BMW2002A テールランプの補修22023年02月24日 23時59分17秒

このBMW2002Aがうちに入庫したとき テールランプのカバーがガムテ―プで止めてあった。

なぜかというと、クリアレンズカバーと一体になってるねじスタッドが2本とも とれていたからだ。

このように取れていた。ねじはどこにいったものやら・・・

外側から見るとこう見える


これは右側のもので、こちらは取れていない。スタッドがクリアレンズの樹脂につつまれて 一体となっている。


今回はこれを補修する。

まずはM5 ピッチ0.8の寸切ねじを用意、立ててみて ちょうどいい長さ72mm程度でカット。

「型取くん」で整形用の準備 
これは熱湯で温めると柔らかくなり 押し当てて型をとる。 自由に成型できる素材で繰り返し使える

正常なクリアレンズから型取りした


まずはスタッドを仮に立てることから。5分硬化型2液性エポキシ接着剤を少しだけ付け

カット済みのスタッドを立てる

このまま1位時間放置

エポキシ点付けで 仮付けが完了

スタッドの角度を決めたかったのだ

ここでプラリペア登場

型の中に白い樹脂粉をサラサラと入れては その都度特殊溶液をたらしていく。
これを何度か繰り返して 型の中をプラリペアで埋めていく。

埋まりました。溶液は蒸発していくので、このまま暖房の効いた部屋で1時間放置。
実用強度まで周辺気温摂氏25度で約30分だそうです

この間、尾灯のクラックや空いた隙間を プラリペアをニードル法で盛って補修する。
けっこう簡単ですね

この特殊溶液、けっこうキツイ匂いがするので 部屋の換気を忘れずに


タイタニックのサントラをAmazon Musicで聴きながら グレンターナーのハイボールでまったり 1時間経過・・・
この25周年記念映画、もう劇場公開は終わってしまいましたが ものすごい入りこみだったようですね・・・最後にもう一回映画館で観とけばよかった・・・・


1時間後、完全硬化したので型を外した。
ちゃんとプラリペアでスタッドが固定できました。爪を立ててみましたが かなり硬く固まってますよ。
根元は末広がりになるような型にしたので めったに折れたりはがれたりすることはないはず。


表側から見たところ。まあちょっと補修痕が白っぽく見えますが、ご容赦ください。

このレンズはいまでも新品がワロスで出ますが 1枚で190ユーロ、現時点で25000円ぐらいです!
4回は焼肉行けますよ・・・
プラリペアだと2000円以下で補修可能です。

ツマミも1こ200円程度で新品出ますが、ドイツからの輸送費が1万円近く乗って高いので・・・
国内調達(モノタロウ)のM5ローレットナットで メタル調に渋くキメた。(金属の表面を荒らすローレット加工好きな私^^) これなら4個入りで400円以下です。マルニのメーターの固定ナットも同じでこれでいけるかもですね。(あれはM6だったかも?)


あと、防水のためのシールスポンジもかなり古びて劣化していたので交換する
ご覧の通りの状態で・・・

このシールスポンジも新品で出ますが・・・
あくまで国内調達/国産品流用にこだわるのが にしやん流
日東エプトシーラーという発泡性素材があるのでをれを使う。耐候性、防水性、耐熱性、追従性にすぐれており、この2002Aのヒーターボックス修理で多用している。そのあまりを使ったので0円。^^
これをちょうどいい幅(15ミリぐらい)に切り出してまるめて、ひも状にする。 
5mm厚みのエプトシーラーでいろいろ太さを試験してちょうどういい感じのところをさぐり・・・

13ミリでは実際ちょっと細いかな。防水効果の余裕をもって17ぐらいがいいね。


いい感じ^^ これでレンズ内への水の侵入もなくなるだろう。
この防水シール具合は 先ほどのローレットつまみの締め具合次第ですが つまみあまり強く締めこむと、こんどは今回プラリペアでつけたレンズとスタッドの接着部に負担がかかって またベリッとはがれてしまう可能性があるので つまみはほどほどに締めるようにしてください。
このウインカーまわりのところが一番シールのスキマが多い感じなので、このウインカー部分あたりを手で押しつけながら、トランク内のつまみをいい感じに締めこんでいけばいいでしょう。





あとは、前回JBウエルドで盛り補修した テールライトのソケット受け周辺の整形を。
このままではバルブが入らないので 穴をおっ広げ~。
すこしだけ・・

ちゃんと ぴったりはまりました。抜き差しも容易です。

電極の接触具合も調整。
このテールライト用12V/10Wバルブは もうソケット周辺が熱で溶けないように 低発熱のLEDバルブに交換の予定です。


これにてテールライトユニットの補修は完了です。

たぶんどのマルニも ここは一度手を入れねば ならない箇所でしょう。
以下は一度チェックしてください。
・クリアレンズとスタッドのはがれ
・レンズのシールスポンジ劣化
・入っているバルブのワット数の確認
・バルブソケット部分の熱による樹脂部分溶け(テールランプ)
・バルブそばの熱による樹脂部分焦げつき(ブレーキランプ)

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