BMW2002tii ボンネット錆取り ― 2025年05月01日 19時39分10秒
このマルニが入庫してすぐに外したボンネット
2年ぶりにそれを引っ張り出して錆取りを始める
ここまで錆がひどいボンネットははじめて。
ほんとにボディの程度が悪い2002だ。
ヒンジも ここまでとは・・
モールを外していくと うわ!泥が!
うわわわわわ
ひでぇ!
こういったクリップは全部あかん
すぐに水洗い
全体的にくすみ切ったモールだが
コンパウンドで磨いて どの程度 輝きが復活するか?
磨く前。
目消し用コンパウンド(最も荒い)で 5分ほど磨いた後。
ざっとだけど まぁ・・・ぜいぜい この程度にしかならんね。
これら、くすんだモールを手間暇かけて再利用するか または思い切って新品を買うか。
(モールは2002をぐるりと新品ひとセット、33万ですが)
そこはオーナーさんと相談しなければならない。
磨いて再利用するにしても、モールを磨く作業は、オーナーさん自身にやってもらおう。
こっちはこっちで忙しくて そんな単純作業にまで手が回りそうにない。
全て新品にするなら
モールひとまわりセット11万
その取付クリップセット1万
Aピラーからルーフレールへの長いモール左右セット7万
サイドのモール取付セット0.5万
サイドのラバートリム4.3万
サイド下部のステンレスモール 左右で5万
ドイツから空輸で2万。
消費税3万。
しめて33万近くになります。
ここのコーナーの部分、もう錆で穴が開きそう・・・
クリップの穴はさびやすいので しっかり錆取り
各部を徹底的にケレン。
浮き錆が取れたら サビキラー登場
薄めたものを塗布してよくしみこませ 錆転換させていく
乾いたら塗りで 3度塗り
グリルのほうも
錆びた個所はやっつけました
この上にはプラサフをスプレーガンで塗るつもり
ヒンジも錆取りの後 サビキラーで錆転換処理
汚い仕事は 疲れるね~~~ーー;
汗もかくからビール飲みたくなるよ
BMW2002tii ルーフの雨どいサビ取り ― 2025年05月02日 10時07分45秒
Aピラーからルーフ後端へのびる長いモールを外すと そこにはやはりサビが!
水気がこもり抜けないので このように鉄がサビてしまうんですね
とりあえずワイヤブラシでケレン
雨どいにも うっすらと錆が進行中です
そして右のAピラー根元には錆穴が。
ルーフから内部に水が入ったか?ボディ剛性にも影響する箇所だ。
ワイヤブラシをドリルにくわえてケレン開始
ギュンギュンやっても 茶色いサビ染みは 残ります。
ケレン後に サビキラーで化学的に錆転換するしかない
赤錆から黒錆へと転換すればこれ以上錆が進行しないという。
ルーフにもサビキラー
Aピラー根元の穴は 溶接で塞ぐ
サビ止め塗料を厚塗り。乾いたらシーカ打ち(防水処理)しなければならん。
サビキラーの上に 錆止め塗料を刷毛塗り。
Cピラーの上部、雨どいの下。ここはどのマルニもサビやすい箇所だ。
もうこれでカーベキューに吊ったボディには 錆らしいサビは見当たらないようになった。
しかし まだ錆と戦うべき箇所は まだ残っている。
フェンダーとドア、トランクフード
フロントアクスル、デフを含むリアアクスル、プロペラシャフト、ドライブシャフト・・・。
フロントアクスル、デフを含むリアアクスル、プロペラシャフト、ドライブシャフト・・・。
・・・気が遠くなるね。ひとつづつやるしかないが
錆の酷い車のレストアは いかに時間と手間を喰うか、ということだ。
このBMW2002tii、当初は2年のレストア期間と見積もったが、
やればやるだけ錆が見つかってくるので
今のペースだと 引き渡しまで もうあと2年はかかってしまうだろう。
BMW2002tii シーカフレックス打ち(ボディの防水処理) ― 2025年05月03日 22時56分54秒
ボディの切り継ぎ補修や溶接を施した箇所に
防水処理のため、シーカフレックスを打ちます。
乾燥後に上から塗装できる シリコンコーキングです。
シーカフレックス227
自動車など工業用のシーリング材です。硬化後は良好な弾性体となります。
空気中の水分(湿気)との反応により硬化します。一般に低温時は空気中の水分が少なく、硬化は遅くなります。
