BMW2002A 冷却水の注入でチョイ漏れ ― 2022年09月02日 15時51分19秒
エンジンにクーラントを入れます。
いつも使うクーラントチャージャーで エア抜きの手間を省こうとセット。
コンプレサーを稼働し、ホース内を真空にします。真空度(負圧)のゲージが上がっていってます。
しか~し!
そう簡単には問屋が卸さなかった。
針が上がっていかない。
これは、どこかにエア吸いしているところがあるんだ。
ホースバンドの締めが緩いところがあるか
ラジエターかヒータコアに穴があるか・・・ ラジエターは専門業者でチェックしてもらったからまずそれは無い。‥ヒータコアかなぁ・・・やだなぁ まさかヘッドガスケット??
こういうときは どんどん悪いことを考えてしまうものだ・・・
各部のホースバンドを確認するも問題ないように見える。
それならばと意を決してクーラントを注入。
きっと問題の箇所から漏れてくることでしょう・・・
いつもの古河工業のクーラントのブルーを使用。
マルニは全量交換で7リットル用意。4年は交換しなくてもいいよ!
ラジエター内に満たした後、エンジン内通路にも入っていって、7Lのうちのい6Lほど入ったころ。
き、きた~~!!ポタポタと!
お、フロントからだ!
(ヒータコアとかじゃなくて かな~り安心)
このあたりかぁ
?まさかウォーターポンプ??いやあれば液体ガスケットも併用したしまず漏れないはず・・・
狭いところなので 鏡で見る。
あ!ここ漏れてる!
ホースから青い汁が!!
この裏だ!
ウォーターポンプとサーモスタットをつなぐホース。
上から見たらちゃんと締まってるように見えるが、裏側ははホースの端にずれてバンドがかかっていた!
バンドを緩めてずらして しっかりホースにバンドがかかるようにします。
ホースをずらし しっかりとバンドを締めた。
当然 クーラントの漏れも止まった。このあとパーツクリーナーで洗浄。
ふう~いちばん簡単なところで ヨカッタ
これと関連して、ラジエターのロワーホースがコンプレッサーのプーリーにも接触していないことを確認。
ここはちとぎりぎりで こわいなぁ・・・エンジンは振れるしね。
なんか金属のリングでもホースに巻いて対策しとこ。
乗っていくうちに プーリーがホースこすっていったら 水漏れして やばいもんね
ということで、今回漏れたところはここの裏ですね。
もう一枚 別な角度で。 ブルーの線の位置までパイプはあるので バンドもしっかりかかり 大丈夫でしょう
このホースはコンプレッサーのサービスバルブにあたるのを避けるために、純正品以外の曲がりホースにしたところだ。(純正はストレートホース) ・・・気をつけねばならんところだった。
次はエンジンオイルを入れます。
BMW2002A エンジンオイル、フィルター ― 2022年09月03日 16時30分06秒
Castrolのエンジンオイル、10W-40を4L用意
いつの間にかワロスで買ったオイルフィルターがいろいろな種類溜まってました。
フィルターレンチは74mmの14角。
オイルフィルターの直径は76mm
外すときに必要
オイルフィルタのねじ山は嫁車ミライースと同じ3/4-16UNF。ミライースのオイルフィルタのねじ山が合いましたが
直径が小さくて適合しない。
76mm直径ぐらいのものがあれば合うと思う。
モノタロウで買えば1個500円以下で安いしね。
コレがマルニに合うのではないかと思っており 今度試し買いしてみる。
で、オイルフィルタにもあらかじめオイルを入れておく。
オイル通路はすっからかんなので 早めにオイルを回したいため
マルニは両手の力でねじ込める位置にあるのがいい。
さてオイル入れます。
エンジンのOHでは ピストンリングやクランクシャフトの親/子メタルも交換したので、
初期の慣らし運転500kmで フィルター共に 交換する予定です。
スティックのこのあたりになりましたのでOK。
オイル缶には200ccほど残ったでしょうか。いつも真ん中にしたい性格
ヘッドカバーを開けて
初期潤滑のため カム山にアッセンブリルブを少し垂らしておきました。
エンジンOHの際にも垂らしましたが 半年もたって薄くなっていますからね。追いルブです。
次はエンジン始動(火入れ)の前に ちゃんとプラグに火花が飛ぶか、
クランキングしてスパークテストをします。
ついでに燃料をキャブ手前までにまわしておけるでしょう。
BMW2002A プラグが点火しない 1 ― 2022年09月04日 20時18分42秒
エンジンの始動の前に キーをひねりクランキングをしてプラグのスパークテストをしました。
結果、プラグがスパークしません。火が飛ばない。
まいったなコリャ・・・
火花が飛ばないスパークテストの様子 動画はこちら
プラグは新品、番手もあっている、ギャップも0.6-0.7mmmで 問題なし。
バッテリは充電済み、+プラスもつなぎ、アースポイントはしっかりとった。
デスビキャップやローターは新品、ひびわれなども当然なし
コンデンサとポイントも新品
ポイントのギャップも0.4mmで指定通り
コイルも新品に近いし接続も端子をやり替えてしっかりつながっている。
ハイテンションコードも断線なし。
センターコードでスパークテストをしても 火花が飛ばない。
困ったときのヘインズのマニュアル。
段階を追ってテストしていく。
8番のテストをしたところで、コンデンサーは不良だとの記述に行きつくも
コンデンサを交換してもだめ。スパークしない。
さてどうする??
