BMW2002A エンジンの不安要素つぶし3件2022年09月17日 09時46分29秒

この車を引き受けて2年にちかづきつつあります。
レストアも終盤だが 
引き渡した後に「エンジンかかんないんだけど」とか、ならないように
不安要素をひとつづつつぶしていきたいところ。


セルは回るがエンジンがかからないぞ…という状況になった時に疑うべきいくつかのパーツある。
なるべくその不安要素を取り除くべく、点火系や燃料系統のパーツを交換してきたが
これはまだ交換していなかった。
燃料バルブ。
エンジンの負圧でバルブが開いてキャブに通ずるガソリン経路を開く機能を持つ。
中にはダイアフラムの膜があるが こいつが破れたらキャブにガソリンがいかずおしまいである。
半世紀も無交換なので このさいパーツが出るうちに交換した。


ワロスで15000円。
Only 2002A との記載があるが、SOLEX DIATA 2バレルキャブ搭載のマニュアルの角テール2002にも装着されている。
バキュームホースも交換したし キャブに燃料がいかないぞ~って問題はこれでないだろう。
あとは燃料ポンプだが予備があるから大丈夫だろう。

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2つめに、ATのマルニで「キーをひねってもスターターが回らないじゃないか!」という状況に陥った時にチェックするのがここ。
ATに刺さっている シフトポジションスイッチ兼リバースライトスイッチ。

スイッチは6番のパーツ。 6番のワッシャ―とともに交換する

4端子あって、それぞれ15番端子が2つ、50番端子が2つある。
ATのセレクタレバーのシフト位置によってこのスイッチが内部の機構で押されて 接点をつないだり離したりする。
バックの時に後退灯を点灯させたり(15番端子どうしがつながったとき点灯)
PかNに入っているときにのみスターターを回せるようにするスイッチだ(50番端子どうしがつながったときにスターターを回せる)

矢印の向かいうふたつの端子がスターター関連の50番端子で、ぞれぞれワイヤは 茶と茶/黒。
これがつながらないと スターターリレーのアース(85番)が取れなくなり 絶対にスターターは回らないしくみとなっている。


配線図で見ると スイッチはこのようなものになっている。
黄色の矢印がスターター関連の50番端子の2つ。
ピンクで塗ったBR/SWのラインが、スターターリレーの85番端子(コイルのアース)に行く。

このスイッチはデリケートで、接触不良もよくあるということで
やはり半世紀交換されていないため 今後の運用にかなり不安要素がある。
ということで、このスイッチも新品に交換することにした。
5000円ぐらいのパーツだから 転ばぬ先の杖としては安いほうである。

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さて3つめ。
これはこの車のみの問題で 前にも述べたかと思うが
ラジエタのロワーホースが ACコンプレッサーのプーリーに近くて接触しそうだという件の対処。
御覧のように、ウォーターホースを若干つぶすパーツを制作。


1ミリ鋼板をたたいて作ったパーツ(ホースバンドは関係なし)


このようにホースを挟んでつぶし、バンドで締めるのみ
端っこは板金ハンマで叩いてラウンド形状にしてあるので ホースをキズつけることはない。


なるべく黄色矢印の距離を 多くとりたいということだ
万が一接触したら 金属のこすれ合うキーという音がするだろうから
エンジン音に注意していれば 何か異常があると わかるだろう。
ファンのこのあたりからその隙間が見えるが ライトを当てないとうまく見えないだろう。
エンジンが停止しているときに 手を入れて指1本分の隙間を確認してもらえばいいだろう。


レストアは 不安要素つぶしの 連続なのである。

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