梅雨明け・・・だな2024年08月01日 14時39分37秒

8月になり、いよいよ梅雨明け。
早朝のドライブがさわやかで気持ちいいです。
この新湊大橋、今朝は5往復しました!((爆))


BMW2002tii メタルワーク22 アクセルペダル基部の溶接取付2024年08月02日 13時50分48秒

運転席フロアにペダルボックスを仮付け

パイプフレームとのクリアランスもOKです

ただし下の部分に隙間があります

板金ハンマーで叩いて成型、ピッタリに修正しました

アクセルペダルを取り付けるためのパーツ。
錆を取って再利用しますが、下の部分はフラットな基盤を新たに付けます。

このように 溶接します

ペダルをはめこんで

位置決め。ペダルを動かしてみながら・・・・こんなもんかな~

この位置で 溶接だな


万が一あとでも削って取り外して位置調整できるように 
四隅で点付け溶接のみとしました

これでよし

これを踏みこんで ブゥオオ~と エンジンの咆哮を聞きたいですね


あとは錆止め塗装をして終わりです。
このあたりは泥や水がドライバーの靴から落ちてしまうところなので
そのために良くさびてしまうので 何度も塗装しときます。



BMW2002tii メタルワーク23 パイプフレームまわり完成2024年08月05日 11時44分14秒

フロア下のパイプフレームの延長。
もう15cmほど足すだけですが。


フロアの曲面に合わせてC鋼をカット

スポット溶接の穴をあけてから 通電性防錆剤スポットシーラー塗布

内側からスポット溶接

外からも溶接


燃料パイプを固定するための金属片を溶接。
フロア下を通って トランクの燃料タンクにつながる経路。

エンジンルームの方にも


研磨後、、塗装して完了


これは自分のマルニのフロア下ですが
このように金属製の燃料パイプを取り付けます。
これを保持するための金属辺です。



細かい作業も終えて
これでパイプフレームまわりのメタルワークは完了です。
ちょうど防錆塗料もひと缶無くなったところです。
あとは防水シーラーを打つだけ。


最初はひどい状態でしたが もう安心です。

最初は 見るも無残な状態でしたからね~



ちょうど、溶接機のノンガスワイヤーもなくなった

買っておいた予備に交換


ついでに カーベキューのフロント側補強バーも加えておきました

次は サイドシルの方に移ります。

BMW2002tii サイドシル修理12024年08月06日 16時52分09秒

預かっている2002tii

サイドシルの方の修理にまいります


左ハンドル 運転席ドアの下から。
このカドのフェンダーとの接する部分。
FRPで穴ふさぎしてありました。

これ チクチクすっから 吸わないよう しっかりマスクして 取り扱う。


朽ちた部分を むしりとる


ジャキアップポイントのあたりは さびるね~
窓枠からの水が 最終的には ここに流れてくるからね~


フェンダー取ったあとの写真


フロアパネルとパイプフレームを修理後の写真。
ピンク色のラインで きりとるつもり


切り取って ジャキアップポイントの金属パーツも取ります。
これ 再利用かな。


朽ちた部分の切取後、ワイヤブラシで浮き錆を削り取ります


そして錆転換剤サビキラー(ガンブラック色)を塗布して防錆処理。

このあと 切り取った部分を鋼板から製作して 溶接することになります。
フェンダーとのチリ合わせが必要な部分ですから
それなりに慎重にしなければなりません。


サイドシルの後ろの方も腐ってますので
ここも暴いておきましょう。

BMW2002tii サイドシル修理22024年08月09日 13時13分17秒

運転席側のサイドシル前方の修理。
このまま塞いでいってもいいんですが
丁寧なにしやんは ちょっとひと手間かけて・・・ピンク色の部分をきりとります

サイドシル内に防錆塗装をするための穴をあけたのです

サイドシル前方の中が見えます

以前ここを のそいてみたことがあり

思ったよりは錆びてなかったのです。
しかし 錆ひはじめかなぁ、という感じだったので
今回、あと50年乗っていただくために、防錆処理をいたします。


このような筆を さっさとつくりまして


手の届かないようなところにサビキラーを塗布しておきます

この周辺はもうばっちり防錆処理できました


1.2mm鋼板でパーツを作り いまあけた穴を塞ぎます



研磨後。



続いて その前部のパーツも作ります。
ここはちょっと複雑でしたが、製作20分といったとこか。
ここはちょうど二重構造になっているところですね。


溶接の前に、この部分にちょっとした鋼板片を溶接します。
この部分はちょうどジャッキアップポイントであり、
下から押されて たいへんな力がかかるところなので
これから溶接する鋼板が へこまないようにするための「ひと手間配慮」です。