ますは構成部品がちゃんと良品なのか確かめたい。
基本に立ち返って確認だ。
配線図を確かめる。
ポイント式の点火システムの原理を確かめる。いたって簡単。

この上図の通りに、部品を外して回路を作ってみた。
これで」テストしてみる。
バッテリにつなぎ、ポイントをカチカチと接触させたり離したりすると・・・
おっ!ちゃんとスパークするじゃねーか!!
センターコードでもちゃんとスパークする!
これで部品は正しいことが分かった。
車体につけると火花が飛ばないという事は、この部品回路以外に問題があるという事だ。
さらに調べていくうちに、
ポイントの可動部分とアースがショートしていることがわかった。ポイントが開いているのに!これ異常。
本当ならポイント・オープンで導通があってはいけないところだ。
コイルの+に来ている緑の配線(Green線 = GN線)を抜くと、
ポイントの可動部分とアースがショートしないことを発見。(これで正常)
ということは、この緑線よりも上流のどこかで 何かがショートしているのでは?
回路図で言えば、赤で囲んだ部分に問題がある。
コイルから上流へたどっていき・・・
室内に入り 込み入った配線の緑を追う・・・
たどり着いた先が 配線図通りの イグニッションスイッチだ。
ここは先日まで電動ステアリング化で いろいろ加工してたところ・・いや~な予感。
つづく
BMW2002A プラグが点火しない 2 ― 2022年09月05日 17時15分16秒
前回の続き。
スパークしない原因が コイルより上流の一次側の配線にあることが分かった。
たどり着いた イグニッションスイッチ。
た~くさん配線があって わけわからなくなるが
それぞれに番号がついていて、こういう感じだ。
今回問題なのは IG-ONの緑の1.5スケアの線
配線図の通りだ。
問題の緑線125番(太さ1.5スケア)は、IG ON の端子(15)につながっている。
15の端子は上の写真では2つあるように見えるが、実は根元の方で一つにつながっている。
つまり緑線は、ここからさらに85番(太さ4スケア)と126番(太さ2.5スケア)に分岐していってるわけだ・・・。いろいろイグニッションオンで動くようになる電装品があるからね・・・
そこで緑線の端子 2つのうち、4スケアの緑線をイグニッションスイッチから抜くと
開いたポイントがアースしなくなった(正常になった)
ということは、4スケアの緑線86番の下流に問題があると思われる。
86番をたどっていくと、ここ、ヒューズボックスの3番、4番、12番につながる
3番:25A:リアガラスヒーターへ行く
4番:25A:ブロアファンモーターに行く。
12番:8A:オートチョーク関係のデバイスへ行く。また、メーターのサイドブレーキ灯&燃料残量警告灯へ行く
これらのどれかに問題がある
でもヒューズは切れていないんだよなぁ・・・
そこで、テスターを使いオープン状態のポイントの+をアースさせて「ピ~」と短絡音をさせておき、
一つ一つのヒューズを外していった
3,4番問題なし。
12番ヒューズを外すと、短絡音が消えた。
ここの系統だ!
12番の先は、オートチョークのデバイス群で
リレー、ソレノイド、バイメタルのヒーティング、スターティングバルブのバイメタルに
枝分かれ的につながっている。ここかぁ~??
