My2002 バルブクリアランス調整でアイドリングの振動が減った2024年11月29日 18時14分38秒

にしやんのBMW2002、アイドリング時の振動が大きくて、これが割と気になるのである。
エンジンマウントを新品に交換しても、エンジンが結構 振動して振れるので・・・。
前は こんなんじゃなかったのになぁ・・・

バルブクリアランス調整をする前の
アイドリング時の振動(エンジンの振れ)

けっこう 振動している。
エンジンマウントが新品なのに。

最初 Pertronix Ignitorフルトラ化した点火系の問題かと思い、プラグや点火コイルの交換、デスキャップの点検等をしたが問題はなかった。
プラグも焼け具合に問題なく良好だ。

でもこの際、プラグは1本400円しないから 
ついでに新品に交換した。いつものNGKのBP6ESを使用。


で、これはバルブクリアランスが気筒ごとにバラつきがあるからかもしれないと思い
ヘッドカバーをあけて、早朝起きて朝飯前に1時間ほどバルブクリアランスの調整を行った。

これが功を奏し、エンジンのアイドリング時の振動が激減した!

バルブクリアランス調整をした後の
アイドリング時の振動(エンジンの振れ)

バルブクリアランス調整をした後の
アイドリング時の振動(エンジンの振れ)室内でのシフトレバーの振れ

シフトレバーの振れはバルブクリアランスの調整前はもっとひどかった・・・。
これで気持ちよく乗れる!^^v

このバルブクリアランスは1000km走行ごとにチェックしたほうがいいと、
ヘインズのリペアマニュアルに書いてあるのだ。
距離を走っていると、自然とバルブクリアランスが狂っていって
気持ちよい走りができなくなるというわけだ。
そういえば 車検前整備でバルブクリアランス調整まではしてなかった^^:



では BMW2002のバルブクリアランスの実際を見ていこう。
頑張れば、だれでもできるメンテである。

ヘインズのマニュアル。英語版。

その画像。
ざっというと、黄色字で書いてあることを8か所やる。


エンジンが冷えている状態でヘッドカバーを開ける。
旧車は楽よね^^


ヘッドの中身。車体前から順に1~4番シリンダ。
カムシャフトが中心に1本。(シングルカム、SOHC)
その両脇にロッカーアーム8個があり、回転するカム山により、吸気/排気バルブを押している。
4気筒だからバルブは合計8本だ。

気筒の点火の順はヘッドカバーにある。1,3,4,2の順。
全体の作業の流れとしては、黄色文字で書いてある順に行う。

まずは、クランクプーリーを30mmソケットで回し(車体を正面に見て時計回し)、
1番シリンダの圧縮上死点(Top Dead Center)位置を出す。
にしやんは車体下から確認できるようにマーキングしている。

本来は、TDC位置はここで見るのだが これがいまいち見えにくいのよ。


点火順の通り、1番シリンダ―の方から始める。

まず確認。ロッカーアームをつかんでゆすると かすか~にカチカチと動くよね。(吸気側 排気側ともに)
圧縮上死点になっているのだから、バルブは吸気排気ともに閉じているから、ロッカーアームはバルブを押していないのだ。だからバルブクリアランスのスキマ分だけ、カチカチと動く。

調整するところはココ。
バルブのTOP部分を Eccentric Cam という偏心した円形コマが押す部分。
ここのスキマを、8つのバルブすべて 冷間で0.15~0.20mmにする。


まずはシックネスゲージ0.15mmを差し込んでみてみよう。
抵抗なくすっとかる~く入れば、スキマは過大であり、要調整。
やや抵抗を感じながらもグググと入っていけば、ちょうどよしでバルブクリアランスは0.15mmとなっている。
全くゲージが入っていかなかったら、スキマは詰まりすぎており、これも要調整と判断する。

バルブクリアランスはeccentric camの10mm固定ナットを緩めてから 適当な大きさの六角レンチなどで微妙に回すことで調整できる。

実際はこういう風にやる。
10mmナットを緩めたら 0.15mmゲージを挟みこんでeccentric camを棒で軽く押し付けつつ、再びナットを固定する。
最期に確認のためゲージを差し込んで、ちょうどいい具合か、確認を。
「ナイフでチーズを切るような抵抗感がありながらゲージが入っていけばいい」とは師匠の言葉である。
これを吸気側、排気側ともに行う。これで1番シリンダ終わり。


つぎは点火順の3番をやる。(2番じゃないよ)
クランクプーリーを180度回転させ、3番の圧縮上死点を出す。
(4サイクルエンジンはクランク2回転で「吸気 圧縮 爆発 排気」の1サイクルを終えるため。)
3番のTDCが出れば、先ほどと同じように、ロッカーがカチカチ動くはず。
カム山は、吸気排気ともに下を向いているはずだ。
このように、点火順にバルブクリアランスを0.15mmにそろえていく。

こうやって順に8個のバルブクリアランスをそろえたが
最初のクリアランスはバラバラであった。
8つのうち5つが要調整であった。(全部調整したけど)
これじゃあ アイドリングに振動が出るかもね・・・


最期にヘッドカバーを規定トルクで順にしめつけて完了。

いずれにしても、改善が見られたので、満足である。
これまで信号待ちでの大きな振動がどうも気になっていたが、
これで気持ち良く運転できそうだ。

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