BMW2002A キャブのリンクロッドの摩耗ガタツキ修正 ― 2022年07月29日 19時33分35秒
キャブレターの修理に入る。
もともとこの車BMW2002Aについて居たキャブレター ソレックス2バレルの DIDTA
キャブのスロットルへのリンクロッドのマル囲みの箇所
ロッドから突き出した直径4㎜の丸棒に
スロットルのリンクアームひっかけてある。
アクセルペダルを踏めば この丸棒がスロットルを回転させるのだが
この4mm丸棒が すり減っていってしまうのである。
スロットルのアームと 丸棒が接触する部分を見ると
丸棒がすり減っているのがわかる。
すり減ると、当然、スキマができ ガタツキが起こる。
その数ミリのガタツキが、原因不明のアイドリング不調を引き起こす。
特に、「アイドリンガ回転数が高くて 1300回転あたりから落ちない」というようなトラブルを引き超こしてしまう。
これは自分のマルニだが、やはり同様にロッドの丸棒が摩耗していて、
もともとなにやらアルミスリーブのようなものをかぶせてあった。
もっとも簡単な応急処置としては、スプリング(ひきばね)を買ってきてスロットルリンクにひっかけて 上方向にひっぱってやること。
これでスロットルは完全に閉じるようになるので アイドリングは1000回転以下に落ち着く。
こちらは知人のBMW1502だが、やはり丸棒がすり減っていたので
スプリングで引っ張ってスロットルを完全に閉じる応急的処置をしたことがある。
しかし、そのうち、スプリングの端をかみこんだりしてしまい、やはりアイドルが落ちなくなったトラブルがあった。
もう根本的にここを修理しなくてはいけないのである。
つまり、キャブのマルニは、遅かれ早かれ、このロッド丸棒はすり減ってしまうのである。
ということで、前置きが長くなったが
今回はこの摩耗した 2002Aのロッド丸棒ガタツキ問題を修理する。
ご覧のようにかなりすり減っている。
直径4ミリが2ミリぐらいにまでなってきている。
この差し引き2mmのガタツキが 1300回転あたりからアイドリング落ちないというトラブルを招いていた。
この丸棒に溶接で肉盛りて もとの4㎜にしようかも考えたが、この丸棒はロウ付けでつけられている感じなので余り溶接の高温をかけたくない。
そこで、横に別の棒を新たに溶接でつけることにした。
M6のボルトをやすって幅4㎜としたものを溶接する。ロッドとの接合面は丸く削ってあるのでぴったりだし、ボルトが溶接するのにうってつけだ。
バイスでがっちり押さえつけ 全集中で一転集中アーク溶接・・・ 一瞬で勝負はきまる
溶接後。うまくついた
スロットルのアームにはめ込んでみる。
ばっちりだ。これでガタツキは起こらない。
距離を走ればまた摩耗していくのかと思うが それは何十年か後の話である。。
少なくとももともとの4mm丸棒よりは 幅があるので頑丈だとは思う。
防錆処理をして塗装をしたものを キャブに組み込んでみた。
簡単な修理だが、溶接機がないとできない ディープな修理だ。
もう一つ、キャブレターで 修理というか、グレードアップしたいところがあるので
それは後日紹介する。
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