BMW2002tii カムシャフト及びロッカーアーム外し2025年01月30日 11時53分38秒

バルブの突き出しに備えて ヘッドを木片などで浮かせる。

自作のロッカーアームリフターをセット。

4本のL型クランプでヘッドに接するまで。


全てのロッカーアームがリフトしました。


カムシャフトのリテーナーを外さないと カムシャフトは抜けない。

苦労なくすっと抜けたカムシャフト。素晴らしい!

カムシャフトの通る穴。
ロッカーアームがリフトしているのがわかる。


次にロッカーシャフトを叩いて抜きます。

まずは ロッカーアームの左右の動きを止めるクリップを8つ外し。

先端を真鍮にした、先端直径15ミリの鉄の丸棒をあてて叩いていく。
シャフトにはヘッド側の穴保護のためにビニルテープを巻いておく。
まずは 吸気側からいこう。

叩いていきます。
指先で鉄棒先端と、ロッカーシャフト後端をしっかりつかんで
新著に叩いていく。
マルニのエンジンOH作業の中で 最も荒仕事な箇所です。

ロッカーシャフトが叩いた分だけ少しづつ移動するので
それに伴い、ロッカーアームとワッシャ、スプリングをはずしていきます。

中ほどまで叩き出したところ。
後半は抵抗も減り 大した力もなく軽く叩き出すことができました。

はい、抜けました。

先端の真鍮は叩き出しの衝撃で ロッカーシャフト側のかたちに沿って変形しています。
ロッカーシャフトは変形させたくないからね。

ロッカーシャフトはただの棒ではなくて、中が空洞になっていてオイルの通路になっているのです。


排気側も同様にロッカーアームを抜きながら シャフトを叩き出せました。

あとはバルブだけとなったBMW2002tiiのシリンダーヘッド

おっと スパークプラグを外すのを忘れていた
割と新しめに見えるね・・・

燃焼具合にばらつきがあるね~ 3,4番のカーボンが特にひどい。
終いには プラグの電極がカーボンでつながってしまい エンジンかからなくなるぞ。
ガソリンの混合気が濃いというだけでこんなにもなるものだろうか?
バルブステムシールの劣化でオイル下がりしていた可能性も捨てきれないな~~
またはオイル上がりかも?
はたまたインジェクション機構の調整が悪くて常に濃すぎる混合気が送られていたか?


ヘッド側はこんなだものね~ マックロケ。
こんなにカーボン堆積したヘッドは 初めて見た。


排気バルブは いつもこんな風に 表面に硬~いカスがこびりついているんだよね。
排気側は高温の燃焼ガスが吹き抜けるから、何かの成分が焼きついていくんだろうね。

スクレーパーやカッターなんかじゃ歯が立たないので
超硬ビットをつけたリューターで バルブに焼き付いたカスだけを慎重に削り取る。


その後、サンドペーパー#120で手磨きすれば それなりにきれいになった。
バルブがヘッドにおさまった状態で ある程度綺麗にしておくのが らくでいいだろう。

次はバルブ外しになります。