全体にスポットシーラーを厚く塗って 溶接の準備OK~


これで溶接いたします 

板金ハンマーでたたきながら溶接完了
重ねた部分にはスポットシーラーの防錆剤が塗ってあるので 錆びません。

研磨後


続いてサンドブラスト作業 (庭で野吹き^^:)
ブラストメディアはホムセンで安売りしていた
子供用の「あそび砂」(白色の目の細かい珪砂)


錆をおおよそ落とした ジャッキアップポイントのパーツ
ドクロベエですね。^^


これを溶接しました


ガッチリ溶接してやりました。
この裏側には先につけた鋼板があるので ジャッキを当ててもへこむことはありません。^^


錆止めスプレーを吹いて この周辺のメタルワークは完了です

  修理前は こんな風に腐ってました

ここまで3時間半の作業。 

しかし アッツイ~~~!
扇風機、最大風量なのに!
熱中症にならないよう、すぐ水シャワーします。(笑)

BMW2002tii サイドシル修理3 左リア12024年08月10日 17時20分15秒

左側サイドシルのリア側の作業をします。

今日は腐り部分の切除です。
ピンクのラインで カットしていきます。


一層目の切除

うわ~ 中にはごみも溜まって かなり腐ってます。


ごみをあらあら取りまして 2層目のカットライン入れ。
このあたりは二重構造になっているのです。


ディスクグラインダでカット。火花も鉄粉も飛ぶし、危険で汚くて嫌な作業です。
深層部の腐り部分が 見えてきました


以前フレキシブルカメラで このあたりのサイドシル内部を覗いたときの画像。
ご覧の通り、サビの堆積があって かなり腐ってるな~と判断していた。


サビゴミを取りました。
サイドシル内部の下に水が溜まって 長年の間 徐々に腐っていたものと思われます


リアのタイヤハウス側にもまわって 腐りを切除してきます。


下部のリップのところ、スポット溶接してある部分を タガネで剥がしていきます
うるさい作業です。

うるさい、キタナイ、危ない、のUKA作業。(笑)
気温も高く暑いんですが、長袖のツナギをして、防塵マスクもするから
もう 汗だくです。



はい、だいたい 腐った部分は 切除しました。


取り除いた腐り部分


すすめかたは
深層部の強度的構造をしっかりメタルワークで作ったうえで
中から外へと 二重構造となっているサイドシルを鋼板で作り、
最期にジャッキアップポイントを溶接で取り付けるという流れになります。
ここはフロント側の部分よりも メタルワークに時間がかかりそうだな。

BMW2002tii サイドシル修理4 左リア22024年08月11日 13時24分45秒

左サイドシルの後端部の修理その2

この部分、もう少し 切り取ることにしました

ズバッと 茶色い部分はとってしまいます。

1.6ミリ厚の鋼板で作り直しです。

溶接。取りあえず 後端部は ここまでとしておく。

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前側の方から後ろへと進めていきます。

型紙からかたちを起こし
 1.6mm厚鋼板から 型紙通りに板金成型したパーツ。
これはサイドシルの内部に隠れている強度を出すための部分です。


溶接の前に防錆剤を塗布する
溶接したら手が届かなくなってしまうからね


下に伸びてる縦のパネルを 製作したパーツで受けるよう、
切り込みを入れて 縦パネルを挟んで溶接します。




溶接完了で研磨、防錆塗装。


この方向から見ると サイドシルが二重、三重となっているのが良くわかる。


内側の部分ができましたら
今度は 外側の部分を作ります。

こちらも1.6mm鋼板で厚めに作ります。サイドシルに強度をだすため。

溶接完了。下部はスポット溶接風にしてあります。
サイドシルのこの部分は最終的に 上にチッピングコート塗料を吹いて
デコボコになるし(左端の黒い部分のように)、
溶接痕が多少残っても この上に取り付けるステンの装飾モールで隠されてしまうので 
下手な板金作業も全く見えなくなります。
仕上がりの美しい見栄えよりも、ボディ強度確保優先のメタルワークです。



このように 少しづつ内側、外側と溶接していって 後ろへと進んでいきます。
でかいパネルを1枚でつければ早いではないかと思われるかもしれませんが
10cm程度の細かいパーツで繋いでいく方が 板金成型作業が楽だし、
いろいろと作業上 にしやんには都合がいいです。