速硬化形のシーリング材として自動車など幅広い工業分野で使用できます。鉄板、アルミ等の金属、樹脂等の継ぎ目の防水シールとして最適です。
1成分形で取扱いが容易。
臭いが少ない。
硬化が速い。
塗料の上塗りが可能。
タックフリータイムが従来の約半分。
自動車など工業用のシーリング材です。硬化後は良好な弾性体となります。
空気中の水分(湿気)との反応により硬化します。一般に低温時は空気中の水分が少なく、硬化は遅くなります。
速硬化形のシーリング材として自動車など幅広い工業分野で使用できます。鉄板、アルミ等の金属、樹脂等の継ぎ目の防水シールとして最適です。
1成分形で取扱いが容易。
臭いが少ない。
硬化が速い。
塗料の上塗りが可能。
タックフリータイムが従来の約半分。
どこに打つかというと
フレームの切り継ぎ箇所のスキマ埋め
パネルの溶接継ぎ目
シーカを盛ったあと、、手袋をした指先でなぞります
このあたりは タイヤハウス内で
タイヤが泥水を跳ね上がるので入念に。
エンジンルームの隅
ジャッキアップポイント周辺
フロアパネルの溶接跡
フロア補強材の溶接個所
サイドシルの後端部
スペアタイヤ収納部の切り継ぎ箇所
トランク内部
デフの上のパネルの溶接個所
これらでシーカ1本消費です。
固まったあと、2液型ウレタン塗料で塗装いたします。
BMW2002tii リアアクスル、デフの錆取り ― 2025年05月04日 13時51分43秒
昨年取り外したリアアクスル
泥汚れを水洗いして
バラバラにして保存してあった。
今回、錆取り開始
結構来てますが 表面的なもの
訳の分かんない後付けステーはキリトリ
この後付けステーは リアマフラーを強引に固定していたもの。
ひたすら ケレン。
風が強い晴れた日に こういった汚れ仕事をやれば
錆ホコリが風で飛ばされるので やりやすいのです。
その後、サビキラーで錆転換
デフも引っ張り出します
きったね^^!!
ひたすら ケレン
ゴッテリついていた汚れはあらかた取れて
赤錆がみえてきた
50%に薄めたサビキラー塗布で
表面の錆転換
お~綺麗になった。
これで 走行したときにデフから異音が出なければいいのだが。
今日はここまで。
2025GW最終日 ― 2025年05月06日 08時48分57秒
最終は 早朝からパラパラと ときどき小雨の 曇り空。
この程度の雨なら 構わず走らせます
タコメーターの針が真上を向くあたりの中負荷で1時間も走ると
俄然 エンジンの調子よくなりました。
ときどきこういう走りをしないといけません。
不思議よね~~
なんで走りが変わるかね?
ラブも注入。^^
とっても濃ゆ~い あったまる いい温泉です。泉質は北陸でトップランクとのこと。
早朝から源泉であったまりすぎやて(笑)・・・また来よ♡
近所の大麦畑。
大麦はGWすぎたら根元から黄色くなってきまして 6月には刈り取りされます。
そのころには 晴れたら「あっちぃ~」というムシッとする気候になってるでしょう。
でもカークーラーも いまんとこ調子良く冷えるから大丈夫。^^
80km走行してガレージに戻ったら さびやすいところの水気をふき取り。
ウインカーの上あたりに 水が溜まってないですか?
オイルキャッチタンクも開けて 中にたまった汚れ水とキャッチした油を捨てます。
小雨の中を走ったので
アルミのモールは ぐるっと全部、乾いたタオルで水滴をふき取りします
こういう日々のケアが 後々効いてくると思う
ボディーの水滴はとらなくてもいい。勝手に乾くからほっとけ!
とにかくモール周辺の水とりを!
ほんの10分のケアですが。
このマルニ、洗車らしい洗車って したことが無いですよ。
自分で水をボディにぶっかけるような 「サビづくり行為」はしたくな~い。
最期にアツアツのエンジンルーム ボンネット開け放ち
車体下の水気がこもらないように 湿気飛ばしておきます。
そろそろ バッテリーを交換せねばならん。
キャブレターへのエア吸気のルートも
エキマニから暖まったエアを取る冬モード(画像の赤い矢印)から
通常の外気を吸わせる夏モードに変更しなければならない時期だ。
部屋からコタツを片付けるようになったら 変更しよう。
ええモンやねぇ~ BMW2002は。
日本じゃ使い切れない何百馬力なんて言う大パワーは、要らん。
このガソリン4気筒2000ccの100馬力で十分楽しめる!
