スマートK 冷却水漏れ修理12017年10月06日 14時41分16秒

久しぶり登場の スマートK
これはかつてにしやんが乗っていたが、近所の知人に譲ったものだ。

朝、携帯に電話があった。
「会社に着いてスマート見たら、車体下から水が漏れてきてるよぉ・・・!」
「わかった、待ってろ!」
さっそくメルセデスC200ワゴンで向かう。
ちょうどこの日は、先週末に休日出勤した代休をとっていたのだ。
なんというタイミング。

20分で知人の会社に到着。
ちょっと傾斜のついた駐車場に停めてあるスマートのフロント足元には たしかに水漏れした大きな跡があった。
知人はどこかにでかけていて、いない。サブタンクを見ると、水がほとんどない。
だが全部抜けたようでもない。
自宅から持ってきた冷却水を取り出し、いっぱいまで継ぎ足す。
ここでは何の修理もできないということで、メルセデスを置いて知人用に代車として使ってもらうことにし
にしやんは水漏れしているスマートで自宅ガレージを目指した。

自宅までおよそ10キロだ。
車は問題なく、動く。
しかし途中、やはり水漏れしつづけており、道端でスペースを見つけて停車しては水の量を確認、
水を継ぎ足ししながら、オーバーヒートしないよう気遣いながらの運転。

あ~ コンスタントに 漏れてくるね~。

水温計が120度を示したので、リアに搭載されているエンジンを あけて冷やす。
国産車に乗ったビジネスマンからの哀れみの視線を浴びる。
これが、また、たまらない。(笑)

フロントから漏れてるので、漏れ箇所はエンジンではない。
すこしほっとする。
う~ん、
前にあるのは・・・ラジエターかぁ・・・
どうも向かって右側のあたりかららしい。
ホースでも裂けたかな??



そんなこんなで1時間かかり
なんとか うちのガレージに収まった。
水温は安定。
あ~ オーバーヒートしなくて よかった。

さっそくフロントカバー(FRP)を外す。

けっこう内側ぬれている。

エンジンを止めたらモレがとまった。

このあたりも結構ぬれている。

いちおうアンダーカバーも外して。

下回り。そんなに ひどい漏れでもないようだが・・・さて?

心配していたラジエターからのモレではないようだ。

サブタンクの下部に冷却水の流れた跡がある。
下側ホースのカシメ部分でもないようだ。

サブタンクの側面もぬれている。 こんな高いところから?

エンジンをかけて温度をあげ、モレを再現してみることに。
からぶかしで100度まで上げてみた。
このあたりになると、電動ファンが自動で回りだして強制冷却が始まる。
さきほどガレージに来る途中、走行中に水温計は120まで上がり、温度計マークが点滅しだしてオ-バーヒート傾向を伝えてきた。


あ!
ここだ! 冷却水がピューと噴出してる!

よく見ると、サブタンクに亀裂あり!
ここから漏れていたのだ。
どうりでフロントのこのあたりが全部ぬれているはずだ。
冷却水内は圧がかかっているので、エンジンを切って冷めて圧が下がっていけば あまり漏れないわけだ、


ほかに原因らしきものもないので、冷却水をすこし抜き、ホースクランプを4つ破壊して タンクを取り外す。

確かに、タンクに亀裂が入っている。
15年13万キロ走ったので、もう樹脂タンクは寿命ということだ。

ヤナセに電話してこの「エキスパンション・タンク」を見積もりしてもらう。
車台番号を伝えたらすぐにキーボードを叩いて検索してくれた。
ホースクランプ4コも入れて7000円+税とのこと。
オーナーに確認の電話を入れてから、注文。
タンクが届くのはこの三連休明け、来週水曜あたりらしい。
交換作業がうまくいけば、13日土曜にでも納車というところか。
スマ-トはしばらくはここで休んでもらうことにする。

知人には 来週いっぱい台車のメルセデスCクラスで通勤してもらうことにした。
あれに1週間も乗れば、伝統的なメルセデス菌に感染すること 間違いないだろう。(笑)

スマートK 冷却水漏れ修理22017年10月12日 21時16分50秒

スマートのエキスパンションタンクが届いた。
さっそく新旧比較。
ホースの取りまわしは当然、いっしょ。

タンク形状が少し変わっている。改良が施されたのだろう。

ホースをつないでいく。4箇所。

セットできた。

冷却水を入れる。

エンジンをかけると、さっそくエンジン側から冷却水が流れ込んできた。
矢印のように冷却水が流れ込んでくる。
単純に「タンク」とはいえど、中身は複雑な経路が樹脂で形成されている。

タンクを触ると エンジンを通ってきたので、暖かい。
矢印の流れで、下のヒーターコアへと向かう。


モレがないか、手で確認している。

ヒータもあたたかく きいてきた。

水温もあがってきた。

エンジンをかけたまま、ヘッドライトをとりつける。

いろいろ取り付けていくと、タンクはこのように上部しかみえなくなる。
ここから冷却水を補充する。

このようにMAXの位置に、赤でペイントしておいた。このマークを超えないように。

フロントのFRPカバー取り付け。 スマートの顔になった。

ビスでとめていく。すべてトルクスねじだ。

アンテナもとりつけて完了。

これで完了ですね。
まだ試走していませんが、たぶん大丈夫でしょう。
今回の冷却水漏れ、オーバーヒートもせず、たいしたことなくて よかったです。
これから冬に向かいますが元気に走ってほしいです。