次のパーツの型紙と板金成型をしてるところで 正午の鐘。タイムアップです。
この部分の工程の3割まですすんだ、といったところでしょうか。

明日から盆休みをとるのと
 盆明けにはちょっとした外科手術のため、
しばらくマルニのレストアはお休みです。

レストア作業の再開は8月末ごろの予定。

この夏、アイスマンになった2024年08月12日 14時00分02秒

突然ですが、このかた、
どなたか わかりますか~


冷たい視線を送る彼は、アイスマン
映画トップガンに出てくるアイスマン(ヴァル・キルマー)じゃありません~(笑)



この水冷式ベストの商品名が、アイスマン
この夏、暑すぎるので 買ってしまいました。15000円。
いろんなメーカーがあるんですが、定評のあるアイスマン・シリーズの最新モデルにしました。



背中に防水バッグが仕込まれており


ここに冷凍庫で凍らせた専用チャージボトル(専用保冷剤)を入れ、
水も200ccほど入れ、パックします。


モバイルバッテリの電源を入れれば、小型ポンプが稼働し
キンキンに冷やされた水がチューブの経路を循環します。


これを装着すると、おお~!!アイスマンに変身!
コリァ 冷えるわ~~~!脇から背中にかけて、とても冷えています。
結構軽いですよ。
いいですね、コレ。おすすめです。

メタルワークは火花が散る溶接/研磨作業なので この上に長袖つなぎを着るんですが
アイスマン・ベストのおかげで 暑さに参ることがありません。
でも もちろん 顔や頭から汗は出るので 顔に当てる扇風機の風は必須(笑)
実際に使ってみて、3時間は冷たさが持続します。
3時間たって 冷たくなくなったかな~??と思ってチェックしてみたら、
パックした保冷剤が溶け切っているという感じです。
保冷剤を取り出して、新しい凍った保冷剤に交換すれば また冷えます。
バッテリーも新品で 3日に一回USBで充電すれば9時間は持つ。


空冷ファンのついたベストや、ペルチェ素子、PCMのついたものなど、
ここ近年の冷却ベストの進化はものすごいものがあります。
毎年新しい方式の保冷ベストが出てきますね。


ただし、背中に薄い荷物を背負った感じになるので、
車の下にもぐって仰向けになっての修理作業はできないでしょう。


空冷ファンのついたベストは手軽ですが、
火花散るメタルワークには不向きでしょう。(火花で穴が開く)

こういった夏の立ち作業には うってつけだと思います。
カンカン照りのなかで野外作業をする労働者には 熱中症対策には必須アイテムですね。

もう1、2か月ほどは暑いという長期予報なので 
今後のレストア作業に活躍してくれるでしょう。

F31 BMW320dツーリング バイブレーションダンパー交換2024年08月13日 08時03分00秒

先日行った友人の車の整備ネタ。

3シリーズツーリング、320dの予防整備です。
直4ターボのクリーンディーゼルエンジン N47D20 は燃費も大変よく、
8速ATも日本の道路事情に合ってよくできていて、人気の車種です。


いちど以前にハンドル握らせてもらいましたが、
1.6トンもありながら37.5kgほど出るこの「N47エンジン」はトルクフルで加速もよく、
「おおっ?!」と思わせる車でした。
合わせて自動ブレーキデバイスや追従クルーズコントロール、レーンキープ機能もあり
なかなかのモデルです。

ただし、10万キロも超えると いくつか消耗してくる部品もあります。
今回はバイブレーションダンパーというパーツ交換で 
当ガレージでDIY整備しようという週末のお楽しみです。
夜明けとともに早朝から整備開始!

にしやんは横から眺めて監督しているだけで、友人にDIY作業をやってもらいました。

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エンジンのトップカバーを外したところ。
N47という2000ccクリーンディーゼルエンジンです。


フロントに鎮座するエアクリーナーボックスやブローバイホース、
ターボチャージャーにつながる吸気関係のゴムエルボなどを外しました。
駆動ベルトが見えます。4気筒だし、これなら作業スペースもじゅうぶんあります。
ベルトの上部に見える銀ピカの箱は、クリーンディーゼルならではの装置、
排ガスの再循環装置であり(EGR)、四角い箱は排ガスを冷やすためのクーラーですね。
先日、これがリコールでディーラーにて対策品に交換されています。
クリーンなディーゼルにするためには、一度吐き出した黒煙を含んだ排ガスをもう一度インテークに導いて再度燃やしてやってるので(再循環)、黒いすすが出ないというわけ。