また、12番は、メーターのサイドブレーキ灯&燃料残量警告灯にも行っている。
これは、ちゃんと稼働しているのでOKと判断。
問題はオートチョークのデバイス群にあることがわかった。
このあたり、いま細かく原因追及する暇がないので
とりあえずこのオートチョーク系統の配線を 紫のバツ印で切り離した。
(なんだか 赤で囲んだソレノイドが怪しいのですが・・・)
これで 点火系統は正常となり
ようやく スパークテスト(センターワイヤ)で 火花が飛びました
右奥に 燃料ポンプがガソリンをペットボトルにジャバジャバ送っているのも映っています。
結局、オートチョークの電気デバイス群は 配線から切り取ってしまったのですが
おいおい何が悪いのか調べていきます。
センサーやソレノイドなどをつかって やれエンジンルーム内の温度が17度以上だとか、水温が45度になったとか、そんな細かい制御をしなくても、
クーラントの水温だけでオートチョークの制御ができるようになっているのです。
これだけで、日本の気候では どんなに寒くてもちゃんと始動しますので。
電気を使わなくても このぐるぐるのバイメタル渦巻の裏側を流れるクーラントの熱で
このぐるぐるが開く方向に自然に動き出してオートチョークを制御してくれます
なんだか今時点ではこれが原因だ!とはっきりわからない件でしたが
とりあえずこれでエンジン やっと始動できます。
BMW2002A 燃料計がおかしい ― 2022年09月07日 06時19分21秒
燃料計なんですが 針がゼロを指したままです・・・
タンクにはハイオクを20Lは入れたので 明らかにおかしいです(タンク容量50L)
燃料レベルセンダー(Fuel level sender)はタンクに刺さっています。
これをドライバー2本を使って回し 取り外します。
よく見ると3つある配線のうち茶色アース線の端子根元で ワイヤが経年劣化で折れそうになってました。
これが原因みたい。新しく端子を付け替えた。
これでちゃんと張りが動くようになったのですが、1/4あたりを指していて、少なすぎる。それともこれは1/4の線ではなくて、そろそろ給油ですよという意味だけなのか。
アースと茶黄線の間で抵抗を測ります。(配線は抜いて)
34オームぐらい。
果たしてこれで正しいのかどうかわからないので、
燃料センダー外しました。22㎝ほどの筒です。
ばらして中を見てみようと思います。
ここのナット、何と5.5ミリ!シャフトは3ミリだからM3のねじか。ちょっと錆が出ていて 慎重に外す必要あり。
M3ナットが取れたら 蓋を開けます。
あ~錆がけっこうある・・・
アルミの筒を抜きます。
こういう仕組みなんだ~
中にも錆が~ 半世紀もたつと こうなるわな
このあたりはやっぱりサビますね。燃料タンクの天井が錆で真っ赤になっていたように。
タンクから取り外して数か月放置しておいたのも いかんかったのかな。
湿気で錆が進行した?
細い銅線が3本、そこにフロートがあり、フロートの両側の小さな爪で銅線に接触しています。
ガソリンの量によって フロートが動き、接触の位置によって変わる抵抗値をメーターに送っているんでしょう。
とにかく錆を取ります。
フロートがスムーズに動き、ちゃんと正しい抵抗が出るように
このあたりもできるだけ錆を取るが・・・ひどいなこりゃ 新品にかえたくなってきたわ
そうこうしているうちに 細い線に触れてしまい 切れちゃいました!
あちゃ~
・・・期待を裏切らないというか・・・
でもあわてるなセニョール、ハンダがあるじゃないか。
端子をドライバで起こしてやり、細い線をはんだ付けする。
ぴんと張って、よーしOK!
アースと黄色茶線の端子間で フロート位置による抵抗値の変化を測ります。
タンクが空の状態(フロートが一番 下になる) 67オーム
中間で36オーム
満タン近くでゼロに近くなり・・・
フロートが上にくっつくと 抵抗値はゼロになることがわかった。
ちゃんと抵抗値が 出てるみたいです。
しろくまで一休みです
錆取りした 燃料レベルセンダー
太いパイプは ガソリンの吸い上げ口ですね
スライドする箇所には接点復活剤を打つ。
結果メモしとく。
この二つの端子間で 抵抗値を測ります
取付けた。 さぁどうなる!?
では イグニッション、オン!
おっ、針が動いた!
