BMW2002tii ボディのメタルワーク5 フロアパネル溶接2024年05月09日 13時50分27秒

では フロアパネルを溶接します。

まず サイドシル側にスポット的に点付け溶接する「みみ」耳の部分の
塗装はがしとペーパー荒らし

2.7mmドリルでみみに穴あけをする。

ボディに位置決めしてバイスや磁石で固定

鉄板同士を重ねて溶接する部分には 
スポットシーラーという通電性の防錆剤を塗る。
これが濡れていて通電する間に溶接する。自分のマルニのレストア時に使ったもののあまり。




明るい照明を当てて見えやすくする。
溶接面をかぶると、やはり少し暗くなって溶接の狙い先が見えにくくなるので。


重ね溶接したい箇所の鉄板同士が密着していないといけないので
「鉄板の浮き」がないように、適当な鉄棒でサイドシルとセンタートンネル間で
「つっかえ棒」を入れて 強く押し付ける。昨晩布団の中で思いついたアイデア。(笑)

そして角度を決めて、穴あけ個所を狙い撃ちだ!


2秒ほどの溶接でドリルであけた穴が埋まり、サイドシル側の鉄板と頑強にくっつきます。 
スポット風の点付け溶接ですね^^
前回練習したので、シッカリ溶け込んでいると思います。
やっぱ半自動溶接機はラクだわ~~^^

これを繰り返しますが 片側から順に一方向に溶接していくんじゃなくて
一発ごとにあちこち溶接個所を移動しながら
溶接熱のひずみをなるべく分散させるようにして溶接しました。
周囲の鉄板のヤケ具合から 溶け込みの具合がいいんじゃないかと思います

   溶接テストでのヤケ具合(溶接個所の周りの鉄板の色あい)これぐらいで・・
   裏側にこれぐらいの溶け込みがあったからね。じゅうぶん裏まで溶け込んでる。


慣れてきた頃の終盤に上手くできるようになるもんです(笑)
まぁどうせでっぱり部分はグラインダで削るんだけど。。。


サイドシル側のスポット風点付け溶接完了。
溶接機がいいので けっこう楽しくできました
このころには 最初塗ったスポットシーラーは溶接による熱で完全に乾いちゃってます。
こういった「鉄板と鉄板を重ねた個所」は、スキマに塗装や防錆ができないので
やはり溶接時のスポットシーラーが必要になります。
スポットジンクというものもあります。


スポットシーラーのような防錆剤を重ねしろに塗らなかったら、
鉄板と鉄板の間に入り込んだ水で やはりこれぐらいはさびることになる。
とくにここは、水がジャバジャバかかりますからね。


続いて外側に移動し、車体下側から他の辺を溶接します。
つっかえ棒で隙間ないようにフロアパネルを押さえつけて・・・


スポットシーラーも硬めの刷毛で鉄板と鉄板のスキマに押し込むように塗ります。
ボディと新しいフロアパネルとの重ねしろは5mm程度です。
(突合わせ溶接ではなく、重ね溶接です。溶接個所は多くなります)


点付け完了

続いて凸凹成型のある難しい辺の溶接。
まず丸囲みの部分を点付けしたら、矢印の箇所を板金ハンマで叩いて凸凹に合わせて成型し密着させる。溶接した箇所に近い場所はとっても熱いので、板金ハンマをあててもけっこう曲がりやすくなっています。
鉄板同士が接したら スポットシーラーを押し込み塗って、点付け溶接していく。

これの繰り返しで 9割がたは点付け完了。
重ね溶接でしかもこぼこですがフロア下なんで 美しさは必要なし。

もしこれが外観に影響するパネルなら ちゃんと突き合わせ溶接して
見栄え重視で溶接することになります。



全体的につけたら、きょうはココまで。
もう~ じゅうぶん強度はある。


次回は点の間を溶接でつないでいき、 
裏側の重ね部分の溶接をして削って錆止め塗装してひとまずフロア付けは終わりだな。
この溶接作業の間、一度も100V15A電源ブレーカーが落ちることもなかったです。
すごいぞこの100Vノンガス半自動溶接機!
これは使える!

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