自分のマルニ 復活に向けた整備2 点火系 ― 2024年05月31日 13時43分09秒
にしやん自身の所有するマルニの点火系統装着。
まずはデスビのオーバーホールから。
同様の記事はこちら(2002Aでも同じことをやりました)
デスビのローターヘッドをシャフトから取り外します
ピンが下向きに2つ見えますがこれはガバナー進角のウェイトにひっかけるピンです。
ウェイトとの摩擦で たいてい ここが摩耗しています。
デスビのシャフトへの注油をしていないと こうなります
このピンを打ち抜きまして
ピンを180度回転させて 打ち込み戻します。
摩耗面は向こう側に行きましたのでOk。^^
もう一方の短いほうのピンは 裏にプレートがあるので
それをドリルで削ってから ピンを打ち抜きます
あとは同様に摩耗した部分を向こう側にして 打ち込み戻し。
これで2本のピンは大丈夫です
このピンがウェイトと摩耗するのはここの接触部分がオイルで潤滑されていないから。
グリスを塗って組んでも、遠心力でやがてグリスがなくなりますからだめです
ガバナー戻り用のスプリングをひっかけて デスビ本体に戻します
スプリングをここにひっかける
ところで戻したローターヘッドは このワッシャとCクリップで固定します
Cクリップをはめ込むために ボールペンの柄からSSTを作りました
まずワッシャ意をいて、続いてCクリップを載せ、
このスペシャルツール(笑)で打ち込みます
一発ではまりました。このSSTが無いと、なかなか難儀するところでしょう。
細いドライバの先でCクリップをつついて しっかり奥まではめ込んでおきます。
もうこれでローターヘッドは 外れません。
丸いベースプレートを組み込みます。
シャフトの中心部にフェルトか、ペーパーウエスを詰め込んで、
シャフト用のオイル保持用とします。
ここにときどき(500㎞走行ごとぐらいか)エンジンオイルを2滴ほどたらしてやります。
そのオイルが徐々に下に垂れていってガバナーウェイトとピンの摺動部分を潤滑します
くれぐれもいオイルのたらしすぎには注意。
特にポイント式点火の場合は、オイルがポイント接点を汚してしまい
エンジンの調子を極端に悪くさせますので注意(経験済み)
くれぐれもいオイルのたらしすぎには注意。
特にポイント式点火の場合は、オイルがポイント接点を汚してしまい
エンジンの調子を極端に悪くさせますので注意(経験済み)
バキューム進角装置も取り付けます。Eリングでバキュームのロッドを固定。
今回からそんな気遣いの多いポイント式点火とはおさらばして
フルトランジスタ式(フルトラ)の点火方式にアップグレードします。
圧倒的にフルトラの方が恩恵が多いです。
イーベイで買った PERTRONIX IGNITOR (パートロニクス イグナイタ)
これで送料込み2万ちょいぐらいです。
デスビのタイプによって買う品番が違いますので注意。
にしやんのデスビは 0 231 180 008 デスビなので
Pertrinix ignitor1843 というも品番を買いました。
説明書はよく読みます。
プラグコードは永井電子のウルトラコード(ソリッドコア)は使用できません。
スパイラルコアのプラグコードが必要で、ミューワン・オートラボから
PERTRONIX専用品を買いましょう。14000円。
(Pertronix社のFlame thrower MAG X2 線材を使用したコード)
それと、エンジンをかける前にイグニッションオンの状態で長~く置いておくと(15秒以上やめよう)
イグナイタが加熱しまくるので この熱でこわれてしまうことがあるらしく、それはしないでくれと
WARNING!!で書いてあります。
ベースプレートを取り付けます。
フルトラ用のマグネットピースです。
中に磁石が埋め込まれており、ドライバにくっつきます
マグネットピースの内側は
ローターヘッドのカム山(4気筒だから4つある)に合うような形状となっています。
これをカム山に合わせて ソケットで打ち込み。
こんな位置になります。
ローターのNo.1TDC位置から40度ほどずれてます
このマグネットの正面に イグナイタを取り付けます
マグネットピースとイグナイタの間のギャップは1mmほどにする
このスキマ調整のために、ねじ穴を多少やすりで加工しました。
だけどお互いが接触しないように!
配線をデスビの穴に通します
M6用ワッシャで止めた
クランクを回転させ、1番シリンダ―をTDC(圧縮上死点)にしてから、
シリンダーヘッドにデスビを差し込みます。
このような位置関係になります。
新品のデスビカバー、ローター、デスビキャップ
点火系の要、スパークプラグも点検。
NGKのBP6ES仕様
ギャップも調整 0.6-0.7mm
プラグのネジ部にスレッドコンパウンドを薄く塗って
25Nmで締め付け。
点火時期1-3-4-2のとおりに 間違わないでプラグコードを接続します。
PERTRONIXの専用点火コイル(3Ωタイプ)も買いました。
14000円。
これで謳い文句の 4万ボルト達成なるか??
朗報:
2024.6.1現在、ミューワンオートラボさんで
これと同等品の点火コイル(Compu-fire40000Vコイル)がセール中!税込み9900円!
今回、マルニのフルトラ化に5万円ぐらいかけたことになります。
・Pertornix Ignitor1843 22000円
・PERTRONIXの専用プラグコード(スパイラルコア) 14000円
・PERTRONIXの専用点火コイルFlame thrower(3Ωタイプ) 14000円
始動性良くなり、アイドリングの安定化、スパークの高圧化、
トルクアップ、今後のノーメンテ性、そして燃費向上が見込めますから、価値はあるでしょう。
実際、昨年レストアした2002Aをこのラインナップでポイント式からフルトラ化しましたが
明らかに上記の通りに良くなりました。
悪いことは5万円が飛ぶことぐらいです。
おまけにプラグコードにヒートリフレクトスリーブと、
1番シリンダのエキマニに遮熱バンテージを巻きました。
1番シリンダのエキマニは剥き出しなんで
ここ、特にあつくなるんですよ
これで点火系統は終わりです。
昨日やり残した キャブにつながるアクセルロッドのスプリングを取付。
運転席に座ってアクセルを踏みながら、重すぎず、軽すぎずで
スプリングの張りを調整します。
アクセルペダルが重すぎると右足が疲れるものだし
軽すぎるとアクセルワークが大変難しくなります。
このあたりは 乗りながらドライバーの好みで調整すべき箇所です。
つぎは エキゾースト系やります
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