地元の2002tii整備2 オルタネーター交換に苦労2025年02月21日 13時41分56秒

タコ足の方は あとは取り付けるだけなので また別の日にやる。


さて 下回り点検で オルタネーターに問題発覚。

本来ならば、オルタはベルトと水平になってとりついているはずだが
なんと、
オルタネーターの傾きがMAXになってしまっている。
まぁ、こうなってもベルトが外れることはないのだが・・・こりゃひどい。

こうなってしまう原因は、オルタネータにはめ込んであるゴムブッシュが経年劣化し
粘土みたいに柔らかくなってしまっているためだ。
ベルトに引っ張られて ななめになってしまうのだ。
ブッシュが仕事をしないものだから、エンジンの振動はモロに
オルタネータのボディに伝わるため、やがてはオルタのステーを削り、痛め、
しまいにはこの部分、折れてしまうだろう。(先にボルトが折れるかも?)


このことをオーナーさんに伝えると、
ワロスで過去に買った予備の新品オルタをもっているのこと。
ということで急遽、オルタネータを交換することになった。

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車の下にもぐってオルタの配線を外し ベルトを外し、取付ボルトを外したが
オイルパンとフレームとスタビライザーバーの3つに阻まれて
どうしても、オルタが下に抜き取れない。
かといって、上方向に抜こうとしても バッテリトレイが邪魔をしてこれまたダメ。
これはtiiの場合、どの車もそうらしい。
2002FAQなどのネットで調べると、スタビライザーバーの固定ボルトを外してフリーにし、スペースを作ってぎりぎり外せるようだ。
それでもだめなら、ラジエターを横にずらすなど、しなければいけないらしい。

え~い!なんて面倒なんだ、tiiのオルタは~~!!!
キャブのマルニとはオルタの取付位置が違うからなんだろうが・・・面倒すぎるでしょ

ウォーターポンプも水漏れがあり 交換するので
冷却水抜いて このさい ラジエターも外したよ・・・

これでようやくラジエター側にスペースができたので
そちらの方向にオルタネーターを抜き取りました。


ふう~~~~ 大変だった。

ブラケットもついでに外しました。


ここの部分にも2か所にゴムブッシュがあって
これらも粘土みたいに変質している。

ご覧のように、かたく、かつ、弾力のあるはずのゴムブッシュが
粘土のようになる。

ドライバでつつくと、ほんとに粘土みたい。
まぁ 半世紀もたつと こうなるか。

新旧比較。
ともに45アンペアを発生するBOSCH製のオルタ
現代車に比べると、50年前の車は発電容量が半分以下です。
残念ながら、ワロスにはいま、2002tiiの45Aオルタネータは在庫なしとなっています。
でもブッシュはあるので それを買ってブッシュ交換しましょう。


ワロスにオルタの在庫なしですが、
eBayには、85アンペアにパワーアップした2002tii用オルタ(しかも電圧レギュレータを内蔵式にしてある!)があるのでそれを買う事をお勧めします。送料込み8万ぐらいです。
電動クーラー(電動コンプレッサー)などをお考えの向きにはこのオルタが必須となります(電動クーラー(電動コンプレッサー稼動時)だけで50~60Aを喰う。検証済み)。

それもお勧めしときます。



配線の取付け位置に違いはあれど、取付に関しては問題なし。
あとはブラケットをまた取り付けて、ボルトでエンジンに取り付け、ベルトをかけ、配線するるだけだ。



さて tiiのオルタネータを取り外すのに(めったにそんなことしないが)
スタビバーやラジエターをずらすなど、いちいち大げさなことをするのは大変。
今後、簡単にできるよう、対策を施すことに。
エンジンの上の方向に スッと取り出すようにしたい。
眺めると、このバッテリトレイさえなければ オルタは上に簡単に取り出せるんですわ。

そこでこのようにトレイを2か所でカット。

これで取り外しも 取付も らくにできるだろう。
まぁ、バッテリを外す手間はあるが。


カットしたトレイの一部を どうもどすか。
トレイの下にあるフレーム部にステーを溶接。



下から見たところ。
トレイにもステーを溶接し、このようにお互いをボルトで緊結し、トレイの支柱とする。
オルタネータを取り外したいときは(滅多にないが)このボルトを外せば
トレイの一部が取り外しでき、作業がしやすくなるように加工した。
このやり方は いまレストアであるtiiにも 使えるだろう。
厚めの鋼板をステーにしたから バッテリを載せても しっかりしている。


上から見たところ。
重いバッテリを載せても以外にしっかりしていたが、ちょっと振れる。
車は上下左右にゆすぶられるから、もう少しガッチリするように補強対策する。

ひどかったトレイの錆取りの後、高防錆のエポキシ錆止めを塗装。
乾燥を待ち、オルタネータを取り付ける。
厳冬期は塗料の乾燥が遅いから作業もスローになるなぁ・・・