バルブ擦り合わせ2007年12月03日 18時57分45秒

バルブ擦り合わせ
BMW2002シリンダーヘッドのバルブ直径の大きさには違いがあります。吸気側が大きく、排気側が小さい。
今回擦り合わせを行うバルブの当たり面をみると、排気バルブ側のほうが荒れています。細かな虫食いのようなものが・・・
まずはこの排気バルブから作業開始。
バルブコンパウンド中目にオイルを混ぜて粘度調整したものをバルブ当たり面にちょちょっと盛り付け、タコ棒にくっつけてからバルブステムにオイルを指先で塗る。
ステムガイドに挿入したらキリで揉むようにバルブを摺り合わせる。
ジョリ、ジョリ、ショリ、ショリ、ショリ、シャリ、シャリ・・・バチン!
ジョリ、ジョリ、ショリ、ショリ、ショリ、シャリ、シャリ・・・バチン!
パチンというのはバルブで当たり面を叩く音です。
コンパウンドが擦れて目が細かくなっていくと音が高い音に変わるのでこのタイミングでバルブを上げると、周囲についていた目の粗いコンパウンドが当たり面に寄ってくっつきます。さらにこれを摺り合わせていくようにやりました。
画像のように時々片手でも擦り合わせてみる。(最後の仕上げ)

擦り合わせでは、バルブを回しながらバルブを叩き付ける、とありますが、摺り合わせて密着度を上げるのが目的だから、叩き付ける回数は必要最小にし、擦る回数を多めにすれば早くて出来ていいのかなと思う。
擦り具合を目で判断しながら3〜5分もやると当たり面が磨りガラス状のグレー色に。
ここで光明丹という鮮やかなオレンジ色をした粉(これは鉛丹ですね、酸化鉛)をオイルでといたものを当たり面に指で塗って、シートリングに当てます。オレンジ色の写具合をみて当たり具合の確認をします。全体に当たっていればOKとしました。
吸気側はそんなに傷んでいませんでしたのでコンパウンド細目で軽く摺り合わせておいただけにしました。
意外とあっさりと終わったな・・・
この後ヘッドとバルブを洗浄。排気ロッカーシャフトの盲栓も届いたし、ガスケットセットもあるし、組付けの準備は整った。