エンジン吊り上げ終了2006年11月25日 20時51分14秒

ASAHIネットは1日に5枚しか画像を上げられないそうです。
(昨日は忘年会でブログはお休みしました)
さて、吊ったエンジンは、チェーンを繰り出し そ〜っと自作パレット台車に降ろします。
オイルパンに加重がかかるので、下に発砲スチロールひいて和らげます。
エンジンは大きく傾いているので、このままでは不安定なので、エキゾースト側から、有り合わせの木っ端で3本の「つっかえ棒」を入れました。根元をコーススレッド(木ねじ)で固定。これでぐいぐい押してもがっちり安定しました。
 は〜〜っ、無事、はじめてのエンジンおろしがおわりお茶を入れてイップクです〜。今日はこれをツマミにお酒を飲めそう?!

ヘッドカバーの中と圧縮上死点2006年11月25日 21時12分37秒

 こうなっては、もう、ヘッドカバーの中身を見てみたい、ということで、ちょっとはぐってみました。
 わりときれいなものでスラッジ等なく、カム山の摩耗などもありませんでした。プラグを外し、30ミリのクランクシャフト・プーリー・ナットに、ラチェットをかまし、クランクを回転させます。
 さてエンジンの回転方向は、右まわし?左まわし?どちらなのか?ということですが、これはファンブレードの羽根の形状をみて判断します。エンジンに風が押し込まれる(ラジエターから空気を引き込む)方向に回る、と覚えるのだ、と納屋に遊びに来た知人のT氏から伺いました。なるほど〜。

 そうやってクランクを回すと、当然、カムも回りだし、それに伴って、ロッカー・アームが動き出して吸排気バルブを押し出し始めます。吸気ー圧縮ー爆発ー排気・・・と、順を追ってバルブの動きを確認できます。う〜ん、おもしろい!また、ディストリビューターのローターも同時に回ります。クランク1回転するごとにカムシャフトとデスビローターは2回転する。こんな動きを観察しながら、1番シリンダーの圧縮上死点(Top Dead Center)を探す。
実はクランクプーリーにも、シリンダブロックにも、それらしき上死点の合いマークがみつからなかったのです。付近の汚れをとっても、ない。普通あるでしょ〜〜?
 今回はカムの動きが見えますのでTDC出しは簡単ですが、ヘッドカバーつけたままの場合は見えませんので、この場合はプラグを外した1番シリンダのプラグ穴から長いワリバシみたいなものを突っ込み、クランクを回しながらピストンによってワリバシが一番上に押しだされる点を探し出す、という手があります。でもこの方法では、そのときがが圧縮上死点なのか、排気上死点なのか、わかりません。また、ワリバシの先っちょがへたをするとバルブに噛まれることもたま〜にありますのであんまりね・・・。やっぱり圧縮上死点の合いマークは必要なのです。しっかり打刻か、マークしておくことにします。

デスビの合いマーク2006年11月25日 21時36分55秒

クランクプーリー周辺に圧縮上死点の合いマークがない!といっていたら、デスビにそれらしい合いマークがありました。ここです。
圧縮上死点を出した状態でデスビを見ると、デスビのローターの先端とピッタリの位置に、デスビボディ側に小さな刻みがありました。組み付けるときはここに合わせろ!ということでしょうか?
でも点火時期を進角/遅角させたりすると位置も微妙に数度ずれるしあてにはならんですね・・・まぁとにかく、このデフォルト位置をよく記録しておきましょう。

シリンダーヘッドカバー内部あれこれ・・・2006年11月25日 21時55分49秒

シリンダーヘッドカバーの中身は、車の中で一番メカニカルな動きをする部分ではないでしょうか?カムシャフトを中心にロッカーアーム、吸排気バルブが配置されています。カムシャフトを駆動するタイミングチェーンが右端。右から順に1、2、3、4番シリンダーときて、左端にはプラグの点火タイミングを司るディストリビューターがある。面白いのは、1番と2番シリンダの間に、燃料ポンプを駆動するカムとシャフトが見えます。このシャフトでダイアフラム(膜)をヒコヒコと駆動させガソリンの流れをつくるのでしょう。

 吸排気バルブはロッカーアームによって押され開きますが、バルブクリアランスというものがあって、エンジンを調子よくしようと思えばこれを微調整しなくてはなりません。バルブのはじっこを押すロッカーアームの先端に小さな偏心したローラーがあって、ここをいじくってバルブとの隙間を0.3〜0.25ミリとかにスキマゲージを使って調整します。このバルブクリアランス調整作業、最初はBMWの1983年の533iではじめてやってみましたが、かなり難解な作業でした。というのも、吸排気バルブは6気筒シングルカムなら12個!あるわけで、しかも、様々な開き位置になっており、クランクを回しながら微調整するのは素人が手出しできないプロの領域の技なのです。最初は、やべ〜こんなんやっちゃって調子狂たらどうしよう???と、手は油でヌルヌル、べっとりになるしとても不安でしたが、じっくりあきらめず根気よくやればなんとかなるもんです?!マニュアルさえあれば、なんとか大丈夫!(そーいえば、まだアマゾンからリペアマニュル届いてないぞ〜)

エンジンは調子が良いので、腰下のメタル交換等のフルオーバーホールまではしないつもりですが(どうなるか?)、ウォータージャケットのつまりと錆が気になる。やっぱり、ヘッドは外してカーボンもとりたいしピストンのリングも交換して・・・結局エンジンオーバーホールしそう。
あ〜でもでも、エンジンよりはまず、ボディの錆びとり!納屋の中に居れる3月頭までテッテー的に錆び取り!で行きます。
ということで、次回からはボディにくっついているいろんなものを取り外していく予定です。