BMW2002A クーラーのアイドルアップ装置製作 ― 2022年07月30日 16時55分02秒
クーラーをつけたら必ず必要なのが アイドルアップ装置。
これがないとコンプレッサーの回転でアイドリングの回転が数百回転落ち込み、エンストしそうになるのだ。
クーラー使用中はアイドル回転数を500回転ほど上げたいところ。
500回転上げても、300回転分ほどはコンプレッサーによる負荷増分にもっていかれる感じなので
差し引き200回転分ほどアイドリングの回転数をアップさせたい。
例えば、普段のアイドリングが800回転なら、クーラーを作動したときだけアイドル回転数は1000回転ぐらいにアップするという装置だ。
原理は簡単で、脚でアクセルペダルを踏むかわりに、機械で自動的にスロットルを開けてやればいいのだ。
今回作ったのがこのアイドルアップ装置。
インテークマニホールドに取り付けて、キャブレターのスロットルリンクを動かすしくみ。
装置全体としては こんな感じ
エンジンの負圧で動く(ロッドが7mmほど引かれる)バキュームボックス。
これは現在イーベイに出ているものだが、1年前にもっと安い値段でイーベイで購入できたのだ。
バキュームコントロールソレノイドと組み合わせる。
クーラー使っていないとき
クーラーを使ったとき、バキュームコントロールソレノイドの通路が変わる
12Vがバキュームコントロールソレノイドに加わると 空気の通路が変わり エンジンの負圧がバキュームボックスに伝わり ダイアフラムのロッドが引っ込む。
つまりク―ラー・オンのスイッチと連動して 作動するように配線する。
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では製作にかかる。
まずバキュームボックスのステーづくり
位置決めの型紙からおこし、400円の素材から製作。
最終形態はこのようになった。
ロッドの先端にひっかける5cmほどのステーを作る。
ロッドのねじ棒直径よりも少し大きめに、それでいながら、ねじの頭には引っ掛かるように。
このように作動させる計画。
バキュームボックスが「引くタイプ」なので、逆動作できるようひっかけステーを作った。
フルスロットルまで回してみて ひっかけステーがどこにも接触しないことを確認。アクセルを踏めば、バキュームボックスに当たることなく動作する。
キャブのスロットルリンク外して・・・
ここにひっかけステ―を溶接していく。
溶接後は 防錆下地処理(30分のパーカライジング)、乾燥後プラサフ塗り、上塗り。
仕上がった加工パーツ類
昨日の記事 リンクロッドの摩耗によるガタツキ修理も一緒に行った。
ちょうどインマニに アイドルアップ装置を取り付けてね~といわんばかりの土台が2つある
穴ほじりとねじ切り
M6でタップ切り ※穴は止め穴でインマニには貫通しておりません
インマニとキャブにアイドルアップ装置を取り付けて シリンジで負圧を作り、装置の動作確認。
7mmほど スロットルが回りますね。これでエンジン500回転ほどは上がるでしょう。
完成です。^^
配線とバキュームホースの配置はエンジン搭載後に。
長さを変えれば 作動長の調整可能。^^
つまり アイドル回転数を何回転ぐらい上げるかを 多少は 調整できます。
前回記事にした スロットルリンクの摩耗によるガタツキ問題の修理と一緒にやった
夏休みの工作でした。
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