2002は見た目もかわいいし、乗って味わい深く、クルマとの対話ってものができるよ。^^
いつか乗りたいなと思ってるひとは ぜひ買って乗ってねぇ~
買うなら、2000cc、1500ccの排気量を問わず、予算に合わせてどれでも!
いろいろと苦労も少なく 後々モディファイして楽しめるノーマルのキャブレター車がいいよ。ミッションは3ATでも4MTでも良い。オーバーホールできる。
パーツもまだ出るし維持はしやすく リセール・バリューもある旧車なんで^^。
ただ、なるべく下回りにサビの無い車をえらんでね。←コレ、実感。
(実際 もう選べるほど タマ数もないんやけどね・・・)
(実際 もう選べるほど タマ数もないんやけどね・・・)
BMW2002tii リキッドタンクの穴あけ ― 2025年05月07日 11時37分50秒
クーラーシステムに必要なリキッドタンク(レシーバー/ドライヤーともいう)の位置決め。
マルニでは 定番の位置であります。
サイトグラスと言って、クーラーシステムの中を流れる冷媒(R134a)の
液化状況を目視確認できる穴があり、
これを見るための穴をホールソーであけました。
ここまで準備しておけば 後のクーラー取り付けもサクサク進むことでしょう。
続いて Aピラーの作業。
根元に開いていた錆穴もリペアしたので 上にかぶさるアルミレールを
ブラインドリベットで再取付します。
はい OK^^このあと 上にウレタン塗装の上塗りになります。
修理前の様子を載せておく。酷いよね~~
先日のシーカ打ちの上に塗装
フロントのブレーキホースのホルダー
トランク部分の溶接個所
作業中に郵便配達でやってきやがった。
チィーッ!
GW遊びに散財しての このタイミングやからなぁ~~
痛いよねぇ~
BMW2002tii リアのコントロールアーム防錆とブッシュ抜き ― 2025年05月08日 13時38分24秒
リアクスルのコントロールアーム
今日はこれを きれいにする。
1番がコントロールアーム
いまだにワロスで新品が出るからすごい。20万円するけど。。。
まずはリアブレーキ関係を取り外し
ブレーキシュー機構の取り外し
ブレーキパイプは11ミリのフレアナットレンチで緩めます。
普通のオープンエンレンチ使用では この特殊ナットを舐めてしまう可能性大!
リアブレーキシリンダーの取り外し
ホイールシリンダーの中のピストンは
ご覧のようにガチガチに固着!
もち 新品に交換します。
この古びたブッシュを抜きます。
形状を見るに、左から右に抜くことになる。
まずは、ゴムブッシュの両側の「ツバ」を 電動ワイヤカップブラシで削り取る。
このツバがあると 抜けにくいんです
ブッシュ抜きのための巨大な万力ツールをこのようにセットして
24ミリレンチで回して押し込んで抜く。
このゴツイ圧入ツールは昔乗っていたメルセデスS211の
フロントの足回りのボールジョイント交換のために購入したもの。
懐かしいねぇ~ 2008年式メルセデスE320CDIステーションワゴン。3LのV6 クリーン・ディーゼルターボ。
こいつはにしやん車歴の中でも思い出深いめっちゃフィーリングのクルマやったねぇ~ 1日1000キロ走っても疲れんかった最高の実用車で、仕事上のピンチを救ってくれた。今でも乗りたいわ。
ツールの赤矢印部分の口径が マルニのブッシュ口径にぴったりだったんだなこれが。^^
おかげで 難なく ブッシュ外せます^^
ねじの力は スゴイ。
タイマーでたまには自撮り^^
頭には古びたタオル巻きにヘッドライト&防塵メガネ、
3Mのグローブはめて モノタロウのツナギ。
足もとはホムセンの安く軽い長靴というのがいつものスタイル。
ブッシュ、抜けました
抜いたら 次回は新品のブッシュを圧入することになるが。
今度は逆向きの こういう感じで 圧入することになるね。
いまから圧入のための準備をしておく。
矢印部分をカット。
圧入工具をここに当てるときに 位置がずれずに落ち着くように。
矢印の部分で ツールにあたってしまうので。
さらに、矢印部分に 小さな鉄片を溶接。
このちょっとしたでっぱりがあることで、圧入工具がシッカリと落ち着くようになります。
これで圧入も問題なくできることでしょう。
さて いや~な 錆とり~~タイム
電動工具総動員で 大変ですわ
電動工具でのケレン作業は
汚い仕事で うるさいし 疲れるからね~ 嫌なんよ
ケレン後に 薄めた50%サビキラーを塗布し 錆転換しました。
リアのホイールベアリングは再利用の方針。
走行させてみて異音が出るかどうかは いまのところわからない。
リアアクスルキャリア、デフも先日錆取りして錆転換したし。
これでリアアクスル関係は ほぼ錆取り終了!
