BMW2002tii ロッカーアームリフター製作 ― 2025年01月29日 12時47分51秒
シリンダーヘッドをばらすにあたり 特殊工具を制作する。
平鋼6ミリ厚×800mmを2本
角座金(4.5mm厚)2個で 溶接で製作。
完成。
平鋼を2枚重ねて溶接して しならないように剛性を出してある。
穴は、シリンダーヘッドのスタッドホルトに刺さる穴。
19ミリの高さの爪のようなものを100mm間隔で8つ溶接。
何でこういうものを作ったかというと。
カムシャフトがロッカーアームを押し上げており
カムシャフトを簡単に抜くことはできないから。
棒で指した部分を押せば その分、ロッカーアームはリフトする。
この原理を使う。
このツールを使い、8つあるロッカーアームを全部リフトさせて
カムシャフトをすっと抜けるようにしたい。
ロッカーアームの「Eccentric」と呼ばれる「偏心コマ」がある部分に
ツールの爪をあて・・・
クランプの力で9mmほど押し下げれば、
ロッカ―アームがリフトし、カムから離れることになる。
L型クランプで9mmほど押し下げるだけ。
ヘッド本体は机にべったり置かないで、木片をかませてかさ上げしておくこと。
ツールがヘッドの上面にあたるまで 2本のクランプで押し下げれば
4つの吸気側ロッカーアームが全部リフトしている。
(このとき、4本の吸気バルブがヘッド下面に突き出ることになるので
ヘッドの下に木片などをかませて 床からかさ上げしておかなければいけない。これを怠ると、バルブが曲がってしまうかもしれない)
ヘッドの下に木片などをかませて 床からかさ上げしておかなければいけない。これを怠ると、バルブが曲がってしまうかもしれない)
排気側も同様にリフトさせれば、カムシャフトは完全にフリーになるので
一発で抜けるはすだ。
これまでは、L型の自作ツールを使い、てこの原理でロッカーアームをリフトさせていたが
これが大変面倒だったので、楽にカムシャフトを抜くことができるツールを今回制作したというわけ。
先日、BMW2002にも載っているM10エンジンのシリンダーヘッド分解の動画を見ていて思いついた道具だ。
この動画では BMW社ファクトリー正式のしっかりしたツールを使っていたが、
ホムセンで買ってきた材料で自作でも同様のものが製作出来る。
カムシャフトを抜いた後は、ロッカーシャフトを抜くための
直径15mm×450mmの鉄棒が必要になる。
かつては15mmの木棒でもやったが、やはり鉄棒には敵わない。
ただし 棒の先端に真鍮ナット(MAX直径15mm)を加工して鉄棒にはめ込んだ。
ロッカーシャフトにあたる部分が 打撃の衝撃で 傷まないように
鉄より多少柔らかい素材を取付た。
分解するための道具もできたので 明日から シリンダーヘッドのばらしにかかる。
ワロスに注文したパーツ類の出荷通知メールも届いた。
このメールが届いたら、あと5日ぐらいで到着する。
ヘッドをばらして 各パーツを洗浄し終えた頃に
ちょうどパーツが届くってかんじかな??
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