BMW2002tii デスビの分解清掃 ― 2026年04月20日 14時23分54秒
エンジン点火系統。大事ですねぇ
デスビとコイル、プラグコードに点火プラグ。
この画像は レストア前のもの。
設計の古い 永井電子のプラグコードやねぇ
今回、汚れきったデスビをキレイにし、ポイント式からフルトランジスタ化(Pertronix Ignitorを使用)します。
当然、ローターも、デスビキャップも新しいものにします。
スピードリミッター付きのローターだが
肝心な部分が何かで固められ リミッター解除してある(笑)
デスビキャップを外し、ローターを外したデスビの中。
ポイントとコンデンサを外します。
もう使う事はありません。
ポイントの下にあるベースプレートは デスビキャップをロックする爪のねじ2個で外せます
すると
下にガバナーウェイトが かろうじて見えます。
マイナスドライバ2本で このようにテコの原理で トップの「カムのシャフト」をこじって外します。シャフトの頭にはマスキングテープで蓋をします。中のCリングとワッシャが飛び出してきますので。
こじって カムのシャフト 外れました
うわ~ このヨゴレ何なの・・・
このCクリップとワッシャ、なくさないこと
このCクリップがカムのシャフトを固定しているわけです。
うわ~!
デスビ内部の ガバナーウエイト、きたね~!
デスビ内部の ガバナーウエイト、きたね~!
何なの~このヨゴレ~ ガム化してるわ
オイルかグリスが長年の使用で ガム化したものだね~~
ここまで汚れてるのは 初めてやわ~
ガバナウェイト外して デスビの中 掃除します
ヨゴレをひたすら ドライバの先で削る
デスビのボディも ワイヤブラシできれいに。
でも シャフトまで抜く必要はない。
「ガバナウェイトを差すピン」に 厚めのガスケット紙で作った輪っか(ガスケット)をはめて
そこにエンジンオイルをたらす
ガバナウェイトを2個はめ、Eリング(3.2mm)で止める。
ガバナウェイトの下の金属と金属がこすれる部分にはシリコングリスを塗ったが
すぐに回転の遠心力で外側に飛ばされ、なくなってしまうだろう。
ここの潤滑方法は後に説明する。
ガバナウェイトの役目は、エンジン回転上昇による遠心力発生で
徐々にウェイトが外側に開いていって、これの動きで点火時期を徐々に早めていくことだ(ローターがエンジンの回転上昇に伴って進角していく)。
徐々にウェイトが外側に開いていって、これの動きで点火時期を徐々に早めていくことだ(ローターがエンジンの回転上昇に伴って進角していく)。
カムのシャフトの裏側。
「ガバナウェイトに差し込むピン」の摩耗は まぁ 少な目にて、差し替えせずに
このまま行くことにした。このピンが摩耗すると、速度上昇に伴う点火時期の進角度合いが若干変化してくるのでエンジンの調子にも影響する。
ここはしっかりとオイルで潤滑したいところ。(潤滑されていないので摩耗する)
潤滑方法は後で述べる。
もしここのピンの摩耗が激しかったら このピンをポンチで打ちぬき、摩耗していない箇所をガバナウェイトに接触させるように、ピンを180度回転させて再度打ち込むことだ。
「ガバナウェイトの戻りスプリング」も再利用できる状態であった。
しっかりと 所定の場所にひっかける。
このスプリング張力と、遠心力との絶妙なバランスで、ガバナウェイトが回転上昇に合わせて徐々に外側に開いていくという巧みな機構だ。
そしてトップに先のワッシャを入れ、新しいCクリップを入れる
このCクリップは 大阪のバネ屋さんで オリジナルから何個か複製してもらったもの。
Cリングを載せる
専用工具(笑)でCクリップをシャフトに打ち込み!
ボールペンの軸が使える。
打ち込み完了。
これでカムのシャフトは固定され、上に引っ張っても 抜けません
さて ガバナウェイト機構のオイル潤滑方法。
新しいフェルト布を適当に豆粒ほどにまるめて
シャフトの穴にぐっと押し込める。
エンジンオイルを3滴ほどしみこませるだけ
これぐらいに湿っている状態を 常にキープしていくこと。
ここに注油したオイルは シャフトを徐々に下っていき、
シャフトの下にあるガバナウェイトの金属と金属の擦れる部分や、ウェイトを駆動するピンをオイルで潤滑してくれるのだ(遠心力でオイルが広がるのだろう)。
よって デスビのシャフトのフェルトへの注油は
定期的にオーナーが自らデスビキャップを開けてローターを外して 「注油メンテ」をしなければならない。
1000km走行ごとに1回を目安に、エンジンオイル3滴ぐらいをシャフト内のフェルトに染み込ませると良い。
ただし、オイルの入れすぎはデスビ内部をいたずらに汚してしまう。点火の具合を悪くしてしまってエンジンの調子を崩すので、オイルの入れすぎには要注意だ。(特にポイント方式の場合、ポイントの接点をオイルで汚してしまったら、火花が飛ばなくなりとたんにエンジンの調子が悪くなりエンストする)
旧車は こういう細かい定期メンテが 欠かせないですよ。
まぁ それが面白いのですが。こういうことを愉しめない方には 旧車を楽しんで維持することは難しいだろうな~
下に下がったオイルは、デスビの底にある3つの穴から排出されることになる。
ときどき ペーパーウエスで ここの穴付近のオイルを拭いておきましょう。
(下の画像の上に見えている丸い穴がオイル排出穴)
最期に シリンダヘッドに差し込むシャフトのオイルシール交換をして
デスビの分解清掃はおわり。
画像に見えている、ウォームギアは、シリンダーヘッド内のカムシャフトとかみ合います。
つまり、エンジンが回れば(クランクシャフトが回れば)、デスビのシャフトも連動して(上から見て右回りに)回るわけだ。
次回は デスビにフルトラ化キットを組み込みます。





























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