BMW1502キャブ修理 その3 ― 2017年07月08日 20時32分53秒
BMW仲間のHさんのBMW1502.
前回はキャブのニードルバルブをとりあえずにしやんの車から移植しておいた。
その後無事に走っておられた。
今回、ソレックスDIDキャブのオーバーホールキットを購入されたとのことで、
ニードルバルブを新品のものに交換する作業にお越しになられた。
猛暑日の午後遅くに入庫。
前回はキャブのニードルバルブをとりあえずにしやんの車から移植しておいた。
その後無事に走っておられた。
今回、ソレックスDIDキャブのオーバーホールキットを購入されたとのことで、
ニードルバルブを新品のものに交換する作業にお越しになられた。
猛暑日の午後遅くに入庫。
インカ・オレンジの綺麗な車である。
エンジンルーム。
さっそくエアクリーナーボックスをはずしていこう。
バッテリのマイナスターミナルも忘れずに取り外しておく。
さっそくエアクリーナーボックスをはずしていこう。
バッテリのマイナスターミナルも忘れずに取り外しておく。
現れたソレックスDID 2バレルキャブレター。
はずす箇所は矢印の部分。
・バッテリマイナスターミナル
・燃料ホース
・バキュームホース3本
・キャブへの配線コネクタ3本
・オートチョークハウジングのバイメタル部。
・アクセルのリンク
・キャブのマウントナット4つ
これで外れたところ。
抜いたりはずした箇所には、しるしに黄色いマスキングテープをつけておくと忘れないのでいい。
これからキャブをばらします。
オーバーホールキット。(黒いフロートは付属していませんよ)
今回はこの中の、ニードルバルブがほしい。
樹脂ケースに入っていた。
これが新品の二-ドルバルブ。銅のオーリングも当然新品に。
ドクロのパッキンも新品に交換。
加速ポンプのダイヤフラムもオーバーホールキットに入っていたのでこの際、交換。
ここで、ガソリンがたまるフロートチャンバーを見ると、・・おや?
何かパイプ状の部品が転がっていますが・・・?
これは、加速ポンプ用のガソリン吸出し口か。
キャブ内部のガソリンを抜くためにいったん逆さにしたので、そのときに抜けたようだ。
本来は、そんなことで抜けてもらっては困るパーツ。
そこで、にしやんのキャブを抜いてみると、こんな感じで薄い金属がはさめて抜け防止されていた。
そこで、同様に、アルミダクトから切り出した、アルミの薄片をかませて押し込むことにした。
アルミ箔でもいいかも。
これは、加速ポンプ用のガソリン吸出し口か。
キャブ内部のガソリンを抜くためにいったん逆さにしたので、そのときに抜けたようだ。
本来は、そんなことで抜けてもらっては困るパーツ。
そこで、にしやんのキャブを抜いてみると、こんな感じで薄い金属がはさめて抜け防止されていた。
そこで、同様に、アルミダクトから切り出した、アルミの薄片をかませて押し込むことにした。
アルミ箔でもいいかも。
まず、チェックボールを入れて、そのあとポンチでj軽くたたき圧入。
これで抜けないだろう。
キャブを組み立て、エンジンに取り付け。
ちゃんとアイドリングしている!!よし!
キャブのセッティングを確かめるため、二人で試乗に出る。
キャブに関しては、アイドルも加速も低速から高速まで問題なかった。
とりあえずは、問題解決である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
試乗から帰ってから、点火系統のチェック。
アイドリングでどうも安定しない感じの排気音。
不整脈というか・・・
そこで、点火系のキモ、ディストリビュータ・キャップ(通称デスビキャップ)をあけてみた。
とりあえずは、問題解決である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
試乗から帰ってから、点火系統のチェック。
アイドリングでどうも安定しない感じの排気音。
不整脈というか・・・
そこで、点火系のキモ、ディストリビュータ・キャップ(通称デスビキャップ)をあけてみた。
するとどうだろう。
長年の使用で、この接点カスである!!!
これは相当、プラグに伝わる電圧がロスしていることだろう。
通常ココまでいけば、デスビキャップは交換したいところ。(消耗品です)
とりあえず、マイナスドライバの先でコジコジしてカスを除去しておいた。
次に、デスビの中にあるポイントの交換。
で、用意された新しいポイントをつけてみたが、これがエンジンがかからない!
