BMW2002A オートマミッション3HP12のオーバーホール4 クラッチ編3(組立)2022年11月03日 19時42分34秒





ではZF 3HP12 くみたてていきます。
真ん中のローラ^ベアリングの上にはワッシャが乗りますが、プラネタリーギア側の方にくっつけてあります。

左右に長い回り止めを入れます

20番のでかいリングを取り出し

20番のでかいリングを入れます

プラネタリーギアとりだして入れます。

赤い矢印がローラーベアリングに乗るワッシャです。

プラネタリーギアをのせたら 6本のピンとスプリングを立てます

Dクラッチのディスク群

順番にフリクションディスクとアウターディスクをはめていきます。


クラッチDの7番 アウターディスクを入れます。これは穴の刑が小さいので、ピンしか通らず、スプリングの上にディスクが乗ります。
これにてクラッチDはおわり


続いてシリンダーを入れますが 上下があります。

矢印の穴2つ 下(バルブボディ側)に向くようにして入れます。

ファクトリーマニュアルと上下の記述 違うんだよね~ 
3Hp12には前期と後期の2タイプあるみたいだから その違いかな。




次はクラッチC’群です。
これらのパーツ


アウターディスクにも違いがあるので注意です
→の穴が狭いほうが7番 広いほうが13番

中央の歯車(14番)を入れたら、7番プレートをいれ、その上に 6つのスプリングをピンに通し載せます。
つまり、7番プレートの上に スプリングが乗っかることになります。(7番プレートの穴が狭いので ピンしか通りません)


続いて8番フリクションディスク、
その上に13番アウタープレート、
その上に8番フリクションディスクの順に入れます
(8番は写真矢印のとおり歯車にかみ合い、13番はスプリングピンにかみ合います。)
これでクラッチC’はおわり


次にクラッチC群

中央ギア(9番)を入れます これも表と裏があるので注意。

こっちが上になる。

次にでかいリング10番を入れる。 これも上下あり

でかいリング入りました

ここはこうなっているので・・・

四角いパーツを左右に1こづつ入れます。

左右に入れました

フリクションディスク8番を入れます

次にアウターディスク7番を入れ
その上に6の「穴あきリング」をピンにはめる。(6番リングはスプリングの上に乗ります)
これでクラッチCおわり

こうなっております。

次にシリンダを入れます

側面の穴が バルブボディ側に来るように

まっすぐ入れないと きついので ひっかかっちゃいますよ。
すこしづつ 上を押し 下を押しで 少しづつ 入れていきましょう
左右のキリカキが 先ほど入れた四角いパーツにぴったり合うように

穴の位置に注意

自作した特殊工具で シリンダを数ミリ押し込む(スプリングに乗っかっているのでシリンダは上下に動きます)

サークリップがはまればよし



ゴムスリーブを4個入れます


しっかり奥まで おしつけ このあとスプリングを入れて 輪止めでとめる


輪止めでスプリングを止めた

穴の向こう側に シリンダの穴があることになる。 スプリングの長さ決まってるので注意


最期にABクラッチパックを入れる これは載せるだけ かんたん





ガスケットを新調 (自作切り出し)