まぁ・・・このしくみため、インテークバルブに黒いすす(カーボン)が必ず付着していくわけですが・・・
このあたりのしくみと、バルブのカーボン掃除は、以前乗っていたメルセデスE320CDIステーションワゴンの「インテークバルブのカーボン地獄」の整備でも行いました。(二度とやりたくねぇ・・・)

この320dであっても、どの車でもクリーンディーゼルはみなインテークにカーボンが付着していきますが、
やがてそれが詰まってしまうわけでもなく、ある程度に堆積したところで頭打ちになり、普通に走れてしまいます。
実際にこの320dも距離走っていますが、高速ではリッター20kmの燃費は出るし、加速もよいし、エンジンチェックランプがつくわけでもなし、で、普通に乗れています。


話がそれましたが
今回交換する部品がこちら。バイブレーション・ダンパー。(クランクシャフトプーリーです)
矢印の部分、ゴムで成形されており、エンジン始動の際にショックを和らげるという機能があります。
推測ですが アイドリングストップ機能があるため、少しでも始動時のショックを体感させないようにするためのものだと思いますが・・・
問題は、矢印の部分に、亀裂が入ってきて、最後は破断してしまうのです。
破断しちゃうとベルトが回らなくなるので、ウォーターポンプやオルタネーターは回らないため、オーバーヒート&バッテリ上がりとなり 当然走れなくなってしまいます。
消耗品なんですね これ。


バイブレーションダンパーを外すために ベルトを外しますね
外す前に、ベルトの組み方を写真に撮っておきます。

テンショナープーリーを16ミリソケット緩めれば かんたんにベルトは外せます。
4mm六角レンチを差し込んで テンショナーがばねの力で戻らないようロックしています。
このあと アイドラ―プーリーを外し、
バイブレーションダンパーを少し時計回しに回して、専用工具を使い、
バイブレーションダンパーをロックして回り止めをします。
バイブレーションダンパーにキリカキがあり、そこに専用工具をひっかけ、アイドラ―プーリーの取り付けてあったねじ穴に、工具のM10ねじをねじ込み固定。

その回り止めの専用工具がこれ。
海外からの送料を入れると 3~4万円となり 高いですよ~~

これがないとできないので イーベイで探して 海外から輸入しました。
メーカーはKTCという・・・日本のKTCとは関係ないよなぁ?
特殊専用工具ばかりを取り揃えてあるショップですね。
BMWだけでも200アイテム以上くあり、
痒い所に手が届く特殊工具がそろっています。
これらのツールがないと DIYできない整備もありますからね。
BMW2002に使うような特殊工具はありませんが・・・。


バイブレーションダンパーに2か所のキリカキがあり、そこにひっかけて回り止めしています。
4本のE12トルクスボルトを外しました。

ボルトを外せば アッサリと バイブレーションダンパーは外せます。
矢印の部分、ゴムに亀裂が入っていますね。いつ破断するか、コワイのですよ~
壊れる前の 予防的交換というやつです。
これがトラブルなく輸入車に乗るコツです。

バイブレーションダンパーを外したクランクシャフト前端部。
今回 フロントオイルシールは交換しない。


新しいバイブレーションダンパーは友人がネットで購入。
BMW純正品はこの倍以上もしますよ。


手でそっと奥まで入れます。
位置は回り止めにひっかけるキリカキの位置が同じようになるように。
手で4本の新しいボルト(古いものは再使用不可)をねじ込んだら、
再びまわりどめツールを装着。

その後、40Nmでトルク締めします。
さらに、102度の角度締めを行い、ボルトを可塑性域まで伸ばしてやり、ガッチリ締め付けるということです。(ヘッドボルトの締め付けのようですね)
ネット情報では、このボルトを「120度角度締め」と書かれています。BMW純正品のトルクスボルトの場合は、120度なんでしょう。(多分BMWのファクトリー電子マニュアルに120度と書いてあるのだろう)
自分らも120度だと最初思い込んでいましたが、
CORTECOのバイブレーションダンパーについてきた説明書読みると、しっかりと102度と書かれていました。
最初はミスプリントではないかと思いましたが、こんな重要な情報をミスプリするはずもないだろうと。
CORTECO製品のボルトの材質の場合は102度なんでしょうね、ということで、なんとなく納得。
それと万が一、ミスプリであっても、102度で締めこんでおけばオーバートルクにはならないということ。
もし120度のところを102度で締めこんでも、8~9割の力で締めこんであるので、ボルト4本もあるし、バイブレーションダンパーが緩みました外れました!ってことは絶対!ないと思う。
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最初に戻ります。
まず40Nmでトルク締めしたら 確認のために ボルトヘッドをピンク色にペイントしました。
このボルトが奥まっているために、作業者から見えにくい!見るためのミラー必須です。