う~ん・・・結果は同じ。
51Lタンクに20L入れたんだよ。感覚的には もうちょい上の1/2の下あたりを指してほしいのですが・・・
1/2ってことは 25~26Lってことだし
やっぱり狂ってるんかな でもタンクの形状や メーターの特性もあるからなぁ・・・
いちど、満タンにしてみなきゃ 開かんですね。ハイオクガソリン買ってきます。
それで満タン位置を示さなければ アウトということで。
低く表示するというのは 抵抗値が高めになってしまっているというなら、
燃料センダーからメータ間の配線を 取り替えてみるというのも手かもしれません。
メータのコネクタや裏側なども確認したい。
もう一つの可能性としては、メーターの燃料計ケージ自身が おかしくなっているということも考えられますね。
でもここのパーツは新品が出ません・・・。
メーター照明をLED化したときに テストしてるうちに なんかおかしくなったか?
でもここのパーツは新品が出ません・・・。
メーター照明をLED化したときに テストしてるうちに なんかおかしくなったか?
・・・・・・・・・・・・・・
今回 燃料レベルセンダー 掃除しましたけれど、パーツが出るうちに新品に替えたほうがいいかも。
ワロスで2万ちょい。1ユーロ140円・・・
この錆のつき具合を見たら 今後ずっと乗り続けるには不安ですからね。
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追記 2022.9.9
その後、ガソリンを携行缶で買ってきて満タンにしてみました。
さて燃料計はどのように表示するか?
40L入れました
50L入れました。
ほぼこれで タンク内は満タンです。
51L容量のタンクですが、燃料計の一番上の線まで達していない。
感覚的には 5リットルほど少なく表示する といった感じだ。
まぁ、この点だけ知っておけばいいわけで、
燃料計の表示よりも タンク内の実際の量が少なくて ガス欠になるよりかはいいか、ってところでしょうか。
でも 燃料センダーは パーツが出るうちに すなおに交換したほうがいいよな やっぱ。
BMW2002A ヒューズボックス点検と掃除 ― 2022年09月07日 15時27分01秒
点火系のトラブルで配線を調べているうちに気になってきたヒューズボックス。
こちらの画像は レストア前のもの。
今回裏側もチェックすることにした。
こんな機会でないと 決して裏側なんて 誰もチェックしないだろう。
半世紀ぶりのご開帳である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヒューズボックス外しました。
これはきれいにした後の写真ですが 裏側はもう、ほこりの堆積がすごかったです。
で、この配線群のなかから 訳のわからん配線が1本出てきた・・・
これ、どこにもつながっていないのです。
ヒューズボックスを外した時に外れたのではなくて もとからここにあった。
端子を見ると、埃がついてますもん。 こんなものはショート原因になるので排除!
ヒューズボックスの裏側 埃の掃除済み
その裏側に こんな色分けされた紙がまはっている。配線の色を示しているのですが
この色褪せ方・・・・もう文化財級の風格ですな・・・
ウィスキーを飲みながらつまみとして、色鉛筆で色塗りをしていたが汚くなってきた・・・
翌朝早起きして パソコンで台紙を作り直して 色落ちしない光沢紙でコンビニプリントしてきた。
端子の穴も デザインナイフで開けます。
色はすべて 配線の色と一致。 INが上流で OUTの下流は電装品につながる。
ドイツ読みで、RT=赤 、GN=緑、Vi=紫、GL=灰、BL=青、GE=黄、WS=白、SW=黒、BR=茶
配線図を見ながら まちがいないかチェック
端子も磨きまして、
接点復活剤を打つ。
沢山端子あるけど、使ってない箇所もある。そういうところは磨かないでおいた。
表側の弾丸型ヒューズの接点も やすりで軽くぐりぐりして 研磨入れ。
完成です。ボディに組み込みます。
まず紫白の単独ワイヤを1本いれます。(このVI/WS線はホーンリレーの電源(30)に行きます。)
1-6番のOUT側の黒い端子群をはめます。
次にこの端子群をはめます 配線色をカラー紙と確かめながら。
さらにこの端子群。ちゃんとかみ合うようになっている。
7 8 の独立した端子を2つはめて・・・ (ウインカー関係ですね)
さいごにこの 端子群をはめれば 接続完了。
ワイヤを新しい被覆用布テープで巻きます。
普通のビニルテープで巻くと ねちゃねちゃになるのでゼッタイ使わない。
これを使ってます
スッキリ^^
ヒューズボックスは タッピングビス1本で固定されている
新しいカバーをつけて シン・ヒューズボックスの完成!