ガスケットシートは0.5mm厚

ポンプ組付け済みのベルハウジングを 13ミリボルトを23Nmで締めておわり


BMW2002A オートマミッション3HP12のオーバーホール5 アウトプットシャフト編2022年11月05日 11時05分25秒

ZF 3HP12 のクラッチ群よりも後ろ側をばらしてみる



特段 OHするところもなく 整備としてはアウトプットシャフトのオイルシールを交換するぐらいではないだろうか。

高級オイルシールは モノタロウで買えます。


交換前の古びたオイルシール

ここの深さをはかっておきます

嵌めるときも同じ深さで 3mm

シールプーラーを使い てこの原理で外します

破壊前提ですね シールはもろくなっていて、いじってると砕け散りました

ベアリングが見えます 異音がなければこのままで再使用

シールの打ち込みは 塩ビ管で。

均等に入りました。

ファクトリーマニュアルではAは3ミリにせよとある。4mmでも問題なかろう。
フランジがリップに当たらないようにするためだろう

余計なことしてますが 液体ガスケット塗布しといた


カバーを外してみました

これ以上分解もしない。
ガバナは遠心力を使うATの油圧制御のパーツです。


スピードメータードライブギアは このように上下にフリーに動きます 
ピンでとめてあるわけでもなし。
このあとアウトプットフランジにて押さえつけられて固定されるので これでいいのです

ガスケットを作りました 0.5mm厚



カバーをはめて スピードメータードライブギアがケースに取り付けてるドリブンギアにちゃんとかんだことを核にしてから
13ミリボルトやナットを23Nmで締める


アウトプットフランジとオイルシールのあたり面は目の細かい耐水ペーパーできれいにしたあと
軽くATFをぬっておいてから オイルシールのリップを痛めないようにしてそっと入れる

フランジしめつけナットを手で軽く締めた

30ミリソケットでアウトプットフランジをナットで締めこみます。100Nm
またもや回り止めにチェーンバイスが活躍。この道具、ほんとにいいわ。


このブラケットはマフラーハンガーを支えるもの。ATのケースに2か所 共締めになります

           ↓こんな感じに取り付けます


30ミリ カラーナットをしめたら


緩みどめのリングをはめます。
リングのフチの方を ペンチで6か所ほど均等に外側に向けてちょいっと曲げておいて(こうすることでフランジ側に食い込む)から、かるく30ミリソケットで叩き込む。これでリングはフランジにかみこむので取れなくなります。

叩き込んだ後は、フランジの切りかきにポンチします。これでナットはゆるまないでしょう。
何回か再利用できると思いますよ。


組上り

スピードメータードリブンギア

こういう断面図 ここのオイルシールが欠品中


ケーブル差し込むときに 外側に筒状のケースがある

ケーブルの先はこうなっている
横のねじ穴からM8ボルトをねじ込んで ケーブル先端の丸くえぐってあるところにはまり
ケーブルの抜け防止となっている

差し込んだあと、液体ガスケットぬりをし、13ミリのロックボルトを通して締める(これで抜けなくなる)。
ここにもオイル漏れ止めの銅ワッシャ。


このようになります。マルニのスピードメーターケーブルはMT,ATともにまだ新品が出ます。

立山連邦からの日の出2022年11月06日 09時10分13秒

日の出を見に富山湾の海岸まで







剱岳の左からご来光




海面から湯気がたっていました




白いの2022年11月14日 18時11分46秒

へ~ ヒューガルデンにも ノンアルあるのか~
本場ベルギーじゃなくてこれは韓国ライセンス生産らしいけど。


寒くなってくると出番の多い白ビール。
やっぱヒューガルデンが瓶入りのがええな。

こちらもスリーナインで 懐かしのクレアさん。
劇場版999ではラストで大活躍・・・悲しかったけどね

交響詩「銀河鉄道999」は今でも涙して聴いています。


あずっているマルニのレストアですが
11月になってから急に いろいろバタバタしておりまして
暫くお休みしております。
もうしばらくしたら また着手できるかなというところです。

BMW2002A キャブOH2022年11月18日 16時54分18秒

キャブを徹底オーバーホール。

これまで交換していなかったアイソレーションプレート(分離板)のガスケットを交換。

オイルストーンあて

新ガスケット

こういった小さいなオリフィスにススが溜まっています

詰まらせないように掃除



M8ボルトを4本差し込んでからビスで合体。


破けて補修してたオートチョークのダイアフラムを新品に交換。
ダイアフラム膜の形状が若干違うので ちょっと作動量が少なくなったか。→チョークバタフライの開度が少なくなり初期始動に影響あり。