新品なのに、どこか壊れている不良品のようです。まぁ、こんなこともある。
結局、もともとのポイントの先っちょ接点をペーパーで磨き(けっこう荒れていた)、ポイントのヒールをグリスアップして元に戻したところ、一発でエンジンはかかった。
ポイントの脱着をしたので、ポイントの位置が「ずれた」はず。
ということは、点火時期も狂ったはず。
案の定、エンジンをかけたら、若干アイドルが低くなっていた。
ここで、点火時期の調整をする。デスビの根元の10ミリナットをゆるめデスビ本体を左右どちらかに少しゆっくりまわしてみて、アイドリングがもっとも安定するところを探し、固定した。
(本来は、タイミングライトを使って調整すべき所だが・・・)
これの調整と、先ほどのデスビキャップ接点のカス取りのおかげで、アイドリングは劇的に安定化した。
排気ガスの不整脈な感じがほとんどなくなった!
これは効果あった!
これで作業は終了。トータル3時間。
また新しいポイントを購入しなきゃねと二人で言って、Hさんは満足して帰られた。
さて、あとになって ふと思いついた。
・・・・過去の記事「ポイント交換のはずが・・」を、参考にしてもらえばわかるが、
かつて私が交ドイツから取り寄せたポイントが、「左右が逆タイプ」で、使えなかった経緯がある。
で、この使えずにしまってあったポイントが、このHさんの1502にピッタリであることが、あとでわかった。
つまり、にしやんのものとHさんのポイントは、左右が逆なのであった。
(下の画像はにしやんのマルニのポイント)
通常ココまでいけば、デスビキャップは交換したいところ。(消耗品です)
とりあえず、マイナスドライバの先でコジコジしてカスを除去しておいた。
次に、デスビの中にあるポイントの交換。
で、用意された新しいポイントをつけてみたが、これがエンジンがかからない!
新品なのに、どこか壊れている不良品のようです。まぁ、こんなこともある。
結局、もともとのポイントの先っちょ接点をペーパーで磨き(けっこう荒れていた)、ポイントのヒールをグリスアップして元に戻したところ、一発でエンジンはかかった。
ポイントの脱着をしたので、ポイントの位置が「ずれた」はず。
ということは、点火時期も狂ったはず。
案の定、エンジンをかけたら、若干アイドルが低くなっていた。
ここで、点火時期の調整をする。デスビの根元の10ミリナットをゆるめデスビ本体を左右どちらかに少しゆっくりまわしてみて、アイドリングがもっとも安定するところを探し、固定した。
(本来は、タイミングライトを使って調整すべき所だが・・・)
これの調整と、先ほどのデスビキャップ接点のカス取りのおかげで、アイドリングは劇的に安定化した。
排気ガスの不整脈な感じがほとんどなくなった!
これは効果あった!
これで作業は終了。トータル3時間。
また新しいポイントを購入しなきゃねと二人で言って、Hさんは満足して帰られた。
さて、あとになって ふと思いついた。
・・・・過去の記事「ポイント交換のはずが・・」を、参考にしてもらえばわかるが、
かつて私が交ドイツから取り寄せたポイントが、「左右が逆タイプ」で、使えなかった経緯がある。
で、この使えずにしまってあったポイントが、このHさんの1502にピッタリであることが、あとでわかった。
つまり、にしやんのものとHさんのポイントは、左右が逆なのであった。
(下の画像はにしやんのマルニのポイント)
ということで、Hさん、このつかってなかった新品ポイント、さしあげます。
1502にも使えるはず。
さらに、ポイントを使わずに、点火系統の強化策として、より強い火花を飛ばす、
DIYで点火系統のセミトランジスタ化もできますよ。^^
(にしやん号はこれで強化しています)
BMW1502 ヒーターブロワーモーター交換1 ― 2017年07月19日 21時39分49秒
またまたBMW1502が入庫しました。
内装をばらして・・・・黄色の矢印のモノがめあてのモノ。
そう、ヒーターボックス!
上カバーを開ければ、ヒーターコアが見えます。
ヒーターブロアのハネ。
今回の入庫は、このヒーターブロアモ-ターから異音がするというもの。
相当、大きな異音です。これはモーターを交換したほうがいいですね。
そう、ココにたどり着く前に、ヒーターボックスについている、ヒーターバルブを外すのですが・・・
そのマウント部のプラスチックの部分、必ずこういう風に割れます。
うちのマルニもそうでした。
そこで、鉄板でこういう部品を作り、補強します。
こうすれば、もう大丈夫。
これでOK! もう割れても心配ないよ~ん。
ヒーターコアの程度は思ったほどわるくない。
水を通したうえで、左右に何度も揺さぶり、中の老廃物を出す。
このとおり、さびのかたまりやヘドロを食っていた。
きれいにしたら、このままコアは使うこととする。
海外のBMWパーツサイト。アメリカのババリアン・オートスポーツ。
やっぱりヒータ関係のパーツは高いな~ この3つで軽く13万。
でも、以前なかったヒーターコアが新品でてる!