続いて角度締め。
102度を一気に回すスペースがないので、
最初に60度締めこんでから、次に42度締めるという具合に 二段階に分けました。
E12トルクスソケットと、角度を測るアングルゲージ(差し込み12.7mm)、
それと、60cmブレーカーバー(差し込み12.7mm)、角度読み取りのために手鏡ツールを使用。
最後の42度を回し終えたところ。



102度の角度締めを終えた個所は、ホワイトのタッチアップペンでペイント。
320dオーナーの友人と二人で協力しながら確実に進め、4本無事に締めこみました。

使用した工具類です。


最初の状態に組み戻し、点検後、エンジン始動。いつもと問題なし。
ちょっと近所の試乗に出て、違和感がないことを確認しもらいました。
作業終了です。もういつ破断するかと不安になりながら乗ることはありません^^
総額費用は特殊工具を入れても6万円程度でした。
回り止め工具はもう使うこともないだろうから、ヤフオクででも売れば元が取れるでしょう。
(もしあるとしたら、フロントのクランクシールからのオイル漏れが起こった時かな)
ちなみにこのバイブレーションダンパー交換作業は、
この回り止めツールを持っていない整備工場ではできません。

にしやんは最初、こんな高い回り止め工具が無くても、チェーンバイスでプーリーをつかんで回り止めすればなんとかなるのではないかと思ってましたが、プーリー周辺を観察すると、ほかにいろんなパーツがついていてスペースがなく、やはりこの専用回り止めツールを使わないと作業できない、と判断しました。 この工具、厚み9mmのフラットバーを溶接加工して自作でも作れそうです。


この交換作業、ツールを持っているショップでも工賃見積をしますと、12万円でした。
その際、BMW純正品のバイブレーションダンパー使用の前提でした(Coreteco製のパーツ持ち込めない)。



続いて、友人はリアをあげて なにやら別の修理をおっぱじめました。

サイドブレーキワイヤの固定をしておりました。
経年劣化でワイヤ固定している樹脂パーツが折れて、ワイヤが暴れてぺラシャフトに触れて異音がするとか。
狭い奥まったところですが、オーナー自ら 対策品パーツを取り付けて完了です。
この3シリーズに あるあるな トラブルみたいです。

この車は当面、もう気になる箇所はありません。

秋になってどこか遠出するときにでも 数日間 貸していただきましょう^^ よろしくね


シトロエンC4ピカソの思い出2024年08月23日 09時02分50秒

先日、外科手術を終えて家で療養中・・・。重労働は1か月禁止。
まだ痛いので レストア作業もできず。

パソコン作業はできるのでメインの仕事はできるのが幸い。

レストアネタもないので
これまでの経験で いくつかの思い出深い車を述べてみようと思う。


第一弾はおフランス車のシトロエン。
2008年式 シトロエン C4ピカソ エクスクルーシブ
ヤフオク!で10万円の個体であった。
この車、かな~り個性的な車である。


スタイルは、かつてのトヨタ エスティマのような。
カラーは、ノチオラ・メタリックという。
ノチオラとは、ヘーゼルナッツのことらしい。

インテリアカラーはキャメルも使われていて
なかなかにおしゃれである。



広大なガラスエリアで開放感あふれるMPV

2006年のパリサロンで発表。

シトロエンの3列シート7人乗りミニバン。

ビジョスペースコンセプトによる、大きいフロントウインドウとガラスサンルーフによる広いガラスエリアと、広い室内空間をもつのが特徴。


同クラスの約2倍の広さをもつフロントウインドウは良好な視界!