発掘前のビフォー状態でございます (笑)
BMW2002A エンジン始動 ― 2022年09月08日 17時10分19秒
いよいよエンジンを始動します。
キャブのフロート室にガソリンを満たします。
燃料ラインとキャブを接続。
プラグをはめます。ちゃんと点火しますんで^^はい
各部を十分チェックしたら、念じて キーをひねります。
ガソリンも既にキャブまで来ているから、すぐにあっさりかかりました。^^
すぐにメータの油圧警告灯と発電警告灯を見ます。
イグニッションオンで点灯していた 上の赤いランプがともに消えているのでオルタネータで発電し、エンジンの油圧もちゃんと上がってます よかった^^
すると間もなくATから ジャァァ~と 音がしだしました。
先に入れて満たしておいた2LのATFがトルコンにまわりきってしまい、ATFオイルパンの中ではATFが空になってしまったのでしょう。ポンプの打音のような感じです。これは予想通り。
いったんエンジンを切って またATFをめいっぱい満たしてからエンジンをかけました。
ATFはマニュアル通り、トータル5L入れました。あとで量を微調整します。
ATのギアを各レンジに入れてしばらく1分ほど保持。ATFを十分にAT内部にいきわたらせます。
後輪もシフト操作に合わせて 回っています。
※ATF量はエンジンがかかっている状態でディップスティックで見ます。
MINとMAXの間にあればいいのですが、
マニュアルでは「冷間時で MINの1/4上にあればいい」とあります。
実際みてみるとMAXを1cmほどこえており入れすぎでした。これだとATFが泡だってしまい適正な油圧が出ないとのことなので、後でオイルチェンジャーで上抜きします。ちなみにMINとMAXの線の間が600㏄だそうです。
エンジン下のチェック。ベルト問題なし。液体の漏れなし。
でもこのボボボーという 聞きなれない 排気漏れのような異音はなんだ?
どうやら新品のファンがクランクプーリーにかすかに触れて音を発しているようです。
樹脂のファンがかすかに当たっている音が ボボボ~と聞こえるようです。
最初に少し削っておいたのですが まだ足りなかったか、回転するとかすかに変形するのかも。
あとでファンの方を少しナイフで削りましょう。
シリンダーヘッドとブロックの境目、オルタのそばのこのあたりは高圧のオイルラインが通っているところ。
ちゃんとヘッドガスケットでシールされています。漏れなし。
オイルフィルタは手締めで十分でした。
交換したオイルシールからもオイル漏れなし。
エキマニに吹いた耐熱ペイントが排気熱で焼けて うっすら煙を出しています。
でもそのうちに出なくなりますので放っておく。
プロペラシャフトとマフラー
緩衝や排気漏れなし
ATのオイルシールからも ATFもれなし いまのところ
クーラントはトータル7Lほど飲み込みました。
エア抜きも完了、ヒーターコアまでクーラントが回りました。
1200回転ほどでアイドリングを30分程度続け、エンジンも十分あったまったので停止。
すぐにアツアツのヘッドカバーを開けて 手順書に従って10本のヘッドボルトの増し締めをします
エンジン80度を25分保ってから 最終の角度締め(20-30度)をしろとヘッドボルトの説明書に書いてあります。ボルトを締める順番も書いてあります。
翌日またオイル漏れなど点検します。
とりあえずエンジンかかって一安心。
微調整はこれからです。
BMW2002A サイドブレーキ調整 ― 2022年09月09日 20時02分40秒
マルニ、大地に降り立つ。 ・・・ただし モク台座の上に。
車体の荷重をかけた接地状態で サイドブレーキのひきししろ調整をしたかったのです。
10ミリナットをしめこんでいき
7ノッチでキメました。
ここまでねじ山の目いっぱい引っ張って ようやく張りが出た感じです。
いい引き具合になりました。

サイドブレーキ警告灯のスイッチの位置調整。右すみにあるタッピングビスで固定位置を調整します。
余ったねじ山が少し長すぎて この上にかぶせるゴムカバーを突き破ってしまいそうだったので
少しカットして保護材巻き。この上にゴムのカバーをかぶせます
カバーはブラシで埃落としをしたあと、KUREのラバープロテクタントを吹き付けて保護。
しっとりと仕上げます。
グリップの部分も外して洗剤とブラシで洗浄、長年の手垢と脱脂をしました。
シャフトには傷や錆も見られるので ささっと塗装しました。
これからは 電装系と内装系が主なレストア内容になります。
この車のレストアも9割に達した感じです。10月には車検取りたいですね。
BMW2002A ヘッドライト整備 ― 2022年09月10日 08時35分50秒
ヘッドライト周りの整備をします
現状、H4ハロゲンバルブ。
LEDやHIDに交換するといった要望はオーナーさんからないので このままハロゲンで行きます。
ん??