問題のモーターはBOSCHの製品。
同時代のポルシェにも使われているようだ。
オーナーがネットで注文。到着を持つ。
ハネはいまや部品が出ないので、モーターから分離。
手入れすれば まだまだ使えるのです。
ブロアモーターの「ハネ」も長年のヨゴレをサンドブラストで除去。このあと、クリヤを3重塗装。
次にヒーターボックスのお手入れ。
薄汚れたボックスをハケで塗装する。
塗装の乾燥中に エプトシーラーを買ってきて・・・
ぼろぼろになっていたスポンジを交換しておきます。
ヒーターコアを組み入れた。 スキマをエプトシーラーで埋める。
これで密閉度が あがるでしょう。
各部リンクの関節部分にグリスアップ。
また、ワイヤケーブルにもグリスアップし、動きを滑らかにしておく。
これで密閉度が あがるでしょう。
各部リンクの関節部分にグリスアップ。
また、ワイヤケーブルにもグリスアップし、動きを滑らかにしておく。
ワイヤを動かして。どれのレバーを動かせば何がどのように動くのかを観察。
ボックスの下部分をくみあげた。
ボックスの下部分をくみあげた。
あとはモーターの到着を待ってからの作業になる。
ブロアモーターの研究 ― 2017年07月20日 20時58分06秒
さてBMW1502のヒーターブロアモーターが届くまでの間、ちょっと研究を。
まずはこちらの部品をごらんください。
これは、とある国産大衆車の中古ヒーターブロアモーターです。
ヤフオクで999円+送料で即決落札しました。
何の車のかといいますと・・・
そう、偉大なる初代ワゴンR 、CT21S です。
ヒーターブロアモーターで検索すると、た~くさん出てきます。
しかも安い!
届いたCT21Sのヒーターブロアモーターをさっそくばらし、モーターのみにしました。
このモーターを、マルニに取り付けて使えないかを模索研究中です。
高さもいい感じだな・・・
はまり込みの直径も絶妙!
ちょっとの加工でイケル感じだよ?・・・
この2つのねじをはずすと、モーターのブラシがみえるので、カーボンブラシが磨り減っていたら、
テキトーにホームセンターでブラシ買ってきてサイズ合わせて半田付けして交換しとけばいいでしょうね。
う~ん、いい感じだ!
ほぼ、使えるだろうとの確信を得た。
あとは、ハネをどうやって取り付けるかだが、そこはなんとでもなるだろう。
とにかく、サイズが合うということが大事!
古い車はパーツが生産中止になっていたり、やたらと高かったり(それでいて、現代車の大衆車の性能にも及ばないことが多い)、いろいろ問題も多いのですが、こういった国産の中古パーツをうまく流用して賢く快適に乗り続けたいですよね!
雨ざらしのマルニ ― 2017年07月24日 18時02分00秒
梅雨の末期の豪雨。各地で深刻な被害が出ています。
そういう当地もけっこうな雨量の雨が降り出しています。
にしやんのBMW2002(マルニ)は、昨年9月から車検切れです。
とある「役」についたため、休日にマルニをいじる時間と精神的余裕がなくなったため、
マルニについては継続審査をせず、現在一時抹消中としています。
だからナンバーがない。だけど自動車税もかからない。
まぁ、こんな余裕のない時期は、3万円で落札したメルセデスC200ワゴン(W202)がアシ車として何の不足もなく(むしろそれ以上の快適性!)活躍してくれていますが。
そういう当地もけっこうな雨量の雨が降り出しています。
にしやんのBMW2002(マルニ)は、昨年9月から車検切れです。
とある「役」についたため、休日にマルニをいじる時間と精神的余裕がなくなったため、
マルニについては継続審査をせず、現在一時抹消中としています。
だからナンバーがない。だけど自動車税もかからない。
まぁ、こんな余裕のない時期は、3万円で落札したメルセデスC200ワゴン(W202)がアシ車として何の不足もなく(むしろそれ以上の快適性!)活躍してくれていますが。
現在兄弟車が修理のためガレージに長期入庫中なので、うちのマルニさんは青空駐車となっています。
この大雨で、ここ2,3週間は雨ざらしに・・・。
「役」がおわる来年の夏までは このまま一時抹消かな~~と思います。
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