2002tii 取外し3 エンジンいろいろ外し、クランクプーリーナット緩め2024年01月18日 12時00分47秒

トランスミッション取外しの前に 
エンジン部品をいろいろ取り外し、ちょっとやっていきたいことがあります。

まずはウォーターポンプ外し。
エンジンブロック内に残った水が出てきます。

ウヒャー すげぇ錆

ベアリングの異音が出てなくても 再使用する気には・・どうにもなれんなぁ
ウォーターポンプは 既にワロスで昨年に18000円で購入済み。  今は24000円ぐらいに値上がりしているね。
ウォーターポンプも高くなったなぁ・・・自分のマルニをレストアしてた2006年の頃は1万ぐらいだった記憶があるよ

エンジン側


そしてこのクランクシャフト・プーリーの中心にある でかい30mmナット。
大トルクで締まっているので これを エンジンを降ろす前に、緩めておきたいのです。
プーリーもだいぶ錆が・・・・ブラストして塗装して 再使用できそうだが・・・・


クランクプーリーをまわして TDC(1番シリンダの圧縮上死点)出し。
錆びたクランクシャフト・プーリーに かろうじてTDC刻印(刻み)がみえましたから
カバーの印と合わせます


クランクシャフトとカムシャフトはタイミングチェーンによって連動して動きます。
4サイクルガソリンエンジンでは
クランクシャフトが2回転(吸気→圧縮→爆発→排気)すると、カムシャフトは1回転します。
カムシャフトとデスビシャフトは同回転なので、
クランクシャフトが2回転すると、デスビローターは1回転します。

1番シリンダの圧縮上死点(TDC)位置では 
デスビローターの向きは デスビのボディに刻まれたキリカキの位置より
やや時計方向に進んだところを差す。(TDC位置より角度にして数度前に点火するので)
もしローターが この位置(水色の方向)を差さないときは、
それは排気上死点である。
多分この位置の反対(180度)を向くはず


ローターを取ったところ


根元の10ミリボルトを取り、デスビを真上に抜くと デスビはズポッと抜き取れる。
抜きとったときに、デスビのシャフトは 勝手に反時計回りに約90度回る。
(先端のギア歯がナナメにかみ合っているから)
差し込むときは この逆手順で行う


油圧センサーを外す
これも小型タイプに交換かなぁ。

このあたりスッキリしました。
デスビなんかのでっぱりがなくなったので
エンジンを前後に振っても 大丈夫


スロットルリンクを外していく

エンジンとヒーターコアをつなぐクーラントホースも取る
まだ痛みは少ないが・・・

うっく・・・パイプの接続部が さびてなくなってる・・・
とにもかくにも 冷却系がアカンわ、このマルニ。

これ買わなきゃ 高いのぉ


ヘッドカバーとエアクリーナーをつなぐ エアホースも外す

インマニの取り外し開始




スロットルのリンクロッドの連携が 複雑やねぇ~ 
設計の苦労がうかがえる。
アクセルペダルの踏みを 
スロットルバタフライの開閉に、そしてさらにインジェクションポンプの開閉にと、
2系統に分岐させてる。


インマニ、取り外しました
インジェクションのラインがよく見えるようになりました
とはいえ まぁ・・・美しいレイアウトのエンジンではないわな。
やっぱマルニはキャブ仕様の方が、エンジン・レイアウト的には美しいわ。




エンジンをOHして 次にボディに載せるときも
こんな状態で載せたほうがいいのかもな~


さてスターターを外します。
スターター後端を固定するナットが ぜ~んぶ ユルんでいた(笑)
いろいろユルんだクルマだなぁ~  「ルーズ号」と呼ぶことにしよう。


スターターの取り外し。


フライホイールのリングギアがようやく見えた。
穴を見て左側、ここに適当なソケットをかます。
緑のバインド線は ソケットの固定と転がり落ちるのを防ぐため
これでフライホイールの「回り止め」とする。

黄色矢印の2か所を しっかりかませること

何をしたいかというと
最初に述べた、クランクシャフト・プーリーのナットを緩めるために
クランクシャフトが回らないようにしたのだ。


クランクシャフト・プーリーの30mmナットに 

30mmソケットとブレーカーバーをかける

このナットを緩めるために 
邪魔になるウォーターポンプも最初に外したわけだ

70㎝ほどあるブレーカーバーをさらに単管パイプで延長し、ぐいっと緩める。
すんなり、ナットは緩んでくれた。^^
このナットは エンジンを降ろしてから緩めようとすると 硬くて大変なのだ。
トルクをかけると エンジンスタンド自体が転がろうとするので 苦労したことがある・・・。
エンジンがボディにマウントされているこの段階でナットを緩めておけば あとの仕事が楽なのである。


頭でっかちなインマニも外したので
エンジンを吊るワイヤも掛けやすくなった。


次はようやく トランスミッション下ろし。