きょうはここまで。
BMW2002tii リアアクスルのコントロールアームブッシュ圧入 ― 2025年05月09日 12時35分52秒
今日はコントロールアームに新品のブッシュを圧入します。
まずは滑りをよくするために ラバー用グリースを 双方に薄く塗ります。
ぐいぐいと問題なく入っていきます。
完了です。^^
昨日の準備が 功を奏しました。
続いて デフマウントのブッシュを抜きます。
12トンプレス。
錆取り
スプリングも錆取り
リア用のスタビライザーバーも錆取り
錆びの浮いたボルトやナット類はラストリムーバーに1日漬け込んで錆取り
細かいところまで錆がとれるので重宝しています
錆取りの後、にしやんはさらにこのあとPOR-15メタルレディに漬け込んで
表面にパーカー処理をしてさびにくくする処理をします。
ケレンの後 サビキラーで錆転換処理
錆取りを終えたリアクスル一式
最終の塗装まで しばし室内に保管です。
自分のマルニ バッテリー交換 ― 2025年05月10日 10時59分49秒
最近 始動が怪しくなってきたバッテリーを交換します。
自作のバッテリ固定具を外し
配線類をわきによけ 取り出す
新旧比較。
アイシン製のバッテリー85D23Lを使用する。国産車用ですが問題なし。
マルニの標準は55D23Lあたりのところ、バッテリの総合性能を上げて85D23Lのものを選んだ。
密林で購入しといたもの
JIS規格の 85D23L という呼び名。
80というのはバッテリの総合性能ランク(始動性や容量など)。数字が大きくなれば性能は高くなる(値段も)。
Dの意味は短い側面のサイズ D=173mmあたり B=129あたり。(軽自動車用などの小さいバッテリはB規格。)バッテリ端子の直径もD規格とB規格とでは違います。
23Lのサイズはバッテリの長さをあらわしており23cm(BMW2002のバッテリトレイでは23.5cmぐらいが限界)
Lの意味は、プラス端子を手前にしてみたとき、左(Left)側の位置にあるから。
この固定具さえあれば 国産車用でも取付可能。
サイトグラス用にホールソーで穴あけをする。
プラス端子の前方、ボディとの間にはさんだ、
厚み15mm青色の硬質スポンジは安全対策。
絶縁をしっかりやって、ハイ完了。
ゆっくりやっても 朝飯前のメンテ。
もちろん始動はばっちり。
ドライブしても問題ありません。
電装品といえば後付けのクーラーぐらいしかないので
85D23で十分な性能です。
BMW2002tii ボディ全塗装下準備 足付け ルーフにパテ ― 2025年05月11日 12時34分30秒
ボディ全塗装の下準備に入ります。
ルーフに一部へこみがあるなぁ・・・。
仕方ない、パテうめするか。
塗装をはいで 地金を出す
ロックペイントのポリパテ中目を使用。
主剤100:硬化剤5で計量。
パテ付けではプラスチックのA4バインダーのうらを使って練ってます。
練ってから10分以内に盛り付け。
盛り付け完了。あす、削ろう。
他の部分をペーパー120番で研いで プラサフ塗装のための足付けをする。
サイドも足付け
前後のガラス部分はマスキングする。
ルーフからABCピラー、リアクォーター、ガラス周り。
そしてエンジンルームもプラサフ塗るつもり
翌日 パテ付けしたところを研ぎました
下地のプラサフ後の 上塗り用2液ウレタン塗料も
日産KJ7アイボリーホワイト(ソリッド色)で4.5kg調合を注文済み(15000円ほど、硬化剤含まず)。
ホワイト系塗料が一番安いのよ^^;
注文先:ぺいんとわーくす
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