でもその後 やっぱり元のダイアフラム(補修済み)に戻しました。
やっぱりチョークバタフライの開度が少なく 始動直後のチョーク時のアイドリングが濃くなりすぎましたので。う~ん この立体成型のダイアフラムシート、パーツ出ないかな~~


この装置は機能しないようにバルブコーン外してしまいます

そしてここからの無駄なエア吸いを防ぎたいので オーリングやパッキンを追加

取付。機能しないよう殺した部品ですが。


セカンダリのダイアフラムロッドの2mmEリングの交換


オートチョーク機能の調整


インマニにも 余計なエア吸いがないようにオイルストーンあて

ガスケットも新しく切り出し。

取り付けました。

エンジンをかけて点火時期調整。
効果は ばっちりで
ヤル気にさせる吸気音に、
長時間でも安定したアイドリングとなりました。^^

BMW2002A ボンネット裏の塗装2022年11月21日 15時30分35秒

天気がいいので ボンネット裏をやることにした
前回は 一部の錆取りをしただけだったのでその続きをやることに。


前回は確かひと月前。
こういう状態だったのを・・・

ここまでにしたところで 終わっていた

今回はその続き。


まず銀モールを取る。
さびたクリップを外していく


錆で固着したところはリューターで削るしかない


削りすぎちゃったところは 後でJBウエルドで修正します。


モールの固定ねじは このように入っている。必ずさびる。


ジョイント部 そっと抜く



曲がりやすいので とにかくていねいに外します。


樹脂製のクリップもはずしていく




軽くペーパーがけ



ボンネットの錆とり サンドペーパーでシコシコと・・・

根気が必要です


残った赤錆は薬剤で黒錆に転換しました

こいつは良く効くね

錆転換剤の換装後、プラサフ吹きをする

プラサフの乾燥後、上塗り塗料の密着をよくするためにミッチャクロンマルチを内側の全面にスプレー


上塗り塗料は2液性アクリルウレタン塗料 パナロックを使用。
アイボリーホワイト気味に 手持ちの塗料でカップ麺の空き容器に300g調色。


ざっとひと吹き。


二度吹き後。   うっ 垂れてきた・・・まぁいいか


このあたりのグリルはちゃんと塗装しとこう。
このへんはさびやすいところです。
雨の日に運転しなくても 高温多湿な日本ではさびてくる。
裏は塗膜を厚くするために ここはとくに刷毛塗りでもいいかもしれんね


錆補修したところは ついつい 何度も塗っちゃいますね~~ 結果、垂れることに。

ううっ 垂れ垂れ^^;


2度吹きで完了。塗料が尽きた。

内側は完了。
よぉくみると 表側に使う色よりも若干グレーがかっているかもしれないね。

次回晴れたら 今度は表側をやろうと思う。 でも北陸は なかなか晴れないんだよね~

この2002Aのもとの色はプレートによればシャモニーだが、現状の塗装色は 日産のKH5(イエローイッシュホワイト)に最も近いことがわかった。まぁ一般的に「アイボリー」ともいえる色だが。
イエローイッシュホワイトは女優の伊藤かずえさんが乗っていらっしゃるニッサンCIMAにも使用されていた色だ。
ウレタン塗料は いつものぺいんとわーくすさんの調色サービスで作ってもらうつもり。


ボンネット表側も塗り終わったら、ワロスで買ったウレタンスポンジを裏に3枚貼ったり ゴム部品をとりつけます。
そのあとで磨いたモールを装着し、最後にBMWエンブレムを新調します^^

有明月と635CSI2022年11月22日 16時31分23秒

夜が 明けても、まだ空に有る月を 有明の月という。
先日の早朝にとらえた有明月とE24。




BMW2002A 燃料センダー交換2022年11月25日 14時09分14秒


もうこのマルニの燃料センダーはかなり古いので 今回新品に交換します。


古いものはご覧のように もう半世紀も使っていて かなり錆が発生しています。
今後に不安が残るので 今回思い切って交換です。


このフロートがガソリンに浮いて動くことで、抵抗値が変わり、それを燃料計に送っているというしくみ。
フロートの中心を貫通するシャフトにも錆が来ていて 動きもやや渋くなってきている・・・