運転時の視界は このように 恐ろしく広い!
これには驚いた。
これが ビジョスペース・コンセプト というものらしい。
Aピラー部分の視界も良好で、高速ではかなりいい直進性を示した。

なんといってもこのガラスの大きさである

大きなグラスルーフと共に 室内に開放感と明るさをもたらす。
雨の日などの陽の差さないときに 開けていた。




室内は3列ともクラス最大級の広さで、大人7人が十分乗れる広さ。

2列目はシート幅が同じで、中央の席も狭くない。

矢印の部分に後席用の 空調コントロールパネルあり。


大人が3人乗るときは このように位置をずらせば 肘が触れない。



リアガラスのみ開閉可能、サンシェードはリアガラスと、左右の後部座席ガラスに備わる。




3列目シートを収納すればフラットになり 広大な荷室スペース。
もちろん2列目シートも倒せるので 車中泊ラクラクである。



2L横置きエンジン、前輪駆動。

特筆することのない ふつ~のエンジンだ。


おもしろいのはトランスミッションで、

ピカソには 新開発の2ペダルMTの6速EGSと、4ATの組み合わせがある。

僕のは2ペダルMTのEGSであったが、6速は燃費にも貢献した。

機構はマニュアルトランスミッションの乾式単板クラッチなので、トルコンではない。

EGSはMCCスマートでなれていたから、違和感なく 初めてでも 普通に乗れる。


万年筆のようなピカソのシフトレバー(6速EGS)。
こいつを指先でちょいっと動かしてシフトする。(笑)
取付角度といい、名車シトロエンDSと似ている。このあたり、伝統か。


ステアリングコラム左右に パドルシフト装備!
これはエンブレをかけるときなどに便利であった。 
シフトをMにすれば パドルでマニュアルシフト運転ができる。


面白いのが ハンドル廻り。

ステアリングの輪っかだけが 回転するのだ。

画像では ハンドルセンターがやや右に回っているが 中心のシトロエンマークは回っていないのがわかるだろうか。

ホーンセンターには、多機能のマルチファンクションステアリングとなっていた。

オーディオコントロールや、インフォメーションのボタン。



メインの空調パネルは右ドア側に寄っている。


助手席の側にも、ドア寄りに空調パネルがあり

個別に調整可能という独特なもの。


センターメーター。

サイドブレーキは電動式で、画像左端のボタンを押し込むことでブレーキがかかる。


これも なかなか個性的ではあります。

燃費は欧州風に8.9L/100kmと出ている(100km走るのに8.9Lのガソリン消費)、

リッター換算すると、リッター11.23キロぐらいだ。



2つの空調吹き出し口の間にあるボタンみたいなのは 
なんと 香水(アロマ・ディフューザー)を差し入れるスロット。(笑)
さすがおフランス。匂いを匂いで消す文化ですネ。
オーディオパネルの下に グローブボックス、カップホルダー。

その下にもカップホルダー1個。メガサイズカップでも入る。
急ブレーキでも、この形状なら前に倒れない?!


残念なのが、自分的には、左足のフットレストがなかったのが 違和感ありであった。
なんか落ち着かないのだ。まぁこんなのは 後付けでもなんとかなるから。



とても広大なフロントガラスに、バックミラーが2つ。

小さいほうは、後席に乗せた乗員を見るため。



乗り心地は、フンワリ ゆったり という言葉がぴったり。

BMWとは 正反対の世界である。

リアにエアサスが採用され、乗り心地の良さと、荷物を積んだ際の挙動安定に貢献。

さらに停車時にラゲージの高さが調節可能だった。このあたりはシトロエンのこだわりか。



と、なかなか個性的な車であった。
暫く乗って 知人にも貸し出したりして
そのうち この大きさに一人でしか乗らないことが嫌になり
他人に譲渡したが 今でも思い出深~い車である。
もっと他人を載せて運転する機会があれば
手放さなかったであろう。

知人と乗り合わせて 4~5人ぐらいでクルマで遠距離を旅行に行ったりするには
使いでのある面白い車だったのだろうな~~と思う。



左右フロントフェンダーだけではく、リアガラスにもピカソのロゴ。
これはが偉大な画家パブロ・ピカソの直筆サインの書体まんまである。
なんと洒落ていることよ!



現在でもヤフオクには出ており、相場は初期型で20~60万。
後期型は、エンジンが1.6Lターボ付きとなり、多少細かいところも変わっている。
リアのエアサスと、6速EGSのクラッチ機構(壊れると修理に20万です)に問題がないものを選びたい。(ATの場合は問題なし)
ちょっと他人とは違った個性的なミニバンを選ぶときには お勧めしたい車である。
ただ、やはり輸入車ではあるので、(笑) そこは寛容に構えなければならないだろう。