オイルリング観察2007年12月01日 19時29分44秒

今回届いたピストンリングセット、よく見てみたらオイルリングに環状のスプリングがついています。あれ?こんなのエンジンから取り出したピストンにはなかったよ?

最初このスプリングの目的は、パッケージの中でリングがねじれないようにするための治具みたいなもんかなと思っていたのですが、考えてみればそんなことするはずもない。
実はこれは、こういう環状スプリングつきのオイルリングだったのです。
2ピースオイルリングとかいわれてるもので「コイルエキスパンダ付きべベルオイルコントロールリング」が正式な名称。
(国内ピストンリングメーカーのリケンのホームページにありました)
http://www.riken.co.jp/products/piston/piston1.html


このコイルエキスパンダ(環状のスプリング)の張力によってオイルリングの内側から張り出させることでより性能を向上させようというものらしい。
理想的なオイルコントロール作用が長期安定的に持続し、オイル消費が大幅に低減、うんぬん・・・
ほほ〜、リングも進化してますね〜、こんなのが入っててなんか得した気分です。
深く調べて見るとこの細〜いコイルの材質開発にも相当苦労されたようで。どんなものにも開発の苦労があるものです。

マルニ用では もちろんほかに従来タイプの3ピースオイルリングや1ピースタイプも入手できます。今回たまたま届いたのが このタイプだっただけです。

リングのパッケージのインストラクションにもこのエキスパンダタイプのオイルリングについてイラストで解説がありました。
画像のように、「コイルスプリングの端」の位置をリング合口から一番離れたところにセットしなさいとの意味でしょうね。
ピストンへのインストールはまずコイルスプリングをオイルリングの溝にはめてから、リングを入れないといかんかな・・・

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