新品です。いまだに出ます。ワロスで買いました。
しかし傾けても 中でフロートが動く感触がしないんだなこれが・・・。
よく見ると蛍光色のシールがあり
「アハトゥング! アィンバウ ジッヘルシフト ヘラウスネーメン!」とプリントしてあります。
出ましたね、アハトゥングです!これが出たら要注意です。日本語の「注意せよ!」です。
なるほど、 
注意!装着する前に安全ピンを抜くこと」と書いてある。
そのピンってどこにあるのよ??

シールの下にあったわ!これがピンかな。
これ抜いたら 爆発しねーだろうな・・・


ははあ、これは中のフロートが動くのを防ぐための固定ピンだな。
繊細なパーツだから 輸送中などにフロートが動かないように 固定しているのだな。


死ぬ思いでピンを抜いたら 中のフロートがすす~と動くかすかな音がして 手ごたえでもフロートが動くのが分かった。^^ やっぱフロートの固定ピンだった。
その後 爆発は しませんでした ホツ


旧品にもピン穴があるね


フロートが動くようになったので ガソリンタンクに取り付けます。
ゴムのオーリングを忘れず入れ、白いチューブをパイプにはめて、
マイナスドライバ2本で縁のキリカキにひっかけて回してロックします。


燃料ホースの接続。白い樹脂チューブをはめるとホースの直径にぴったりになるんだね。


3本の配線を戻して


燃料計がちゃんと動けばOKです。

あと、この燃料計はもともと5リットルほど少なく表示するとのオーナーさんの談です。
これを直すには このメーター部を交換するしかありません。ヤフオク!には23000円ほどで売っているをチェックしているのですが まぁそこまではいいかということで。(燃料を多めに表示するよりはいい)

BMW2002A ボンネット表 プラサフ吹き2022年11月29日 19時51分28秒

天気が良かったので マルニのボンネットの表側の塗装の準備として
プラサフ(下地塗料)を吹きました。

まずはペーパーで各部錆取り(やじるし部分)と 全体的に塗装の付きが良くなるよう足付けです。

根気、根気です


このあたり グリル部分も入念に


ロックペイントのプラサフを使用。
プラサフ主剤500g+硬化剤100g+シンナー150g



何度か塗り重ねていきます。
調合した750gではたぶん2回しか塗れないと思う。
スプレーガンの重力式カップ1パイでボンネット表1枚を1回塗りってとこだ。


1/2重ね塗りの1度吹き後。


つやが引けるのを待ちます。


このあたりやボンネットのフチ部分も スポット的に2回ほど塗り重ねます。


「プラサフ」は防錆プライマーと上塗りの下地となるサーフェーサーの両方の機能を持っております。

全体的に二度吹きを終えて数時間乾燥させた後 室内に片付け。

いい感じです。
膜厚80μmぐらいはついたと思います。


こういったわずかなへこみやキズ、局部的にプラサフを厚塗りしてパテのように塗ってつぶしていきます。


こういったブツや垂れなども完全乾燥後に空研ぎペーパー400番程度で研磨して取ります。


研磨のあと上塗りになりますが
この車本来の塗装色 カラーコード:085 シャモニー は
古い車であるため塗装屋には調色データがないといわれたので作れません。
なるべく近い色を作って塗りたいと思います。

問題は 天候なんだよな…北陸は。

・・・・・・・・・・・

余談ですが ワロスではいまだに こういった各部のボディパネルが出るから 頼もしいよね。
円安なので1.5倍して13万ぐらいですか・・・プラス、ドイツから送料。