蓄音機の修理12017年10月15日 19時51分28秒

ちょっと仕事の関係で 蓄音機を修理している。

これはもう ばらした状態。(笑)

壊れた蓄音機が2個あるので、ニコイチします。
(ニコイチ = 2個から1個の完成品を作り上げること)
こちらは、部品取りになってもらう蓄音機。

「おわら節」のレコードがついていた。
早く聞きたい。どんな音だろう。
左下のダイヤルは、回転数調節のつまみ。
で、このターンテーブルの下に、レコードが回るしくみがある。

ターンテーブルを裏かえした。こういう機械で回るのだ。
この蓄音機、ゼンマイ巻きをしても、手ごたえがなく、レコードが回らない。
蓄音機の動力源であるゼンマイが巻けないのでは、動くはずがない。



機構をよく観察。
なかなかシンプルだ。


上のプレートをはずしたところ。
なるほど、ゼンマイの「香箱」から歯車で回転を伝えているのだな。

これが、ゼンマイの入った香箱と呼ばれるもの。
蓄音機の動力源である。
2個の香箱で構成されている。

1個の香箱のふたを開ける。
なかにはゼンマイが入っている。長さは数メートルにもなるという。
で、こういうふうにゼンマイの端がシャフトにとめてあるのが正しい。

もう1個のほうをあけると、ゼンマイの端がシャフトから外れていた。
どうりで、ゼンマイが空回りでして 巻けないわけだ。

ゼンマイの端をシャフトに止めるべく作業開始。
まず、ゼンマイがビョーン!と飛び出さないようにシャコ万で固定し、端だけを出す・・・

割れた端は少し切り落として、新たにドリルで穴を開ける。

万力に固定したら、バイスで固定し、ラジオペンチでM4のなべタッピングを止めていく。
ゼンマイには張力があるので、バイスでシャフトにゼンマイの端を固定するのがミソ。
ラジペンでタッピングの頭をつかみ、少しづつねじ込んでいって、ようやっと 固定に成功!


香箱のなかにはグリスをつめて、再度フタをし、完成。
右側のゼンマイが巻かれることで、左側のゼンマイが回りだし、ターンテーブルが周りだす。

とーぜん、蓄音機には、電源コードなんて、な~い。
デンキがなくても、レコードが聴けるのだ。
すべてこの、ゼンマイが動力源である。



これはターンテーブルの回転数をコントロールする機構。
蓄音機は78RPM(1分間に78回転)ぐらいにするらしい。現代のレコードより速いね。
2個のおもりを固定する板バネの1本が折れていたので、部品取りから移植。
これが回転して、いわるゆる「ガバナー」みたいな働きをする。


んで、回転するディスクにフェルトを当てることで、回転数をコントロールする。
ディスクブレーキみたいなもんだ。


組み上げたところ。
ちゃんとゼンマイも巻けますよ!

おおっ、ちゃんとターンテーブルが回りました!

動力のほうは直ったので、
次は音の機構にかかります。

秋の一こま2017年10月15日 20時50分58秒

田んぼは稲刈も終わり、
背高アワダチソウの黄色い花が咲き出しました。
いよいよ秋も深まっています。
つーことで記念にパチリ。

蓄音機の修理22017年10月24日 23時06分51秒

レコードの上を針がなぞることで音が鳴る。

これがサウンドボックスと呼ばれるもの。

鉄針がひろった振動を、アルミの薄板に伝えて空気の振動を作る。



この鉄針は消耗品で、レコードを5回もかけたら 針の先が磨耗してきてしまい、音が悪くなる。
そこで、この針はすぐに交換することになる。

そういうことなので。こういう容器がついている。


サウンドボックス裏側
これがけっこう重くつくられている。

おもいので、ぜんまいが経年劣化してしまって回転させる力が弱っていると、
針を置いたときの重さで、レコードの回転が止まってしまうこともある。(実際そうでした・・・)

ぜんまいを新品に交換したいところだが、現代では入手困難である。
そこで、画像のように、あームにスプリングを仕込み、針圧を減じてやることで、
サウンドボックスの重みでレコード回転が止まらなくなる。
あまり針圧を下げすぎると、針飛びが起こりやすくなり、音も小さくなってしまう。
この加減がむずかしいところだ。
何度も調節して、いいところをなんとか見つけた。
それでも、レコードの外周部分では中心部分に比べて、回転の抵抗が大きい。

ところで、蓄音機では、ボリウム調節がない。
針の種類を変えて音量を変える。
だから針には、EXTRA LOUD など、種類がある。


増幅された音はホーンに伝わる。こちらは特に修理もない。

木製ボディのほうは多少手を入れる必要があった。

ほんとうはこの布も交換したいた、このほうが味わいがあるような気がする。

ホーン部を組みなおしたところ。

回転機構をのせて、あとはターンテーブルをのせるだけ。

予想通りの いかにもアナログ~な音だ。
しかしこういうもので ちゃんと音が鳴ることに感動。

おわら節もよかったが、この歌謡曲がよかった。

小学生たちは どんな反応をみせるか 楽しみである。

予約の漫画届いた2017年10月29日 20時29分25秒

にしやんのもうひとつの活動。
ちょうど今年の重大なヤマ場を越え てほっとひといきしたその晩、
アマゾンで予約していた漫画が届いた。


のみじょし 第4巻だ!

ひたすら飲みたくなる 一冊。
おもーもーしろかった~~