モールを傷をつけないようにして
120番ペーパーでシコシコと錆落とし

取れるだけとったら レノバします。

さっそくクロサビに変わってきています。

左側も同様に

地道な研磨です
ペーパーを折り曲げ、差し込んで研磨します。



こちらはルーフに浮き出てきたサビ 2か所ほど目目立つ

この下には・・・

塗装をはがすとサビ

良く研磨して

サビキラーで錆転換

ってところまでやってあったので
今回は120番ペーパーで足付け研磨して 細目パテ付け

パテ研ぎ開始 240番、320番

モールの雨どい付近の錆も落とし、
研磨終了で このあとサフを吹く。

サフ吹いた後に #400番で最終研ぎ

手でなでて 光を斜めからあてて 
感触と視覚で平滑度をチェック
ここまで来て 脱脂拭きして、ようやく上塗りだ



ついでに 給油口の錆も取って
レノバ吹いておきました


いや~疲れるね~~ 自分の車じゃ ここまでやんないよ(笑)
でも特に このあたりは 車に乗り込むときに目に入りやすい部分ですから
錆は見たくないもんね。


自分のマルニで
錆びの箇所には サビキラー塗ったままで ほうってあるもんね(笑)
まさに 紺屋の白袴 な状態

BMW2002A 左ミラー周辺錆取り&ねじ穴補修2023年05月20日 13時55分07秒

運転席側 左ミラーの周辺の塗膜が荒れているし タッチアップも多い。
それに、あるはずのゴムパッキンがはいっていない。

こいつは根本からやらないといかん。
ミラーの下にも、錆がいっぱいのはずだ。

ということで 、ミラーを取り外すことにした。

ここのイモネジ、なんだかナメそうだけど、CRC556を吹込み、
いいマイナスドライバーを使って押付け7割、回し3割の力で
祈る気持ちでグイっと回したら、ギギっ!と緩んだ気配!
CRCをまた吹き込んで数回のトライで イモネジが取れた^^
ヨッシャ!
マイナスドライバーを使うイモネジ、怖いな~ 六角レンチにしてくれよ~
こういうところが70年代だよな~ マイナスの切り込みも頭つぶれそうになってて
なめそうだしな~


マイナス止ねじ トガリ先


イモネジの正式名は 六角穴付止めねじ(トガリ先)




さてこのイモネジひとつ外すことで ミラーが取れます。
裏にはミラー固定用のミラー取付ベースがねじ止めされている。

こちらは イモネジほど苦労せずに あっさり取れたタッピングネジ
ミラー取付ベースの両端のテーパー形状がミラー固定のミソです。

お~ 錆びとるな~

まずは120番ペーパーで研磨

恐ろしい現実が発覚。
ねじが効かなくなってる!表面パネルの向こう側の、ねじ受けの穴が錆でなくなりつつある。
薄い鉄板にねじ込んであっただけなので タッピングネジがあっさり取れるはずだわ
しかもなんだ~?
ねじ穴が2つあり、ねじ位置を変えたような跡が。
つまりオルジナルのねじが効かなくなったから トナリ(左側)に穴をあけてタッピングで止めたということか?よく見ると、今回ねじ込まれていたのは左側の穴の方だ。
ねじ穴がだめなら ミラーが取り付けられない・・・。
さぁ 考えどころ。
さらにこの左側に 新たにドリルねじで固定するという手っ取り早い方法もあることはあるが、今後何十年のミラー固定具合に不安が残る。


シンキングタイム10分で出した回答。
U型スピードナットを使ってねじ山を作る作戦。M4タッピング皿ネジが使える。
リューターでT字型の穴を削り、そこにU型スピードナットをはめこむ。
パネルに何かをねじ止めしたいときには このスピードナットはとても強力で有効だ。
そしてこの穴の周辺はハンダで整形板金されていたから、これ幸いと
スピードナットをハンダを流して固定した。


前側ができたので次は後ろ側。
まずは後ろ側もリューターでT字型に削り、スピードナットをはめる。
ミラー取付ベースを取り付けて、後ろ側もねじで固定。これで2つのねじ穴位置が確定した。

この状態で後ろ側のスピードナットを板金用ハンダを流し固定。
うまくスピードナットの裏側にハンダが毛細管現象で
流れ込むように 十分にハンダゴテで熱する・・・

これで2つのねじ穴完成!穴の位置は取り外す前と同じです。

このままでも良いんですが、
いちおう穴ふさぎ。穴のかたちに合わせた銅板をあてて

ハンダで埋め。

やすりで研磨。


ミラー取付ベースを取り付け、
これまでついて居なかったミラーの新品ゴムパッキンをあてる


曇りのあったミラーはコンパウンドでぴかぴかにしてやった

ミラーフチのゴムにも ラバープロテクタントを摺り込み。



ミラーの仮付け。よーし
しっかりと固定されています。^^


このゴムパッキンのあるなしではミラーの固定具合に差が出てきますよ。
うまくイモネジを隠すパッキン形状になっています。


ちゃんと固定できることを確認出来たらミラーを外して、
120番ペーパーで最終研磨し錆び除去、SEPで脱脂、
レノバスプレーでかすかに残った錆を転換

すぐに赤錆から黒錆への転換反応が始まる。

20分後。完全に黒くなってます。
あすまで十分に乾燥させてから 
#240で足付け、パテ付、研ぎ、サフ吹き、研ぎ、上塗りとすすみます。

この左ミラー周辺は 乗り込むたびに 錆などがすごく目についていて 
いつかきれいにしてやろうと思っていた箇所だったので、今回できてよかった。

これでこのマルニの両側ミラーは ばっちりピッカピカです!


ちなみに
左右ミラーセットは72ユーロほどで今も新品が買えます。^^
ただし付属のねじ2本はタッピングビスではないので これは別途ホームセンターで用意。


追記
あとでドアの内張をはがして
裏側からミラー取付部を見てみたら。
矢印の部分が取付ベースを固定するねじの部分ですね
吹き込んだレノバスプレーの垂れ跡が2本見えます。
ここにクリップナットがはまり込んでいたはず。


ドアの底に 錆びて朽ちる寸前のU型クリップナットが2つ落ちていました。


本当のドアミラー取付修理の正解は
ドア内張をはがし、裏側の2重鉄板をを錆取りし レノバなどで錆転換、防錆したうえで 新しいクリップナットを内側に2個仕込む。
これです。