BMW2002A オートマミッション3HP12のオーバーホール1 ポンプ編2022年10月24日 20時05分26秒

BMW2002A の3速オートマミッション、ZF 3HP12のオーバーホールをします。
最も初期の頃のATなので 複雑な機構はなくいたってシンプル。


一番のネックは、パーツが出ないことだ。でもそこは探せばあるもの。
イーベイではオーバーホールキットが出ている。円安なんで15万程度。送料込みで18万ぐらい。買ってないけど。(笑)
写真を見るに、ガスケット、オーリング、オイルシール・・・これらは国内で用意したりガスケット自作(複製)もがんばればできる。
困るのは、摩耗したフリクションプレート(摩擦材が貼ってある茶色い丸いやつ)や金属製のディスクプレートだ。ディスクプレートはめったに摩耗することはないので、なんとかフリクションプレートが用意できればと思う。これらもイーベイで探せば出てくる。


今回扱うATの番号


ディップスティックのパイプはとっておく。ひっこぬくだけです


差し込み根元のオーリングも交換します。オイル漏れがしやすいところなので。
Oリングドットコムで購入。NBR-70-1(1A)線径3.55mm、内径18.00mm  1個130円



これがピッタリなんだわ
スティックのパイプを押し込むときはすべりが良くなるよう オイルを塗ってやってください
ここがからオイル漏れしてて、手っ取り早く液体ガスケットを外側から塗りこめてでオイル漏れ止めしてある2002Aをよく見かけますね...。



トルクコンバータ(トルコン)を抜く


ベルハウジングの13ミリボルトを外す (ナットの場合もあり)


ベルハウジングがとれます。 おっと本体側(クラッチ側)のワッシャーもついてきちゃいました


13ミリボルトは外し、その穴から向こう側へATFポンプユニットをピンポンチでコンコンして均等に押し出す

外れたポンプユニット。歯車が向こうについたままだ・・・


歯車セット。異常摩耗などは無かった。


ベルハウジング側 異常な摩耗は無し


周囲のカスを取る。
ここにはオーリングが乗るので。


ポンプユニットは洗浄。組み付け前にATFまぶし
中央の歯車は表裏があるので注意


本当は線径3ミリのオーリングが欲しいのですが、ないので仕方ない

これが規格品で最も近いサイズ モノタロウで発見


ウルトラカッパー(液体ガスケット)も使い 線径の細さをカバーする

合体させます。
中央歯車には表裏の向きがあるので注意する

茶色のステータシャフトのオイルシールは交換済みです。

 以前ここからオイル漏れしてました。



オイルポンプ取付ボルトのトルクは10Nm  


ガスケットは石摺りをとり 自作する

ガスケットシート0.5mm厚

ピンポンチで穴あけ 細かいところはデザインナイフでカット加工


こびりついた古いガスケットはパッキンはがしを使用
このあとケース洗浄の時に 合わせ面を軽くオイルストーンでさらう
中身のクラッチディスク類は すでにとり外してあります


あとはガスケットをのせてベルハウジングと合体

23Nmでベルハウジングを締め付け
オイルポンプ編は終わりです。

次はメインの本体側、クラッチ編です。


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