ちょっと見慣れないハロゲンバルブのアダプタですね・・・
コネクタを外し、アダプタをひねってロック外す。
リフレクタにハロゲンバルブの取り付台座がないタイプだ!
この車のヘッドライトには HELLAの古いタイプが装着されている。
外した取り付け台座と 特殊形状のH4バルブ。
バルブは先端の塗装が剥はじめており 交換したいですねぇ。
HELLA製の形状のH4バルブのようです。金具の部分に3つのツメがないタイプ。
また、取り付け台座もそれに合った形状となっています。
P45Tという形状らしい
日本のカー用品店には まずこんなH4バルブ売ってないでしょう。
実際、ネットで探しても 爪のあるタイプばかりで この丸形台座のH4は見当たらない。・・・どうなってんだコリ
HELLAのH4バルブはebayで探して注文しました。イギリスから3週間で届くでしょう。(笑)
また、一般的な3ツメのあるH4ハロゲンバルブを装着することのできる樹脂製のアダプターもイーベイで発見しましたたので そんなに高くもないので これも注文しときました。
「古いタイプであるP43TのH4バルブを、現代の標準的なP45Tタイプの台座に変換するアダプターです。これを装着すれば どのようなH4バルブも適合するようになります。熱で溶けにくい樹脂素材でできています。旧車のヘッドライト装着を改善するアイテムです。」
これが一般的なH4バルブ。3つの爪がある、。アダプタがあれば 今後 これもこの2002Aで使えるようになります。

自分のマルニには、3爪のあるバルブが装着できる台座がありますので そのまま一般のH4バルブがつきます
こんなふうな台座なしのHELLAタイプのもあるんですね。
よってポジション球の取り付けも 特殊です
ちなみにポジション球は12V 2Wが入っていた。
本来パーツリストによれば 4Wなんですが(そもそもこの4Wってのもあまり出回っていないんですが) モノタロウで4W球を注文しときました
ここまで来たら ヘッドライとレンズの内側の掃除です
割りばしでこんな道具をつくり
バルブを差し込む穴から挿入して パーツクリーナーをしみこませたペーパーウエスでふきます
長年のほこりが取れ それなりにきれいになります
レンズ内側とリフレクタ球面もふき取りました
さて取り付け。
配線の接点はスプリングで挟み込む方式。
配線が古びていて銅線もやつれていたので ここも配線を新しくやり替えました
配線類の整理
とりあえずこれまで使っていた古いバルブを挿入し はめ込みます。
ポジション球の接点は、こういう風に接触しています。
変わってるな~~
この車には ヘッドライト強化のリレーハーネスキット が組み込まれていました。
これ使うと 明るくなるんだよね
リレーも2つあったので この位置に防雨処理をして取り付け。
マルニ独特の おわん型のヘッドライト防水カバー。
塗装して 押さえのゴムも交換しておきました。(オリジナルはスプリングを使っている)
ポジション球を点灯してみました。
ん~~? でも ヘッドライトが点灯しないぞ???
エンジンかけなくても つくはずだが・・・
ヘッドライトSWからリレー、バルブまで、12Vが来てるか再チェックしますね・・・(汗)
BMW2002A シートベルトキャッチ修正 ― 2022年09月11日 07時21分36秒
内装系のメンテ。 フロントのシートベルト。
このマルニ、フロントのシートベルトキャッチがこのように 金具を介して取り付けられていまして
見栄えをきれいにしてほしいとの オーナーさんのご要望です。
コの字型の金具を外すっちゅうことなんですが そうすると 長さが足りなくなっちゃいます。
長さが足りない分、 鉄の丸棒を溶接です。
まずはボルト取り付け部分をカットし ガラクタ入れから探した鉄の棒を溶接
これをキャッチ側に溶接してくっつけます。
溶接痕の削り修正の後 防錆プラサフ塗装。
黒で上塗りを実施
ボルト穴も多少拡大して 完成
このあとコルゲートチューブをかぶせれば完成。
仮取り付け。長さもこんなものでしょう。実際はフロアカーペットを敷いた後に 取り付けます。
そろそろ敷くこうかね、フロアカーペット。
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