BMW1502キャブ修理 その12017年06月17日 23時36分25秒

BMW1502というのがある。
ほとんど外観は2002とほぼいっしょ。外観的に2002との違いは、サイドモールが省かれていることぐらいか。
BMW2002は排気量2000ccのエンジンを搭載する。
一方、BMW1502というのは「02シリーズ」の最終末期に製造されたモデル(1975-1977年)で、
ボア×ストローク:84.0×71.0mm、1,573ccでボア、ストロークともに2000ccよりも小さく短いエンジンを搭載するモデル。排ガス規制に対応した省燃費型モデルなのだ。
BMW1502。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回、その希少な1502を所有する知人から、
「キャブの調子が悪いので見て欲しい」との依頼があった。
その症状を聞くと、
・エンジンをかけるとキャブからガソリンがスロットルにボチョボチョと吸い出されており、エンストする。
・エンジンを止めても、スロットル内にガソリンがそのまま漏れ出し続ける。しばらくしたらガソリンは出なくなる。
・キャブOHをして約1年ほど。つい先日までは元気に走っていた。
・・・とのこと。
まず思ったのは、どうも燃料のオーバーフローのようだ・・・ということ。

車は整備工場に持ち込んだそうだが、メカニックさんには総合的に見て、やはりキャブがおかしいといわれたのこと。キャブをばらすひまがないのか、詳細がわからないからなのか、どうにもストップしているらしい。
ではキャブだけ外して工場からにしやんちに持ってきてくれれば いちど見て見ましょうということになった。
にしやんのマルニのキャブも同じソレックスDIDなので、何度もばらした経験がある。
少なくとも、うちのマルニに取り付けて、正しく稼動するかどうか、エンジン排気量はちがえども、
いろいろ比較検証してみてみることはできる。


・・・で、さっそくお持込に。
やはりうちの1974年BMW2002と同じ、ソレックスの2バレルキャブ「ソレックスDIDだ。
1600ccエンジンとはいえ、キャブは共通らしい。(ジェットなどのセッティングはちがうと思うが)
キャブを全体的に見ると、ウチのキャブよりも、ヤレは少なく、これは程度のいいキャブだと思った。

休みの土曜日中は仕事場の労働組合の用事があったので触れなかったが
フリー時間となった夜、お酒も飲まず、(笑)さっそくとりかかる。

まずは、観察、計測、チェックから。


プライマリ側の赤色文字やじるしのところから、燃料がボチョボチョと吸いだされちゃうという・・・。
本来、そんな状態にはならず、ガソリンはきれいな霧状になって吸い込まれるはずで、エンジンをふかすと、白い霧のように見えなければならない。
ボチョボチョと吸いだされちゃうというのは異常だ。燃料過多。

以前にしやんのマルニでも同様ッぽい症状があった、が、ミクスチャースクリューやスロットルストップスクリューなどの調整や点火時期調整で直ったことがあるが・・・。






外観だけをみて唯一、んん~?と思ったのがここ。
スロットルのストップスクリュの締め込みがされていなかった。(先端があたっていない)
が、ここが今回のトラブルの原因とは とうてい思えない。
ここは締めこんで、スロットルバタフライとボディーに0,65mmのスキマ(バタフライがわずか~に開いた状態)があれば、それでよし、なのだ。マニュアルでは、そうある。


調整スクリューのぐあいは特に問題ないように思うが、
こればかりはエンジンに搭載して稼動させてみないことにはわからない。
が、これも今回のトラブルとは直接関係ないように思うが。
ちなみに、にしやんのマルニのキャブでは、バイパスエアフクリューはほとんど「全閉」であるが・・・これも1502と2002のセッティングの違いか?





ちなみにオートチョーク機構も見てみる。

ココはうちのとほぼ同じだ、




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さてこれから、バラしていこうと思うが、
その前に、このままこの不調キャブをウチのマルニに取り付けて、いったいどんな症状になるのか
その不調具合をエンジンをかけて見てみようと思う。

コメント

_ 星名 一宏 ― 2017年06月18日 01時08分34秒

うむうむ。見た目は余り悪くない状況ですが、車に不調キャブを取り付けたらどんな状態になるのか結果が楽しみです。

_ T師匠 ― 2017年06月18日 06時38分35秒

2バレルキャブって、いろんな機構がついているので、意外と複雑ですよねぇ~
1500ccと2000ccでキャブは共通でも、ジェット等のセッティングは違っているかも?

_ にしやん ― 2017年06月18日 07時55分16秒

T師匠 そうですね。
同じキャブでもエンジン排気量が違いますからセッティングは違って当然。
2000ccのエンジンにつけても同じ状態にはならないはずですね。
とりあえず、オーバーフローらしきものが再現できるかの検証です。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
にしやんの愛車はBMW「?」←数字4文字で答えてください(スパム対策)

コメント:

トラックバック